GEEKOM GT12 Pro は11.9万円で買いか|Core i9のIris Xeでゲームはどこまで動くか【2026年10月】
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Core i9でも内蔵GPUはIris Xe。1080p高設定では30fps前後が目安です
「Core i9を積んだミニPCが11万円台なら、ゲームもそのまま動くのでは」と思って、GEEKOM GT12 Proを見ている方は多いはずです。
結論から言うと、ゲームが主目的なら本命にはなりません。CPUのi9-12900Hは14コア20スレッドで強力ですが、ゲームの描画を受け持つ内蔵GPUはIris Xe(96EU)です。同じCPUとGPUを積む姉妹機XT12 Proの海外実測では、『ウィッチャー3』が1080p・高設定で31.4fps、『Far Cry 5』は23fpsでした。Radeon 780M搭載機は同じ条件で約1.6〜2倍のfpsが出ています。
一方で、Dota 2のようなeスポーツ系や、解像度と設定を下げた3Dゲームなら遊べます。作業用PCを兼ねて、ゲームは時々という使い方なら、32GBメモリ・1TB SSD・3年保証の構成で11万9,899円は割安です。ゲームを中心にするなら、約2万円高いRadeon 780M機のほうが無理なく遊べます。
出典:GEEKOM JP公式 GT12 Pro商品ページ、Amazon.co.jp GT12 Pro商品ページ(いずれも2026年10月28日確認)。ゲームのfpsはXT12 Pro・Beelink SER8の海外レビューによる実測です。
目次
結論先に結論|作業用か、ゲーム用か
- 作業や動画視聴が中心で、ゲームはDota 2や設定を下げたタイトルを時々遊ぶ人
- 32GBメモリと1TB SSDが最初から付く、約11万円台の小型PCが欲しい人
- USB4を2基使い、メモリ(最大64GB)やSSD(最大2TB)を後から増やしたい人
- 最近の3Dゲームを1080pで安定して遊びたい人(Radeon 780M機や単体GPU搭載機が確実です)
- ゲームが主目的で、予算を2万円ほど上積みできる人
- ゲーム中の動作音が気になる人(海外実測で最大47.2dB(A))
仕様GT12 Proの主な仕様と価格
| 項目 | 内容 | ゲーム用途での見方 |
|---|---|---|
| CPU | Core i9-12900H(14コア20スレッド、Pコア最大5.0GHz) | CPUが足を引っ張る場面は少なく、ボトルネックはGPU側です |
| 内蔵GPU | Iris Xe Graphics | 96EU構成で、描画性能はRadeon 780Mを下回ります |
| メモリ | DDR4-3200 SO-DIMM×2(標準32GB、最大64GB) | デュアルチャネルで、内蔵GPUの足回りとしては有利です |
| ストレージ | 1TB SSD(PCIe 4.0 x4、最大2TB) | ゲームの保存先として足ります |
| 端子 | USB4×2、HDMI 2.0×2、2.5GbE、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 | USB4経由で外付けGPUをつなぐ余地があります |
| サイズ・保証 | 112.2×112.2×38mm、3年保証 | モニター背面にVESAマウントで取り付けられます |
※GEEKOM JP公式の仕様表より。公式の構成はi7-12650H版(129,900円)とi9-12900H版(139,900円)で、いずれも32GB+1TBです。

価格119,899円は公式の通常価格より約2万円安い
GEEKOM JP公式のi9-12900H版は139,900円です。秋セールで2万円オフのクーポンが配られており、配布期間は10月20日から30日までと案内されています。適用すると119,900円になり、Amazonの119,899円はほぼ同額です。
Amazonの商品ページでは、過去価格の129,900円から8%引きの表示です。出品者はGEEKOM正規販売店で、Amazonが発送します。商品名に「64GB DDR4+4TB 拡張可能」とありますが、これは増設できる上限で、付属するのは32GBと1TBです。
Amazonは過去価格が129,900円、公式の通常価格は139,900円です。11万円台で買えるのはセール中だけと考えて、ゲーム用途で本当に足りるかを先に決めておくと安全です。
ゲーム性能Iris Xeで、どこまで遊べるか
下の数字は、同じCore i9-12900HとIris Xe(96EU)を積む姉妹機GEEKOM XT12 Proを、海外レビューが計測した結果です。冷却や電力設定が違えば多少ずれるため、目安として読んでください。
| ゲーム | 低設定(720p前後) | 1080p・高設定 |
|---|---|---|
| Dota 2 Reborn | 106.3fps | 61.3fps |
| F1 2021 | 94.8fps(超低) | 36.4fps |
| The Witcher 3 | 87.7fps(1024×768) | 31.4fps |
| Far Cry 5 | 50fps | 23fps |
| Borderlands 3 | 49.2fps | 14.9fps |
| Shadow of the Tomb Raider | 39.6fps | 18.8fps |
※海外レビュー(XT12 Pro)の計測値。1080pは各タイトルのHigh相当のプリセットで、『ウィッチャー3』はHairWorksオフです。
ここから言えるのは、1080p・高設定で60fpsを保てるのはDota 2のような軽いタイトルだけということです。『ウィッチャー3』や『F1 2021』は30fps台で、遊べても滑らかとは言えません。『Borderlands 3』や『Shadow of the Tomb Raider』は、720pまで下げても40〜50fps前後にとどまります。
設定を下げて30〜60fpsを狙う遊び方なら、数年前の3Dゲームやインディー作品が候補になります。最新のAAAタイトルを快適に遊ぶ用途は想定外です。
比較Radeon 780M搭載機とは、描画性能が約1.6〜2倍違う
同じ価格帯のミニPCで内蔵GPUの主流になっているのが、Ryzen 7 8845HSなどに載るRadeon 780Mです。海外レビューで計測されたBeelink SER8(Ryzen 7 8845HS)と並べると、差は次のとおりです。
| 項目 | Iris Xe(XT12 Pro) | Radeon 780M(SER8) |
|---|---|---|
| 3DMark Fire Strike Graphics | 5,421 | 8,572 |
| 3DMark Time Spy Graphics | 1,581 | 2,917 |
| The Witcher 3(1080p高) | 31.4fps | 51.9fps |
| Dota 2 Reborn(1080p高) | 61.3fps | 98.8fps |
| Far Cry 5(1080p高) | 23fps | 47fps |
※海外レビュー(XT12 ProとBeelink SER8)の計測値より。別々の機種の計測値のため、同一条件の比較ではありません。
780M機でも『Far Cry 5』は47fpsで、60fpsには届きません。それでも『ウィッチャー3』は50fps台に乗り、設定を調整すれば遊べる範囲が一段広がります。AmazonのGMKtec K8 Plus(Ryzen 7 8845HS・32GB・512GB)は、GT12 Proより約2万円高い139,999円です。SSDは半分になりますが、ゲーム中心ならこの差額は780M機の側で回収できます。
購入前購入前に知っておきたい騒音と発熱
海外レビューの計測では、XT12 Proのファン音は待機時28dB(A)前後、高負荷時の平均は39.6dB(A)、ゲーム中は39〜47.2dB(A)の間で揺れました。CPUの温度は高負荷が続くと80℃を少し超える水準で落ち着いています。ゲーム中の消費電力は『ウィッチャー3』で平均55.4Wでした。
同レビューは、3D性能の弱さと価格に対する割安感の薄さを指摘しています。当時の価格は749ユーロ前後で、現在の11万円台は割安に見える水準です。静かな環境でゲームを遊びたい場合は、音が上がる前提で考えてください。
用途どんな使い方なら、買って後悔しにくいか
| 使い方 | GT12 Pro | 理由 |
|---|---|---|
| 事務・ブラウジング・動画編集 | 向いています | 14コア20スレッドと32GBメモリで余裕があります |
| Dota 2などeスポーツ系 | 遊べます | 1080p・高設定で61.3fpsが出ています |
| 2〜3年前の3Dゲーム | 設定を下げれば遊べます | 1080p高設定は30fps前後、低設定なら50fps前後です |
| 最新AAAを高画質で | 向きません | Radeon 780Mの半分近いfpsで、余裕がありません |
将来ゲーム性能を足したくなったときは、USB4経由で外付けGPUを接続する方法があります。ただし外付けGPUの本体とドックの費用が別にかかるため、最初からゲーム用途が主なら内蔵GPUが強い機種を選ぶほうが総額は抑えられます。
おすすめ用途で分ける2台
作業用が中心でゲームは軽めならGT12 Pro、ゲームも遊ぶなら予算を足してRadeon 780M搭載機が基準です。
FAQGEEKOM GT12 Proのよくある質問
GT12 Proで最近の重い3Dゲームは動きますか
動くタイトルもありますが、画質と解像度を大きく下げる前提です。実測では『Shadow of the Tomb Raider』や『Borderlands 3』でも1080p高設定が20fps前後でした。最新の重いタイトルを快適に遊ぶ用途には向きません。
メモリを増設するとゲーム性能は上がりますか
標準でDDR4-3200の32GBがデュアルチャネルで載っているため、増設しても描画性能はほとんど変わりません。最大64GBまで増やせますが、作業や仮想マシン向けの余地と考えてください。
外付けGPUをつなげばゲーム性能は上がりますか
GEEKOM公式は、USB4ポートに外部GPUを接続してゲーミング性能を高められると案内しています。ただし外付けGPU本体とドックの費用が別にかかるため、総額は内蔵GPUの強い機種を買うより高くなりがちです。
まとめまとめ|作業用なら選べるが、ゲームが主役なら780M機を
GEEKOM GT12 Proは、Core i9-12900H・32GB・1TB SSDで119,899円と、構成の割に手頃です。ただし内蔵GPUはIris Xeで、1080p・高設定では『ウィッチャー3』が31.4fps、『Far Cry 5』が23fpsにとどまります。
作業用PCにDota 2や設定を下げたゲームを足す使い方なら候補になります。ゲームが中心なら、約2万円高いRadeon 780M搭載のK8 Plusのほうが理にかなっています。公式のクーポン配布は10月30日までなので、迷う場合はゲームの比重を先に決めてください。
作業用が主でゲームは軽めなら、119,899円のGT12 Proは選べます。ゲームが主目的なら、約2万円を足してRadeon 780M搭載機を選ぶ判断が堅実です。



