PCゲーム『Hatred』とは|発売11年後もSteamで非常に好評を保つ理由・必要スペック・日本語対応を解説【2026年版】

PCゲーム『Hatred』とは|発売11年後もSteamで非常に好評を保つ理由・必要スペック・日本語対応を解説【2026年版】

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PC GAME ANALYSIS / 2026年8月
PCゲーム『Hatred』とは
発売11年後もSteamで「非常に好評」を保つ理由
2015年発売の見下ろし視点シューター『Hatred』は、ESRBの最高区分Adults Only 18+に指定された作品です。Steam Greenlightから一度削除されるなど発売前から大きな論争を呼びましたが、2026年8月時点でもSteamのユーザーレビューは「非常に好評」を維持しています。年齢区分の注意点からSteam・GOGでの現在地、Steam Deck対応、必要スペックまで一次情報で整理します。
ESRB Adults Only 18+発売から11年以上Steam非常に好評 84%(2026年8月時点)

出典:Steam公式ストアページ「Hatred」ESRB公式レーティングページGOG公式ストアページ「Hatred」GOG公式ニュース「Release: Hatred, with additions to the GOG Preservation Program」GOGデータベース(GOGDB)のビルド履歴GamingBolt「Hatred Back On Steam Greenlight, Gabe Newell Apologizes For Removal」Game Developer「Real Talk With Destructive Creations (Hatred Interview)」Twitch公式ブログ「Rules of Conduct Update: Adult Oriented Games」にもとづきます。情報は2026年8月10日時点です。

『Hatred(ヘイトレッド)』というタイトルを見て、2015年当時の炎上騒動を思い出す人は少なくないはずです。Steam Greenlightから一度削除され、ESRBから最高区分のレーティングを受けた作品が、発売から11年以上が経った今もSteamで遊ばれ続けているという事実は、意外に感じられるかもしれません。

本作は現在もSteamのユーザーレビュー基準で「非常に好評」の評価を保っており、2026年にはGOGでも配信が始まり、Windows 11環境での動作確認を含むGame Preservation Programの対象になりました。発売当時の論争と、今のプレイヤーからの評価は、少しずつ別の軸で語られる段階に入っているようです。

この記事では、ゲーム内容の詳細な描写ではなく、2026年8月時点のSteam評価データ、GOG版の現在の対応状況、Steam Deckでの動作、必要スペック、日本語対応の有無といった、実際にプレイを検討する際に判断材料となる情報を中心に、一次情報にもとづいて整理します。

本作は非常に強い暴力・流血表現を含み、ESRBで最高区分のAdults Only 18+に指定されています

『Hatred』は北米のレーティング審査機関ESRBから、暴力表現の強さを理由に最も厳しい区分であるAdults Only 18+の指定を受けている作品です。本記事ではゲーム内容の直接的な描写は行わず、開発の経緯やSteam・GOGでの評価、動作環境といった実用的な情報を中心に解説します。

概要見下ろし視点のツインスティックシューター、Destructive Creationsとは

『Hatred』はポーランドのDestructive Creationsが開発・販売したPC専用タイトルで、Steam版は2015年6月1日に発売されました。ジャンルは見下ろし視点(トップダウン)のツインスティックシューターで、プレイヤーは武装した主人公を操作し、追跡してくる警察や軍などの武装勢力と戦います。発売前に公開されたトレーラーは、主人公の標的が武装勢力に留まらず民間人にも及ぶ内容を含んでいたため、海外ゲームメディアから強い批判を集めました。

Destructive Creationsは、本作が実質的なデビュー作となった小規模なインディースタジオです。拠点はポーランド南部の都市グリヴィツェで、代表を務めるヤロスワフ・ジエリンスキ(Jaroslaw Zielinski)氏がクリエイティブディレクターを兼ねています。発売直前のインタビューで氏は、1997年発売の初代『POSTAL』から影響を受けたことを明かしています。続編の『POSTAL 2』がコミカルな方向へ進んだことに物足りなさを感じ、「より良い初代POSTALを作りたい」という考えを長年温めていたと語っています。

モノクロ基調の映像表現についても、氏は「ドット絵は誰も好んでいないし、2Dドット絵で作っていたら誰も興味を持たなかっただろう」と述べ、画面演出とサウンドの一体感を重視したことを明かしています。音楽制作には氏自身が「市場で最高の人材」と評するアダム・スコルパ(Adam Skorupa)氏を起用しました。

Hatred 公式スクリーンショット 夜間の市街地ステージ
夜間の市街地を舞台にしたステージ。モノクロ基調の背景に炎のオレンジ色だけが際立つ、見下ろし視点シューターとしての配色設計がわかる一場面(Steam公式スクリーンショット)
Hatred 公式スクリーンショット 商業施設周辺のステージ
商業施設周辺を進行するステージ。見下ろし視点で周囲の状況を把握しながら進む、ツインスティックシューターとしての基本構造がわかる一場面(Steam公式スクリーンショット)

発売前Steam Greenlightから一度削除、Gabe Newell氏の謝罪で復帰

本作は2014年12月、当時のSteamにおける投票制の配信審査システム「Steam Greenlight」に登録されましたが、同月15日、Valveの判断で一度取り下げられました。Valve広報のダグ・ロンバルディ氏はこの経緯を認めた上で、Greenlightで確認した内容を踏まえて配信しない方針だったという趣旨の説明を伝えています。

ところがこの決定は、共同創業者のゲイブ・ニューウェル(Gabe Newell)氏本人の判断で覆りました。ニューウェル氏は開発チームへのメールで「(削除は)適切な判断ではなかったことが分かった。Hatredを元に戻す」と伝え、「私とチームに謝罪する」という言葉を添えています。Greenlightに復帰した本作は最多得票のタイトルとなり、2014年12月29日付けで正式に配信が承認されました。

年齢区分ESRBのAdults Only 18+と2015年当時の配信規制

北米のレーティング審査機関ESRBは、本作を最高区分の「Adults Only 18+」に指定しています。ESRB公式データベースに記載されている指定理由は、Intense Violence(強い暴力表現)、Blood and Gore(流血・グロテスク表現)、Strong Language(過激な言葉遣い)の3点です。ESRBのAO指定は性的表現を理由とすることが多く、暴力表現だけを理由にAO指定を受けた作品はごく少数にとどまります。

AO指定を受けた作品は、大手ゲーム機メーカーの規約で家庭用ゲーム機版を発売できないほか、当時は取り扱いを避ける小売店も多くありました。動画配信サービスのTwitchも2015年5月、自社の配信ガイドラインを改定し、米国版がESRBでAdults Only指定を受けたゲームの配信を一律禁止する方針を発表しています。

変遷無料アップデートで追加されたStory ModeとInsane難易度

Destructive Creationsは2015年9月10日、Survival Modeを拡張する無料アップデートを配信しました。新規マップと新規プレイアブルキャラクターが追加されたほか、武器や称号を段階的に解放するランクシステム、グローバルリーダーボード、Steam実績への対応が加わっています。

同じアップデートでは、キャンペーンの難易度に「Story Mode」と「Insane」という対照的な2段階が新設されました。開発元はこの2つを対極に位置する難易度と位置づけており、Insaneではプレイヤーコミュニティの報告によると、敵を見分けやすくする強調表示(ハイライト)が無効化されるなど、通常難易度よりも状況把握そのものが難しくなる仕様になっています。発売直後にレビューされたバージョンと、現在SteamやGOGで遊べるバージョンとでは、この点で内容が異なっている点は押さえておく価値があります。

現在地2026年8月時点、Steamでは「非常に好評」を維持

2026年8月10日時点のSteam公式データによると、本作のユーザーレビュー総合評価は「非常に好評」です。購入者レビュー2万9,485件のうち2万4,888件が好評で、好評率は約84%。直近30日間のレビューでも379件中83%が好評となっており、長期の評価と直近の評価に大きな差はありません。

発売から11年以上が経過した現在も、レビュー投稿が完全に止まっているわけではない点も特徴です。継続的にレビューが投稿されている背景には、Steam Workshop向けのMOD対応が今も続けられていることや、コミュニティ内での認知度が一定水準を保っていることがあると考えられます。

考察高評価が続く要因をレビュー傾向から探る

発売から11年以上が経過した現在、本作を新たに購入するプレイヤーは、2015年の発売直後に情報を持たないまま手に取った層とは事情が異なります。作品の性質や過去の論争について検索すれば大量の情報が得られる状態にあるため、内容を理解した上で購入を選ぶ人の割合が高いと考えられます。

ゲーム自体の仕組みもシンプルです。見下ろし視点でのツインスティックシューターという基本ルールは複雑なRPGのような学習コストを必要とせず、遊びたい人にとっての間口は広いままです。発売当時は社会的な論争とインディーシューターとしての完成度が絡み合って語られがちでしたが、時間の経過とともに前者への注目が薄れ、後者を目的にするプレイヤーが評価の中心になっている可能性があります。

GOG版2026年6月にPreservation Program入り、Windows 11での動作も確認

本作は2026年6月1日、DRMフリーで知られるPCゲーム配信プラットフォーム「GOG」に初めて配信され、同時にGOGの「Game Preservation Program」の対象にも加わりました。この日はDestructive Creationsの別作品である『POSTAL: Classic and Uncut』『POSTAL 2』、『Redneck Rampage Collection』も同時に加わっており、GOG公式は本作がプログラムに1日目から加わったタイトルだと紹介しています。

GOGのストアページには、今日の基準に合わせて2026年仕様に調整したという趣旨の表記があり、「Windows 11 verified」のバッジも掲示されています。GOGデータベース(GOGDB)で確認できるビルド履歴によると、2026年6月23日にRC12版のインストーラーが追加された後、2026年7月14日には正式版となる「GOG v1」ビルドへ更新されており、Preservation Program入り後も継続的にメンテナンスが行われていることがわかります。

携帯機Steam Deckは「確認済み」ではなく「プレイ可能」

Steam版はValve公式の互換性判定で「プレイ可能(Playable)」に分類されています。最上位の「確認済み(Verified)」ではなく、一段階下のランクです。公式の判定項目では、標準のコントローラー設定が完全には機能しない点と、コントローラーのボタン表示がSteam Deck実機のものと一致しない点が課題として挙げられている一方、インターフェースの文字は判読しやすく、既定のグラフィック設定でも十分な動作パフォーマンスが得られると評価されています。

「プレイ可能」ランクの作品は、Steam Deckで動作はするものの、コントローラー周りなど一部の設定を手動で調整したほうが快適に遊べるケースが多いのが実情です。購入前にコントローラーレイアウトを確認しておくと安心です。

ローカライズ日本語には対応していない、収録される9言語の内訳

Steam公式ストアページに掲載されている対応言語は、英語(フルボイス)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポーランド語、ロシア語、チェコ語、ブラジルポルトガル語の9言語です。日本語はこの中に含まれておらず、2026年8月時点で日本語ローカライズが追加されたという情報も確認できません。GOG版も同様に、日本語表記には対応していません。

動作環境最低・推奨スペックは現行PCなら余裕がある水準

GOG・Steam、いずれのストアページに掲載されている動作環境も内容は同一です。発売が2015年のタイトルのため、現在の基準ではかなり控えめな要求になっています。

項目最低動作環境推奨環境
OSWindows 10(64bit)Windows 10(64bit)
CPUCore i5-750(2.6GHz)/ Phenom II X4 955(3.2GHz)3.4GHz駆動のクアッドコア以上(Core i5-3570 / FX-8350など)
メモリ4GB8GB
GPUGTX 460 / Radeon HD 5850(VRAM 1GB)GTX 670 / Radeon R9 285以上(VRAM 2GB以上)
DirectXVersion 11Version 11
ストレージ5GB5GB

※GOG公式ストアページに掲載の動作環境(2026年8月時点)にもとづきます。Steam版の動作環境も同一の内容です。

最低要件のGPUであるGTX 460は2010年に登場した世代のグラフィックボードです。現在販売されているエントリークラスのゲーミングPCであれば、GPU性能を理由に動かせないという事態はまず起こりません。推奨環境もVRAM 2GB以上あれば足りる水準で、必要ストレージも5GBと軽量です。

選び方SteamとGOG、今から遊ぶならどちらが向くか

Steam版が向いている人普段からSteamを利用している場合はこちらが選びやすい選択肢です。Steam実績やSteam Deckとの連携が利用できるほか、発売から長期間が経っている分、コミュニティガイドやModがSteam Workshop上に蓄積されています。
GOG版が向いている人DRMフリーでの長期保存を重視するなら、GOG版にもメリットがあります。オフラインインストーラーからGOG Galaxyを使わずに導入でき、Game Preservation Programの対象として今後も継続的なメンテナンスが見込めます。

FAQ『Hatred』に関するよくある質問

『Hatred』は日本語でプレイできますか
対応していません。Steam版・GOG版とも日本語表記は用意されておらず、対応言語は英語を含む9言語です。
Steam Deckでプレイできますか
「プレイ可能」に分類されています。最上位の「確認済み」ではなく、コントローラー設定などを手動で調整したほうが快適に遊べる場合があります。
今のPCでも問題なく動きますか
問題なく動作する可能性が高いです。最低要件のGPUは2010年世代のGTX 460、推奨環境でもVRAM 2GB程度と、現在の基準ではかなり軽い部類のタイトルです。
なぜ発売時にこれほど話題になったのですか
Steam Greenlightから一度削除された経緯と、ESRBの最高区分Adults Only 18+の指定が重なったためです。Valveの共同創業者ゲイブ・ニューウェル氏本人が削除の判断を覆したことも、当時大きく報じられました。

総括まとめ|論争と評価は別の軸で語られる段階に入った

『Hatred』は2015年当時、ゲーム内容そのものより論争が大きく注目された作品でした。Steam Greenlightからの一度の削除、ゲイブ・ニューウェル氏本人による復帰の判断、ESRBによるAdults Only 18+の指定という経緯だけを見ても、一般的なインディーゲームとは異なる歩みをたどっています。

その後の無料アップデートでStory ModeとInsane難易度が加わり、2026年8月時点のSteamでは、2万9,000件を超えるレビューのうち約84%が好評という「非常に好評」評価を維持しています。2026年6月にはGOGのGame Preservation Programにも加わり、Windows 11での動作確認や継続的なアップデートが行われています。発売当時の論争と、現在のプレイヤーからの評価は、次第に別の軸で語られる段階に入ってきているようです。

まとめ

本作はESRB Adults Only 18+に指定された、暴力表現の強いタイトルです。内容を理解した上で判断してください。動作面では最低要件がGTX 460世代と非常に軽く、現行のPCであれば心配はほぼありません。日本語表記には対応していないため、英語表記のままプレイする前提で検討してください。

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