ウィッチャー3 リマスターは重い?13GPUのベンチマーク|Mediumは旧版より速く、レイトレはVRAM 8GBで失速【2026年9月】
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Mediumは旧版より速く、レイトレはVRAM 8GBで失速
2026年9月29日に配信が始まった『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』は、既存の所有者なら無料で受け取れる大型アップデートです。描画エンジンのREDengine 3が大幅に強化され、レイトレーシングとパストレーシング(光の反射経路をまとめて計算する最上位のレイトレーシング)に対応しました。気になるのは「自分のGPUでどこまで動くか」です。
海外のPCハードウェア専門メディアが13枚のGPUで測った結果を見ると、答えは画質モードで大きく変わります。レイトレーシングを使わなければ、1440p・Ultra・60fpsにRX 9060 XTやRTX 5060 Ti 16GBで届きます。一方、レイトレーシングを入れた1440pの60fpsにはRTX 5070・RX 9070クラスが必要で、VRAMが8GBのGPUはここで大きく落ち込みます。
以下では4つの画質プリセット別のfpsを表で示し、旧版からの重さの変化、VRAM 8GBで何が起きるか、Radeonで注意するドライバー、パストレーシングに頭打ちがある理由、RTX 40・RX 7000シリーズで60fpsに届くラインまで整理したうえで、GPU別に選ぶべき画質を示します。

目次
計測条件13GPUを4つの画質プリセットで測った条件
計測はノヴィグラドの市街地で行われています。人と建物が密集し、GPUとCPUの両方に負荷がかかりやすい場所です。CPUはRyzen 7 9800X3D、メモリはDDR5-6000の32GBで、CPUがボトルネックになりにくい構成です。
| 画質プリセット | アップスケーラー | 見どころ |
|---|---|---|
| Medium | なし(ネイティブ) | 旧版より速くなった軽い設定 |
| Ultra | なし(ネイティブ) | レイトレーシングなしの最高画質 |
| RT Ultra | 1080pはQuality、1440pはBalanced、4KはPerformance | レイトレーシングの最高設定 |
| RT Ultra+パストレーシング | RT Ultraと同じ | 最も重い設定 |
GeForceは現行のGame Readyドライバーで、Radeonは本作向けに用意された配信前のドライバー(26.20.15.02)で測られています。それまで配布されていたAdrenalin 26.9.1では描画の乱れが多く、計測に使えなかったためです。この26.20.15.02は、日本時間9月30日に公開されたAdrenalin 26.9.2のRX 7000・RX 9000向けドライバーと同じ番号です。表の数値はすべて平均fpsです。
出典:TechSpot「The Witcher 3 Remastered GPU Benchmark」(2026年9月29日)。計測CPUは最上位のRyzen 7 9800X3Dなので、CPUが中級クラスのPCでは、fpsが表より低めに出る場面があります。
公式が示す推奨環境(RTX 2060 SUPER・1080p・High・60fps)や6段階の動作環境表は、ウィッチャー3 リマスターの推奨スペック解説にまとめています。ここでは実際に何fps出たかに絞って見ていきます。
出典:リマスターの変更点はThe Witcher公式「See what’s new in The Witcher 3: Wild Hunt – Remastered!」、CD PROJEKT REDプレスリリース
UltraレイトレなしのUltraなら1440p・60fpsはRX 9060 XTから
レイトレーシングを使わないUltraは、今回の4段階のなかで2番目に軽い設定です。1080pなら13枚すべてが80fps以上を出し、いちばん下のRTX 5060とArc B580でも80fps前後です。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 183 | 173 | 107 |
| RTX 5080 | 172 | 122 | 66 |
| RX 9070 XT | 142 | 118 | 57 |
| RX 9070 | 141 | 105 | 52 |
| RTX 5070 Ti | 153 | 102 | 61 |
| RTX 5070 | 132 | 88 | 45 |
| RX 9070 GRE | 132 | 87 | 40 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 101 | 64 | 32 |
| RX 9060 XT 16GB | 100 | 63 | 28 |
| RX 9060 XT 8GB | 100 | 63 | 28 |
| RTX 5060 Ti 8GB | 96 | 58 | 27 |
| Arc B580 | 81 | 55 | 29 |
| RTX 5060 | 80 | 53 | 26 |
1440pで60fpsを超えるのは、RTX 5060 Ti 16GB(64fps)とRX 9060 XT(8GB・16GBとも63fps)から上です。RTX 5060 Ti 8GBは58fps、Arc B580は55fps、RTX 5060は53fpsで、60fpsにわずかに届きません。4Kでネイティブのまま60fpsを超えたのはRTX 5090(107fps)、RTX 5080(66fps)、RTX 5070 Ti(61fps)の3枚だけなので、それ以外のGPUで4Kを選ぶならアップスケーラーを併用します。
1440pではRadeonが健闘し、RX 9070 XT(118fps)はRTX 5070 Ti(102fps)を16%上回り、RX 9070(105fps)もRTX 5070 Tiと並びました。レイトレーシングを使わない前提なら、Radeonは価格に対して割のよい選択肢です。
MediumMediumは旧版より明るく、しかも速い
Mediumは旧版のMediumよりはっきり明るく作り直され、そのうえfpsも旧版より上がっています。
| Medium・ネイティブ | RTX 5070 Ti(旧版→リマスター) | RX 9070 XT(旧版→リマスター) |
|---|---|---|
| 1080p | 186→195fps(+5%) | 181→149fps(−18%) |
| 1440p | 151→186fps(+23%) | 155→148fps(−5%) |
| 4K | 74→107fps(+45%) | 76→120fps(+58%) |
4Kでは両方とも旧版より45〜58%速くなりました。1080pと1440pでRX 9070 XTだけ下がっているのは、後述するRadeon側の約148fpsの頭打ちに当たっているためとみられ、GPUの力不足とは別の問題です。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 198 | 198 | 182 |
| RTX 5080 | 196 | 193 | 126 |
| RTX 5070 Ti | 195 | 186 | 107 |
| RTX 5070 | 194 | 158 | 86 |
| RX 9070 XT | 149 | 148 | 120 |
| RX 9070 | 148 | 147 | 106 |
| RX 9070 GRE | 147 | 141 | 87 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 177 | 124 | 67 |
| RX 9060 XT 16GB | 147 | 121 | 64 |
| RX 9060 XT 8GB | 147 | 121 | 64 |
| RTX 5060 Ti 8GB | 168 | 114 | 47 |
| Arc B580 | 136 | 102 | 61 |
| RTX 5060 | 113 | 85 | 44 |
Mediumなら、Arc B580が1440pで102fps、RX 9060 XT 8GBが121fpsを出します。4Kでも60fpsを超えるGPUが11枚あり、RTX 5060 Ti 8GB(47fps)とRTX 5060(44fps)を除けばネイティブ4Kのまま遊べます。旧版を快適に動かしていたPCで重く感じたら、まずMediumに下げるのが近道です。
なお、旧版と比べるとUltraは重くなっています。RTX 5070 Tiでは1080pで7%、1440pで23%、4Kで10%fpsが下がりました。ただ、先に見たとおりUltraでも1080pは全GPUが80fpsを超えるので、困るのは1440p以上で余裕の少ないGPUです。
RT Ultraレイトレーシングで1440p・60fpsはRTX 5070・RX 9070から
RT Ultraはアップスケーラー込みの数値です。レイトレーシングを入れるとGPUの差が一気に開き、VRAM容量の影響もはっきり表に出ます。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 94 | 94 | 93 |
| RTX 5080 | 94 | 93 | 72 |
| RTX 5070 Ti | 93 | 90 | 62 |
| RX 9070 XT | 93 | 79 | 58 |
| RTX 5070 | 87 | 74 | 50 |
| RX 9070 | 81 | 70 | 52 |
| RX 9070 GRE | 70 | 58 | 41 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 68 | 56 | 37 |
| RX 9060 XT 16GB | 52 | 44 | 31 |
| RTX 5060 | 49 | 42 | 17 |
| RX 9060 XT 8GB | 50 | 39 | 19 |
| Arc B580 | 38 | 34 | 26 |
| RTX 5060 Ti 8GB | 66 | 32 | 13 |
1080p(Quality)で60fpsを超えるのはRTX 5060 Ti 8GB(66fps)から上で、RX 9060 XT 16GB(52fps)、RTX 5060(49fps)、Arc B580(38fps)は届きません。1440p(Balanced)ではRTX 5070(74fps)とRX 9070(70fps)が60fpsのラインで、RX 9070 GRE(58fps)とRTX 5060 Ti 16GB(56fps)は少し足りません。4K(Performance)で60fpsを超えたのはRTX 5090(93fps)、RTX 5080(72fps)、RTX 5070 Ti(62fps)の3枚で、RX 9070 XTは58fpsでした。
1080pと1440pは約94fpsで頭打ちになる
1080pではRTX 5090・RTX 5080・RTX 5070 Ti・RX 9070 XTの4枚が93〜94fpsに並び、1440pでもRTX 5090とRTX 5080は93〜94fpsで止まりました。RTX 5090がRTX 5070 Tiと同じ数字になるのはGPUの性能差では説明がつかず、約94fpsの上限があります。計測元が測り直しても同じ結果で、原因はまだ特定されていません。
このため、RT Ultraで1440pまでを遊ぶなら、RTX 5080やRTX 5090を選んでもRTX 5070 Ti(1440pで90fps)と体感の差はほとんどありません。上位GPUの差が出るのは4Kからです。
旧版のRT Ultraと比べると、RTX 5070 Tiは1080pで14%、1440pで12%fpsが下がった一方、RX 9070 XTは1080pで93fpsとほぼ変わりませんでした。旧版では1080pでRTX 5070 Tiが16%速かったのが、リマスターでは並んでいます。
パストレパストレーシングはRTX 5090でも60fps前後で止まる
パストレーシングはRT Ultraにさらに上乗せする最も重い設定です。GeForceとRadeonの差がいちばん大きく開きます。
| GPU | 1080p | 1440p | 4K |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 62 | 59 | 59 |
| RTX 5080 | 62 | 59 | 43 |
| RTX 5070 Ti | 61 | 57 | 40 |
| RTX 5070 | 55 | 44 | 29 |
| RX 9070 XT | 43 | 34 | 23 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 41 | 33 | 22 |
| RX 9070 | 37 | 30 | 20 |
| RX 9070 GRE | 32 | 25 | 17 |
| RTX 5060 Ti 8GB | 41 | 24 | 10 |
| RTX 5060 | 36 | 22 | 8 |
| RX 9060 XT 16GB | 24 | 18 | 12 |
| RX 9060 XT 8GB | 24 | 18 | 10 |
| Arc B580 | 14 | 11 | 7 |
60fpsを超えたのは1080p(Quality)のRTX 5090・RTX 5080(62fps)とRTX 5070 Ti(61fps)だけです。1440p(Balanced)ではRTX 5090とRTX 5080が59fps、4K(Performance)ではRTX 5090が59fpsで、フレーム生成なしで60fpsを保てる組み合わせはほぼありません。RX 9070 XTは1080pでも43fpsで、RTX 5060 Ti(41fps)と同じくらいまで落ちます。RX 9060 XTは24fps以下、Arc B580は14fps以下で、この2系統でのパストレーシングは現実的ではありません。
GPU性能でもCPU負荷でも説明がつかない上限
1080pでRTX 5090とRTX 5080がどちらも62fpsで止まるのは、RT Ultraの約94fpsと同じ種類の頭打ちです。RTX 5090で測ったときのCPU使用率は最大でも35%程度にとどまり、100%に張り付いたコアもありませんでした。ノヴィグラドを離れて郊外に出ると上限は約80fpsまで上がりますが、そこでもRTX 5090はRTX 5080より速くなりませんでした。今後のパッチやドライバーで変わる可能性がある部分です。
推奨スペック解説で紹介したドイツの専門誌の計測では、1080pのパストレーシングでRTX 5070が60fpsに届いています。上の表のRTX 5070は55fpsなので結果が食い違うように見えますが、条件が違います。上の表はアップスケーラーがQualityでノヴィグラドの市街地、ドイツ誌はPerformance(内部解像度が縦横半分)で別の場所を測っています。RTX 5070でパストレーシングを使うなら、アップスケーラーをPerformanceまで下げると60fpsに近づきますが、ノヴィグラドのように上限がかかる場所では届かないこともあります。
フレーム生成で補うなら生成前50fpsが目安
RTX 40・50シリーズならDLSSのフレーム生成で表示上のfpsを上乗せでき、RTX 50シリーズは最大6倍まで選べます。ただし、操作に反応するのは生成前のフレームです。ComputerBaseは生成前で50〜60fpsあることを快適に使う目安としており、RTX 5070 Tiの4K(通常のレイトレーシング)では遅延がReflexだけの39.0msから、2倍生成で48.0ms、6倍生成で58.0msまで伸びています。上の表で生成前50fpsに届くのは、1440pのパストレーシングならRTX 5070 Ti以上です。フレーム生成の倍率ごとの画質と遅延は、推奨スペック解説のパストレーシングの節で詳しく扱っています。
見た目はパストレーシングのほうが良いとは限らない
重さに見合う画質かどうかは評価が分かれます。13枚を測った計測元は、パストレーシングを入れると人物の顔が白飛びしたり、場面によって青みがかったりすることが多く、見比べた範囲では通常のレイトレーシングのほうが好ましいと結論づけています。ドイツの別の専門誌も、パストレーシングで良くなるのは細部で、見た目の違いの大部分は通常のレイトレーシングで出るという評価です。
1440pならRTX 5070 Tiで、RT Ultraの90fpsがパストレーシングでは57fpsになります。約4割のfpsを払ってまで欲しい変化かどうかは、実際にゲーム内で切り替えて見比べてから決めても遅くありません。
出典:パストレーシングの画質評価とComputerBaseの見解はComputerBase「The Witcher 3 Remastered im Test」、1080pのRTX 5070の計測はPC Games Hardware「The Witcher 3 Remastered im Test」(いずれも2026年9月28日)
非公式MODでDLSS 5を入れると生成前のfpsは約3割落ちる
本作はDLSS 5(NVIDIAのニューラルレンダリング)に公式対応していませんが、有志のMODで後から組み込めます。RTX 5090・4K出力・パストレーシングの条件では、フレーム生成を切った状態のfpsが50fpsから35fpsへ約30%下がり、1フレームにかかる時間は20.0msから28.6msに伸びました。
| RTX 5090・4K・パストレーシング | DLSS 5なし→あり | 低下幅 |
|---|---|---|
| フレーム生成なし | 50fps→35fps | 約30% |
| マルチフレーム生成(6倍固定) | 245〜247fps→180〜183fps | 約26% |
注意したいのは、ダイナミック マルチフレーム生成を使っていると表示上のfpsがほとんど変わらないことです。165Hzのモニターに合わせる設定では、DLSS 5なしなら4倍生成で上限に届き、DLSS 5を入れると倍率が自動で6倍に上がって同じfpsを保ちました。表示が同じでも生成前は35fps前後まで下がっており、上で挙げた生成前50fpsの目安を割り込みます。
MOD上の表示では、DLSS 5の処理は4Kのままで約8.7msかかり、処理解像度を半分にすると3.2ms短くなります。そのぶん画質は落ちます。公式対応の『NBA 2K27』では約50%の低下が出ており、本作の低下幅が小さいのは、パストレーシングで元々1フレームが長く、DLSS 5の処理が占める割合が小さくなるためです。
払った性能で得られるのは人物の顔の描き込みです。リマスターでも2015年版からほとんど変わっていない顔に細部が加わり、ゲラルトを含めて写実的になります。一方で、最初に使われたShortFuse氏のツールではハイライトが抑えられてHDR表示での明るさの伸びが弱まり、色味もわずかにずれました。色ずれは、色相の補正項目を持つLecram氏のMODで補正値を0にすると抑えられました。3種類ある描画モデルのどれが合うかは場面ごとに違いますが、外から注入する方式では場面ごとに切り替えられません。
使われているDLLは『NBA 2K27』から流出したもので、NVIDIAやCD PROJEKT REDの公式サポートはありません。試すならRTX 5090のように生成前のfpsに余裕があるGPUに限り、不具合が出たらMODを外してください。ツールごとの違いはDLSS 5の非公式ツール比較で整理しています。
出典:Wccftech「Injecting DLSS 5 Into The Witcher 3 Remastered Gives Geralt a Much-Needed Facelift, but Costs Up to 30% Performance」(2026年9月29日)
前世代RTX 40・30やRX 7000で60fpsに届くライン
上の13枚はすべて現行世代なので、RTX 40シリーズやRX 7000シリーズを使っている人は、ドイツのComputerBaseの計測が目安になります。こちらは郊外の草木が多い場面で、最高画質にアップスケーラーのPerformance(内部解像度が縦横半分)を組み合わせています。ネイティブで測った上の表とは条件が違うので、fpsの絶対値ではなく「同じ60fpsに届くGPU」を見比べてください。
| 設定と解像度 | GeForce(現行/前世代) | Radeon・Arc(現行/前世代) |
|---|---|---|
| レイトレなし・1440p | RTX 5060/RTX 4060 Ti | RX 9060 XT/RX 7700 XT、Arc B580 |
| レイトレなし・4K | RTX 5070/RTX 4070 Ti SUPER | RX 9070 GRE/RX 7900 XT |
| レイトレ軽め・1440p | RTX 5070/RTX 4070 SUPER | RX 9070 GRE/RX 7900 XT |
| レイトレ軽め・4K | RTX 5080/RTX 4090 | 届くGPUなし |
| パストレ・1440p | RTX 5080/RTX 4080 SUPER | 届くGPUなし |
「レイトレ軽め」は、照明をPerformance、反射をオン、影とアンビエントオクルージョンをオフにした組み合わせです。表の左が現行世代、右が前世代で60fpsに届いたいちばん下のGPUです。
RTX 4060 TiやRX 7700 XTなら、アップスケーラーを使えばレイトレーシングなしの1440pで60fpsに届きます。レイトレーシングを1440pで使うならRTX 4070 SUPER・RX 7900 XTが下限で、RTX 4060やRX 7600のクラスでレイトレーシングを使うなら、解像度を1080pに下げて試すのが現実的です。前世代のRadeonは、この計測ではRDNA 3(RX 7000)のほうがRDNA 4(RX 9000)より少し速く、レイトレーシングでもほぼ同じ水準でした。
出典:ComputerBase「The Witcher 3 Remastered im Test」の60fps到達GPU一覧(2026年9月28日)
VRAMVRAM 8GBはレイトレーシングで大きく失速する
同じGPUでVRAMだけが違うRTX 5060 TiとRX 9060 XTの8GB版・16GB版が両方測られているので、VRAM容量の影響を直接比べられます。
| 条件 | RTX 5060 Ti(16GB→8GB) | RX 9060 XT(16GB→8GB) |
|---|---|---|
| Ultra・1440p | 64→58fps | 63→63fps |
| Medium・4K | 67→47fps | 64→64fps |
| RT Ultra・1440p | 56→32fps | 44→39fps |
| RT Ultra・4K | 37→13fps | 31→19fps |
レイトレーシングなしなら、RX 9060 XTは8GB版でも16GB版と同じfpsを出します。RTX 5060 Tiの8GB版だけがUltraやMediumでも下がるのは、8GBに収まらないデータを狭いPCIe接続で運ぶことになるためです。RTX 5060 TiはPCIe 5.0のx8接続、RX 9060 XTはx16接続で、帯域が倍違います。1440p・Ultraでは平均fpsの差は1割弱でも、1%下位のfps(カクつきの目安)は8GB版が45fps、16GB版が57fpsと2割以上離れています。
レイトレーシングを入れると、8GB版はどちらも落ち込みます。1440pのRT UltraでRTX 5060 Ti 8GBは32fpsと16GB版の6割を切り、13枚のなかで最下位になりました。4KではRTX 5060(17fps)やArc B580(26fps)よりも遅い13fpsです。これからGPUを買うなら、レイトレーシングを使う予定が少しでもあれば16GB版を選ぶのが無難です。すでに8GBのGPUを使っているなら、レイトレーシングは1080pにとどめ、1440p以上ではUltraかMediumで遊ぶのが現実的です。
RadeonRX 9000シリーズはドライバー26.9.2が必須
Radeonで遊ぶ場合は、グラフィックドライバーの版に注意が必要です。前の版のAdrenalin 26.9.1は描画の乱れが多く、計測元の環境でも使えませんでした。大きく乱れるのはRX 9000シリーズです。RX 7000シリーズは大きな問題こそ出ていないものの、距離によってキャラクターの色がずれる不具合が別の検証で報告されています。
本作に対応したAdrenalin 26.9.2は、配信開始から約8時間後の日本時間9月30日午前3時ごろに公開されました。RX 9000シリーズのユーザーは、AMD Softwareの「ドライバーとソフトウェア」画面で26.9.2に更新してから起動してください。26.9.2のRX 7000・RX 9000向けドライバーは計測に使われた26.20.15.02と同じ番号なので、表のRadeonの数値はそのまま目安になります。
ただし、AMDのリリースノートで本作が載っているのは「新規対応ゲーム」の欄で、修正済みの問題の一覧には入っていません。RX 9000シリーズの描画の乱れが個別に直ったとは書かれていないので、26.9.2に更新しても症状が残るときは、ゲーム側のパッチと次のドライバーを待ってください。修正内容や、RX 5000シリーズなど入れると困るケースはAdrenalin 26.9.2の解説にまとめています。
もう1つ、Radeonには約148fpsの頭打ちがあります。Mediumでは1080pでRX 9070 XTからRX 9060 XTまでの5枚が147〜149fpsに並び、1440pでもRX 9070 XTとRX 9070は148fpsと147fpsで止まりました。郊外ではGeForceが約270fpsまで伸びるのに対し、Radeonは約180fpsで止まります。高リフレッシュレートのモニターでMediumを選ぶ人は、この上限を頭に入れておくと設定で迷いません。
出典:AMD公式リリースノート「AMD Software: Adrenalin Edition 26.9.2」、ComputerBase「Treiber für The Witcher 3 Remastered: RX-9000-Gamer benötigen zwingend den Adrenalin 26.9.2」(2026年9月29日)、RX 7000シリーズの色ずれはPC Games Hardware「The Witcher 3 Remastered im Test」
判断基準手持ちのGPUで選ぶべき画質
ここまでの実測をGPUのクラスごとにまとめると、狙う解像度で選ぶべきプリセットは次のようになります。60fpsを目安にしています。
おすすめ本作のために買い替えるならこのGPU
選ぶ基準は「レイトレーシングを使うか」と「解像度」の2つです。レイトレーシングなしの1440pならRX 9060 XT 16GB、1080pでレイトレーシングも使うならRTX 5060 Ti 16GB、1440pのレイトレーシングならRTX 5070、1080pのパストレーシングまで見込むならRTX 5070 Tiが目安になります。どれもVRAMは12GB以上で、8GB版の失速を避けられます。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
PCごと買い替えるならこのゲーミングPC
いまのPCにグラフィックボードを差し替える余地がない場合は、上の4枚と同じGPUを積んだ完成品を選びます。GPUの選び方は同じで、レイトレーシングなしの1440pならRX 9060 XT 16GB、1080pのレイトレーシングならRTX 5060 Ti 16GB、1440pのレイトレーシングならRTX 5070、パストレーシングまで使うならRTX 5070 Tiです。
ただし、上の表の数値はRyzen 7 9800X3Dで測ったものです。Ryzen 7 5700Xの構成は、GPUの負荷が軽くなる1080pやMediumで数値を下回ることがあります。1440p以上でGPUが上限になる画質なら差は小さく、fpsを伸ばしたいなら9800X3D搭載のRTX 5070 Ti機を選びます。


※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|レイトレを使わないならRX 9060 XTで1440p、使うならRTX 5070から
『ウィッチャー3 リマスター』は、レイトレーシングを使わなければ軽いゲームです。Mediumは旧版より速く、1440pのUltraもRX 9060 XTやRTX 5060 Ti 16GBで60fpsに届きます。重くなるのはレイトレーシングからで、1440p・60fpsにはRTX 5070・RX 9070が要り、VRAM 8GBのGPUはここで大きく落ちます。パストレーシングはRTX 5090でも60fps前後で頭打ちになり、見た目も通常のレイトレーシングより良いとは言い切れません。
手持ちが8GBのGPUなら、1080pはUltra、1440pはMediumで遊ぶのが快適です。レイトレーシングのために買い替えるなら1440pはRTX 5070、VRAMは12GB以上を選び、パストレーシングはゲーム内で見比べてから使うか決めるのが失敗しない順番です。RX 9000シリーズは、26.9.1のままなら先にAdrenalin 26.9.2へ更新してください。26.9.2はベンチマークに使われたドライバーと同じ番号なので、表のRadeonの数値がそのまま目安になります。







