Samsung Portable SSD P9は買いか?USB4で3,750MB/sの実測と価格、SanDisk・Corsair・T9との選び分け【2026年10月】
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書き込みは約1分で3,750MB/sから2,200MB/s台へ、日本では未発売
ゲームのインストール先を外付けSSDに広げたいとき、USB4対応のSamsung Portable SSD P9は候補に挙がります。P9はSamsungにとって初のUSB4対応外付けSSDで、1TB・2TB・4TB・8TBの4容量があります。
結論は、USB4のポートがあるPCやゲーム機を持ち、100GBを超えるゲームや動画素材を頻繁に移す人だけが検討すれば足ります。2TB版を測った海外レビューでは、書き込みは最初の約1分で3,750MB/s前後、その後は12分ほど2,200〜2,400MB/s台を保ちました。一方、米国の2TB価格は649ドルで、同じUSB4のSanDisk Extreme Pro(549ドル)より100ドル高くなっています。
分かれ目は、手元の機器のUSBポートです。Steam DeckのUSB-Cは10Gbps(USB 3.2 Gen 2)で、P9の4,000MB/sには届きません。日本での発売日と価格は、現時点で出ていません。

Switch 2向けに売られているSamsung microSD Express P9はメモリーカードです。USB4接続のポータブルSSDのP9とは、規格も用途も異なります。
目次
結論先に結論|P9を選ぶ人と見送る人
- USB4ポートのあるPCやROG Ally Xを使っていて、100GB級のデータを何度も書き込む
- 書き込みが長く続く作業(動画の書き出し、ライブラリ丸ごとのコピー)で、速度の落ち込みを抑えたい
- 厚さ0.3インチの薄さと、約16インチ(約41cm)の編み込みケーブルを重視する
- Steam Deckや、USB 3.2 Gen 2までのポートしかない機器が中心
- 日本の価格と保証を確かめてから買いたい(現時点で国内の販売情報がない)
- ゲームのインストールとロードが目的で、実測の差が体感に出るか分からない
スペックP9のスペックと、前世代T9との違い
| 項目 | P9 | T9 |
|---|---|---|
| 接続 | USB4(40Gbps) | USB 3.2 Gen 2×2(20Gbps) |
| 連続速度の公称値 | 読み出し最大4,000MB/s、書き込み最大3,800MB/s | 読み書きとも最大2,000MB/s |
| 容量 | 1TB・2TB・4TB・8TB | モデルにより異なる |
| 厚さ | 約0.3インチ(金属の筐体) | 約0.55インチ(ゴム調の外装) |
| 米国の価格 | 1TB 339ドル、2TB 649ドル。8TBの希望小売価格は2,699.99ドル | — |
※P9の仕様はSamsungの発表と実機レビューの記載、T9の速度は同発表の比較値です。
P9の公称値はT9の約2倍です。ただし公称値は短時間の最大値で、書き続けたときの速度ではありません。持続した速度は、次の節の2TB版の実測が目安になります。
実測2TB版の実測|書き込みは約1分で2,200MB/s台へ
PCMark 10、DiskBench、CrystalDiskMark、Iometerの4種で測った結果です。USB4に対応したRyzen 7 7600XとROG Crosshair X870E Heroの環境で、2TB版を使っています。
| 試験 | P9の順位 | 内容 |
|---|---|---|
| CrystalDiskMark | 読み書きとも1位 | 最も条件のよい連続転送。SanDisk USB4は読み出しが数百MB/s遅い |
| DiskBench(50GBのコピー) | 書き込み1位、読み出し4位 | 4,617ファイルの実ファイルコピー。Corsair USB4には勝ちました |
| PCMark 10 Storage | LaCieとSanDiskのUSB4機に届かず | 実アプリの動作を再現した試験。Corsair EX400Uには勝ちました |
すべての試験で1位ではありません。違いがはっきり出るのは、書き込みを長く続けたときです。Iometerで15分間書き続けたときの速度は次のとおりです。
| ドライブ | 書き込み開始時 | キャッシュが尽きた後 |
|---|---|---|
| Samsung P9(2TB) | 約1分間、約3,750MB/s | 2,200〜2,400MB/sで約12分、その後600〜800MB/s。約17分で2,200MB/s台に復帰 |
| SanDisk Extreme Pro USB4 | 約3,500MB/sを約3倍長く維持 | 約1,200MB/sから約800MB/sへ。30分まで800MB/s台のまま |
| Corsair EX400U | 最高でも1,800MB/s未満 | 1,600MB/sを下回る場面が多い |
※Samsungは書き込みキャッシュの大きさを公表していません。比較相手の一部は4TB版で、容量が違うと条件も変わります。
算数で考えると、100GBのゲームを2,300MB/sで書けば約43秒、800MB/sまで落ちると約125秒です。この差が効くのは、100GBを何本も連続で移すような場面です。1本ずつ入れる使い方なら、書き込みが落ちる手前で終わります。
この試験は連続転送の速度で、ゲームの起動やロード時間は測っていません。連続転送の差がそのままロードの短縮になるとは限らず、体感の差は別に見極める必要があります。キャッシュが尽きて速度が落ちる仕組みはSSDのSLCキャッシュ切れの解説で扱っています。
接続USB4のポートがない機器では速度を使い切れない
P9の4,000MB/sはUSB4(40Gbps)の接続で出る値です。10Gbpsのポートに挿した場合の理論上限は約1,250MB/sで、100GBを書き込むだけで80秒以上かかります。
| 機器 | USB-Cの規格 | P9の速度への影響 |
|---|---|---|
| Steam Deck | USB 3.2 Gen 2(10Gbps) | 理論上限は約1,250MB/s。P9の4,000MB/sは出ません |
| ROG Ally X | USB4のポートと、USB 3.2 Gen 2のポートが各1つ | USB4側に挿したときだけ40Gbpsで動きます。充電用の側では10Gbpsです |
| USB 3.2 Gen 2×2のPC | 20Gbps | 理論上限は約2,500MB/s。T9と同じ水準で、P9の差は出ません |
USB4に対応していないPCやSteam Deckが中心なら、P9の追加料金は速度に変わりません。キオクシア EXCERIA PLUS G2のようなUSB 3.2 Gen 2のポータブルSSDのほうが、費用に対して合理的です。
価格価格の比較|2TBで649ドル、SanDiskより100ドル高い
| 製品(2TB) | 米国の価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| Samsung P9 | 649ドル | 持続書き込みが強い。256ビットのハードウェア暗号化に対応 |
| SanDisk Extreme Pro USB4 | 549ドル | P9より先に発売。筐体はP9より大きい |
| Corsair EX400U | 692ドル | 2025年初頭は1TBが119ドル。今は在庫が少ない |
| 20Gbps級のドライブ | 399ドル | USB4の半分の帯域 |
※米国での価格で、フラッシュメモリの需要を受けて上昇しています。SanDiskとの差は、P9の価格が落ち着くと縮まる可能性があります。
日本ではP9の発売日と価格が出ていません。Samsungの発表はグローバル展開(9月開始)の告知で、国内向けの情報は含まれていません。国内で販売が始まったら、保証の条件とあわせて見てください。
おすすめP9の代わりに選べる、購入できる外付けSSD
P9が国内で買えない間は、手元の機器の規格に合う製品を選ぶのが現実的です。USB4の速度が欲しいなら自分でケースとSSDを組み合わせる方法もあり、細かい選び方はThunderbolt 5対応SSDケースの解説にあります。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
まとめまとめ|P9はUSB4機で長く書く人向け、日本での価格を待つのが安全
P9は、USB4の機器で大きなデータを書き続けたときの速度の落ち込みを抑えたい人に向きます。価格は米国の2TBで649ドルと高く、日本ではまだ販売が始まっていません。USB 3.2 Gen 2までの機器が中心なら、P9を待たず、規格に合った製品で十分です。
USB4のポートがあり、100GB級を何度も書き込むなら候補になります。Steam Deckなど10Gbpsの機器では速度を使い切れません。国内の価格と保証が出てから比べるのが安全です。
出典:Tom’s Hardware P9レビュー(2026年10月27日公開、測定主体は同レビューの執筆者) / Samsung Newsroom(P9・P7の発表) / 8TB版の希望小売価格 / Steam Deck 技術仕様 / ASUS ROG Ally X 仕様 / Amazon.co.jp 検索結果(2026年10月27日)




