紅の砂漠を4K/144fpsで遊ぶには|RTX 5070 Tiの実測162fps、フレーム生成3倍が下限で2倍では届かない【2026年9月】
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実測でMFG 3倍が下限。RTX 5070 Tiでも2倍では119fpsで止まります
『紅の砂漠(Crimson Desert)』は2026年3月19日に発売され、8月25日の大型更新でストアの表記も「紅の砂漠 Enhanced」へ変わりました。発売から半年が経ち、4Kで何fps出るのかは予測ではなく実測で確認できます。
結論から言えば、4Kで144fpsを超える構成は1つに絞られます。RTX 5070 TiにDLSS 4のSuper Resolution Qualityを掛け、さらにマルチフレーム生成を3倍で回して162.4fps。フレーム生成を2倍にすると119.3fpsまで落ち、144Hzのモニターを使い切れません。倍率を1段変えるだけで結果が変わるため、「MFGを有効にすれば届く」という説明では足りません。
もう一つ、発売前に広まっていた前提も実測で覆っています。このゲームはVRAMをほとんど使いません。4K最高設定でも8GBで足りるという検証結果が出ており、「16GB以上が実質的な境界線」という見方は成立しなくなりました。重いのはゲームそのものではなく、144fpsという目標の方です。
4K・最高設定・レイトレーシングON・DLSS 4 Super Resolution Qualityを前提にすると、RTX 5070 Tiのフレームレートはフレーム生成2倍で119.3fps、3倍で162.4fps、4倍で197.6fpsです。144fpsを超えるのは3倍からで、2倍では届きません。RX 9070 XTはFSRのフレーム生成2倍で117.1fpsとほぼ同じ位置にあり、こちらは3倍以上の選択肢がないため144fpsには届きません。10万円の価格差は性能差ではなく、3倍以上のフレーム生成が使えるかどうかの差だと考えてください。
目次
実測4K/144fpsに必要な倍率が確定しました
海外のハードウェア系メディアが発売直後に実施した4Kのフレーム生成テストに、答えがそのまま出ています。条件は4K・最高設定・レイトレーシングON、テスト環境はRyzen 7 9800X3D、48GBのDDR5-6000、Windows 11、NVIDIA 595.79 Game Readyドライバです。
| 構成 | 平均fps | 144fps到達 | 備考 |
|---|---|---|---|
| RTX 5070 Ti DLSS 4 SR Quality + MFG 4倍 |
197.6 | 到達 | 240Hzを狙う場合の選択肢 |
| RTX 5070 Ti DLSS 4 SR Quality + MFG 3倍 |
162.4 | 到達 | 144Hz環境の下限構成 |
| RTX 5070 Ti DLSS 4 SR Quality + FG 2倍 |
119.3 | 未達 | 2倍では足りない |
| RX 9070 XT FSR Quality + FG 2倍 |
117.1 | 未達 | 3倍以上の選択肢がない |
| RTX 5070 Ti DLSS 4 SR Quality のみ |
75.7 | 未達 | フレーム生成なし |
| RX 9070 XT FSR Super Resolution Quality のみ |
70.8 | 未達 | フレーム生成なし |
※数値は海外メディアの実測ベンチマークによるものです。いずれもアップスケーリングQuality適用時の値で、ネイティブ解像度ではありません。テストは発売直後に実施されたもので、その後のパッチによる変動は反映されていません。
同じテストで計測された遅延は、フレーム生成なし+Reflexで33.0ミリ秒、フレーム生成2倍で44.6ミリ秒、3倍で48.6ミリ秒、4倍で49.4ミリ秒です。表示されるフレームレートは2.6倍になっても、操作の応答は逆に遅くなります。また3倍時の1%タイル値は119.6fpsで、平均の162.4fpsほどは伸びません。アクション主体の本作で「144fpsに見えるが操作は重い」という状態を避けたい場合は、3倍までにとどめる判断も現実的です。
前提このゲーム自体は重くありません
4K/144fpsという目標の高さと、ゲームの要求スペックの高さは別の話です。Pearl Abyssが公表している動作環境は5段階で、最上位のUltraでも目標は4K/60fpsです。
| ティア | GPU | 性能目標 |
|---|---|---|
| 最低 | GTX 1060 / RX 5500 XT | アップスケール1080p 30fps |
| 低 | GTX 1660 / RX 6500 XT | ネイティブ1080p 30fps |
| 推奨 | RTX 2080 / RX 6700 XT | 1080p 60fps または 4K 30fps |
| 高 | RTX 4070 / RX 7700 XT | 1440p 60fps(RT有効) |
| Ultra | RTX 5070 Ti / RX 9070 XT | 4K 60fps(RT有効) |
※要件はSteamストアの掲載内容で確認しています。掲載は最低と推奨の2段のみで、メモリはどちらも16GB、ストレージ150GBでSSDが必須と明記されています。5段階のティアはPC版スペックの解説で詳しく整理しています。
推奨に挙がっているのは2018年のRTX 2080です。発売前に語られていた「前世代のハイエンドを軽々と要求する」という見方は、公式が出した数字とは一致していません。実測側でも、40機種を計測したあるメディアは最適化を良好と評価しています。
※最適化の評価は40GPUを計測した海外メディアの検証と不具合まで踏み込んだ別メディアの検証で結論が分かれています。
別のメディアは、3台の検証機すべてでクラッシュが発生し、最大691ミリ秒に達するフレームタイムのスパイクを記録したとして「このゲームは発売できる状態になかった」と評価しました。最適化が良好という評価と正反対です。その後パッチが重ねられ、2026年9月18日公開の2.03.00が最新で、NVIDIA Streamline SDKが2.14.1へ更新されDLSS Ray Reconstructionに最新のTransformerモデルが適用されました。購入を検討している場合は、発売直後の評価をそのまま現在の状態と考えないでください。
※最新のパッチ内容はPearl Abyss公式のパッチノート2.03.00で確認できます。
VRAM16GBは要りません、8GBで足ります
発売前は「4Kテクスチャの奔流で12GBでは足りない」という見方が広がっていましたが、実測の結論は逆でした。海外メディアはVRAMの項目に「消費は非常に低い」という見出しを付けています。以下は最高設定で最適に遊ぶために推奨されるVRAM容量の判定です。
| 解像度 | 8GB | 12GB以上 |
|---|---|---|
| WQHD 2560×1440 | 足りる | 足りる |
| UWQHD 3440×1440 | 足りる | 足りる |
| 4K 3840×2160 | 足りる | 足りる |
4K最高設定でも8GBで合格判定です。40機種を計測した別のメディアも「8GBでも問題なく動作する」としたうえで、最大設定でもテクスチャの品質が低くポップインが目立つと指摘しています。VRAMを使わないのは、テクスチャの作り込み自体が控えめだからという見方です。
したがって、本作のためだけにVRAM 16GBのGPUへ買い替える理由はありません。VRAM容量がどの条件から効いてくるかはVRAM 12GBの検証で別途整理しています。メモリも公式要件は全ティア16GBで、24GB以上を求める記載はありません。
ネイティブ4Kで144fpsを出せるGPUは存在しません
フレーム生成を使わない場合、現行の最上位でも144fpsには届きません。以下はアップスケーリングQualityを適用した4Kの実測値で、ネイティブ解像度ではさらに下がります。
| GPU | 平均fps | 1%タイル | 144fps |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 127.4 | 108.9 | 未達 |
| RTX 4090 | 101.2 | 90.2 | 未達 |
| RTX 5080 | 85.7 | 76.1 | 未達 |
| RTX 4080 Super | 77.3 | 68.8 | 未達 |
| RTX 5070 Ti | 75.7 | 68.2 | 未達 |
| RX 7900 XTX | 73.8 | 65.1 | 未達 |
| RX 9070 XT | 70.8 | 63.1 | 未達 |
| RX 9070 | 62.5 | 55.8 | 未達 |
| RTX 5070 | 59.2 | 53.3 | 未達 |
| RTX 4070 | 50.3 | 45.7 | 未達 |
約94万円のRTX 5090でも127.4fpsで止まります。つまり4K/144fpsはGPUを積み増して解決できる目標ではなく、フレーム生成を前提にするしかありません。ここが本作の特徴で、予算を上げれば届くという種類の問題ではないことを先に理解しておく必要があります。
GPUを横断した一覧と、1080p・WQHDを含む解像度別の傾向は紅の砂漠のGPU別ベンチマークで40機種分まとめています。このページは4K/144fpsという目標に絞っています。
価格RTX 5070 TiとRX 9070 XTの差は10万円です
2026年9月19日時点の通販最安値を並べると、選択の構図がはっきりします。到達手段の欄は、4Kで144fpsを超えられるかどうかを示しています。
| GPU | 通販最安値 | 4K/144fpsへの到達手段 |
|---|---|---|
| RX 9070 XT | 119,800円 | 到達できない(FG 2倍で117.1fps) |
| RTX 5070 Ti | 219,800円 | MFG 3倍で162.4fps |
| RTX 5080 | 267,700円 | MFGで余裕を持って到達 |
| RTX 5090 | 939,800円 | MFGで到達(ネイティブでは未達) |
| RTX 5070 | 138,000円 | 4Kでは厳しい(フレーム生成なしで59.2fps) |
※価格は2026年9月19日時点の通販最安値です。GPUの実勢価格は数週間で大きく動くため、購入前に必ず引き直してください。RTX 5070 Tiの価格推移はRTX 5070 Tiは2026年9月でも買いか、RTX 5080はRTX 5080の性能レビューで追っています。
フレーム生成なしの4Kでは、RTX 5070 Tiが75.7fps、RX 9070 XTが70.8fpsで、その差は7%に過ぎません。10万円の価格差に対して素の性能差はこれだけです。差が決定的になるのはフレーム生成で、RX 9070 XTは2倍までしか使えず117.1fpsで止まるのに対し、RTX 5070 Tiは3倍で162.4fpsへ届きます。144Hzのモニターを使い切りたいかどうかが、そのまま10万円を出すかどうかの判断になります。
設定AIデノイザーは切ってください
本作で最も重い設定はレイトレーシングそのものではなく、その後段にあるAIデノイザーです。
※フレーム生成の倍率と仕様はNVIDIA公式のDLSS 4.5解説、ゲーム内オプション化の経緯はパッチ1.05を伝えた海外メディアの記事によります。
構成CPUとメモリは公式要件どおりで足ります
4Kではフレームレートを決めるのはほぼGPUで、CPUの影響は小さくなります。公式のUltraティアが挙げているCPUもCore i5-13600K / Ryzen 7 7700Xで、最上位のゲーミングCPUは求められていません。
本作のために3D V-Cache搭載の最上位CPUへ買い替える必要はありません。4Kで効くのはGPUとフレーム生成の倍率で、CPUに予算を寄せても144fpsには近づきません。CPU側で確保すべきなのは、公式要件を満たす世代であることと、ストレージがSSDであることです。SSDは最低要件の時点で必須と明記されています。
RTX 5070 TiのTBPは300Wで、12V-2×6コネクタへ安定して給電する必要があります。変換アダプタを使わず、ATX 3.x対応電源の専用ケーブル1本で接続するのが安全です。CPU側の消費電力を含めても850Wクラスなら余裕があり、将来もう一段上のGPUへ移る場合もそのまま使えます。どのCPUを選ぶかはCPUの選び方ガイドで整理しています。
判定4K/144fpsを狙っていい人と、やめた方がいい人
- 144Hz以上の4Kモニターをすでに持っている人
- フレーム生成3倍の遅延(48.6ミリ秒)を許容できる人
- GPUに22万円を出せる人
- 本作以外にもDLSSのマルチフレーム生成対応タイトルを遊ぶ人
- 850Wクラスの電源と12V-2×6ケーブルを用意できる人
- 本作のためだけにGPUを買い替えようとしている人(4K/60fpsならRX 9070 XTが10万円安い)
- 操作の応答を最優先する人(フレーム生成なしの方が15ミリ秒速い)
- VRAM 16GBが必要だと考えて買い替えを検討している人(8GBで足ります)
- 4K/60fpsで十分な人(公式Ultraティアの目標がそもそも60fpsです)
- CPUを最上位へ替えれば届くと考えている人(4KはGPU律速です)
構成例4K/144fpsを狙う場合の4点
フレーム生成3倍を前提にした構成の主要パーツです。4Kで効くのはGPUと電源で、CPUは公式要件を満たす範囲で十分です。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
完成品推奨PCはありますが、全社Radeon構成です
『紅の砂漠』には推奨PCが用意されています。ただし販売されている推奨PCはすべてAMDのRadeon構成で、GeForce搭載のモデルは1台もありません。仕掛けているのはPearl AbyssではなくAMDで、同社の日本向けサイトに動作確認済みPCの一覧があり、そこから各BTOショップのモデルへつながる作りになっています。Pearl Abyss側の告知は性能情報の提供にとどまり、メーカー名は出てきません。
※推奨PCの一覧はAMDの動作確認済みPCページ、性能情報の告知はPearl Abyss公式のお知らせで確認できます。
推奨PCが積んでいるのはRX 9070 XTかRX 9060 XTで、フレーム生成は2倍までしか使えません。実測では4Kで117.1fpsが上限なので、推奨PCを選んだ時点で144fpsは狙えなくなります。逆に言えば、推奨PCは公式Ultraティアの4K/60fpsに正面から合わせた構成です。144fpsを狙うならRTX 5070 Tiを積んだ通常ラインのモデルを選ぶことになり、この2つは両立しません。
どれを選ぶかは、4K/60fpsで満足できるかどうかで決まります
2026年9月19日時点で価格を確認できた主なモデルを並べます。推奨PCの最安はドスパラのGALLERIA XPR7M-97XT-GDで319,980円(Ryzen 7 9700X / RX 9070 XT 16GB / DDR5 16GB / 500GB / 850W 80PLUS GOLD)、翌日出荷に対応しています。
| モデル | GPU | メモリ/SSD | 税込価格 |
|---|---|---|---|
| ドスパラ GALLERIA XPR7M-97XT-GD 推奨PC | RX 9070 XT | 16GB/500GB | 319,980円 |
| フロンティア FRZAB850W/CD 推奨PC | RX 9070 XT | 32GB/1TB | 389,800円 |
| TSUKUMO G-GEAR GE7A-B263BH/CD 推奨PC | RX 9070 XT | 32GB/1TB | 429,800円 |
| 通常ライン RTX 5070 Ti搭載・Ryzen 7 9800X3D・推奨PCではない | RTX 5070 Ti | 16GB/500GB | 428,800円 |
| 通常ライン RX 9070 XT搭載・Ryzen 5 9600X・推奨PCではない | RX 9070 XT | 16GB/500GB | 289,800円 |
※推奨PCの3モデルは2026年9月19日、通常ラインの2モデルは2026年9月22日に各ショップの商品ページを確認したものです。ドスパラのモデルは送料込み、フロンティアは送料3,300円が別途必要で受注生産です。完成品は短期間で完売や仕様変更が起きるため、購入前に必ず現在の掲載内容をご確認ください。
通常ラインのRTX 5070 Ti版は428,800円(Ryzen 7 9800X3D)、RX 9070 XT版は289,800円(Ryzen 5 9600X)です。ただしこの2台はCPUも違うため、GPUだけの差にはなりません。CPUをRyzen 7 9800X3Dで揃えて比べるとRX 9070 XT版は347,800円になり、GPUだけの差は81,000円です。GPU単体の差(219,800円と119,800円で10万円)よりわずかに縮みますが、完成品にしても「フレーム生成3倍のために8万円台」という構図は変わりません。なお同等構成を自作した場合の主要パーツ合計は約36万8千円(OS別)で、Windowsの費用を足すと完成品とほぼ並びます。メモリが高騰している今は、この価格帯で自作の金額的な優位はほとんどありません。
完成品を選ぶときに確認する3点




※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
『紅の砂漠』を4Kで144fps出す条件は、実測で1つに絞られました。RTX 5070 Ti+DLSS 4 Super Resolution Quality+マルチフレーム生成3倍で162.4fpsです。2倍では119.3fpsで届かず、RX 9070 XTもFSRのフレーム生成2倍で117.1fpsまでです。そして約94万円のRTX 5090でもフレーム生成なしでは127.4fpsで、この目標は予算を積んで解決できる種類のものではありません。
一方で、発売前に広まっていた前提はいくつも覆っています。公式の推奨GPUは2018年のRTX 2080で、VRAMは4K最高設定でも8GBで足り、メモリも全ティア16GBです。重いのはゲームではなく、144fpsという目標の方でした。4K/60fpsで満足できるなら、10万円安いRX 9070 XTで公式Ultraティアの目標に届きます。
最後に、フレーム生成には代償があります。3倍にすると入力遅延は33.0ミリ秒から48.6ミリ秒へ増え、1%タイル値も119.6fpsと平均ほどは伸びません。表示上のなめらかさと操作の軽さは同時には手に入りません。GPUを横断した一覧はGPU別ベンチマーク、設定ごとの詰め方はおすすめ設定で確認できます。








