プロキシ設定を戻す方法|ゲーム・ランチャーがつながらないときの手動設定・PAC確認【Windows 11】
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3種類を分けて記録し、1項目ずつ変えて同じ操作で比べる
VPNや通信補助ツール、開発用ツールを使ったあと、ブラウザーでは普通にページが開くのに、特定のゲームランチャーだけログインやアップデートで失敗することがあります。通信の経路にプロキシが残っている可能性を疑う場面です。ただし、設定が残っていること自体は原因の証拠ではありません。
確認する場所はWindowsの「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」の3か所です。「設定を自動的に検出する」「セットアップ スクリプトを使う」「プロキシ サーバーを使う」を分けて値を記録し、自分で追加した不要な項目と確認できたものを1つだけ変えます。ランチャーを再起動して、失敗した操作と同じ操作で比べます。改善しなければ記録した値へ戻して、DNSや障害の診断へ進みます。
会社・学校のPCや、VPNなどが必要としている設定は、勝手に消さず管理者に確認します。オフにしても戻るなら導入したツールや管理設定を、灰色で変えられないなら管理者を確かめます。プロキシを外せばPingが下がる、とは言えません。見るのは「同じ操作が成功するか、エラーが変わるか」です。
目次
前提Windowsのプロキシ設定は3種類とVPN別設定に分かれる
プロキシサーバーは、PCから直接接続する代わりに、仲介するサーバーを通して通信を送ります。Microsoftの説明では、Windowsは自動検出、セットアップスクリプト、手動構成の3つをサポートしており、VPN接続のプロキシは別に設定します。
| 設定 | 画面での場所 | 記録する値 |
|---|---|---|
| 自動検出 | 「プロキシ」画面の自動プロキシ セットアップ内にある「設定を自動的に検出する」 | オンかオフか |
| セットアップ スクリプト(PAC) | 同じ欄の「セットアップ スクリプトを使う」。「編集」または「セットアップ」から開く | オンかオフか、スクリプトのアドレス |
| 手動プロキシ | 手動プロキシ セットアップの「プロキシ サーバーを使う」。「編集」または「セットアップ」から開く | オンかオフか、アドレス、ポート、例外リスト、ローカル(イントラネット)アドレスを除外するチェック |
| VPN接続ごとの設定 | 「ネットワークとインターネット」→「VPN」→接続を選ぶ→「詳細オプション」→「この VPN 接続のプロキシ設定」 | プロキシ設定の種類と、その接続用のサーバー情報 |
自動検出は、Windowsがプロキシの設定を自動で探す機能です。セットアップ スクリプトは、スクリプトのアドレスを指定して使う別の方式で、固定のサーバーを入れる手動設定とも別です。Microsoftの管理用仕様でも、自動検出は「PACスクリプトの場所を探す」機能として、固定のプロキシサーバー指定とは別項目に定義されています。3つの状態を並べて見て、1項目ずつ判断します。
説明の根拠はMicrosoftのWindowsでプロキシサーバーを使用する手順と、NetworkProxy CSPの仕様です。画面の項目名は、Windowsのバージョンによって多少違うことがあります。
切り分けプロキシの問題か、別の問題かを分ける
「ランチャーだけつながらない」原因はプロキシだけではありません。ここで説明する手順が効くのは、経路にプロキシ設定が入っている場合に限られます。
記録触る前に、失敗する操作と現在の値を残す
戻せる状態にしてから触ります。プロキシ画面で入力した値は、オフにしたあとも画面に残るとは限りません。オフにする前に、アドレス・ポート・例外リストを自分で控えます。
- 失敗する操作を1つ決めます。どのランチャー・ゲームで、何をしたとき(ログイン、アップデート、サーバー選択など)に失敗するかを書きます。
- エラー表示を全文控えます。エラーコードやメッセージは、スクリーンショットか文字で残します。
- ブラウザーでの結果も1つ控えます。同じ時刻に、普段見ているページが開くかどうかです。
- プロキシ画面の3項目を、上の表の「記録する値」どおりに控えます。手動プロキシは編集画面を開き、アドレス、ポート、例外リスト、ローカルアドレスのチェックまで書き写します。VPNを使っているなら、そのVPN接続のプロキシ設定も見ます。
- いつ、何を入れたあとに症状が出たかを思い出して書きます。VPN、通信補助ツール、開発用のツール、セキュリティソフトなど、通信の経路を変えるものが対象です。
- 会社・学校のPCなら、変更してよいかを管理者に確かめます。プロキシが業務に必要な設定のことがあります。
WinHTTP用の設定も、変更前に表示だけ確かめておけます。PowerShellかコマンドプロンプトで、次を実行します。設定は変わりません。
netsh winhttp show proxy
このコマンドは、Windowsの「プロキシ」画面とは別の、WinHTTPの設定を表示します。画面の3項目と一致するとは限らないため、表示された内容も記録に加えます。
変更変えてよい項目を見分けて、1つだけ変える
見つかった状態ごとに、扱いを分けます。同時に複数を変えると、どれが効いたか分からなくなります。
| 見つかった状態 | 考えること | 扱い |
|---|---|---|
| 手動プロキシがオンで、アドレスとポートに覚えがある 以前の検証や接続補助で自分が入れた | 今は不要と確認できれば、変更の候補になります | 値を控えてから、オフにして保存する |
| 手動プロキシがオンで、アドレスに覚えがない | 導入したツールや、管理者の設定の可能性があります。入れた人が分からない設定は、必要な設定かもしれません | 値を記録し、導入ツールを確かめる。管理下のPCなら先に管理者へ聞く |
| セットアップ スクリプトがオンで、アドレスに覚えがない | 勤務先・学校・VPNなどが指定した設定のことがあります | アドレスを記録し、入れた覚えがなければ管理者や提供元に確認する |
| 自動検出だけがオン | それだけでは不要な設定とは言えません。ほかの項目で原因が見つからなかったときに検討します | 最初は変えない |
| 会社・学校のPC、またはVPNが必要としている設定 | 接続の目的そのものに使われている可能性があります | 変更しない |
手動プロキシをオフにするだけなら、編集画面で「プロキシ サーバーを使う」のスイッチをオフにして「保存」を押します。画面の名称が違う場合は、Windows 11の手順を示すOCNの手順や産業能率大学の手順が参考になります。OCNは3項目すべてをオフにする画面操作を、産業能率大学は学内用に設定された手動プロキシのオフを案内しています。どちらも各社・各校の利用環境向けの案内なので、自分の環境で必要な設定まで消さないようにします。
セットアップ スクリプト(PAC)も同じ流れです。自分で追加した不要なものと確認できたら、「セットアップ スクリプトを使う」の「編集」(または「セットアップ」)を開き、スイッチをオフにして「保存」を押します。スクリプトのアドレスは、オフにする前に控えておきます。手動プロキシと同時に変えず、1項目ずつ試して、同じ操作で比べます。
VPNや開発用ツールをこの先も使うなら、プロキシ設定はそのツールが必要としている可能性があります。オフにした項目は、あとで同じ値を入れ直せるように、記録を残したままにします。
比較ランチャーを再起動して、同じ操作で比べる
- ランチャーとゲームを、タスクトレイまで含めて終了します。
- 起動し直し、記録した失敗する操作を同じ手順で行います。
- 成功したか、エラーの内容が変わったかを、変更前の記録と並べて書きます。
- ブラウザーで、記録したときと同じページを開き、結果を書き足します。
変更の前後で操作を変えないことが重要です。別のサーバーを選んだり、別の時間帯に試したりすると、障害や混雑の影響と区別できません。1回で結論を出さず、改善した場合も、もう一度同じ操作を試して再現を確かめます。
判断表結果ごとに、次に何をするか
| 状態 | 意味すること | 次の行動 |
|---|---|---|
| オフにしたら成功した | その設定が影響していた可能性があります。同時に別の要因が直ったことも否定できません | 不要なら止めたままにする。ツールが必要とする設定なら、ツール側の設定を見直す |
| オフにしても、しばらくすると戻る | ツールの起動時の設定や、管理者の配布する設定が書き直している可能性があります。原因の断定はできません | 導入したツールの設定を見る。管理下のPCなら管理者へ。レジストリの削除から始めない |
| スイッチが灰色で変更できない | 管理設定で固定されている可能性があります。この表示だけでは原因を決められません | 回避せず、管理者に相談する |
| ブラウザーは開くが、ランチャーだけ失敗する | ブラウザーとランチャーが同じ設定を使っているとは限りません | 次の節の別の設定領域とアプリ側の設定を確かめる |
| オフにしたら、ブラウザーだけ直った | ランチャー側は別の原因が残っている可能性があります | ランチャーの公式サポートで、プロキシの扱いを確かめる |
| 変わらない | 変更した1項目だけでは改善しなかった状態です。ほかのプロキシ設定や別の原因が残っている可能性があります | ほかの手動・スクリプト項目で自分が追加したものが残っていないか見直す。残っていなければ、記録した値へ戻してDNSや障害の診断へ進む |
ツールの設定が原因になる例として、通信を観察する開発用ツールのFiddler Classicには、起動時にシステムプロキシとして登録する設定があります。Progress TelerikのFiddler Classicのオプション説明に「Act as System Proxy on startup」と記載があります。すべてのツールが同じ動きをするわけではなく、使ったツールの設定を個別に確かめます。
別の領域Windowsの画面、WinHTTP、VPN、アプリ独自の設定を混ぜない
netsh winhttpで表示・変更します。画面の設定を取り込むコマンドも用意されているため、画面とは別に持っている設定です。netsh winhttp reset proxyは、WinHTTPのプロキシ設定を既定の状態へ戻すコマンドです。Microsoftのnetsh winhttpの説明では、WinHTTPを使うアプリの通信を管理する管理者向けのコマンドとして記載されています。Windowsのプロキシ画面を初期化する操作ではなく、全ランチャーに効く万能の修復でもありません。管理者が設定した内容も消えるため、最初の手段にはせず、show proxyの表示結果を見て必要性を判断します。
復元改善しなければ、記録した値へ戻す
- オフにした項目を、記録した値どおりに入れ直します。手動プロキシなら「プロキシ サーバーを使う」をオンにして、アドレス、ポート、例外リスト、ローカルアドレスのチェックまで戻します。セットアップ スクリプトなら、スイッチをオンにして控えたスクリプトのアドレスを入れ、「保存」を押します。
- ランチャーを再起動し、元の症状が同じように出ることを確かめます。
- 管理下のPCで値を戻せないときは、変更前の記録を添えて管理者に伝えます。
- 次の診断へ進みます。名前解決ならDNSの切り分け、運営側の障害ならSteamの診断ガイド、経路の途中の損失ならpathpingの読み方が使えます。
必要なVPNやツールのプロキシ設定を戻さないまま放置すると、そのツール自体が使えなくなります。「戻す」とは、変更前の状態に確実に戻せることでもあります。
FAQよくある質問
netsh winhttp show proxyで現在の設定を見て、必要性を判断します。まとめまとめ|記録して、1項目だけ変えて、同じ操作で比べる
ランチャーだけつながらないときは、失敗する操作とエラーを控え、プロキシ画面の3項目と必要ならVPN別設定を記録します。自分で追加した不要な設定と確認できた項目だけを1つ変え、ランチャーを再起動して同じ操作で比べます。
改善しなければ、記録した値へ戻してDNSや障害の診断へ進みます。管理下のPCや、設定が戻る・灰色で変えられない場合は、回避せず管理者に相談します。


