RTX 5060 Ti vs RTX 4060 Ti 徹底比較|決め手は16GB VRAMとDLSS 4 MFG、8GB版は要注意【2026年版】

RTX 5060 Ti vs RTX 4060 Ti 徹底比較|決め手は16GB VRAMとDLSS 4 MFG、8GB版は要注意【2026年版】

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GPU 比較
RTX 5060 Ti vs RTX 4060 Ti 徹底比較
最新Blackwellと前世代の売れ筋ミドルを比較します。世代の性能差は1〜2割と控えめですが、このクラスで本当に効くのは8GB版か16GB版かのVRAM容量。さらにRTX 5060 TiだけがDLSS 4を使えます。どちらをどの容量で選ぶべきかを整理します。
8GB版は要注意決め手は16GB VRAMDLSS 4 MFGは5060 Tiだけ

RTX 5060 TiはNVIDIAの最新世代Blackwell(ブラックウェル)のミドルクラス、RTX 4060 Tiはひとつ前のAda Lovelace(エイダ・ラブレス)世代のミドルクラスです。どちらも8GB版と16GB版があり、最も多くの人が買う売れ筋の価格帯です。RTX 4060 Tiは2023年に登場し、すでに事実上の生産終了で在庫限りになりつつあります。「4060 Tiから乗り換えるべきか」「これから買うなら4060 Tiの在庫か新品5060 Tiか」「8GBと16GBはどっち」で迷う人が多いペアです。

先に結論をお伝えします。世代の性能差は1080pや1440pで約1〜2割と控えめです。決定的なのはふたつ。ひとつはRTX 5060 Tiだけが使えるDLSS 4のマルチフレーム生成、もうひとつが8GB版か16GB版かのVRAM容量です。とくに後者は、同じGPUでも8GB版だと重いタイトルでカクつきやfpsの大崩れが起き、上位3クラス(どれも両者16GBで容量が決め手にならない)とは事情がまったく違います。

スペック表を並べただけの比較は多いですが、知りたいのは「自分はどちらを、どの容量で選ぶべきか」のはずです。世代の実測差はもちろん、DLSS世代の壁や、8GBと16GBで何がどれだけ変わるのかまで踏み込めば、答えは使い方と容量で決まります。順番に見ていきましょう。

目次

先に結論|どちらを選ぶべきか

一言でいえば、これから買うなら新品のRTX 5060 Ti、しかも必ず16GB版です。性能差は控えめでも、DLSS 4と16GB VRAMの安心感が効きます。4060 Tiは在庫限りで安いものの、8GBの落とし穴にはまりやすく将来性も乏しめ。次の表で確認してください。

状況RTX 5060 Ti(新品・16GB)が向いている人RTX 4060 Ti(在庫・中古)で十分な人
使い方DLSS 4のマルチフレーム生成を使いたい・長く使いたい1080p中心で、今の性能に満足している
VRAM容量16GBで、1440pや高画質テクスチャでも安心したい主に軽めのタイトル・8GBで足りる使い方に限る
価格新品保証付き(約8〜11万円)で堅実にいきたい在庫・中古(約4〜6万円台)で予算を最優先したい

スペックを並べて比較

まず公式スペックです。CUDAコアは4,608対4,352とほぼ同じ、メモリバス幅も128-bitで共通です。違いは、メモリが新世代のGDDR7になって帯域が約1.5倍(448対288 GB/s)に増えた点と、RT・Tensorコアが1世代新しい点。そして両カードとも8GB版と16GB版があり、この「容量の選択」がこのクラスでは性能以上に効いてきます。発売時の価格を16GB版どうしで比べると、4060 Tiの499ドルに対し5060 Tiは429ドルと、新世代のほうが70ドル安く登場しています。RTX 5060 Tiの上積みは、コア数の拡大ではなく帯域と世代、そしてVRAM運用が中心です。

項目RTX 5060 TiRTX 4060 Ti
アーキテクチャBlackwell(GB206)Ada Lovelace(AD106)
CUDAコア4,6084,352
RTコア(レイトレ)第4世代第3世代
Tensorコア(AI・DLSS)第5世代第4世代
VRAM8GB / 16GB GDDR78GB / 16GB GDDR6
メモリバス幅128-bit128-bit
メモリ帯域約448 GB/s約288 GB/s
ブーストクロック約2,572 MHz約2,535 MHz
消費電力(TGP)180W160〜165W
推奨電源550〜600W550W
発売日2025年4月2023年5月(事実上の生産終了・在庫限り)
発売時MSRP16GB=429ドル8GB=399ドル/16GB=499ドル

※スペックはNVIDIA公式に基づきます。DLSS 4のマルチフレーム生成はRTX 5060 Tiのみが対応し、RTX 4060 Tiは対応しません(後述)。

ゲーム別の実測fps(1080p・1440p)

海外レビューが両カードを同一条件で計測した、ネイティブ(アップスケーリングなし)の実測fpsです。このクラスの主戦場である1080pと1440pで、VRAM容量がボトルネックになりにくい条件での純粋な世代差を見ます(容量そのものの影響は次の章で詳しく扱います)。

1080p(フルHD)

Final Fantasy XIV
RTX 5060 Ti160
RTX 4060 Ti133
Starfield
RTX 5060 Ti82
RTX 4060 Ti74
ドラゴンズドグマ 2
RTX 5060 Ti93
RTX 4060 Ti78

1080pの世代差は約1〜2割(11〜20%)です。バーはRTX 5060 Tiを100%とした相対比です。

1440p(WQHD)

Final Fantasy XIV
RTX 5060 Ti104
RTX 4060 Ti83
黒神話:悟空
RTX 5060 Ti57
RTX 4060 Ti45
Starfield
RTX 5060 Ti65
RTX 4060 Ti58
ドラゴンズドグマ 2
RTX 5060 Ti70
RTX 4060 Ti57

1440pでは差がやや開いて約1.5〜2.5割(12〜27%)です。帯域が効く重いタイトルほど差が広がります。数値はネイティブの平均fps(出典:海外レビュー)です。

世代の素の性能差は、このクラスでは「劇的」とまでは言えません。乗り換えを決めるのは、生のfpsよりも、次に見る8GBと16GBの容量差と、DLSS 4が使えるかどうかです。

最大の分かれ目|8GBと16GB、どちらを選ぶべきか

このクラスで一番大事なのは、5060 Tiか4060 Tiかよりも、8GB版を買うか16GB版を買うかです。上位のRTX 5070 Ti以上は両者とも16GBで容量が決め手になりませんでしたが、5060 Ti/4060 Tiは8GB版が存在し、ここで明確な実害が出ます。下は、容量以外がまったく同じRTX 5060 Tiの16GB版と8GB版を比べた相対指数(16GB版=100)です。

The Last of Us Part II(1440p)
16GB版100
8GB版55
Horizon ZD Remastered(1080p)
16GB版100
8GB版71
Cyberpunk 2077(2K・RT+フレーム生成)
16GB版100
8GB版82

数値はVRAM負荷の高いタイトルでの、16GB版を100とした相対fpsです。条件はタイトルごとに異なりますが、容量以外は同じGPUどうしの比較です。

8GB版は、重いタイトルで容量があふれた瞬間に大きく崩れます。

The Last of Us Part IIでは、序盤こそ差が小さくても数分プレイするとVRAMが足りなくなり、最終的に16GB版が平均fpsで約1.8倍、最低fps(1% low)では3倍以上に開いたという計測があります。Horizon Zero Dawn Remasteredでも8GB版は1080pで約3割遅く、レイトレ対応タイトルに絞ると平均で約4割落ちるという報告もあります。

症状はfpsの低下だけではありません。テクスチャが粗いまま表示される(ロード遅れ)、カクつき(スタッター)、一部タイトルではクラッシュも起きます。さらにフレーム生成はVRAMを多く使うため、8GB版だと最低fpsが一桁まで急落する場面もあります。

一方でアサシンクリード シャドウズのようにVRAMをあまり使わないタイトルでは、8GBと16GBはほぼ同じです。つまり「軽いゲームしかやらない」と割り切れる人以外は、16GB版を選ぶのが安全です。

もうひとつ、8GB版には見落としがちな弱点があります。VRAMが足りなくなると、8GB版はPCIe経由でメインメモリをやりくりしますが、安価な構成に多いPCIe 4.0世代のマザーボードでは帯域が狭く、影響がさらに広がります。実測では平均6〜14%の低下、最悪のケースではfpsが数分の一まで落ち込んだ例もあります。とくに5060 Tiクラスを安く組む人ほどGen4マザーボードを使いがちなので、なおさら8GB版は避けたいところです。詳しくはRTX 5060 Ti 8GBのPCIe 4.0ペナルティで解説しています。

こうした弱点は、市場の動きにも表れています。海外の大手通販の販売データでは、16GB版が8GB版を十数倍も上回って売れており、買い手の多くがすでに8GB版を避けています。技術的にも市場的にも、いま8GB版をあえて選ぶ理由は乏しいといえます。

もうひとつの違いはDLSS世代|4060 TiはMFG非対応

スペックも実測も僅差なこの2枚を、もうひとつ分けるのがDLSSの世代です。素の性能差は1〜2割でも、DLSS 4のマルチフレーム生成は「対応か非対応か」という0か100かの差になります。フレーム生成には3つの段階があります。

世代できること対応GPU
DLSS 3フレーム生成(2倍・1枚挿入)RTX 40/50。RTX 4060 Tiが使えるのはここまで
DLSS 4マルチフレーム生成(最大4倍・3枚挿入)RTX 50専用。RTX 4060 Tiは非対応
DLSS 4.5ダイナミックマルチフレーム生成(最大6倍)+画質向上6倍はRTX 50専用。超解像の画質向上は全RTXに恩恵

つまりRTX 4060 Tiは、DLSS 3のフレーム生成(2倍)までで止まります。DLSS 4のマルチフレーム生成(4倍)とDLSS 4.5の6倍は、RTX 50世代で追加された新しいハードウェア(複数の生成フレームの表示タイミングを管理する仕組みと、より高速な第5世代Tensorコア)に依存しており、RTX 4060 Tiにはこの仕組みがないため、ソフト更新でも開放されず今後も使えません。

DLSS 4を使えば、重い場面でもfpsを大きく底上げできます。

たとえばCyberpunk 2077の2KのレイトレはRTX 5060 Tiには重く、DLSS超解像(Quality)でも20fps弱ですが、そこにマルチフレーム生成を重ねると100fps超まで伸ばせます。RTX 4060 TiはDLSS 3の2倍フレーム生成までで、4倍のマルチフレーム生成には手が届きません。

ただしフレーム生成は表示上のfpsを増やす技術で、操作の応答はベースのfpsに依存し、入力遅延も少し増えます。数字どおりに「ヌルヌル」になるわけではない点と、8GB版ではフレーム生成がVRAMを圧迫して逆効果になりやすい点は理解しておいてください。なおDLSS 4とDLSS 4.5は別物です。

「4060 TiでMFGは本当に使えないの?」という疑問について。

公式には使えません。DLSS 4のマルチフレーム生成はRTX 50シリーズのハードウェアに依存しており、今後4060 Tiに開放される予定もありません。非公式のMOD(DLSS Enablerなど)で擬似的に動かす方法は存在しますが、TensorコアではなくAMD FSR 3に近いソフト処理のため画質と安定性が公式に劣り、ゲームの更新で動かなくなったり、オンラインゲームのアンチチートで弾かれる恐れもあるため常用はおすすめしません。

なお公式には、NVIDIAアプリの「Smooth Motion」というドライバーレベルのフレーム生成がRTX 40シリーズにも提供されています。マルチフレーム生成とは別物ですが、滑らかさの底上げには使えます。

価格と中古相場

RTX 4060 Tiは事実上の生産終了で、新品は在庫限り、中古も増えています。判断は「在庫・中古の4060 Tiを買うか、新品のRTX 5060 Tiを買うか」になります。中古相場は時期と販路で振れるため、下表は目安です。購入前に最新の実売を確認してください。

カード状態価格の目安(2026年6月時点)
RTX 5060 Ti 16GB新品約8万〜11万円
RTX 5060 Ti 8GB新品約6万円台〜
RTX 4060 Ti 16GB在庫・中古約5万〜6.5万円
RTX 4060 Ti 8GB在庫・中古約3.8万〜5.2万円

※8GB版は前章のとおり重いタイトルで崩れやすく、本サイトでは非推奨です。価格だけで選ばず、VRAMで困らない16GB版をおすすめします。

安いからと中古の4060 Ti 8GBに飛びつくのは要注意です。

たしかに4060 Tiは安く、予算優先なら魅力的です。ですが8GB版は前述のとおり重いタイトルで崩れやすく、DLSS 4のマルチフレーム生成にも非対応です。長く使うほど不満が出やすく、安物買いになりがちです。

新品のRTX 5060 Ti 16GBとの価格差は2万〜5万円ほど。この差で、16GB VRAM・新品保証・DLSS 4対応を取るか、目先の安さを取るかの判断になります。中古相場の最新値や避けたい型番は、中古GPU相場ガイドもあわせてご確認ください。

消費電力と電力効率

消費電力はRTX 5060 Tiが180W、RTX 4060 Tiが160〜165Wです。TGPは5060 Tiのほうが15〜20W高いものの、性能あたりの電力効率(1フレームあたりの消費電力)は5060 Tiが改善しています。性能が1〜2割上がり、帯域も約1.5倍に増えたぶん、消費電力の微増を上回って効率は世代で前進しています。どちらも550〜600Wクラスの電源で動き、補助電源は8ピン1本で足ります。

16GB版にしても、消費電力は180Wのまま変わりません。

容量を増やしても電力や電源の負担は増えないので、容量で迷うなら16GB版を選んでおくのが得です。小型ケースや省電力構成にも組み込みやすく、扱いやすさはどちらの容量でも共通です。

これから買うならどっち

RTX 4060 Tiは在庫限りで安いものの、8GB版の落とし穴とDLSS 4非対応がついて回ります。これから新品で買うなら、現実的な答えはRTX 5060 Ti、それも16GB版です。グラフィックボード単体と、完成品(BTO)のそれぞれから、16GB版を中心に選びました。

グラフィックボード単体で選ぶ

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※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。

完成品(BTO)で選ぶ

グラフィックボード単体での組み込みに不安があるなら、最初からRTX 5060 Ti 16GBで組まれた完成品(BTO)が安心です。コスパ重視のRyzen 5機と、CPUに余裕を持たせたバランス機を選びました。

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※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。

結論

RTX 5060 TiとRTX 4060 Tiの素の性能差は、1080pや1440pで約1〜2割と控えめです。決定的に違うのは、DLSS 4のマルチフレーム生成が使えるか(RTX 5060 Tiのみ)と、8GB版か16GB版かのVRAM容量です。とくに8GB版は重いタイトルで大きく崩れるため、上位クラスとは違ってここでは容量が最大の分かれ目になります。

電力効率は世代で改善し、どちらも扱いやすい消費電力です。RTX 4060 Tiは在庫限りで安いものの、8GBの落とし穴とDLSS 4非対応というリスクがついて回ります。

これから買うなら、新品のRTX 5060 Ti、それも16GB版が安全な選択です。4060 Tiを選ぶのは、軽いゲーム中心で予算を最優先でき、8GBで足りると割り切れる場合に限ると考えてください。

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自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。