RTX 5080 vs RTX 4080 Super 徹底比較|性能差は4Kで約16%、決め手はDLSS 4 MFGと中古の価格差【2026年版】
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RTX 5080はNVIDIAの最新世代Blackwell(ブラックウェル)の上位モデル、RTX 4080 Superはひとつ前のAda Lovelace(エイダ・ラブレス)世代の上位モデルです。RTX 4080 Superは2024年1月に登場し、すでに生産を終了しています。今は新品の流通がほぼなく、中古が主流です。「4080 Superから乗り換えるべきか」「これから買うなら中古4080 Superか新品5080か」で迷う人が多いペアです。
先に結論をお伝えします。ネイティブ(アップスケーリングなし)の性能差は、4Kで約16%、1440pで約10%、1080pではほぼ同等。世代交代としては「控えめ」です。決定的に違うのは、RTX 5080だけが使えるDLSS 4のマルチフレーム生成です。VRAMは両者とも16GBで同じため、差は容量ではなく帯域と世代にあります。
スペック表を並べただけの比較は多いですが、知りたいのは「自分はどちらを選ぶべきか」のはずです。この記事では、実測の性能差に加えて、4080 Superが永久に使えないDLSS世代差、約1割改善した電力効率、生産終了した4080 Superの中古相場まで踏み込み、用途別に判断できるよう整理しました。上位モデルとの比較はRTX 5090 vs RTX 4090の記事もあわせてご覧ください。
目次
先に結論|どちらを選ぶべきか
一言でいえば、性能差は控えめなので、決め手は「DLSS 4を使うか」と「新品か中古かの価格差」です。最新世代で堅実にいくなら新品のRTX 5080、価格を優先して割り切れるなら中古のRTX 4080 Super。次の表で、自分がどちらに当てはまるか確認してください。
| 状況 | RTX 5080(新品)が向いている人 | RTX 4080 Super(中古)で十分な人 |
|---|---|---|
| 使い方 | 4KでDLSS 4のマルチフレーム生成を使いたい・最新世代で長く使いたい | 1440pメイン、または4Kでも今の性能に満足 |
| 重視点 | DLSS 4/4.5のMFG(4080 Superは永久に非対応)と新品保証 | ネイティブ差1〜2割に価格差が見合わないと感じる |
| 価格 | 新品(約20万円〜)で確実にそろえたい | 中古(約13〜15万円)で予算を抑えたい |
スペックを並べて比較
まず公式スペックです。CUDAコア(10,752対10,240)もVRAM容量(ともに16GB)もバス幅(256-bit)もほぼ同じで、規模はあまり変わりません。違いは、メモリが新世代のGDDR7になって帯域が約1.3倍(960対736 GB/s)に増えた点と、RT・Tensorコアが1世代新しい点です。MSRPはどちらも999ドル。つまりRTX 5080の上積みは、コア数の拡大ではなくメモリ世代と帯域が中心です。
| 項目 | RTX 5080 | RTX 4080 Super |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell(GB203) | Ada Lovelace(AD103) |
| CUDAコア | 10,752 | 10,240 |
| RTコア(レイトレ) | 84(第4世代) | 80(第3世代) |
| Tensorコア(AI・DLSS) | 336(第5世代) | 320(第4世代) |
| VRAM | 16GB GDDR7 | 16GB GDDR6X |
| メモリバス幅 | 256-bit | 256-bit |
| メモリ帯域 | 約960 GB/s | 約736 GB/s |
| ブーストクロック | 約2,617 MHz | 約2,550 MHz |
| 消費電力(TGP) | 360W | 320W |
| 推奨電源 | 850W | 750W |
| 発売日 | 2025年1月 | 2024年1月(生産終了済み) |
| 発売時MSRP | 999ドル | 999ドル |
※スペックはNVIDIA公式に基づきます。DLSS 4のマルチフレーム生成はRTX 5080のみが対応し、RTX 4080 Superは対応しません(後述)。
ゲーム別の実測fps(4K)
海外レビューが両カードを同一条件で計測した、ネイティブ(アップスケーリングなし)の4K実測fpsです。まずレイトレを切ったラスタライズから見ていきます。
4K ラスタライズ
4K レイトレ
補足すると、これらは4Kの数値です。WQHD(1440p)やフルHDのように解像度を下げると、描画の負荷がCPU側に移り、1080pでは両者ほぼ同等にまで差が縮みます。RTX 5080と4080 Superの差が見えるのは主に4Kで、WQHDメインなら中古4080 Superとの体感差はさらに小さくなります。
最大の違いはDLSS世代|4080 SuperはMFG非対応
スペックも実測も僅差なこの2枚を、はっきり分けるのがDLSSの世代です。素の性能差は1〜2割と小さいですが、DLSS 4のマルチフレーム生成は「対応か非対応か」という0か100かの差になります。フレーム生成には3つの段階があります。
| 世代 | できること | 対応GPU |
|---|---|---|
| DLSS 3 | フレーム生成(2倍・1枚挿入) | RTX 40/50。RTX 4080 Superが使えるのはここまで |
| DLSS 4 | マルチフレーム生成(最大4倍・3枚挿入) | RTX 50専用。RTX 4080 Superは非対応 |
| DLSS 4.5 | ダイナミックマルチフレーム生成(最大6倍)+画質向上 | 6倍はRTX 50専用。超解像の画質向上は全RTXに恩恵 |
つまりRTX 4080 Superは、DLSS 3のフレーム生成(2倍)までで止まります。DLSS 4のマルチフレーム生成(4倍)とDLSS 4.5の6倍は、ハード的にRTX 50シリーズ専用で、RTX 4080 Superは今後も使えません。ネイティブだと重いCyberpunk 2077の4Kパストレで、RTX 5080のフレームの伸び方を見てください。
RTX 5080は、4Kフルパストレでネイティブ約32fpsまで落ちる重い場面でも、DLSS 4のマルチフレーム生成を使えば4Kで120fpsを超えます(Balanced設定で約135fps)。一方RTX 4080 SuperはDLSS 3の2倍フレーム生成までで、4倍のマルチフレーム生成には手が届きません。素の性能差は1〜2割でも、MFGまで含めた体感の滑らかさは大きく開きます。ただしフレーム生成は表示上のfpsを増やす技術で、操作の応答はベースのfpsに依存し、入力遅延も少し増えます。数字どおりに「2倍ヌルヌル」になるわけではない点は理解しておいてください。なおDLSS 4とDLSS 4.5は別物です。
「4080 SuperでMFGは本当に使えないの?」という疑問について。公式には使えません。DLSS 4のマルチフレーム生成はRTX 50シリーズのハードウェアに依存しており、今後4080 Superに開放される予定もありません。非公式のMOD(DLSS Enablerなど)で擬似的に動かす方法は存在しますが、TensorコアではなくAMD FSR 3に近いソフト処理のため画質と安定性が公式に劣り、3倍・4倍では影のちらつきなどが出やすくなります。ゲームの更新で動かなくなったり、オンラインゲームのアンチチートで弾かれる恐れもあるため、常用はおすすめしません。なお公式には、NVIDIAアプリの「Smooth Motion」というドライバーレベルのフレーム生成がRTX 40シリーズにも提供されています。マルチフレーム生成とは別物ですが、滑らかさの底上げには使えます。
価格と中古相場
RTX 4080 Superは2024年に生産を終了し、新品はほぼ流通していません。判断は「中古の4080 Superを買うか、新品のRTX 5080を買うか」になります。中古相場は時期と販路で振れるため、下表は目安です。購入前に最新の実売を確認してください。
| カード | 状態 | 価格の目安(2026年6月時点) |
|---|---|---|
| RTX 5080 | 新品 | 約20〜26万円(最安 約19.5万円〜) |
| RTX 4080 Super | 中古(メルカリ等) | 約13万〜15万円 |
| RTX 4080 Super | 中古(オークション) | 落札平均 約15万円 |
中古の4080 Superには注意点があります。マイニングやAI処理で長時間酷使された個体が混じり、保証もないのが一般的です。新品RTX 5080との価格差は約4.5万〜8万円。この差で、新品保証とDLSS 4対応を取るか、価格を優先するかの判断になります。中古相場の最新値や避けたい型番は、中古GPU相場ガイドもあわせてご確認ください。
消費電力と電力効率
消費電力はRTX 5080が360W、RTX 4080 Superが320Wです。TGPは5080のほうが40W高いものの、性能あたりの電力効率(1フレームあたりの消費電力)は5080が約1割改善しています。RTX 5090 vs RTX 4090では効率がほぼ横ばいでしたが、こちらは新世代GDDR7とBlackwellの効果で効率がきちんと前進しているのが特徴で、RTX 5080の数少ない明確な進歩点です。
| 項目 | RTX 5080 | RTX 4080 Super |
|---|---|---|
| 消費電力(TGP) | 360W | 320W |
| ゲーム実測(4K) | 約298W | 約269W |
| 電力効率(fpsあたり) | 約1割改善(テスト中もっとも効率的と評価) | 基準 |
| 推奨電源 | 850W | 750W |
RTX 5080は360Wで、推奨電源は850Wです。RTX 4080 Super(750W)からの乗り換えでも、850Wクラスの電源があればおおむね足ります。電源コネクタ(12V-2×6)は奥までしっかり差し込み、ケーブルを無理に曲げないようにしてください。新規で組むなら、余裕を見て850W以上のATX 3.x電源を選んでおくと安心です。
VRAMは両者16GBで同じ|差は帯域と世代
VRAMはRTX 5080もRTX 4080 Superも16GB・256-bitで、容量はまったく同じです。だから「VRAM容量で選ぶ」という比較は、この2枚では意味がありません。違うのはメモリの世代(GDDR7対GDDR6X)と帯域(約960対736 GB/s、5080が約1.3倍)です。
| 項目 | RTX 5080 | RTX 4080 Super |
|---|---|---|
| VRAM容量 | 16GB | 16GB(同じ) |
| メモリ世代 | GDDR7(30Gbps) | GDDR6X(23Gbps) |
| メモリ帯域 | 約960 GB/s | 約736 GB/s |
| 効く場面 | 高解像度・高帯域が要る処理で有利 | 通常のゲームでは体感差は小さい |
16GBは4Kゲーミングで現行の多くのタイトルに十分な容量です。容量で困る場面は両者とも同じで、差が出るのは帯域が効く一部の重い4Kや、生成AI・クリエイティブの用途です。とくにAIの低精度推論(FP4)ではBlackwell世代の5080が明確に速くなりますが、一般的なFP16などでは差は小さめです。ゲーム目的なら、VRAMはこの2枚の決め手にはなりません。
これから買うならどっち
RTX 4080 Superは生産終了で新品がほぼ手に入らないため、これから新品で買うなら現実的な選択肢はRTX 5080です。中古の4080 Superは価格で魅力ですが、保証がなくDLSS 4のマルチフレーム生成にも非対応です。新品で堅実にいくなら、以下のRTX 5080から選ぶとよいでしょう。グラフィックボード単体と、完成品(BTO)のそれぞれから選びました。
グラフィックボード単体で選ぶ
※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
完成品(BTO)で選ぶ
グラフィックボード単体での組み込みに不安があるなら、最初からRTX 5080で組まれた完成品(BTO)が安心です。電源やケースの相性、組み立ての手間を気にせず、届いてすぐ使えます。コスパ重視のRyzen 9800X3D機と、冷却重視の水冷ハイエンド機を選びました。


※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
RTX 5080とRTX 4080 Superのネイティブ性能差は、4Kで約16%、1440pで約10%、1080pではほぼ同等と、世代交代としては控えめです。レイトレでも差は1割前後にとどまります。決定的に違うのはDLSS世代です。RTX 5080だけが使えるDLSS 4のマルチフレーム生成に、RTX 4080 Superは今後も対応できません。
VRAMは両者16GBで同じで、違いは容量ではなく帯域と世代(GDDR7対GDDR6X)です。一方で電力効率はRTX 5080が約1割改善しており、これはRTX 5090 vs RTX 4090にはなかった明確な前進です。
RTX 4080 Superは生産終了で新品が枯渇し、中古は4.5万〜8万円ほど安いものの、保証がなくMFGにも非対応です。新品保証とDLSS 4が欲しいならRTX 5080、価格を最優先できるなら中古のRTX 4080 Superが現実的な選択です。





