スカイリムの重量制を廃止するMod『Grid Inventory』|140マスに武器・防具・ゴールドを詰めるテトリス式収納、日本語対応
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有志Mod『Grid Inventory』は140マス固定のテトリス式収納、日本語表示にも対応
出典:Nexus Mods「Grid Inventory」掲載ページ、開発者公式GitHubリポジトリ README_EN.md、同リポジトリのコミット履歴にもとづきます。バージョン・仕様は本記事の調査時点(2026年8月27日)に確認した内容です。
『スカイリム』のインベントリ管理は、装備を集めるほど重量オーバーとの綱引きになりがちです。所持重量の上限を超えると移動速度が落ち、Fast Travelも使えなくなるため、拾った武器や防具のうち何を持ち帰り何を置いていくか、毎回選ぶ必要があります。キャリーウェイトを底上げするMODやコンソールコマンドで力技に解決してきたプレイヤーも少なくありません。
そこに登場したのが、モッダーのlSmoothl氏が2026年8月17日にNexus Modsで公開した「Grid Inventory」です。所持重量という数値そのものをほぼ無効化したうえで、10×14マス、合計140マスの固定グリッドへアイテムを詰め込む方式に置き換えます。指輪は1マス、大弓は2×4マスというように専有するマスの大きさがアイテムごとに異なり、荷物をパズルのように並べ替えていく操作感になります。対象は自分のインベントリだけでなく、宝箱・死体・フォロワー・商人・スリまで及び、すべて同じグリッドUIに統一されている点も特徴です。
この記事では、単に「見た目がテトリスに似ている」という紹介では終わらせません。重量制が実質的にどう扱われるのか、ゴールドにまでマス消費の概念があるという仕様、装備によってグリッドの空きが変わる挙動、導入に必須となるSKSE64とAddress Libraryの組み合わせ、日本語表示の実態、そしてSkyrim Souls REなど相性に注意が要るMODとの関係まで、開発者自身のGitHubリポジトリとNexus Modsの掲載情報にもとづいて整理します。
目次
経緯重量ではなくマス数で管理するインベントリへ
Grid Inventoryは、SKSEプラグインとしてバニラのインベントリ画面そのものを置き換えるMODです。開発者はGitHubのREADMEで本作を「An SKSE plugin that replaces the vanilla inventory outright」と説明しており、既存のインベントリに手を加えるのではなく、丸ごと新しい画面に差し替える設計になっています。
最大の変更点は、キャリーウェイトという数値による管理をやめて、決まった数のマスにアイテムを収める管理へ切り替えたことです。GitHubの「Good to know」欄には「The weight limit is retired by raising carry weight enormously」と明記されており、重量上限そのものを大幅に引き上げることで実質的に有名無実化する仕組みが取られています。この効果はMODをアンインストールすれば自動的に解除されるため、Grid Inventoryを外せば重量制はそのまま元に戻ります。
仕組み10×14マス固定、専有面積が異なるテトリス式収納

グリッドのサイズは10×14マス、合計140マスで固定されています。GitHubのREADMEには「10×14 = 140 squares, fixed」と明記されており、レベルアップや所持金で拡張されることはありません。アイテムごとの専有マス数は実物の大きさに近い形で割り振られており、READMEでは「1×1 rings to 2×4 greatbows」と例示されているとおり、指輪のような小物は1×1マス、大弓のような大型装備は2×4マスを占有します。L字型などの自由な形状(free shapes)にも対応しており、アイテムを持った状態で`A`/`D`キーを押すと90度回転させて隙間に収めることもできます。
140マスを超えて荷物を持つと、グリッドの下に「オーバーフロー行」が表示され、移動速度が低下します。READMEには「exceeding 140 squares shows an overflow row and slows movement」とあり、グリッドが完全に埋まると通常のアイテムは拾えなくなりますが、クエストで入手が必須のアイテム(quest/script-granted items)だけは例外的に取得でき、オーバーフロー側へ強制的に押し込まれる仕様です。装備中の武器・防具はこの140マスのグリッドとは別枠の装備ドール(17スロット)に表示されるため、身につけている間はグリッドのスペースを消費しません。
収納拡張18種類のバッグとExplorer’s Pack、ゴールドもマスを消費
荷物を増やす手段として、Grid Inventoryには18種類のバッグが用意されています。内訳は、1マスの小さなポーチから最大サイズの「Explorer’s Pack」(3×3マスを消費し、内部に100マスを収納できる)までを含む12種類の「一般バッグ」と、素材・鉱石とインゴット・毛皮・ポーション・魂石・鍵(ロックピック含む)をそれぞれ自動で仕分ける6種類の「仕分けバッグ」です。仕分けバッグは対応する種類のアイテムを拾うと自動的にバッグの中へ収まり、タイトルバーの「COLLECT」ボタンでグリッド上に散らばった対象アイテムをまとめて回収することもできます。ただし仕分けバッグの収納マスは、本編の所持容量(Space表示)には計上されません。
ゴールドにも重量ではなく「マス」の概念が導入されています。所持金は1,000ゴールドごとに1枚のコインタイルとして表示され、端数分は別枠で扱われます。2×2マスの「Coin Pouch」を使えば、最大10,000ゴールドをまとめてポーチの中に収納可能で、ポーチに入れた状態でも合計所持金や店での支払いには通常どおり反映されます。なお、GitHubには「A filled Coin Pouch left in a respawning container is lost with its gold」という注意書きがあり、再湧きするコンテナにコインの入ったポーチを置き忘れると中身ごと消えてしまいます。プレイヤーの自宅コンテナのような、再湧きしない場所を使うのが安全です。
アイコン固定画像ではなくアイテムの3Dモデルから自動生成
Grid Inventoryのもうひとつの特徴が、アイテムアイコンの生成方法です。GitHubのREADMEでは「Icons are captured from each item’s own 3D model by the game itself」と説明されており、あらかじめ用意された画像素材を並べるのではなく、ゲーム自身がアイテムの3Dモデルを撮影してアイコンを作る仕組みになっています。バニラアイテムとAnniversary Edition向けCreation Club(クリエイションクラブ)アイテムのアイコンはあらかじめキャプチャ済みの状態で同梱されているため、初回から待ち時間なしで表示されます。一方、追加MODで導入したアイテムは、インベントリ画面でそのアイテムが初めて表示されたタイミングでその場で撮影される仕様で、専用のパッチを用意しなくても自動的に対応します。撮影中は画面上部のITEMSラベル付近に「caching icons… N」というカウンターが表示されます。
導入済みのMODが多い場合は、設定画面の「Precache All」を使うと、インベントリ画面を開いたまま読み込み順にある全アイテムを1フレームごとにまとめて撮影できます。なお、アイコンにはこの「Realistic」スタイルのほかに、手描きのカテゴリアイコンのみを使う「Drawn」スタイル、Realisticを元にドット絵化する「Pixel」スタイルも用意されており、設定からいつでも切り替えられます。
装備UIFavoritesはクイックホイールに置き換え、装備プリセットも用意
装備中の武器・防具はグリッドから外れて専用の装備ドールに表示されるため、身につけている間はその分のマスが空きます。逆に装備を外すとグリッドへ戻り、140マスのうちの空きを消費します。
バニラの「Favorites」メニュー(Qキー)は、Grid Inventoryでは10スロットの円形メニュー「クイックホイール」に置き換わります。Qキーを長押しすると画面が暗転してホイールが開き、マウスの動きやホイール操作でカーソルを合わせ、キーを離すと選択したアイテムや呪文が発動する仕組みです。ホイールにはPRESET(装備セット全体の切り替え)・COSTUME(見た目だけの切り替え)・GEAR(武器・防具・ポーション)・MAGIC(呪文・シャウト)の4グループがあり、`A`/`D`キーで切り替えます。設定画面でクイックホイールをオフにすれば、番号ホットキーを含むバニラのFavoritesメニューにそのまま戻すことも可能です。
PRESETグループには、装備一式をワンクリックで切り替えられる「Gear-setタブ」が割り当てられています。GitHubには「Gear held by inactive tabs is hidden and takes no squares」とあり、使用していないタブの装備は表示上非表示になり、グリッドのマスも消費しません。遠距離用・近接用・重装備用といった装備一式を複数用意しておき、状況に応じてワンクリックで着替える運用ができます。
日本語対応Mod本体に標準搭載、ただしCJKフォントはWindows依存
Grid InventoryはMod本体に日本語を含む複数言語をあらかじめ内包しています。GitHubのインストール内容一覧には「SKSE/Plugins/GridInventory_lang/ (languages — EN/KO/ZH/JA, add your own)」と記載されており、英語・韓国語・中国語・日本語の言語ファイルが同梱され、設定画面からその場で切り替えられます。追加の翻訳MODを探してくる必要はありません。
ただし、日本語や韓国語・中国語のようなCJK圏の文字表示については、GitHubの「Good to know」欄に「CJK text uses your Windows system fonts (no fonts redistributed)」と明記されている点に注意が必要です。つまりMod自体に日本語フォントが同梱されているわけではなく、表示にはWindows側に入っているシステムフォントを利用する仕組みです。通常のWindows 10/11環境であれば日本語フォントは標準搭載されているため実用上困ることは少ないと考えられますが、フォント環境を極端にカスタマイズしている場合は表示が崩れる可能性が残ります。
導入SKSE64とAddress Libraryが必須、途中セーブへの追加も可能
導入にはSKSE64と、追加ライブラリMOD「Address Library for SKSE Plugins」が必須です。GitHubのREADMEでは、Address Libraryのダウンロードは購入形態(Steam版かどうか)ではなく、Skyrimの実行ファイル(exe)バージョンに合わせて選ぶ必要があると注意書きがあります。1.6.x系のランタイムには「All in one (AE)」を、1.5.97には「(SE)」を選ぶ必要があり、組み合わせを間違えると起動時に「failed to open address library file」というエラーで弾かれます。
GitHubのREADMEには「Safe to add to an ongoing save」と明記されており、プレイ中のセーブデータに途中から追加することも想定されています。
互換性Skyrim Souls RE・重量管理MOD・QuickLoot系との関係
開発者自身がGitHubで明記している注意点は主に3つです。ひとつ目はインベントリを開くとゲームが一時停止する仕様で、READMEには「Opening the inventory pauses the game (conflicts with Skyrim Souls RE)」とあり、これが「Skyrim Souls RE」のポーズ関連仕様と競合します。ふたつ目は、キャリーウェイトを底上げする重量管理系MODで、Grid Inventory自体がキャリーウェイトを大幅に引き上げて実質無効化するため、これらのMODは意味を持たなくなります。3つ目はQuickLoot系MODとの関係で、READMEに「Containers auto-open after a successful lockpick (yields to QuickLoot-style widgets)」とあるとおり、ロックピック成功後にコンテナが自動で開く挙動を持ちますが、QuickLoot系のウィジェットが導入されている場合はそちらの表示を優先する設計になっています。
アンインストールする際の注意点もあります。Coin Pouchに入れたゴールドや、ドロップしたコイン袋の情報はセーブデータのco-save部分にのみ記録されるため、Grid Inventoryを外す前にポーチの中身を引き出しておく必要があります。外した後にセーブデータを読み込んでも、ポーチの中身は復元されません。
グリッド式のUI自体は気に入ったものの、キャリーウェイトの緊張感までは手放したくないという人向けに、非公式の「Grid Inventory – Private Patch」という派生MODもNexus Modsで公開されています。インベントリ表示をSkyUI側に戻しつつ、重量表示やキャリーウェイト制限を復活させる、オーバーフロー時のペナルティを無効化するといったオプションが用意されているとされ、ベースのGrid Inventoryとは別に導入するかどうかを選べる位置づけのMODです。
更新公開から1週間足らずでVersion 1.4系まで急ピッチ更新
Grid Inventoryは公開直後から更新頻度が高いMODです。Nexus Modsの掲載情報を確認すると、VR対応の追加、低スペック環境でのフレームレート改善、Frame Generationやアップスケーラーを使う環境でアイコンの背景が正しく表示されない不具合の修正、HDR環境やメモリの少ない環境でアイコン生成中にクラッシュする可能性への対策、盗品として扱われるべきアイテムの判定漏れの修正といった項目が、公開から1週間ほどの間に反映されています。開発者自身のGitHubリポジトリでもコミット履歴をたどることができ、2026年8月17日の公開直後からバージョン1.2系・1.3系を経て、8月21日には1.4.0・1.4.1、8月23日には1.4.4に対応する変更が積まれていることが確認できます(本記事の調査時点でNexus Mods上に公開されている最新ファイルはVersion 1.4.3)。これだけ更新頻度が高いということは、導入前に一度Nexus Modsの「Files」タブで自分の環境に合った最新版を確認したほうがいいということでもあります。
対応するSkyrimのバージョン表記にも、確認しておきたい食い違いがあります。GitHubのREADMEに掲載されている要件表は、本記事の調査時点で「Skyrim Special Edition / Anniversary Edition (all of 1.5.x – 1.6.x)」と明記しており、対応範囲を1.5.x〜1.6.x系のランタイムに限定する書き方になっています。一方で、開発者自身のGitHubコミット履歴には2026年8月22日付けで「1.7.99: build against an NG line that can read the new address library」という記述があり、Skyrim SEの新しいアップデートである1.7.99系への対応作業が進められたこともうかがえます。READMEの要件表がこの対応を反映しきれていない可能性があるため、対応バージョンを断定はせず、導入前に最新の対応状況をNexus Modsのページで確認することを推奨します。
AI利用バッグの素材やスキン実装、翻訳作業などで使用と開示
Nexus Modsでは、MODの制作にAIを使用した場合、その用途を掲載ページ上で開示することが求められています。Grid InventoryのNexus Modsページにも、この開示にあたる内容が掲載されており、バッグのメッシュ・テクスチャの制作、スキン用のアイコンやテクスチャの制作、スキンをコードとして実装する作業、コードレビュー、翻訳作業といった工程でAIを利用したという趣旨の説明が確認できます。SKSEプラグイン本体の中核ロジックそのものではなく、見た目に関わるアセット制作や周辺作業を中心とした利用にとどまる書き方になっています。
評価導入する価値がある人、様子見したほうがいい人
- 装備を集めるたびに所持重量オーバーの表示に悩まされてきた
- SKSE64・Address Libraryの導入に抵抗がなく、MODマネージャーでの導入に慣れている
- 追加MODのアイテムが多く、専用パッチなしで自動対応するインベントリを求めている
- Skyrim Souls REを主軸に据えたビルドで遊んでいて、ポーズ仕様の競合を避けたい
- キャリーウェイト系の重量管理MODを気に入っていて、バニラに近い緊張感を保ちたい
- 公開から日が浅く更新頻度が高いMODに、現時点では手を出したくない
FAQよくある質問
モッダーのlSmoothl氏が2026年8月17日にNexus Modsで公開した「Grid Inventory」は、『スカイリム』の所持重量による管理を実質的に廃止し、10×14マス・合計140マスの固定グリッドへアイテムを詰め込む方式に置き換えるMODです。指輪1マス・大弓2×4マスというようにアイテムごとに専有マスが異なり、18種類のバッグやゴールドのマス消費、装備でグリッドの空きが変わる挙動まで、ひとつの体系として作り込まれています。
導入にはSKSE64と、自分のSkyrimのexeバージョンに合った「Address Library for SKSE Plugins」が必須です。日本語表示はMod本体に標準搭載されていますが、CJKフォントはWindows側のシステムフォントに依存する仕組みである点は覚えておいたほうがいいでしょう。Skyrim Souls REとはポーズ仕様が競合し、キャリーウェイト系の重量管理MODは導入する意味を失います。
公開から1週間ほどで複数回の更新が入るなど、開発ペースは非常に速い状態です。対応するSkyrimのバージョン表記にもREADMEとコミット履歴のあいだで食い違いが見られるため、断定はせず、導入前にNexus Modsのページで最新の対応状況を確認してから進めるのが安全です。




