RTX 5070 Ti vs RTX 4070 Ti Super 徹底比較|4K性能差は約12%、決め手はDLSS 4 MFGと中古の価格差【2026年版】

RTX 5070 Ti vs RTX 4070 Ti Super 徹底比較|4K性能差は約12%、決め手はDLSS 4 MFGと中古の価格差【2026年版】

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GPU 比較
RTX 5070 Ti vs RTX 4070 Ti Super 徹底比較
最新Blackwellと前世代の上位ミドルを比較します。ネイティブの性能差は4Kで約12%と控えめですが、RTX 5070 Tiだけが使えるDLSS 4で体感は変わります。新品5070 Tiか中古4070 Ti Superか、どちらを選ぶべきかを整理します。
4K性能差 約12%決め手はDLSS 4 MFGVRAMは両者16GB

RTX 5070 TiはNVIDIAの最新世代Blackwell(ブラックウェル)の上位ミドル、RTX 4070 Ti Superはひとつ前のAda Lovelace(エイダ・ラブレス)世代の上位ミドルです。RTX 4070 Ti Superは2024年1月に登場し、すでに生産を終了しています。今は新品の流通が薄く、中古が主流になりつつあります。「4070 Ti Superから乗り換えるべきか」「これから買うなら中古4070 Ti Superか新品5070 Tiか」で迷う人が多い、最も売れ筋の価格帯のペアです。

先に結論をお伝えします。ネイティブ(アップスケーリングなし)の性能差は、4Kで約12%、1440pで約9%、1080pではほぼ同等。世代交代としては「控えめ」です。決定的に違うのは、RTX 5070 Tiだけが使えるDLSS 4のマルチフレーム生成です。VRAMは両者とも16GBで同じため、差は容量ではなく帯域と世代にあります。

スペック表を並べただけの比較は多いですが、知りたいのは「自分はどちらを選ぶべきか」のはずです。性能差は解像度で変わり、4070 Ti Superが永久に使えないDLSS世代の壁や、約6%改善した電力効率、生産終了した4070 Ti Superの中古相場まで含めると、答えは使い方で決まります。順番に見ていきましょう。ひとつ上の価格帯はRTX 5080 vs RTX 4080 Superの記事もあわせてご覧ください。

目次

先に結論|どちらを選ぶべきか

一言でいえば、性能差は控えめなので、決め手は「DLSS 4を使うか」と「新品か中古かの価格差」です。最新世代で堅実にいくなら新品のRTX 5070 Ti、価格を優先して割り切れるなら中古のRTX 4070 Ti Super。次の表で、自分がどちらに当てはまるか確認してください。

状況RTX 5070 Ti(新品)が向いている人RTX 4070 Ti Super(中古)で十分な人
使い方DLSS 4のマルチフレーム生成を使いたい・最新世代で長く使いたい今の性能に満足していて、買い替えを急がない
常用解像度4Kメインで差が最大化する(GDDR7の帯域が効く)WQHD以下が中心なら差が縮み、中古でコスパが良い
重視点DLSS 4/4.5のMFG(4070 Ti Superは永久に非対応)と新品保証ネイティブ差1割前後に価格差が見合わないと感じる
価格新品(約16万円〜)で確実にそろえたい中古(約9〜13万円)で予算を抑えたい

スペックを並べて比較

まず公式スペックです。CUDAコア(8,960対8,448)もVRAM容量(ともに16GB)もバス幅(256-bit)もほぼ同じで、規模はあまり変わりません。違いは、メモリが新世代のGDDR7になって帯域が約1.3倍(896対672 GB/s)に増えた点と、RT・Tensorコアが1世代新しい点です。発売時のMSRPはむしろ4070 Ti Superのほうが50ドル高く(799対749ドル)、新世代が安く登場した形です。ブーストクロック自体もむしろ4070 Ti Superのほうが高く(2,610対2,452MHz)、RTX 5070 Tiの速さはクロックやコア数の拡大ではなく、メモリ世代と帯域の改良によるものです。

項目RTX 5070 TiRTX 4070 Ti Super
アーキテクチャBlackwell(GB203)Ada Lovelace(AD103)
CUDAコア8,9608,448
RTコア(レイトレ)70(第4世代)66(第3世代)
Tensorコア(AI・DLSS)280(第5世代)264(第4世代)
VRAM16GB GDDR716GB GDDR6X
メモリバス幅256-bit256-bit
メモリ帯域約896 GB/s約672 GB/s
ブーストクロック約2,452 MHz約2,610 MHz
消費電力(TGP)300W285W
推奨電源750W700W
発売日2025年2月2024年1月(生産終了済み)
発売時MSRP749ドル799ドル

※スペックはNVIDIA公式に基づきます。DLSS 4のマルチフレーム生成はRTX 5070 Tiのみが対応し、RTX 4070 Ti Superは対応しません(後述)。

性能差は4Kで最大|解像度別の比較

海外レビューの平均をもとに、両カードのネイティブ性能を解像度別に見ます。これはDLSSなどのアップスケーリングを使わない、素のラスタライズ性能の比較です。下のバーは、RTX 5070 Tiを100とした相対性能指数で、個別のfpsではなく、世代差が解像度でどう変わるかを示しています。

4K(最高設定)
RTX 5070 Ti100
RTX 4070 Ti Super89
WQHD(1440p)
RTX 5070 Ti100
RTX 4070 Ti Super92
フルHD(1080p)
RTX 5070 Ti100
RTX 4070 Ti Super97

差は4Kで約12%、WQHDで約9%、フルHDではほぼ同等です。GDDR7の高い帯域が効くのは高解像度ほどで、解像度を下げるとCPUがボトルネックになり差は消えていきます。数値は海外レビューの平均で、重量級のレイトレタイトルではもう少し開き、GPU負荷の軽いタイトルではさらに縮みます。

つまりRTX 5070 Tiの強みが出るのは主に4Kです。WQHDメインなら、中古4070 Ti Superとの体感差は1割を切り、価格差のほうが効いてきます。自分の常用解像度がどこかで、価値の感じ方が変わるペアです。なお、この2枚は4Kネイティブの絶対性能には限りがあり、重量級タイトルやレイトレでは60fpsを下回る場面もあります。その帯を快適に動かすにはDLSSの超解像が前提となり、次に見るDLSS世代の差がそのまま体験の差になります。

最大の違いはDLSS世代|4070 Ti SuperはMFG非対応

スペックも実測も僅差なこの2枚を、はっきり分けるのがDLSSの世代です。素の性能差は1割前後と小さいですが、DLSS 4のマルチフレーム生成は「対応か非対応か」という0か100かの差になります。フレーム生成には3つの段階があります。

世代できること対応GPU
DLSS 3フレーム生成(2倍・1枚挿入)RTX 40/50。RTX 4070 Ti Superが使えるのはここまで
DLSS 4マルチフレーム生成(最大4倍・3枚挿入)RTX 50専用。RTX 4070 Ti Superは非対応
DLSS 4.5ダイナミックマルチフレーム生成(最大6倍)+画質向上6倍はRTX 50専用。超解像の画質向上は全RTXに恩恵

つまりRTX 4070 Ti Superは、DLSS 3のフレーム生成(2倍)までで止まります。DLSS 4のマルチフレーム生成(4倍)とDLSS 4.5の6倍は、RTX 50世代で追加された新しいハードウェア(複数の生成フレームの表示タイミングを管理する仕組みと、より高速な第5世代Tensorコア)に依存しています。RTX 4070 Ti Superにはこの仕組みがないため、ソフト更新でも開放されず、今後も使えません。重いタイトルを高フレームで動かしたいほど、この差は効いてきます。

DLSSを重ねれば、4Kでも表示fpsは大きく伸ばせます。

RTX 5070 Tiは、ネイティブでは重い4Kのレイトレやパストレでも、DLSS超解像とマルチフレーム生成を重ねることで表示上のfpsを大きく引き上げられます。一方のRTX 4070 Ti SuperはDLSS 3の2倍フレーム生成までで、4倍のマルチフレーム生成には手が届きません。素の性能差は1割前後でも、MFGまで含めた体感の滑らかさは大きく開きます。

ただしフレーム生成は表示上のfpsを増やす技術で、操作の応答はベースのfpsに依存し、入力遅延も少し増えます。数字どおりに「2倍ヌルヌル」になるわけではない点は理解しておいてください。

なおDLSS 4とDLSS 4.5は別物です。

「4070 Ti SuperでMFGは本当に使えないの?」という疑問について。

公式には使えません。DLSS 4のマルチフレーム生成はRTX 50シリーズのハードウェアに依存しており、今後4070 Ti Superに開放される予定もありません。

非公式のMOD(DLSS Enablerなど)で擬似的に動かす方法は存在しますが、TensorコアではなくAMD FSR 3に近いソフト処理のため画質と安定性が公式に劣り、3倍・4倍では影のちらつきなどが出やすくなります。ゲームの更新で動かなくなったり、オンラインゲームのアンチチートで弾かれる恐れもあるため、常用はおすすめしません。

なお公式には、NVIDIAアプリの「Smooth Motion」というドライバーレベルのフレーム生成がRTX 40シリーズにも提供されています。マルチフレーム生成とは別物ですが、滑らかさの底上げには使えます。

価格と中古相場

RTX 4070 Ti Superは2024年末から2025年初頭に生産を終了し、新品は流通在庫のわずかな高値品しか残っていません。しかもその残り新品はASUSやMSIなどで約22万円まで高騰しており、新品のRTX 5070 Ti(約16万円)より高いという価格逆転が起きています。実質的な選択肢は「中古の4070 Ti Superを買うか、新品のRTX 5070 Tiを買うか」になります。中古相場は時期と販路で振れるため、下表は目安です。購入前に最新の実売を確認してください。

カード状態価格の目安(2026年6月時点)
RTX 5070 Ti新品約16万円〜(15〜16万円台が中心)
RTX 4070 Ti Super新品(流通在庫のみ)約22万円〜(高騰・枯渇)
RTX 4070 Ti Super中古(メルカリ等)約9万〜13万円
RTX 4070 Ti Super中古(オークション)落札平均 約14万円(玉数少・個体差大)

結論からいえば、中古の4070 Ti Superは基本的におすすめしません。

マイニングやAI処理で長時間酷使された個体が混じり、保証もないのが一般的です。しかも玉数が少なく相場が高止まりしており、オークションの落札平均(約14万円)は新品RTX 5070 Ti(約16万円台)との差が2万円程度まで縮むこともあります。

わずかな差のために、保証なし・DLSS 4のマルチフレーム生成が使えない・帯域も劣るカードをあえて選ぶ理由は乏しく、基本は新品のRTX 5070 Tiが安全な選択です。

中古を狙うのは、保証なしのリスクを理解したうえで、メルカリなどで新品より明確に安い個体(目安として3万円以上安いもの)が見つかったときに限るのが現実的でしょう。相場の最新値や避けたい型番は中古GPU相場ガイドもあわせてご確認ください。

消費電力と電力効率

消費電力はRTX 5070 Tiが300W、RTX 4070 Ti Superが285Wです。TGPは5070 Tiのほうが15W高いものの、性能あたりの電力効率(1フレームあたりの消費電力)は5070 Tiが約6%改善しています。消費電力は少し増えましたが、効率はきちんと世代で前進しているのが特徴で、新世代GDDR7とBlackwellの効果です。

項目RTX 5070 TiRTX 4070 Ti Super
消費電力(TGP)300W285W
電力効率(fpsあたり)約6%改善基準
推奨電源750W700W

RTX 5070 Tiは300Wで、推奨電源は750Wです。

RTX 4070 Ti Super(700W)からの乗り換えでも、750Wクラスの電源があればおおむね足ります。

電源コネクタ(12V-2×6)は奥までしっかり差し込み、ケーブルを無理に曲げないようにしてください。新規で組むなら、余裕を見て750W以上のATX 3.x電源を選んでおくと安心です。

VRAMは両者16GBで同じ|差は帯域と世代

VRAMはRTX 5070 TiもRTX 4070 Ti Superも16GB・256-bitで、容量はまったく同じです。だから「VRAM容量で選ぶ」という比較は、この2枚では意味がありません。違うのはメモリの世代(GDDR7対GDDR6X)と帯域(約896対672 GB/s、5070 Tiが約1.3倍)です。

項目RTX 5070 TiRTX 4070 Ti Super
VRAM容量16GB16GB(同じ)
メモリ世代GDDR7GDDR6X
メモリ帯域約896 GB/s約672 GB/s
効く場面高解像度・高帯域が要る処理で有利通常のゲームでは体感差は小さい

16GBは4Kゲーミングでも現行の多くのタイトルに十分な容量です。容量で困る場面は両者とも同じで、差が出るのは帯域が効く一部の重い4Kや、生成AI・クリエイティブの用途です。とくにAIの低精度推論(FP4)ではBlackwell世代の5070 Tiが明確に速くなりますが、一般的なゲームでは差は小さめです。ゲーム目的なら、VRAMはこの2枚の決め手にはなりません。

これから買うならどっち

RTX 4070 Ti Superは生産終了で新品がほぼ手に入らないため、これから新品で買うなら現実的な選択肢はRTX 5070 Tiです。中古の4070 Ti Superは価格で魅力ですが、保証がなくDLSS 4のマルチフレーム生成にも非対応です。新品で堅実にいくなら、以下のRTX 5070 Tiから選ぶとよいでしょう。グラフィックボード単体と、完成品(BTO)のそれぞれから選びました。

グラフィックボード単体で選ぶ

MSI RTX 5070 Ti VENTUS 3X OC 16GB
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GIGABYTE RTX 5070 Ti EAGLE OC 16GB
AmazonGIGABYTE RTX 5070 Ti EAGLE OC 16GB冷却と静音に余裕を持たせたい人向けのRTX 5070 Tiです。大型のトリプルファンクーラーで高負荷時も温度を抑えやすく、長時間の4K・WQHDゲーミングでも安定します。性能はRTX 5070 Tiとして同等で、DLSS 4やGDDR7の利点はそのまま。ケースに収まるサイズなら、冷却の安心感を取りたい方におすすめです。価格目安:約172,000円~Amazonで詳細を見る

※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。

完成品(BTO)で選ぶ

グラフィックボード単体での組み込みに不安があるなら、最初からRTX 5070 Tiで組まれた完成品(BTO)が安心です。電源やケースの相性、組み立ての手間を気にせず、届いてすぐ使えます。コスパ重視のRyzen 9800X3D機と、価格を抑えたRyzenミドルのFRONTIER機を選びました。

OZ GAMING OZ GAMING (Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070 Ti)
OZ GAMING BTOOZ GAMING 木目調ケース Ryzen7 9800x3D・RTX5070Tiゲーム最強クラスのRyzen 7 9800X3DとRTX 5070 Ti 16GBを組み合わせた完成品です。CPUがGPUの足を引っ張らない構成で、WQHDから4Kまでバランスよく快適に動かせます。新品保証付きで、中古4070 Ti Superのリスクを避けて確実にまとめたい方に向いています。グラフィックボードの性能を引き出すCPUを最初から積んでいるのも安心です。¥419,800(2026年6月時点・変動あり)OZ GAMING 公式で詳細を見る
フロンティア FRXAB850B/B ゲーミングPC(Ryzen 7 9700X + RTX 5070)
Frontier BTOフロンティア FRXAB850B/B(Ryzen 7 9700X + RTX 5070 / 32GB / 1TB SSD / 850W)価格を抑えつつ大手BTOの安心感を取りたい人向けです。Ryzen 7 9700XとRTX 5070 Tiを組み合わせ、WQHD中心のゲーミングを快適にこなせます。フロンティアの納期と保証のバランスが良く、初めての完成品ゲーミングPCにも向いています。9800X3D機ほどのCPUは要らないが、5070 Tiの性能はしっかり使いたいという方におすすめです。約374,800円(2026年6月時点・変動あり)フロンティア公式で詳細を見る

※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。

結論

RTX 5070 TiとRTX 4070 Ti Superのネイティブ性能差は、4Kで約12%、1440pで約9%、1080pではほぼ同等と、世代交代としては控えめです。決定的に違うのはDLSS世代です。RTX 5070 Tiだけが使えるDLSS 4のマルチフレーム生成に、RTX 4070 Ti Superは今後も対応できません。

VRAMは両者16GBで同じで、違いは容量ではなく帯域と世代(GDDR7対GDDR6X)です。一方で電力効率はRTX 5070 Tiが約6%改善しており、消費電力は増えても効率は世代で前進しています。

RTX 4070 Ti Superは生産終了で新品が枯渇し、中古も玉数が少なく割高なことが多いうえ、保証なし・MFG非対応というリスクもあります。基本は新品のRTX 5070 Tiが安全な選択で、中古は新品より明確に安い個体が見つかったときだけの選択肢と考えてください。常用解像度が4Kなら5070 Tiの強みが出て、WQHD中心ならその価格差がより効いてきます。

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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。