『ウィッチャー3』リマスター版が9月29日配信|既存所有者は無料アップグレード、拡張2本も無料でパストレ・DLSS 4.5対応へ
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
既存所有者は無料アップグレード、拡張2本も無料でパストレーシング対応へ
出典:CD PROJEKT REDプレスセンター(The Witcher 3: Wild Hunt Remastered発表)、CD PROJEKT RED公式ブログ(BlizzardとのBattle.net提携)、NVIDIA GeForce公式(gamescom 2026とDLSS 4.5 Ray Reconstruction)、XBOX Wire公式(Xbox版の詳細とPlay Anywhere対応)、Steamストアページ(The Witcher 3: Wild Hunt、システム要件表記)、Video Games Chronicle(Switch 2版アップグレード経路の補足)、Club386(PC版の技術要素まとめ)、Windows Central(Xbox Play Anywhere対応の詳細)にもとづきます。会場の状況・後日の追加情報により内容が更新される可能性があります。
2015年発売の『ウィッチャー3 ワイルドハント』は、2022年のNext-Gen Updateでレイトレーシングとひととおりのハードウェア対応を済ませていました。それから3年半、パストレーシングやAI超解像が当たり前になった今の基準で見ると、見た目の古さを感じ始めていたのも事実です。今のGPUをまだ十分に使い切れていないと感じていた人も多いはずです。
CD PROJEKT REDは、gamescom 2026のOpening Night Liveで『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』を2026年9月29日に配信すると発表しました。GOG・Steam・Epic Games Store・PlayStation 5・Xbox Series X|Sの既存所有者は無料でアップグレードでき、これまで有料だった拡張パック「無情なる心」「血塗られた美酒」も本編所有者に無料提供されます。PC版はパストレーシング、DLSS 4.5 Ray Reconstruction、AMD FSR 4、Intel XeSS 2.0に対応する、2022年のNext-Gen Update以来となる大型の刷新です。
本記事では、公開されている技術要素とゲームプレイ変更を整理したうえで、既存所有者が9月29日まで何もしなくていいのか、これから購入する場合はどう動けばいいのか、パストレーシングを快適に使うにはどの程度のGPUが必要になりそうかを、確定していることと未公表の部分を分けて解説します。
目次
速報9月29日配信、既存所有者はGOG・Steam・PS5・Xboxで無料アップグレード
CD PROJEKT REDは、『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』を2026年9月29日に配信すると正式発表しました。GOG・Steam・Epic Games Store・PlayStation 5・Xbox Series X|Sで本編を所有していれば、追加費用なしでリマスター版へアップグレードされます。あわせてNintendo Switch 2向けのネイティブ版が新たに登場するほか、Blizzard Entertainmentとの新規提携により、これまで対応していなかったBattle.netでも販売が始まります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信日 | 2026年9月29日 |
| 既存所有者の対応 | GOG・Steam・Epic Games Store・PS5・Xbox Series X|Sは無料アップグレード |
| 新規プラットフォーム | Nintendo Switch 2(ネイティブ版)、Battle.net(Blizzardとの新規提携) |
| 拡張パック | 「無情なる心」「血塗られた美酒」を本編所有者に無料提供 |
| 新規購入者 | 通常のパッケージとして購入可能(価格は本記事公開時点で日本向け未確定) |
※配信日・対象プラットフォームはCD PROJEKT RED公式発表にもとづきます。
CD PROJEKT REDが無料アップグレードの対象から旧世代機を明確に除外したという発表はありませんが、公式が挙げているのはPC・PS5・Xbox Series X|Sの3系統と、新規対応のSwitch 2・Battle.netです。PS4版・Xbox One版を含む従来のプラットフォームでの扱いについて、本記事公開時点でCD PROJEKT REDから個別の言及はありません。
拡張無料「無情なる心」「血塗られた美酒」が本編所有者に無料提供
今回の発表でPCゲーマーにとって特に大きいのが、拡張パック「無情なる心(Hearts of Stone)」と「血塗られた美酒(Blood and Wine)」が、本編の既存所有者に無料で提供される点です。2015年・2016年に有料で発売されたこの2本は、シリーズの評価を決定づけた大型拡張として知られています。この無料化はリマスター版の配信を待つ必要がなく、CD PROJEKT REDの発表そのものにあわせて即日反映されています。本編だけを購入していたプレイヤーは、9月29日を待たずに、すでに自分のライブラリで両拡張が追加されているか確認できます。
Nintendo Switch(初代)で本編を所有している場合も、無料でSwitch 2版リマスターへ移行できます。ダウンロード版の所有者は、任天堂eショップですでに無料の予約が可能になっており、パッケージ版の所有者は9月29日の配信開始後にあらためて無料アップグレードを申請する形になります。パッケージ版だからといって対象外になるわけではないため、慌てて何かを購入し直す必要はありません。
Battle.netでの取り扱いは、CD PROJEKT REDとBlizzard Entertainmentが新たに結んだ提携の一環です。Blizzardは自社プラットフォームを他社デベロッパーへ開放する取り組みを進めており、『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』と2027年発売予定の新拡張「追憶の調べ」がその第一弾になります。CD PROJEKT RED側は「Battle.netへの展開は、Blizzardとの提携の始まりに過ぎない」とコメントしており、『ディアブロIV』向けにゲラルトをモチーフにしたコスメティックアイテムの配布も予告されています。
ビジュアルパストレーシング対応とライティング再構築、レイトレーシングヘアで一新
PC版の目玉は、GeForce RTXシリーズを主な対象としたパストレーシングモードの追加です。あわせてグローバルイルミネーションが全面的に作り直され、新しいシェーディングモデル、サブサーフェススキャタリング、GTAO(Ground Truth Ambient Occlusion)、新しいトーンマッパーによるHDR表現の改善が加わります。キャラクターの毛髪表現もレイトレーシングヘアに置き換わり、環境・NPC・モンスターのテクスチャと植生も大幅に強化されます。
パストレーシングは、光の反射・屈折・間接照明をすべて経路単位で計算するため、ラスタライズやレイトレーシングの一部機能だけを使う従来モードよりも描画負荷が大きくなります。2022年のNext-Gen Updateで追加されたレイトレーシング(グローバルイルミネーション・アンビエントオクルージョン・シャドウ・リフレクションの個別対応)よりもさらに上の、最高画質帯の選択肢として位置づけられている機能です。搭載GPUによっては、パストレーシングをオフにしたままレイトレーシング止まりで運用したほうが快適な場合もあります。GPU別の具体的な設定目安は、後述の「推奨スペック」の項目で解説します。
あわせてレンダリング基盤もNative DirectX 12へ移行し、レンダリング並列化(Rendering Parallelization)が導入されます。2015年の発売時点ではDirectX 11が前提だった描画エンジンを、マルチコアCPUの並列処理を活かせる形へ作り直す変更です。2022年のNext-Gen Updateはレイトレーシングの追加とDLSS 3 Frame Generation・NVIDIA Reflexの対応が中心でしたが、今回はライティングの根幹からレンダリングパイプラインまで踏み込んだ、より規模の大きい刷新になっています。
DLSS 4.5Ray Reconstructionは第2世代Transformerモデル、RTX 20・30シリーズでも使える
パストレーシングの画質を支えるのが、NVIDIAが2026年5月のComputexで予告し、gamescom 2026にあわせて正式提供が始まったDLSS 4.5のRay Reconstructionです。ノイズ除去に使うAIモデルが第2世代のTransformerモデルへ更新され、NVIDIA公式によると従来モデルに比べて処理パラメータが約20%増加、演算能力は約35%向上しています。パストレーシング特有のノイズやちらつきを抑え、時間的な安定性と動きの明瞭さを改善する技術です。
Ray ReconstructionとDLSS Super Resolutionは、RTX 20・30・40・50シリーズの全世代が対象です。買い替えなしで恩恵を受けられます。一方、Frame GenerationはRTX 40シリーズ以降、Multi Frame GenerationとDynamic MFGはRTX 50シリーズ専用の機能で、こちらは世代間で明確に線引きされています。
PC版はDLSS 4.5(Ray Reconstruction含む)に対応します。対象はRTX 20・30・40・50シリーズの全世代で、追加のハードウェアは不要です。
Dynamic Multi Frame Generationや6XのMulti Frame Generationが、本作のゲーム内設定として個別に使えるかどうかは、本記事執筆時点でCD PROJEKT RED・NVIDIAいずれからも明言されていません。RTX 50シリーズを使っていても、配信当日に実際の設定画面で確認するのが確実です。
対応表FSR 4とXeSS 2.0も同時対応、3社のアップスケーラーが出揃う
今回のリマスターでは、NVIDIA DLSS 4.5だけでなく、AMDのFSR 4、IntelのXeSS 2.0にも同時対応します。発売から10年以上が経過したタイトルで、主要GPUベンダー3社の最新世代アップスケーラーが発売日から横並びで揃うのは珍しく、GPUの選択肢を問わず恩恵を受けられる作りになっています。
プレイ感戦闘・スキルツリーだけでなく、装備の見た目や愛馬の操作も刷新
今回のアップデートは映像面だけにとどまりません。CD PROJEKT REDは、戦闘まわりを中心にゲームプレイそのものにも大きく手を入れたと説明しています。
- 戦闘システムの刷新:ターゲティングの見直し、より滑らかな距離詰め(gap-closing)、新しいフィニッシュムーブ、戦闘中のカメラワーク改善
- スキルツリーの再構築:『サイバーパンク 2077』方式に近い形で全面的に作り直され、新しいパーク・アビリティが追加されるほか、既存スキルの効果も見直されます
- トランスモグ機能の追加:装備の「見た目」と「性能」を分離できる新システムで、ステータスの良い装備を着けたまま好きな外見を維持できます
- Roach(愛馬)の騎乗操作を刷新:騎乗中の操作性そのものが作り直されます
- 印(サイン)のビジュアルエフェクトを一新:ウィッチャーサインの見た目が刷新されます
- フォトモードを拡張:既存のフォトモード機能に追加要素が加わります
これらは戦闘の手触りや探索の快適さに直結する変更で、ストーリーやマップの追加ではなく、既存の体験そのものを底上げする方向性の刷新です。トランスモグやRoachの操作刷新のように、発表当初のトレーラーだけでは気づきにくい細かな改善が積み重なっている点も、今回のリマスターの特徴です。
MOD対応Xbox Series X|SでもMOD利用可能に、クロスプラットフォーム対応へ
PC版の文化として定着しているMOD(改造データ)の利用が、今回のリマスターではXbox Series X|Sにも広がります。新規クエスト・武器・装備・バランス調整といったカスタムコンテンツを、コンソール版でも作成・プレイできるようになるとXBOX Wire公式が発表しています。
あわせてXbox版はXbox Play Anywhereに対応し、Xbox Series X|S・Windows PC・Xbox対応ハンドヘッド機のいずれで購入しても、同じ購入データで遊べるようになります。PC版とXbox版の垣根が薄くなる変更で、複数の環境を使い分けているプレイヤーには扱いやすい仕様です。
スペック推奨スペックは8月28日時点で未公表、Steamは「9月29日に変更」と予告のみ
本記事執筆時点(2026年8月28日)で、CD PROJEKT REDはPC版の詳細なシステム要件やGPU別のフレームレート目安を公表していません。Steamストアページの表記も、2022年のNext-Gen Update時点の内容(最小構成でGeForce GTX 660、推奨構成でGeForce GTX 1070)のままです。ただし、末尾には次の一文が追記されています。
Steamストアページの動作環境欄には、現行のNext-Gen Update時代のスペックとあわせて「*System requirements will change on 2026.09.29.」という注記が加わっています。新しいシステム要件そのものはまだ公開されていませんが、配信日にあわせて内容が刷新されることをSteam側もすでに予告している状態です。
現時点でGPUごとの当落線を具体的に語れる材料はありませんが、パストレーシングは前述のとおり最高画質帯の機能として位置づけられています。フルHD〜WQHD解像度で快適に動かすだけならレイトレーシングをオフにした通常のラスタライズ描画で十分に対応できる可能性が高く、パストレーシングを常用したい場合はDLSS 4.5・FSR 4・XeSS 2.0によるアップスケーリングを前提としたGPU選びが現実的になりそうです。正式な要件は配信日以降にあらためて確認するのが確実です。
継承2027年発売の新拡張「追憶の調べ」にも今回の刷新が反映
今回のリマスターで刷新されたグラフィックス・ゲームプレイの基盤は、2027年発売予定の新拡張「追憶の調べ(Songs of the Past)」にも引き継がれます。「追憶の調べ」は、ゲラルトを主人公とした新地域「レッテン」を舞台にした完全新規の拡張パックで、約190人体制でCD PROJEKT REDとFool’s Theoryが共同開発しています。開発体制や規模感、発売時期が2027年へ変更された経緯は、既存記事で詳しく解説しています。
判断9月29日までに、自分は何をすればいいか
ここまでの内容を踏まえると、立場によってやるべきことは分かれます。
- GOG・Steam・Epic Games Store・PS5・Xbox Series X|Sで本編をすでに所有している人。拡張パック「無情なる心」「血塗られた美酒」はすでに無料で追加されているため、ライブラリを確認してみてください。リマスター版本体への切り替えは9月29日に自動的に行われます
- Nintendo Switch(初代)のパッケージ版所有者。eショップでの予約はまだできませんが、配信開始後に無料アップグレードを申請できます
- パストレーシングをオンにするか迷っている人。詳細スペックが出るまでは、通常のレイトレーシング設定を基準に考えておけば十分です
- Nintendo Switch(初代)のダウンロード版所有者。eショップで無料の予約がすでに可能なので、早めに済ませておくと確実です
- 『ウィッチャー3』をまだ持っていない人。CD PROJEKT REDは早期購入の締切日を明言していないため、配信までに通常版を購入しておけば無料アップグレードの対象になる可能性が高いとみられます(確定情報ではない点に注意してください)
- RTX 50シリーズでDynamic MFGを使うつもりの人。本作での個別対応は未発表のため、配信当日に設定画面で確認する前提で予定を組んでください
FAQよくある質問
まとめまとめ|既存所有者は無料、判断が必要なのは新規購入とパストレーシングの扱い
『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』は、2026年9月29日にGOG・Steam・Epic Games Store・PS5・Xbox Series X|Sの既存所有者へ無料でアップグレードされます。拡張パック「無情なる心」「血塗られた美酒」も本編所有者に無料提供され、Nintendo Switch 2のネイティブ版とBattle.net版も新たに加わります。PC版はパストレーシング、DLSS 4.5 Ray Reconstruction、AMD FSR 4、Intel XeSS 2.0に対応し、戦闘システムやスキルツリー、トランスモグ、Roachの操作性まで踏み込んだ、2022年のNext-Gen Update以来となる大型の刷新です。
すでに本編を所有している人がまずやるべきことは、拡張パック「無情なる心」「血塗られた美酒」がライブラリにすでに追加されているかの確認です。こちらは9月29日を待たず、発表当日の2026年8月25日から無料化されています。リマスター版本体への切り替えは9月29日に自動的に行われるため、それ以外に急いですることはありません。一方で、まだ所有していない人は早期購入の締切が明言されていない以上、配信前に通常版を購入しておくのが無難な判断です。パストレーシングを常用したいかどうかは、推奨スペックが公表されてから判断しても遅くありません。Steamの動作環境欄にはすでに「9月29日に変更」という注記が加わっており、配信日が近づけば具体的な数値も見えてくるはずです。
Dynamic MFGなどRTX 50シリーズ向けフレーム生成機能の本作での扱い、正式な推奨スペックについては、続報が入り次第この記事を更新します。




