JSAUX Steam Machineフェイスプレート|E-Ink 99.99ドル・Pixel Matrix 89.99ドル、白黒が高い理由
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E-Ink 99.99ドル・Pixel Matrix 89.99ドル、安いのはカラーの方
出典:JSAUX公式商品ページ「Faceplate for Steam Machine」、同商品ページの日本向け表示、JSAUX公式「Steam Machine E-Ink Faceplates」、JSAUX公式アプリ導入ガイド、JSAUX公式X投稿(2026年8月12日)、Valve公式Steam Machineページにもとづきます。本記事の情報は2026年9月6日時点のものです。
Steam Deck向けアクセサリーで知られるJSAUXが、Valve「Steam Machine」用の交換フェイスプレートについて、2026年9月1日に商品ページを公開しました。7月の発表以来ずっと「価格未定・プロトタイプ段階」だった製品に、ようやく具体的な値段と確定スペックが付いています。ラインナップはE-InkとPixel Matrixの2機種で、どちらも前面パネルをそのまま情報表示デバイスへ変えてしまうアクセサリーです。
価格はE-Inkが99.99ドル、Pixel Matrixが89.99ドル。ここで多くの人が引っかかるのが、カラーで画面も大きいPixel Matrixのほうが安いという並びです。しかも解像度を見ると、高いほうのE-Inkが640×480なのに対し、安いほうのPixel Matrixは64×54ピクセルしかありません。数字だけを追うと、安いほうが色は多いのに粗い、高いほうが精細なのに白黒、という奇妙な関係になっています。
この記事では、公式が新たに公開したスペック表をもとに2機種の違いを整理し、どちらを選ぶべきかまで踏み込みます。あわせて、これまで「Color Dot Matrix」と呼ばれていた製品が商品ページでは別の名前になっている点、そして本記事執筆時点ではまだ注文できない点も確認しておきます。
目次
要点先に結論だけ押さえる
価格E-Inkが99.99ドル、Pixel Matrixが89.99ドル
JSAUXは2026年9月1日、Steam Machine用フェイスプレートの商品ページを公開しました。ひとつの商品ページの中でスタイル違いとして2機種を選ぶ形式になっており、型番はPM0105とPM0106です。
| モデル | 価格(ドル) | 日本向け表示 |
|---|---|---|
| E-Ink Faceplate PM0106 | 99.99ドル | 15,940円 |
| Pixel Matrix Faceplate PM0105 | 89.99ドル | 14,345円 |
日本向けストアで表示される円価格は、1ドルあたり約159.4円で機械的に換算された金額です。日本国内向けに独立した価格が設定されたわけではないため、為替が動けば表示金額も動きます。実際に支払う額は注文時のレートで確認してください。
目を引くのは価格の並びです。カラー表示で画面サイズも7型と大きいPixel Matrixのほうが10ドル安く、白黒のE-Inkのほうが高くなっています。一般的な感覚では逆になりそうなところですが、公式スペックを突き合わせると理由がはっきりします。
E-InkはBluetooth 5.0で接続し、500mAhのバッテリーを内蔵しているためケーブルが1本も要りません。静止表示ならほぼ電力を消費せず、待機は最大16日とされています。対するPixel MatrixはUSB-C接続で、動作中は常に給電が必要です。さらにE-Ink側は640×480という細かいパネルを積んでいます。つまり高いほうのE-Inkは「完全ワイヤレス化」と「高精細パネル」の対価を払っている構図で、色数の多さと価格は連動していません。
なお公式ストアは50ドル以上の注文で送料無料としており、49.99ドル以下の注文には6.99ドルの送料がかかります。どちらの機種も単体で50ドルを超えるため、1枚だけ買う場合でも送料は発生しない計算です。
スペック公式が公開した2機種の全項目比較
これまでは「低消費電力か、動きのある表示か」という粗い違いしか分かりませんでしたが、商品ページの公開でパネル仕様から専用アプリまで判明しました。公式スペック表の内容を整理します。
| 項目 | E-Ink | Pixel Matrix |
|---|---|---|
| 価格 | 99.99ドル | 89.99ドル |
| 画面サイズ | 5.83型 | 7型 |
| 解像度 | 640×480 | 64×54ピクセル |
| 表示色 | 白黒(4階調・16階調) | フルカラーRGB |
| 動画・GIF | 非対応(静止画のみ) | 対応 |
| 更新速度 | 約500〜800ミリ秒 | 有線接続でリアルタイム |
| 接続方式 | Bluetooth 5.0 | USB-C有線 |
| 電源 | 内蔵バッテリー(USB-C充電) | USB-Cから常時給電 |
| バッテリー容量 | 500mAh/1.8Wh/3.7V | なし |
| 消費電力 | 静止表示時はほぼゼロ、待機最大16日 | 5V入力・最大3.5W |
| 専用アプリ | JSAUX MonoInk | JSAUX MatrixLink |
| プリセット表示 | 7モード | 8モード |
| 装着方式 | マグネット式 | マグネット式 |
| 対応環境 | Steam Machine/SteamOS | Steam Machine/SteamOS |
数字で見ると、両者は同じジャンルの上位・下位ではなくまったく性格の違う製品だと分かります。E-Inkは640×480あるので、細かい文字やカレンダーのような情報量のある画面を出せます。一方のPixel Matrixは64×54ピクセルしかないため、文字を並べるというより、色の付いたドット絵やインジケーターを光らせる方向の表示になります。7型という大きさは、画素そのものが大きいという意味です。
更新速度も対照的です。E-Inkは書き換えに約500〜800ミリ秒かかるため、秒単位で変わる数値を追い続ける用途には向きません。Pixel Matrixは有線でつながっている分リアルタイムに描き換えられ、GIFも動かせます。
選び方読ませたいならE-Ink、見せたいならPixel Matrix
価格差が10ドルしかないため、予算で選ぶ意味はほとんどありません。用途で決めるのが正解です。
- 時計・カレンダー・天気など、文字情報を常時出しておきたい
- 本体まわりにケーブルを1本も増やしたくない
- 細かい静止画やモノクロのアートワークを飾りたい
- 電源を切っている間も表示を残しておきたい
- 色の付いたドット絵やアニメーションで机上を演出したい
- GIFをアップロードして動かしたい
- CPU・GPUの負荷をリアルタイムに光らせたい
- USB-Cケーブルが1本増えることを許容できる
迷いやすいのが「システム情報を表示したい」という目的です。どちらの機種にもハードウェア情報を出すモードは用意されていますが、数値をきちんと読みたいならE-Ink、負荷の高低をなんとなく色で把握したいならPixel Matrixという住み分けになります。64×54ピクセルで温度と使用率を並べて読ませるのは無理があるためです。
逆に、E-Inkは書き換えが遅くGIFにも非対応なので、ゲーム中に動く演出を求めるなら選択肢に入りません。「情報を読むための画面」と「雰囲気を出すための画面」と考えると、間違いが少なくなります。
表示内容専用アプリのプリセットは7モードと8モード
どちらの機種も、専用アプリからプリセットを選ぶか、自分で画像をアップロードして表示内容を決めます。アプリは機種ごとに別で、E-Ink側がJSAUX MonoInk、Pixel Matrix側がJSAUX MatrixLinkです。
| アプリ | 対応機種 | プリセットモード |
|---|---|---|
| JSAUX MonoInk | E-Ink | 複合表示、時計、天気、動作状況、カレンダー、プレイ時間、カスタムの7種類 |
| JSAUX MatrixLink | Pixel Matrix | ダッシュボード、ハードウェア情報、天気、時計、プレイ時間、カウントダウン、ストップウォッチ、カスタムの8種類 |
プリセットの顔ぶれを見比べると、性格の違いがここにも出ています。E-Ink側にはカレンダーがあり、Pixel Matrix側にはカウントダウンとストップウォッチがあります。前者は据え置きの情報板、後者はゲーム中に目に入る計器という発想です。
画像の持ち込みは両方できますが、E-Inkは静止画のみでGIFを受け付けません。また両機種とも、開発者向けにオープンソースのコードが提供され、画面を複数の区画に分ける独自レイアウトを作れるとされています。プリセットで満足できない人にとっては、ここが最大の遊びどころになりそうです。
購入可否価格は出たが、まだ注文はできない
値段が付いたので買えるようになったかというと、そうではありません。商品ページは近日発売の表示のままで、スタイルを選んでもカートに入れられない状態です。ページの構造化データ上も在庫なしとして扱われており、日本向け表示でも売り切れと出ます。
Amazon.co.jpでも、本記事執筆時点で該当製品の取り扱いは確認できません。つまり現時点で入手経路はゼロで、公式ストアの発売を待つ以外に手はない状況です。JSAUX公式ページではメールアドレスを登録して続報を受け取れるようになっています。
価格の位置づけも押さえておきたいところです。Steam Machineの国内価格は512GBモデルで18万9,980円ですから、本体価格の妥当性をどう見るかという話とセットで考えると、フェイスプレートは本体のおよそ1割弱にあたる買い物になります。装飾品としては安くありませんが、小型LCDモニターを別途用意して机上に置くことを思えば、省スペース性で選ぶ理由はあります。
公式スペックの対応環境欄には、両機種とも「Steam Machine/SteamOS」とだけ書かれています。Steam MachineへWindows 11を導入した場合に専用アプリが動作するかは案内がありません。SteamOSを消してWindows運用を考えている人は、この点が未確定であることを踏まえて判断してください。なおSteamOSとSteam Machineのファームウェアは更新が続いているため、発売時点の対応状況は改めて確認が必要です。
名称変更Color Dot Matrixという名前は商品ページから消えている
今回の商品ページで、製品名が7月の発表時から変わっています。JSAUXは2026年7月、Steam Machine向けフェイスプレートとして「Mono E-Ink」「Color E-Ink」「Color Dot Matrix」の3種類を公開していました。しかし商品ページに載っているのは「E-Ink Faceplate」と「Pixel Matrix Faceplate」で、Color Dot Matrixという表記は1か所も出てきません。
JSAUXが改称を告知したわけではありませんが、Color Dot Matrixとして説明されていた「カラーで、外部給電が必要で、アニメーションを表示できるパネル」という特徴は、Pixel Matrixの仕様とそのまま一致します。同じ製品が名前を変えたと見るのが自然です。
ややこしいのは、告知用のティザーページ「Steam Machine E-Ink Faceplates」のほうには、いまも旧名の「Mono E-Ink, Color Dot Matrix」という記述が残っている点です。公式サイト内で新旧の名前が同時に存在している状態なので、検索するときはどちらの名前でも情報が出てくる前提で見たほうが確実です。なお、E-Ink側のアプリ名が「MonoInk」であることからも、旧称のMonoが完全に捨てられたわけではなさそうです。
3種類目として案内されていたColor E-Inkは、今回の商品ページにも登場しませんでした。7月時点から一貫して、JSAUXが正式に開発中止を発表したことはありません。ただし価格が付いた2機種の中に入らなかったことで、少なくとも第1弾からは外れたと考えるのが現実的です。
開発経緯90度コネクタで配線を改善、透明ケースも並行して開発
製品化までの経緯も振り返っておきます。Pixel Matrixは低消費電力のE-Inkとは異なり、動作に外部電源を必要とします。そのため本体からフェイスプレートまでケーブルを接続する必要があり、7月に公開された初期プロトタイプでは、この配線が外観上の弱点になっていました。
JSAUXは2026年8月12日、公式Xアカウントで旧プロトタイプと改良版を比較する画像を公開しました。改良版では90度タイプのコネクタを採用したことで、ケーブルを本体側面によりぴったり沿わせられるようになっています。今回のスペック表でもPixel Matrixの接続方式はUSB-C有線のままなので、この配線の存在は製品版でも変わらないことになります。
A little Color Dot Matrix progress
— JSAUX (@jsauxofficial) August 12, 2026
We cleaned up the wiring setup, and this is what the before → after looks like.
But that’s not all we’re testing…
Full update + what we want to test next → Discordhttps://t.co/N0J0uHkkzM pic.twitter.com/kpk4MNKzjN
JSAUXは2026年7月時点で、公開していたものは製品コンセプトを示すための機能実証用プロトタイプであり、E-Inkのユーザーインターフェースも接続方式も開発中で、発売までに変更される可能性があると説明していました。当時の目標は2026年第4四半期のリリースです。商品ページが公開され価格まで出た現在も、この第4四半期という目標は覆されていません。
JSAUXは同時期に、Steam Machine向けの完全透明ケースも開発していることを明らかにしています。また、新ブランド「Voidjoy」の発表にあわせて、2026年9月4日から8日にドイツ・ベルリンで開催される展示会「IFA Berlin」への出展も案内していました。VoidjoyからはSkyLark S1 Proというコントローラーがすでに登場しているため、フェイスプレートと同じタイミングで周辺機器がまとめて動いている状況です。
類似案件Valve公式のDIYプロジェクト「Inkterface」とは別物
Steam Machineの前面をディスプレイ化する取り組みとしては、Valve自身が2026年7月にe-inkフェースプレート「Inkterface」の設計データを無料公開している例もあります。名前も仕組みも似ているため、混同しないよう整理しておきます。
| 項目 | Inkterface(Valve公式) | JSAUX製フェイスプレート |
|---|---|---|
| 開発元 | Valve(ユーザー主導プロジェクトを公認) | アクセサリーメーカーJSAUX |
| 入手方法 | 無料の設計データを自分で製作 | 完成品を購入(89.99ドル・99.99ドル) |
| 必要な作業 | 3Dプリント・はんだ付けが必要 | マグネットで装着するだけ |
| 接続方式 | Bluetooth接続 | E-InkはBluetooth、Pixel MatrixはUSB-C有線 |
Inkterfaceは3Dプリンターやはんだ付けの知識を持つ人向けの無料DIYプロジェクトで、JSAUXのフェイスプレートは完成品を買う市販アクセサリーです。同じ「前面をディスプレイ化する」という発想でも、必要な手間と入手のハードルがまったく違います。工作を楽しめるならInkterface、そのまま付けたいならJSAUXという分かれ方になります。
Q&Aよくある質問
総括まとめ|値段より、読ませるか見せるかで決まる
7月の発表から2か月近く「価格未定のプロトタイプ」だったJSAUXのフェイスプレートに、ようやく値札が付きました。E-Inkが99.99ドル、Pixel Matrixが89.99ドルという価格そのものよりも、公開されたスペック表から2機種の性格がはっきり分かれたことのほうが重要です。
640×480の白黒で細かい情報を読ませるE-Inkと、64×54ピクセルのフルカラーで雰囲気を作るPixel Matrix。この2つは上位・下位の関係ではなく、まったく別の使い方をする製品です。カラーのほうが安いという一見おかしな価格設定も、ケーブルレス化にコストがかかっていると理解すれば筋が通ります。
残る課題は発売時期です。商品ページが公開されたことで第4四半期という目標は現実味を帯びてきましたが、本記事執筆時点ではまだ注文できず、国内の流通経路も見えていません。Steam Machine本体自体が入荷のたびに売り切れる状況が続いているだけに、アクセサリー側の供給がどうなるかも気になるところです。
JSAUXは2026年9月1日、Valve「Steam Machine」向け交換用フェイスプレートの商品ページを公開し、価格と詳細スペックを明らかにしました。E-Inkが99.99ドル、Pixel Matrixが89.99ドルで、日本向け表示はそれぞれ15,940円と14,345円です。カラーで7型のPixel Matrixのほうが安い理由は、E-Ink側がBluetooth接続と内蔵バッテリーでケーブル不要になっており、解像度も640×480と高いためです。Pixel Matrixは64×54ピクセルのフルカラーでGIFを動かせますが、USB-Cによる常時給電が必要になります。文字情報を読ませたいならE-Ink、色で演出したいならPixel Matrixという住み分けです。なお7月に「Color Dot Matrix」と呼ばれていた製品は商品ページではPixel Matrixへ名称が変わっており、3種類目のColor E-Inkは掲載されていません。商品ページは近日発売の表示で、本記事執筆時点では注文できません。



