Deadlock(デッドロック)City Never Sleepsで何が変わった?|Steamの厳選セール枠廃止と共通するValveの狙い
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
新ヒーロー6体は日本時間10月3日から順次解放。同じ日にSteamは厳選セール枠の廃止を発表
出典:Deadlock公式「City Never Sleeps」 / Steamニュース「Deadlock – City Never Sleeps」(2026年9月29日) / Steamストア「Deadlock」 / Steamworks「Upcoming Changes to the Discounts & Events Section on Steam」(2026年9月29日) / Steamworksドキュメント「Discounts」 / Steamworks「NEW: The Steam sales and events scheduled so far for 2027」 / Steam「A Refreshed Steam Store Home Page」 / Steam「A new way to discover new & upcoming games: Personal Calendar」 / Tim Bender氏(Hooded Horse CEO)のLinkedIn投稿(2026年9月15日) / Forbes「’Deadlock’ Hits Highest Player Count Ever Following Major Patch」(Yahoo!転載)
『Deadlock』は、Valveが開発中の6対6の対戦ゲームです。MOBA(レーンを押し合って敵の拠点を落とすジャンル)とTPSを組み合わせた作りで、2024年に存在が公になってからも招待制のプレイテストが続いています。そのDeadlockに2026年9月29日(米国時間)、大型アップデート「City Never Sleeps」が配信されました。同じ日、ValveはSteamの開発者向けに、ホームページの「割引&イベント」欄を2027年初頭から一人ひとり違う推薦に切り替えると告知しています。
先に結論を書きます。DeadlockはValve自身が「中核部分にまだ手を入れている」と説明する段階で、縮小や様子見に入ったタイトルではありません。ただし発売日は未定のままで、正式リリースが近いと読める材料もありません。Steamのほうは、オータムセールなどの季節セールやNext Festが2027年も予定どおり開かれ、変わるのはValveが選んで載せていたDaily Deal・Midweek Deal・Weekend Dealの枠です。
2つは別々のニュースですが、どちらも「担当者が先に決める」部分を減らし、「実際の遊ばれ方・見られ方で決める」部分を増やしています。以下では、Deadlockの変更点と新ヒーローの日本時間の解放予定、Steamの変更で得をする人と困る人、推薦を自分好みに寄せるためにプレイヤー側でできることまで順に見ていきます。
目次
要点まず何が起きたか
Deadlockはマップ、中立クリープ、HUD、ショップ、エンジンまで手が入り、新ヒーロー6体は投票で決まった順に週2体ずつ解放されます。Steamは厳選セール枠の新規登録をすでに止めていて、2027年初頭に個人向けの推薦へ完全に切り替える予定です。季節セールとFestはなくなりません。
変更点City Never Sleepsで変わったこと
今回の更新は、新ヒーローを足すだけのものではありません。公式の更新ページを項目ごとにたどると、手が入った範囲は次のとおりです。

| 分野 | 主な変更 | プレイへの影響 |
|---|---|---|
| マップ | ニューヨークを模したマップの3レーンの見た目を刷新し、レーンの間に劇場・チャイナタウン・Haunted Lot・Plazaの4地区を追加 | 裏道を通る移動ルートと、小競り合いの起きる場所が増える |
| 中立クリープ | 従来の中立クリープを、行動パターンの違う新しいクリーチャーに置き換え | ソウル(ゲーム内通貨)の稼ぎ方を覚え直す必要がある |
| マップの仕掛け | 地下のSunken Plaza、チャイナタウンの鐘楼、重攻撃でしか壊せない木箱、回復用のスナック、立つと透明になる蒸気の噴出口など | 稼ぎ場と奇襲の選択肢が増える |
| 期間限定の商人 | 謎の商人The Brokerが、上位アイテムを強化版の「Corrupted」アイテムに交換。試合ごとにランダムな弱点が付く | 最初の新ヒーローが出るまでの数日間だけ |
| HUD・ショップ | 新しい体力バー、離れた味方の位置表示、キルを決めたアイテムの表示、よく買われているアイテムの表示、ステータスでの絞り込み | 状況判断とビルド選びが速くなる |
| ピン・ボイス | ピン操作を作り直し、1万5,000以上のピン音声を追加・更新。試合前のヒーロー同士の掛け合いは700超から1,500に | 野良でも意思疎通しやすくなる |
| アクセシビリティ | 敵UIの色変更、字幕のカスタマイズ、自動前進、自動よじ登り、自動射撃、画面揺れの軽減 | 長時間の操作負担が減る |
| 内部の改善 | Source 2エンジンを最新版に更新、アンチチート、ネットワーク予測、描画と音声の処理性能を改善 | 見た目以外の手直しがかなり多い |
操作の手応えに効くのは入力処理の変更
地味ですが、プレイ感にいちばん効きそうなのは入力処理の変更です。これまではアビリティやアイテムのボタンを押しても、次の処理の区切りまで実行を待つ場合があり、押したのに反応しないように感じることがありました。今回から、ボタンを押した瞬間に実行されます。影も日光の向きではなく真下に落とす方式に変わり、処理が軽くなったうえ敵の位置も追いやすくなっています。
日本のプレイヤーに関係する改善もあります。名前を入力してヒーローを探す操作で日本語入力(IME)が使えるようになり、日本語の禁則処理(句読点が行頭に来ないようにする改行ルール)にも対応しました。描画の処理性能にも手が入っているので、設定を詰めていた人は一度フレームレートを測り直すと差が分かります。集団戦で重くなる場合の設定はDeadlock PC版のおすすめ設定で解説しています。
新ヒーロー新ヒーロー6体はいつ使える?
新ヒーローはNurse Harrow、Rat King、Solomon、Deadman Danny、Baba、Violetの6体です。一度に全員が解放されるのではなく、プレイヤーの投票で順番が決まり、米国太平洋時間の毎週火曜と金曜の14時に1体ずつ追加されます。最初の解放は10月2日(米国時間)で、日本時間では水曜と土曜の朝6時です。

| 解放 | 日本時間 | あわせて起きること |
|---|---|---|
| 1体目 | 10月3日(土)6:00 | The Brokerがいなくなる |
| 2体目 | 10月7日(水)6:00 | ランクシーズン1は10月7日に終了予定 |
| 3体目 | 10月10日(土)6:00 | — |
| 4体目 | 10月14日(水)6:00 | — |
| 5体目 | 10月17日(土)6:00 | — |
| 6体目 | 10月21日(水)6:00 | 6体がそろう |
2体目以降は、Valveが示した「毎週火曜・金曜」のペースで進んだ場合の予定です。延期や前倒しがあればずれます。投票のルールは次のとおりです。
- 投票は試合前の新しいロビーで行い、勝ったチームの票は2倍になる
- その日の最初の勝利でも票が2倍になる
- 最初のヒーローの解放後は、プレイするとヒーローの優先トークン(Priority Token)がもらえる
ランクで新ヒーローを使うには15勝が要る
7月30日に始まったランクモードでは、スタンダード(非ランク)モードで15勝以上したヒーローしか選べません。今のルールのままなら、新ヒーローもまずスタンダードで15勝しないとランクでは使えないことになります。ランクシーズン1は10月7日に終わる予定で、解放条件の数え方はDeadlockランクシーズン1の解説にまとめています。
開発状況ValveはDeadlockをまだ本気で育てているのか
答えはValve自身が書いています。City Never Sleepsの告知文でValveは、開発の現状をかなり具体的に説明しました。要点は次のとおりです。
- 1月の大型更新「Old Gods, New Blood」のあとも、古いヒーローのアート更新のような仕上げに進む前に、ゲームの中核部分でやるべき作業がまだ多いと判断した
- 今年は1つの目玉に集中するのではなく、複数の作業を並行して進めてきた
- 成長要素(プログレッション)と、ヒーローやHideout(試合前に過ごす待機エリア)のカスタマイズも開発している。正式リリース前にフィードバックで大きく変えられるようにしておきたいから
- 大規模なアイテムの再設計・追加や、遊びの幅を広げる別のゲームモードも作っている。ただしプレイテスト次第では出さない可能性もある(ここまでの結果は有望)
- Midboss(モデルと配置の一部)、Guardian、Walkerはまだ手を付けられておらず、次の更新以降で取り組む
- 既存ヒーローの作り直しは開発の終盤に回すつもりだったが、近いうちに少しずつ進める
発売を急ぐゲームなら、成長要素やカスタマイズは「発売までに完成させるもの」です。Valveはそれを、プレイヤーの反応を見て作り変える前提の実験として扱っています。維持するだけのタイトルに、ここまでの作業は積みません。
5〜8か月おきに6体ずつ、間の期間で仕組みを詰める
| 大型更新 | 配信日(米国時間) | 主な中身 |
|---|---|---|
| Six New Heroes | 2025年8月18日 | Mina、Billy、Paige、The Doorman、Victor、Drifterの6体。待機エリアHideoutと、投票で解放順を決める方式を導入 |
| Old Gods, New Blood | 2026年1月22日 | Patron(各陣営の最終目標)と拠点の刷新、Rem、Graves、Silver、Venator、Celeste、Apolloの6体、新モードStreet Brawl |
| City Never Sleeps | 2026年9月29日 | マップと中立クリープの刷新、新ヒーロー6体、The Broker、HUDとアクセシビリティ、エンジン更新 |
間隔は約5か月、次は約8か月でした。その8か月のあいだにも、3月から5月にかけて大きなゲームプレイ更新が続き、7月30日にはマッチメイキングが刷新されてスタンダードとランクの2モードに分かれています。大型更新で土台を変え、間の数か月でバランスと仕組みを詰め、次の大型更新でまた土台を変える、という順番です。発売後なら大きすぎる変更も、招待制の今なら試せます。
プレイヤーも戻ってきています。City Never Sleepsの配信後、Steamの同時接続数はSteamDBの集計で22万8,086人に達し、2024年9月の17万1,490人を上回って過去最高になりました。招待制のままでこの数字です。
正式リリースが近いとは言えない
Steamストアの発売日は「To be announced(未定)」のままで、ストアページには開発初期のビルドで、仮のアートや実験的なゲームプレイが多いと書かれています。遊ぶには、すでにプレイしているテスターからフレンド招待を受ける必要があります。Valve自身も成長要素やカスタマイズを「正式リリース前に」調整したいと書いているので、今回の更新を発売前の最終段階と読むのは早いでしょう。
これから始めるかどうかは、変化を楽しめるかで決まります。アイテムの大規模な再設計が入れば、覚えたビルドは組み直しになります。完成した形で遊びたい人は正式発表を待ち、変わっていく過程も楽しめる人は招待をもらって今のうちに触る、と分けて考えるのが現実的です。
Steam同じ日に発表されたSteam「割引&イベント」欄の変更
Steamホームページの「割引&イベント」は、セール中のゲームや開催中のイベントを大きな画像で並べる帯です。ここに並ぶ枠のうち、Valveが選んで載せていたのが次の3種類でした。
| 厳選枠 | 表示期間 | 枠の数 |
|---|---|---|
| Daily Deal | 24時間(毎日米国太平洋時間10時に入れ替え) | 1日2枠以上 |
| Midweek Deal | 月曜10時〜木曜10時の72時間 | 週に最大6枠 |
| Weekend Deal | 木曜10時〜月曜10時の96時間 | 週に最大6枠 |
Steamworks(開発者向けの管理サイト)の資料によると、これらはValveが作って管理する枠です。決まった規則はないものの、「Steamで最も遊ばれている、または最も売れているゲーム」を中心に選ぶのが基本で、お金で買える枠ではありません。1本のゲームが使えるのは原則として年1回、前回から3か月以上あける決まりもあります。Daily Dealの最低枠数にMidweekとWeekendの上限を足すと、1週間の厳選枠は26枠前後です。人気作が優先される仕組みの中で、小規模なゲームが入り込む余地はほとんどありませんでした。
Valveは9月29日(米国時間)の開発者向け告知で、この方式をやめると発表しました。
- 2027年初頭に、割引&イベント欄での手動のカレンダー運用を完全にやめ、客ごとに変わる推薦に置き換える
- Weekend Deal・Midweek Deal・Daily Dealの新しい日程登録はすでに停止。予約済みの枠は予定どおり実施する
- 正確な切り替え日は決まっておらず、細部も調整中。数週間以内に時期をもう少し明らかにする
- 開発者がセールやイベントを管理するための新しいツールを用意する
理由としてValveは、ここ数か月、厳選枠の一部を個人向けの推薦に置き換える実験をしたところ、この欄で1日に客へ見せたゲームの数が10倍になり、ストアページの訪問、ウィッシュリストへの追加、カートへの追加も「意味のある増加」を示したと説明しています。増加率の数字は出していません。
10倍という数字は、1人に見せる枠が10倍になったという意味ではありません。人によって並ぶゲームが違うので、Steam全体で見るとこの欄に出るゲームの種類が増えた、ということです。全員が同じ26枠前後を見ていた場所が、見る人の数だけ中身の違う棚に変わる、と考えると分かりやすいでしょう。
季節セールとNext Festは2027年も続く
「Steamのセールがすべてアルゴリズム任せになる」と受け取るのは誤りです。変わるのは割引&イベント欄の厳選枠で、すべてのゲームが参加できる季節セール、テーマ別のFest、体験版イベントのNext Festは、2027年前半までの日程がすでに公開されています。
| イベント | 期間(米国太平洋時間) | 日本時間の開始 |
|---|---|---|
| オータムセール2026 | 10月1日〜10月8日 | 10月2日(金)2:00 |
| ウィンターセール2026 | 12月17日〜2027年1月4日 | 12月18日(金)3:00 |
| Next Fest 2027年2月 | 2月22日〜3月1日 | 2月23日(火)3:00 |
| スプリングセール2027 | 3月18日〜3月25日 | 3月19日(金)2:00 |
| Next Fest 2027年6月 | 6月14日〜6月21日 | 6月15日(火)2:00 |
| サマーセール2027 | 6月24日〜7月8日 | 6月25日(金)2:00 |
開始と終了は米国太平洋時間の10時で、日本時間では翌日の2時(米国が冬時間の期間は3時)です。11月には、ブラックフライデーの割引を「スペシャルオファー」のページに集める企画も予定されています。セールごとの狙い方はSteamセール日程2026-2027年版で扱っています。
影響小規模なゲームへの流入はどれだけ変わったのか
実験の影響は、Valveの告知より先に開発者側のデータに出ていました。戦略・シミュレーション系のインディーゲームを多く扱うパブリッシャー、Hooded HorseのTim Bender CEOが、告知の2週間前にあたる9月15日にLinkedInで公開した数字です。割引&イベント欄からストアページへの訪問数を、直近1か月とその前の5か月で比べています。
| ゲーム | その前の5か月 | 直近1か月 |
|---|---|---|
| あるインディーゲーム | 14件(月平均約2.8件) | 7,341件(約2,600倍) |
| Hooded Horseのやや大きいタイトルA | 約6,000件(月平均約1,200件) | 約1万4,000件(約12倍) |
| Hooded Horseのやや大きいタイトルB | 約3万5,000件(月平均約7,000件) | 約1万6,000件(約2.3倍) |
倍率は月平均との比較です。表のとおり、もともと表示されていなかった小さなゲームほど伸び方が大きく、以前からこの欄に出ていたタイトルでは2倍強にとどまっています。Bender氏は「ニッチなインディーには存在しなかった流入元が、突然ストア全体で最良の流入元になった」と書き、小規模なゲームを持つ知人からも「ほぼゼロだった訪問が数千件になった」と聞いたとしています。
欄の中身も変わっていました。Bender氏によると、以前は売れ筋のゲームに大きく偏っていたのが、レビュー100件未満から数千件ほどの小粒なインディーや、4年前の再販以降レビューが300件に届いていない1980年代末〜90年代初頭の『Dungeons & Dragons』Gold Boxシリーズまで勧められるようになったそうです。Steamの売上の多くが発売から時間のたったゲームで占められていることは2026年上半期のSteam売上の分析で見たとおりで、古い作品が掘り起こされる仕組みはこの傾向とかみ合います。
ただし、これは1人の経営者が選んで公開した事例で、Steam全体の平均ではありません。訪問が増えても購入まで伸びたかは分からず、Valveも増加率は示していません。「ほとんど表示されなかったゲームにも、数千件単位の訪問が届く場合がある」ことを示す実例、として受け止めるのが妥当です。
- 人気作の陰で割引&イベント欄に出られなかった小規模なゲームにも、表示の機会が回る
- 開発元はValveへの売り込みより、ゲームとセールの中身に力を注げる
- プレイヤーは、自分の好みに近い割引を探し回る手間が減る
- 手動の枠のように「この週末に大きく載る」と事前に読めなくなる
- 誰に、いつ、どれだけ表示されたかが開発元から見えにくい(新ツールの中身は未公表)
- 推薦が過去の履歴に寄りすぎると、普段遊ばないジャンルと出会う機会が減る
経緯Steamの個人向け推薦は1年かけて広がってきた
今回の変更は突然ではありません。ここ1年ほどで、Steamのトップページは人によって中身が違うページへ段階的に変わってきました。
| 時期 | 変更 | 中身 |
|---|---|---|
| 2025年10月21日 | パーソナルカレンダーをSteam Labsで公開 | プレイ傾向の似た人がウィッシュリストに入れたゲームから、発売済み・発売予定の作品を推薦 |
| 2026年4月1日 | 新しいストアトップのベータ開始 | 推薦理由の表示、ウィッシュリスト内のセール品とDLCの欄 |
| 2026年6月4日 | 新しいストアトップを正式公開 | パーソナルカレンダーとディスカバリーキューをトップに組み込む |
| 告知前の数か月 | 割引&イベント欄での実験 | 厳選枠の一部を個人向けの推薦に置き換え |
| 2026年9月29日 | 厳選枠の廃止を告知 | 2027年初頭に完全に切り替え |
パーソナルカレンダーの説明には、Steamの推薦がどう動くかのヒントがあります。推薦の元になるのは、自分と似たプレイ時間の傾向を持つ人たちが何をウィッシュリストに入れているかです。ほかの人と比べて特に長く遊んでいるゲームほど強く効き、新作や体験版を数分触った程度ではほとんど変わりません。学習は毎日やり直されます。
割引&イベント欄の新方式の中身はまだ公表されていません。ただValveは告知で、Steamの発見機能の目標を「正しいゲームを正しい客に見せること」と書いています。今のパーソナルカレンダーと同じく、よく遊んでいるジャンルに近いセールが並ぶ方向に働くと考えてよいでしょう。
対策Steamユーザーが今からできること
切り替えは2027年初頭ですが、推薦の材料は今の使い方から積み上がっていきます。表示を自分好みに寄せる手段は、すでに一通りそろっています。
- 欲しいゲームはウィッシュリストに入れる。開発元が20%以上の割引を設定すると、ウィッシュリストに入れている人へ自動で通知メールが送られます(メールの受信設定を切っていない場合)。ホームページにもウィッシュリスト内のセール品を並べる欄があるので、推薦の出来に左右されずにセールを拾えます。
- 興味のないゲームは「無視」する。無視したゲームは、パーソナルカレンダーなどの推薦から外れます。
- 苦手なジャンルは「ストア設定」でタグごと除外する。同じ画面で、アーリーアクセス作品を出すかどうかや、成人向けコンテンツの表示レベルも選べます。
- 好きな開発元やパブリッシャーをフォローする。ストアの表示を自分向けにする方法として、Valveが無視やタグ除外と並べて挙げています。
- 普段と違うゲームに出会いたいときは、パーソナルカレンダーの表示件数を増やす。既定は100件で、件数を増やすほど普段遊ぶものから離れた作品が混ざるとValveは説明しています。
大型セールの日程は2027年も変わらないので、「いつ買うか」の計画はこれまでどおり立てられます。変わるのは、セール期間以外にホームページで目に入る割引の顔ぶれです。
共通点DeadlockとSteamに共通する「遊ばれ方で決める」作り方
ここからは、2つの発表を並べて見えてくることです。Valveが両者を結びつけて説明したわけではありませんが、向いている方向はそろっています。
| 項目 | Deadlock | Steam |
|---|---|---|
| 判断の材料 | 投票、試合のデータ、長期の招待制テストでの反応 | プレイ時間、ウィッシュリスト、閲覧や購入の反応 |
| それで変わるもの | ヒーローの解放順、ショップの人気アイテム表示、正式版に残す機能 | 割引&イベント欄やカレンダーに並ぶゲーム |
| Valveが担う役割 | 何を試すかを決め、結果が悪ければ出さない | 枠を選ぶのをやめ、推薦と開発者向けツールを整える |
Deadlockでは、City Never Sleepsでショップに「人気アイテム」の表示が加わりました。実際のプレイヤーのデータから、そのヒーローでよく買われているアイテムと、試合のどの段階で買われているかを示す機能です。ヒーローの解放順も投票で決まり、前回のOld Gods, New Bloodでは合計6,077万票が集まりました。新しいゲームモードやアイテムの再設計も、プレイテストの結果で採否を決めると明言しています。
Steamでは、ホームページの枠を担当者が選ぶ方式から、プレイ時間やウィッシュリストをもとに人ごとに組み替える方式に移ります。Valveは告知で、開発者が「Valveの誰かを説得して自分のゲームを載せてもらうこと」に時間を使わず、魅力的なゲームとセールを作ることに集中できるようにしたいと書いています。
どちらも、担当者が正解を先に決めるのではなく、実際の使われ方を材料に中身を入れ替える作りです。販売の場であるSteamと自社のゲームであるDeadlockで、Valveは同じ考え方を別々の規模で動かしている、と読めます。
弱点も共通しています。使われ方で決める仕組みは、今の多数派に寄りやすいことです。ショップの人気アイテム表示は定番ビルドへの集中を招き得ますし、Steamの推薦も履歴に寄りすぎれば新しいジャンルと出会う機会を減らします。プレイヤー側でできるのは、前の節で挙げたように、推薦に使われる材料を自分で整えておくことです。
Q&Aよくある質問
まとめまとめ|Deadlockは作り直しの途中、Steamのセールは「枠」だけが変わる
City Never Sleepsは、新ヒーロー6体に加えてマップ、中立クリープ、HUD、ショップ、入力処理、エンジンまで手を入れた更新でした。Valveは同時に、成長要素やカスタマイズ、アイテムの再設計、別のゲームモードを開発中だと明かしています。DeadlockはValveが今も土台を作っている段階で、縮小や維持に入ったわけではありません。一方で発売日は未定で、正式リリースが近いと読める材料はまだありません。
Steamは、Daily Deal・Midweek Deal・Weekend Dealという人気作中心の厳選枠をやめ、2027年初頭から人ごとに違う推薦へ移ります。実験の段階で、ほとんど表示されなかったゲームに数千件単位の訪問が届いた例も出ています。季節セールとFestは続くので、セールで買うタイミングの計画はこれまでどおり立てられます。
Deadlockを遊んでいるなら、日本時間10月3日6時からの新ヒーロー解放と、10月7日のランクシーズン1終了を押さえておけば十分です。Steamでは、欲しいゲームをウィッシュリストに入れ、興味のないゲームやタグを除外しておくと、推薦の材料が自分の好みに近づき、2027年の新しい割引欄でも合ったセールに出会いやすくなります。



