『ウィッチャー3 リマスター』の評価は?配信後のSteam好評率64.7%、セーブできない不具合は5.00cで修正・旧版への戻し方【2026年10月】
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批評家の高得点と、Steamの配信後レビューが割れた理由
『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』は、2015年発売のオープンワールドRPG『ウィッチャー3』を、開発元のCD PROJEKT RED(CDPR)が映像・戦闘・スキル・UIまで作り直した大型アップデートです。2026年9月29日19時に配信され、既存の所有者は無料で更新されました。Steamのストアページには「非常に好評」と表示されていますが、これは11年分のレビューや配信前のレビューを含めた数字で、リマスターの出来を表したものではありません。
配信から10月1日8時までにSteamに投稿されたレビューだけを数えると、好評は5,629件中3,643件の64.7%です。否定レビューで目立つのは、動作の重さ、セーブの失敗、Radeonでの描画崩れでした。スキルツリーや戦闘の作り直しへの反発はごく少数です。同時接続プレイヤー数は120,948人に達し、2020年1月以来の過去最高を更新しています。
遊ぶ人は過去最多なのに、技術的な不具合が評価を押し下げていました。日本語のWindowsでセーブできなくなる不具合は、10月1日夜のHotfix 5.00cで直っています。パッチのあとに投稿されたレビューでは、好評が77.0%まで上がりました。

現在地配信3日目のリマスター、評価の数字を並べる
最初に、評価に関わる数字を1つの表にまとめます。同じ「評価」でも、何を集計した数字かで意味が大きく変わります。
| 指標 | 数値(2026年10月1日時点) |
|---|---|
| Steam 通算レビュー | 全言語では圧倒的に好評(Steam購入者の約83万件中96.5%)、日本語では非常に好評(1,655件中83%)。どちらも2015年からの合計 |
| Steam 最近のレビュー | 非常に好評(過去30日の10,048件中80%。配信前の約4週間分を含む) |
| 配信後のレビューだけ | 5,629件中3,643件が好評の64.7%(9月29日19時〜10月1日8時に投稿されたもの) |
| 配信後の日本語レビュー | 40件中15件が好評(件数が少ないので参考値) |
| 批評家スコア | Metacritic 94点(PC版の批評家10件。PS5・Xbox・Switch 2版は各3件で点数未確定) |
| Steam 同時接続のピーク | 120,948人(9月30日3時台。これまでの最高は2020年1月の103,329人) |
Steamのレビュー件数と好評率はSteam公式のストアページとレビュー集計APIから、配信後の件数は投稿日時で絞り込んで2026年10月1日に集計しました。同時接続者数はSteam Chartsの1時間ごとの記録です。時刻はすべて日本時間です。
Steam評価Steamの「非常に好評」には旧版のレビューが混ざっている
Steamの表示がリマスターの評価にならないのは、リマスターが新しいストアページではなく、2015年から続く同じページ(App ID 292030)の更新として配信されたからです。通算レビューの約83万件(Steam購入者分)は、ほぼすべてが旧版を遊んだ人の評価です。
「最近のレビュー」も過去30日の集計なので、10月1日時点では9月の配信前に投稿された4,000件を超えるレビューが含まれます。配信前のレビューはほとんどが好評だったため、全体が80%まで引き上げられています。リマスターの評価を知りたいなら、配信後の投稿だけを見る必要があります。
配信後の好評率を日ごとに分けると、9月29日(配信当日の19時以降)は1,411件中70.4%、9月30日は3,443件中62.7%、10月1日(8時まで)は775件中63.4%でした。当日の勢いが落ち着いたあとは63%前後で推移しています。
| レビューの言語 | 配信後の件数 | 好評率 |
|---|---|---|
| 英語 | 2,013件 | 66.9% |
| 簡体字中国語 | 851件 | 61.2% |
| ロシア語 | 786件 | 40.8% |
| ブラジルポルトガル語 | 354件 | 81.9% |
| ポーランド語 | 334件 | 72.8% |
| 日本語 | 40件 | 37.5% |
| その他の言語 | 1,251件 | 72.4% |
| 全言語 | 5,629件 | 64.7% |
言語による差も大きく、ロシア語と日本語が特に低くなっています。日本語の否定レビュー25件のうち16件がセーブの失敗やセーブデータが見えない問題に触れており、日本語環境では性能よりセーブの問題が目立ちます。理由はセーブできない原因の節で説明します。
不満の中身否定レビューで目立つのは性能・セーブ・Radeonの不具合
配信後の否定レビュー1,986件の本文を、話題ごとのキーワード(英語・中国語・ロシア語・日本語など主要言語の表現)で数えました。1件のレビューが複数の話題に触れていることもあるので、合計は100%になりません。
| 否定レビューで触れている話題 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 動作の重さ(fps・最適化) | 437件 | 22.0% |
| セーブの失敗・データが見えない | 353件 | 17.8% |
| AMD・Radeonでの不具合 | 251件 | 12.6% |
| クラッシュ・起動しない | 153件 | 7.7% |
| 見た目・色味(明るすぎる、色が浅い) | 128件 | 6.4% |
| 強制アップデート・別売りにすべきだった | 55件 | 2.8% |
| スキルツリーの作り直し | 25件 | 1.3% |
性能・セーブ・Radeonの3つのどれかに触れた否定レビューは917件で、全体の46.2%です。どの話題のキーワードにも当たらない否定レビューも877件あり、「壊れた」「パッチまで待つ」のように不具合の中身を書いていない感想や、操作性・戦闘の手触りへの不満などが混ざっています。
リマスターで大きく変わったスキルツリーへの不満は1.3%にとどまりました。否定レビューの多くは、ゲーム自体は名作だと認めたうえで、今のリマスターは動かない、保存できないと不満を書いています。作り直しの方向性そのものを否定しているわけではありません。
プレイ時間で分けても大きな差はなく、長く遊んできた人のほうが好評率はむしろ高めです。レビュー投稿時点のプレイ時間が10時間未満の人は60.4%、200時間以上の人は67.5%でした。昔から遊んできた人が変化を嫌って低評価にしているのではなく、新規も既存も同じ不具合に当たっています。
動作の重さは画質設定で大きく変わる
重さへの不満には、旧版と同じ設定のまま起動したら重くなったという声が目立ちます。実際、リマスターのUltraは旧版のUltraより重く、RTX 5070 Tiでは1440pで23%fpsが下がります。レイトレーシングとパストレーシング(光の反射を物理的に追いかける最も重い描画方式)を有効にすると、負荷はさらに上がります。
一方、Medium設定は旧版より明るく作り直されたうえで、4Kでは旧版より45〜58%速く動きます。旧版と同じ設定で重いと感じたら、画質を1段下げるのが近道です。GPU別の実測はウィッチャー3 リマスターの13GPUベンチマークにまとめています。
髪や毛皮を細かく描く「NVIDIA HairWorks」は、配信直後の版では有効にすると大きく重くなることがありました。CDPRは10月1日未明、HairWorksが性能を大きく落とすことがある不具合を確認したとして、サポートページでパッチが出るまで無効にするよう案内しています。同じ日の夜に配信されたHotfix 5.00cで原因になった変更が元に戻されたので、オフにしていた人はオンに戻し、fpsが大きく落ちないかを確かめてください。
Radeonの描画崩れは多くがドライバー26.9.2で直る
RX 9000シリーズなどのRadeonで、草や建物が黒く塗りつぶされる、テクスチャが消えるといった報告が配信当日に集中しました。AMDは日本時間9月30日にリマスターへの対応を含むドライバー「Adrenalin 26.9.2」を公開しており、日本語レビューにも26.9.2で解決したという追記があります。Radeonを使っている人は、起動前にAMD Adrenalin 26.9.2の解説を確認してください。
CDPRのサポート窓口は配信当日、推奨ドライバーとしてGeForceは617.14、Intel Arcは32.0.101.8993、Radeonは26.9.2をXで案内しています。GeForceやIntel Arcでも、これより古いドライバーのままなら先に更新してください。
セーブ不具合「セーブできない」原因はドキュメントの場所に入った日本語、5.00cで修正済み
ドキュメントの場所に日本語などの英字以外の文字が入っているとセーブ・ロードできない不具合は、日本時間10月1日夜に配信されたHotfix 5.00cで直りました。Steam・GOG・Epic Games Store版は自動で更新されるので、更新が済んでいるかを確かめてから、セーブとロードを試してください。この節の対処は、5.00cにしても保存できない人と、パッチ前に回避策を取った人に向けたものです。
日本語環境で目立つのが、セーブしようとすると「セーブに失敗しました」と表示される、以前のセーブデータが一覧に出てこない、画質などの設定が保存されない、という症状です。日本語の否定レビューには「セーブデータが全部消えた」という書き込みもありますが、データそのものはドキュメントフォルダ内の「The Witcher 3\gamesaves」に残っています。ゲームがそのフォルダを読み書きできていない状態です。
CD PROJEKT REDのジャパン・カントリー・マネージャーを務める本間覚氏は、配信当日の9月29日23時47分にXで、PC版でセーブできなくなる不具合を確認していると明らかにしました。原因はセーブ先のフォルダのパスに2バイト文字(日本語などの全角文字)が含まれることとみられ、ドキュメントを2バイト文字のないフォルダへ移すか、修正を待つよう案内していました。その修正が10月1日のHotfix 5.00cで、日本語に限らず英字以外の文字(非ラテン文字)がパスに入る場合が対象です。
日本語だけの問題ではありません。ロシア語や韓国語のSteamレビューにも、ドキュメントの場所を英字だけのパスに変えたら保存も旧データの読み込みもできるようになった、という報告が複数あります。英字以外の文字がパスに入ると起きる不具合です。
日本語のWindowsで当てはまりやすいのは次の2つです。
- OneDriveでドキュメントをバックアップしている:ドキュメントの実際の場所が「C:\Users\ユーザー名\OneDrive\ドキュメント」になり、パスに日本語が入ります。Windows 11のセットアップ時やOneDriveの設定でドキュメントのバックアップを有効にすると、この状態になります
- Windowsのユーザー名が日本語:「C:\Users\山田\Documents」のように、ユーザー名の部分に日本語が入ります
エクスプローラーの左側に表示される「ドキュメント」は表示名なので、それだけでは判断できません。ドキュメントを右クリックして「プロパティ」を開き、「場所」タブに表示されるパスを確認してください。「C:\Users\taro\Documents」のように英字だけなら、この不具合の対象外です。パスが英字だけなのに保存できない場合は、Windowsセキュリティの「コントロールされたフォルダーアクセス」でゲームが止められていないかを確認してください。CDPRのサポートが以前から案内している対処です。
一覧に出てこなくても、ドキュメント内の「The Witcher 3\gamesaves」に旧データは残っています。作り直そうとしてこのフォルダを削除したり、ゲームを再インストールしたりすると、修正後に読み込めるはずのデータまで失います。何か操作する前に、gamesavesフォルダごと別の場所へコピーしておくと安全です。
5.00cにしても保存できない場合や、旧版向けMODの都合でリマスターを避けたい場合の対処は2つです。1つ目は、本間氏が案内していたとおり、ドキュメントを英字だけのフォルダへ移す方法です。ユーザー名が日本語の人にも使えます。ドキュメントを右クリックして「プロパティ」→「場所」タブ→「移動」で、新しく作った「C:\Docs」のような英字だけの空のフォルダを選び、「適用」を押すと、中身ごと新しい場所へ移ります。移動先にドライブの直下(D:\ など)を選ぶとドライブ全体がドキュメント扱いになるので避けてください。ドキュメントに保存している他のゲームやアプリのデータも一緒に移るため、事前にバックアップを取ってから行うと安心です。
OneDriveでバックアップしている人は、OneDriveの設定にある「バックアップの管理」でドキュメントのバックアップを停止しても、ドキュメントの場所が「C:\Users\ユーザー名\Documents」に戻ります。ユーザー名が英字ならこれで解決します。停止するときにファイルをPC側に残す選択をしないと、ファイルはOneDriveのフォルダに残ったままになります。停止後に「The Witcher 3」フォルダが新しいドキュメントにあるかを確かめ、なければOneDrive側からコピーしてください。
2つ目は、旧バージョンのNext-Gen版(パッチ4.04)に戻して遊ぶ方法です。Windowsの設定に手を入れずに済み、以前のセーブデータもそのまま読み込めます。戻し方は判断の節で説明します。パッチ前の回避策でドキュメントを英字のフォルダへ移した人は、そのままで問題ありません。Next-Gen版に戻していた人がリマスターへ切り替える方法は、次の節にまとめています。
パッチ10月1日のHotfix 5.00cでセーブとHairWorksを修正、5.00bはXbox版とゲーム機向け
配信2日後の10月1日、CDPRは修正パッチを2本出しました。Steam・GOG・Epic Games Store・Battle.net版に届くのは、日本時間23時台にSteamで告知された「Hotfix 5.00c」です。配信直後に目立ったセーブの不具合とHairWorksの重さは、こちらで直りました。同じ日の「パッチ5.00b」はPS5・Xbox Series X|SとPCのXbox Play Anywhere版が対象で、Steam版には届きません。
| 変わったこと | 中身 | 対象の版 |
|---|---|---|
| セーブとロード | セーブ先のパスに英字以外の文字(日本語など)が入っているとセーブ・ロードできない不具合を修正 | 5.00c(Steam・GOG・Epic・Battle.net版と、Xbox Play Anywhere版のPC) |
| HairWorks | 有効にすると一部の環境で大きく重くなり、表示も乱れていた変更を元に戻した | 5.00c |
| 旧版(1.32)の起動 | 旧バージョンとして選べるclassicを起動できない不具合を修正 | 5.00c |
| ヴェレンの見た目 | ブルーム(光のにじみ)、植生のライティング、彩度、パストレーシングのライティングを調整 | 5.00c |
| そのほか | ポーズメニューのタブを切り替えるとボイスの音量が小さくなる不具合、GOG版で解除した実績が一覧に出ない不具合などを修正 | 5.00c |
| DLSS | Xbox Play Anywhere版のPCでDLSSを使えなかった問題を修正 | 5.00b(PS5・Xbox Series X|S・Xbox Play Anywhere版のPC) |
| 屋内の明るさ | 一部の屋内が暗すぎる問題を含め、ライティングを調整 | 5.00b |
5.00cには、GPUの描画を軽くする変更や、Radeon RX 9000シリーズの描画崩れ、携帯型PCでのカクつきに触れた項目はありません。Radeonはドライバー26.9.2で直ったという報告が多く、重さは画質設定で調整するのが今も近道です。ヴェレンの照明の変化とパストレーシングへの影響は、13GPUベンチマークのパッチの節で扱っています。
Steam版は自動で5.00cになる、手を動かすのはNext-Gen版に戻していた人
Steam・GOG・Epic Games Store版は自動で更新されるので、5.00cを入れるかどうかで迷う必要はありません。手を動かす必要があるのは、セーブの不具合やMODの都合でNext-Gen版(パッチ4.04)に戻していた人です。Steamでは、ライブラリで本作を右クリックして「プロパティ」→「ゲームのバージョンとベータ」を開き、「なし」を選ぶとリマスターに戻ります。GOG版で自動アップデートを止めていた人は、有効に戻して最新版に更新してください。
Next-Gen版で進めたセーブデータは、リマスターでも読み込めます。ただしスキルツリーが作り直されたため、スキルポイントは振り直しになります。旧版向けのMODを入れている人は、MODがリマスターに対応したかを確かめてから切り替えてください。
5.00cにしてもセーブできない場合は、パスの文字とは別のところに原因があります。セーブ不具合の節で触れたWindowsセキュリティの「コントロールされたフォルダーアクセス」を確かめ、それでも駄目ならSteamの「プロパティ」→「インストール済みファイル」から「ゲームファイルの整合性を確認」を試してください。
パッチ後のレビューは好評77.0%、セーブへの不満は半分以下に
5.00cのあと、Steamのレビューにも変化が出ています。パッチが告知された10月1日23時23分から10月2日12時台までに投稿されたレビューは886件で、好評は682件の77.0%でした。
| 投稿された期間 | 件数 | 好評率 |
|---|---|---|
| 配信からパッチまで | 6,534件 | 65.8% |
| パッチ直前(10月1日8時〜23時台) | 922件 | 70.7% |
| パッチ後(10月2日12時台まで) | 886件 | 77.0% |
否定レビューの中身も変わりました。配信からパッチまでの否定レビューでは2,237件中336件(15.0%)がセーブに触れていましたが、パッチ後は204件中14件(6.9%)です。パスを英字に変えたら直ったという報告が出ていたロシア語のレビューは、好評率が42.5%からパッチ後は61.5%(96件)に上がっています。
好評率はパッチ前の10月1日から上向き始めていたので、上がった分のすべてがパッチの効果とは言えません。それでも、セーブに触れた否定レビューの割合が半分以下になったのは、5.00cのセーブ修正が効いていることを示す数字です。日本語のレビューはパッチ後まだ2件しかなく、日本語環境での評価の変化はこれからです。
出典:CD PROJEKT RED「ホットフィックス5.00c」、CD PROJEKT RED「『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』パッチ5.00b 変更点」(いずれも2026年10月1日)。レビューの件数と好評率はSteamのレビュー集計APIから投稿日時で絞り込み、2026年10月2日13時に集計しました。セーブに触れた否定レビューは、主要言語で「セーブ」「保存」にあたる語を含むものを数えています。時刻はすべて日本時間です。
批評家批評家の評価は高いが、採点しているのは『ウィッチャー3』そのもの
批評家の評価は高水準です。レビュー集計サイトのMetacriticにはリマスター専用のページがあり、10月1日時点のMetascoreは94点でした。ただし点数が付いているのはPC版だけで、根拠は批評家レビュー10件です。10件すべてが高評価で、PS5・Xbox Series X|S・Nintendo Switch 2版はそれぞれ3件しか集まっておらず、まだ点数が付いていません。一般ユーザーのスコアは8.1でした。もう1つの集計サイトのOpenCriticも、10月1日時点では8件で平均点がまだ出ていません。
この94点は、リマスターで追加された描画や操作の出来だけに付いた点数ではありません。多くのレビューが採点しているのは「名作をもう一度遊ぶ価値があるか」で、2015年版から積み上がった物語やクエストの評価がそのまま点数に乗っています。
| 媒体 | 評価した点 | 指摘した点 |
|---|---|---|
| Windows Central 5点満点の5 | 戦闘中に動く新しいカメラ、作り直したスキルツリー、装備の見た目変更 | ROG Ally Xでは旧版と違ってカクつき、床のテクスチャが読み込まれない。携帯機ではパッチまで待つと明言 |
| TechSpot 点数なし | 旧版より見た目が良く、レイトレーシングなしならよく動き、旧版より速い場面もある | パストレーシングはキャラクターが白飛びし、場面によっては青みがかる。通常のレイトレーシングのほうが好ましい場面が多い |
| PCGamesN 点数なし | 戦闘とスキルツリーの変更 | 色が鮮やかになりすぎて、戦争と怪物退治の物語らしい荒々しさが薄れた |
批評家の指摘で目立つのは、色や明るさの変化と、パストレーシングの仕上がりです。Steamの否定レビューにも、明るすぎて白っぽく見える、以前のしっとりした絵の雰囲気が消えた、という声があり、見た目の方向性は好みが分かれています。
一方で、Steamで多いセーブ失敗の話は批評家のレビューにはほとんど出てきません。主なレビューは配信前の9月28日〜29日に公開されたもので、評価した環境も媒体ごとに限られます。ドキュメントの場所に日本語が入ったPCや、ドライバー更新前のRadeonのように、プレイヤーの数だけある環境で起きる問題は、配信後のSteamレビューで初めて表に出てきました。批評家の94点とSteamの64.7%は、同じリマスターを別の角度から見た数字です。
出典はMetacritic、Windows Central、TechSpot、PCGamesNです。点数と件数は2026年10月1日に確認しました。
同時接続同時接続120,948人、2020年1月以来の過去最高を更新
不具合の多さとは対照的に、遊んでいる人の数は過去最多です。Steamの同時接続プレイヤー数は配信直後から急増し、9月30日3時台に120,948人に達しました。これまでの最高は、Netflixのドラマ版配信直後の2020年1月に記録した103,329人で、2015年5月の発売時は92,268人でした。リマスターはその両方を、発売から11年4か月後に上回ったことになります。
勢いは1日で終わっていません。10月1日0時台のピークも108,371人で、2日続けて2020年の記録を超えました。配信前の8月の月間ピークは31,849人だったので、配信後はその3.8倍の人数が同時に遊んでいます。
急増を生んだのは、リマスターの配信そのものです。これまで別売りだった拡張パック「無情なる心」「血塗られた美酒」も本編の所有者に無料で付きましたが、こちらはリマスターが発表された8月26日から先に反映されていて、8月の31,849人はその後の数字です。配信後にレビューを書いた人の約85%は、総プレイ時間の半分以上を直近2週間より前に遊んでいました。昔遊んだ人が戻ってきた形です。総プレイ時間のほぼすべてが直近2週間に集中していて、リマスターで初めて遊んだとみられる人は約8%でした。
なお、この数字にはGOG・Epic Games Store・Battle.netやPS5・Xbox・Switch 2で遊んでいる人は含まれません。Steamだけでこの規模なので、全体ではさらに多くの人が戻ってきています。配信前に予定されていた変更点の全体はウィッチャー3 リマスターの変更点まとめで整理しています。
今後2027年の新拡張「追憶の調べ」と2028年の『ウィッチャー4』へつなぐ位置づけ
CDPRは配信開始のプレスリリースで、リマスターを「2027年の拡張『追憶の調べ(Songs of the Past)』の前に、ゲラルトの旅をもう一度、あるいは初めて体験する機会」と位置づけています。2026年5月に「追憶の調べ」を発表した際にも、新しいコンテンツに合わせて動作環境を引き上げ、次の更新から適用すると告知していました。その「次の更新」がリマスターで、Windows 11・SSD・DirectX 12が必須になっています。動作環境の詳細はウィッチャー3 リマスターの推奨スペック、拡張の規模と開発体制は「追憶の調べ」の解説で紹介しています。
CD PROJEKTは2026年上期の決算発表で、『ウィッチャー4』の発売を2028年と見込み、それまで毎年1本ずつ大きなウィッチャー作品を出すことを目指すと説明しました。2026年がリマスター、2027年が「追憶の調べ」、2028年が『ウィッチャー4』という並びです。発売目標の経緯は『ウィッチャー4』2028年発売目標の解説にまとめています。有料の拡張を出す前に、累計6,500万本を超える『ウィッチャー3』の所有者を、拡張が動く最新版へそろえる役割をリマスターが担う形です。
PC版で最初の修正パッチになった5.00cで、セーブの不具合は片づきました。残るのは動作の重さと携帯型PCでの不調で、これらが拡張の前に片づくかどうかが、今回戻ってきたプレイヤーがその先も残るかを左右します。
出典はCD PROJEKT REDの配信開始のプレスリリースと、CD PROJEKTの2026年上期決算の発表です。
判断今リマスターで遊ぶ人、まだ待つ人
ここまでの評価と5.00cの修正内容を踏まえると、今の時点でリマスターを勧められる人と、少し待ったほうがいい人ははっきり分かれます。
- ゲームをHotfix 5.00cに更新し、GPUのドライバーをCDPRの推奨版以降にできる人。ドキュメントの場所に日本語が入っていても、5.00cでセーブできるようになりました
- Radeonを使っていて、Adrenalin 26.9.2以降に更新できる人
- 新しく最初から遊ぶ人。スキルツリーが作り直されたため旧セーブではスキルポイントの振り直しが必要ですが、最初から遊ぶならその手間はありません
- 旧版より1段低い画質から始められる人。Mediumは旧版より明るく作り直され、4Kでは旧版より速く動きます
- 5.00cに更新してもセーブできず、Windowsの設定を変えずに旧セーブの続きを遊びたい人
- Nexus Modsなどで旧版向けのMODを多数入れている人。スクリプトやXMLを含むMODは更新直後に動かなくなります
- ROG AllyやSteam Deckなどの携帯型PCで遊ぶ人。Windows CentralはROG Ally Xでカクつきとテクスチャの読み込み不良を確認し、携帯機ではパッチまで待つとしています。Steam Deckでも読み込みの長さを挙げる否定レビューが出ており、5.00cにも携帯機向けの修正項目はありません
- 旧版と同じUltra設定のまま、同じフレームレートで遊びたい人
Steam・GOGで旧バージョンに戻す方法
Steam版は、ライブラリでゲームを右クリックして「プロパティ」を開き、「ゲームのバージョンとベータ」(以前のSteamでは「ベータ」)から旧バージョンを選べます。用意されているのは2つで、「next-gen」がリマスター直前のNext-Gen版(パッチ4.04)、「classic」が2022年12月のNext-Gen化より前の旧版(パッチ1.32)です。classicは配信直後は起動できない不具合がありましたが、5.00cで直っています。旧セーブで続きを遊ぶ、旧版向けMODを使い続けるという目的なら、next-genを選べば足ります。
GOG版は、GOG GALAXYのインストール済みゲームから本作を選び、「インストール管理」の「設定」で自動アップデートを無効にしてから、遊びたいバージョンを選びます。Epic Games Store版は以前のバージョンに戻す仕組みがなく、最新版しか選べません。
リマスターで作ったセーブデータを旧バージョンで読み込めるかどうかは案内されていません。戻す前とリマスターに再び切り替える前に、gamesavesフォルダをコピーしておくと安心です。
FAQよくある質問
まとめまとめ|遊ばれ方は過去最高、セーブ不具合は5.00cで修正
『ウィッチャー3 リマスター』は、Steamの同時接続が120,948人と2020年1月以来の過去最高を更新し、遊ばれ方では大成功の滑り出しです。一方で、配信後に投稿されたSteamレビューの好評は64.7%にとどまり、ストアページの「非常に好評」とは大きな差があります。
差を生んでいるのは、作り直したスキルや戦闘ではなく、動作の重さ、セーブの失敗、Radeonの描画崩れという技術的な問題です。Radeonは多くが26.9.2で直り、重さは画質設定で調整できます。いちばん大きかったセーブの問題は10月1日のHotfix 5.00cで直り、パッチのあとに投稿されたレビューの好評は77.0%まで上がりました。
リマスターで遊ぶ前に、ゲームがHotfix 5.00cに更新されているか、GPUのドライバーがCDPRの推奨版以降かの2点を確認してください。どちらも済んでいれば、無料で更新される今のリマスターは遊ぶ価値があります。旧版向けのMODを優先する人は、使っているMODがリマスターに対応するまでNext-Gen版で待つのが確実です。





