『System Shock VR』『High On Life VR』発表|日本語対応は片方だけ、PC版は最低GTX 1070から
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日本語に対応するのは片方だけ、PC版の最低要件はGTX 1070から
出典:Steam『System Shock VR』ストアページ/Steam『High On Life VR』ストアページ/Flat2VR Studios公式『System Shock VR』/Squanch Games公式発表(2026年8月13日)/Road to VR(開発元コメント)/UploadVR(発表レポート)
2026年8月13日に配信された「VR Games Showcase」で、名作サイバーパンクFPSの『System Shock』と、しゃべる銃が主役のコメディFPS『High On Life』が、それぞれ正式なVR版として発表されました。手がけるのはFlat2VR Studios、もともとPCゲームをVR化するMOD制作から出発し、現在は版元と正式に組んで商用VRタイトルを作っている開発チームです。
どちらもMeta Quest、PlayStation VR2、そしてPCのSteamVR向けに展開されます。ただしSteamのストア情報を実際に開いて確認すると、この2本には日本のユーザーにとって見過ごせない差がありました。日本語に対応するのは『System Shock VR』だけで、『High On Life VR』は現時点で英語のみです。
発売時期にも差があります。『High On Life VR』は2027年と公表された一方、『System Shock VR』はまだ何も決まっていません。この記事では、Steamに掲載された必要スペックや対応コントローラーまで含めて、確定している情報と未確定の情報を分けて整理します。
目次
要点2本のVR化が同じ日に発表された
Flat2VR Studiosが『System Shock VR』と『High On Life VR』を発表しました。前者はNightdive Studios、後者はSquanch Gamesとの共同開発です。対応プラットフォームはいずれもMeta Quest、PlayStation VR2、SteamVRで、Steamでは両作ともウィッシュリスト登録が始まっています。
2本に共通するのは、画面をヘッドセットに映すだけの移植ではないという点です。Steamのストア説明では『High On Life VR』が「Designed specifically for VR」(VR向けに設計)と明記され、戦闘や探索、オブジェクトとのやり取りをVR前提で作り直すことが案内されています。『System Shock VR』についても、Flat2VR Studiosの公式ページが「full room-scale VR」という表現を使っています。
言語日本語に対応するのは『System Shock VR』だけ
日本のユーザーにとって最も実用的な差がここです。2026年8月15日時点のSteamストアで対応言語を確認したところ、2本で内容がはっきり分かれていました。
- インターフェースと字幕が日本語に対応
- 音声は英語のみ(フルボイス対応は英語だけ)
- ほかに中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語など計13言語
- 現時点で掲載されている対応言語は英語だけ
- 通常版の『High On Life』には日本語があるため、今後追加される余地は残る
- ただし現段階で「日本語対応予定」と読める記載はない
『System Shock』はメールや音声ログ、端末の表示を読み解きながらステーション内を進んでいく作りなので、字幕が日本語で出るかどうかは体験の質を大きく左右します。逆に『High On Life』はキャラクターが絶え間なくしゃべり続ける作品で、その掛け合いが面白さの中心にあります。英語のみのままだと日本のユーザーには厳しい部分が残るため、正式発売が近づいた段階で対応言語をもう一度確認したいところです。
潜入『System Shock VR』はリメイク版を土台にルームスケールへ
『System Shock』は1994年に登場したサイバーパンクFPSで、宇宙ステーションCitadel Stationを支配した人工知能SHODANと戦う作品です。Nightdive Studiosがリメイク版を手がけており、今回のVR版はFlat2VR Studiosと同社の共同開発として制作されます。Flat2VR Studiosの公式ページも「classic sci-fi horror remake」という書き方をしているため、オリジナルそのものではなくリメイク版を土台にしていると読むのが自然です。
Steamの商品説明を読むと、VR化にあたって元のゲーム構造がそのまま残されていることが分かります。監視カメラやコンピューターノードを破壊して警備レベルを下げ、回路パズルやアクセスパズルを解きながら複数のデッキをまたいでSHODANの計画を妨害していく流れです。
原作の特徴だった電脳空間パートについて、Steamでは神経インターフェース経由でCitadelのデジタル系統に侵入し、6自由度で移動しながら敵対プログラムと戦うと説明されています。通常の画面でも独特だったこのパートがVRでどうなるかは、本作で最も気になるところです。
公式ページの紹介文は「stalk the corridors of Citadel Station, hack terminals with your own hands」と書かれており、端末のハッキングを自分の手で行う形になることが示されています。探索と情報収集が中心のゲーム設計なので、ルームスケールVRとは相性がよさそうです。
相棒『High On Life VR』はしゃべる武器を両手で扱う
『High On Life』はSquanch Gamesが2022年に発売したFPSで、人格を持ってしゃべるエイリアン製の銃を使いながら宇宙を舞台に戦う作品です。この銃たちとの掛け合いが作品の看板になっています。
VR版ではその銃を実際に手で持って扱う形になります。Squanch Gamesは公式発表のなかで「We really want you to feel like you’re holding living creatures in your hands.」(生き物を手に持っている感覚を本当に味わってほしい)とコメントしており、武器そのものの存在感をVRで表現しようとしていることが分かります。
調べたところ、開発元は移動やNPCとのやり取りを含めてVR向けの操作に置き換えていること、そして現時点ですでにQuest上でネイティブ動作していることを説明しています。VR化の作業がある程度進んだ段階での発表だったようです。
なお『High On Life VR』は通常版に無料で追加されるVRモードではありません。Steam上では通常版とは別のアプリとして登録されており、ストアの分類も「VR Only」となっています。通常版を持っていてもVR版は別途購入することになります。
動作環境PC版の必要スペックは2本ともほぼ同じ
Steamには発表と同時にPC版のシステム要件が掲載されました。2本を並べると、ほぼ同じ内容であることが分かります。
| 項目 | System Shock VR | High On Life VR |
|---|---|---|
| OS | Windows 10以降(64bit) | Windows 10以降(64bit) |
| CPU 最低・推奨とも同じ | Core i5-4590/Ryzen 5 1500X以上 | Core i5-4590/Ryzen 5 1500X以上 |
| メモリ | 5GB | 5GB |
| 最低GPU | GTX 1070/RX 480以上 | GTX 1070/RX 480以上 |
| 推奨GPU | GTX 2070/RX 5700 XT以上 | GTX 2070/RX 5700 XT以上 |
| ストレージ | 記載なし | 5GB |
| VR API | OpenXR | OpenXR |
推奨GPUの欄は、Steamの表記をそのまま載せています。実際にはGTX 2070という製品は存在しないため、RTX 2070の誤記と考えるのが自然です。並記されているRX 5700 XTが同世代の対抗製品であることからも、そう読むのが筋が通ります。
もう一点、両作でCPU・メモリ・GPUがほぼ同一の値になっている点も気になります。2本とも開発途中の段階であり、暫定的に同じ数値を置いている可能性があります。Steamの動作環境は発売後に書き換わることも珍しくないため、現時点の数値を最終スペックとして受け取るのは早いでしょう。
なお対応機器としては、OpenXR経由でMeta Quest 2/3/3S、Valve Index、Pimax、Picoが挙げられています。特定メーカーに縛られる作りではないため、QuestをPCへつないでPC VRとして遊ぶ構成も想定されています。VR向けのPC構成についてはVRゲーミングPC完全ガイドで解説しています。
注意点Viveのコントローラーは対象外と明記されている
見落としやすいのが、システム要件の備考欄です。2本とも「Vive Controllers are NOT supported.」という一文が入っています。
これはHTC Viveのヘッドセットが一切使えないという意味ではなく、従来型のVive Wandコントローラーがサポート対象外だという記載です。同じ欄でValve Index Knucklesは対応機器として挙げられているため、コントローラーの種類によって扱いが分かれる形になります。
VRゲームでは指の動きや握り方を使った操作が体験の中心になるため、入力機器の違いはそのまま遊べるかどうかに直結します。発売までに対応機器のリストが変わる可能性もありますが、Vive環境を使っている場合は正式リリース時に必ず確認しておきたい部分です。
時期発売が読めるのは『High On Life VR』の2027年だけ
発売時期についても、2本で情報の粒度が違います。
『High On Life VR』はSquanch Gamesの公式発表で「COMING 2027」と明示されており、2027年に出ることは確定しています。ただし具体的な月日までは決まっておらず、Steamストア上の表記は「To be announced」のままです。
一方の『System Shock VR』は、Steamストアも公式ページも発売時期に触れていません。年内に出ると決まったわけではなく、現時点ではウィッシュリスト登録が始まった段階と考えるのが妥当です。
ヘッドセットSteam Frameで遊べるかは正式発表を待つ段階
PC VRユーザーとしては、Valveが今夏の発売を予定しているVRヘッドセット「Steam Frame」で遊べるのかも気になるところです。ただし2026年8月15日時点で、Flat2VR StudiosがSteam Frame対応を発表した事実はありません。
整理しておきたいのは、Steam Frameには2つの遊び方があるという点です。ゲーミングPCで動かした映像をヘッドセットへ飛ばすストリーミングと、ヘッドセット単体でゲームを実行するスタンドアロン動作です。前者は両作がOpenXRに対応しているため技術的な条件は揃っていますが、後者は「Steam Frame Standalone Verified」という別の判定になり、VRタイトルには1728×1728で72fps以上といった性能基準が課されます。
両作にはMeta Quest版があり、ヘッドセット内蔵のプロセッサー向けに最適化されたビルドが存在することになります。これはスタンドアロン展開の下地としては有利な材料ですが、開発元がSteam Frame向けに提供すると表明したわけではありません。現時点では可能性の範囲にとどまります。
Steam Frame本体の発売日や価格、対応状況の最新はSteam Frameは今夏発売のままで整理しています。
機材VRで遊ぶために用意しておきたいGPU
VRは左右の目それぞれに映像を描く必要があり、加えて酔いを防ぐために高いフレームレートを維持し続けなければなりません。掲載されている推奨GPUは数世代前の製品ですが、実際に快適な体験を求めるなら現行世代のミドルクラス以上を見ておくと安心です。ここでは高解像度のヘッドセットでも余裕を残せる2枚を挙げます。
疑問よくある質問
総括まとめ|日本語対応と発売時期で明暗が分かれた2本
2026年8月13日、Flat2VR Studiosが『System Shock VR』と『High On Life VR』を発表しました。どちらもMeta Quest、PlayStation VR2、SteamVR向けで、単なる視点変更ではなくVR向けに作り直されることが公式に案内されています。
日本のユーザーから見ると、この2本は対照的です。『System Shock VR』は日本語のインターフェースと字幕に対応する一方で発売時期が未定。『High On Life VR』は2027年という発売時期が示されているものの、現時点の対応言語は英語だけです。
PC版の最低要件はGTX 1070/RX 480、メモリ5GBと軽めですが、Viveのコントローラーが対象外と明記されている点には注意が必要です。Steam Frameでの動作については、PCからのストリーミングなら条件は揃っているものの、ヘッドセット単体で動くかは開発元の正式発表を待つ必要があります。





