Windows 10のゲーム用PCをUbuntu・ChromeOS Flexへ移行できる?Steamゲームと周辺機器の確認手順【2026年10月】
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Windowsを消す前に、ゲーム・周辺機器・復旧手段の3点を確かめる
Windows 10のサポートは2025年10月に終わり、手持ちのゲーム用PCをUbuntuやChromeOS Flexで使い続けられないかと考える人が増えています。ただ、OSを入れ替えて困るのはOSそのものより、いつものSteamゲームが動くか、マウスやキーボードの専用ソフトが使えるか、というところです。
結論は、UbuntuはゲームごとにSteamのProtonで動作を確かめれば移行先になり、ChromeOS Flexはゲーム用PCの本格的な移行先には向かない、です。Flexは認定機種でないと動作が保証されず、NVIDIA GPUでは高負荷時に画面がちらつくなど不安定になる可能性が公式に示されています。
判断の分かれ目は、遊びたいゲームにアンチチートが入っているかどうかです。EasyAntiCheatもBattlEyeも、対応するかどうかはゲームの開発元が決めます。OSを消す前にUSBから試し、Windowsの回復手段とセーブデータのバックアップを用意してから進めてください。
目次
選択肢移行先は3つ、ゲーム用PCに向くのはどれか
選べるのは、Ubuntuへ移行する、ChromeOS Flexへ移行する、Windows 10のままESUで延命する、の3つです。ゲームの遊び方で向き不向きが分かれます。
| 項目 | Ubuntu | ChromeOS Flex | Windows 10+ESU |
|---|---|---|---|
| ゲームの遊び方 | Steamを入れ、Linux版ゲームとProton経由のWindowsゲームを動かす | ゲーム用途の動作保証はなく、ブラウザやクラウドゲームが中心 | 今までと同じ |
| 動作の保証 | ゲームごとに異なる | 認定機種のみ保証 | Windowsとして動作 |
| アンチチートのゲーム | 開発元の対応次第 | ゲームごとに確認が必要 | ゲームごとのWindows 10対応による |
| 更新 | 現行のLTSは26.04.1 | インストール後は自動更新 | セキュリティ更新は2027年10月12日まで |
| 向く人 | 遊ぶゲームが決まっていて、事前に確認できる人 | ゲーム以外の用途に回す人 | 必須ゲームがLinuxで動かない人 |
出典:Ubuntu公式「Configure Proton」、Google公式「ChromeOS Flexのインストール準備」、Google公式「ChromeOS Flexの既知の問題」、Microsoft「Windows 10 Extended Security Updates」
Flexは「ゲームができない」と言い切れるわけではありません。ただ、Googleが動作を保証するのは認定機種だけで、Linux開発環境も対応機種が限られます。ゲーム用PCとして使いたいなら、まずUbuntuを候補にするのが現実的です。
出典:Google公式「ChromeOS Flexの既知の問題」
要件手持ちのPCは動作条件を満たすか
Ubuntu 26.04.1 LTSの動作要件は、2GHz以上のデュアルコアCPU、メモリ6GB、空き容量25GBです。ChromeOS FlexはIntelまたはAMDの64ビットCPU、メモリ4GB、内部ストレージ16GBが最低ラインで、USBから起動できることも条件です。
出典:Ubuntu公式「Download Ubuntu Desktop」、Google公式「ChromeOS Flexのインストール準備」
これらはOSを動かすための最低要件で、ゲームの推奨スペックではありません。ゲーム用PCなら、この数字は満たしている場合がほとんどです。確認が必要なのは次の点です。
出典:Google公式「ChromeOS Flexのインストール準備」、Google公式「ChromeOS Flexの既知の問題」
互換性所有ゲームがUbuntuで動くかを確かめる
Protonは、WindowsのゲームをLinuxで動かす互換レイヤーです。Linux版がないタイトルの動作は大きく異なるため、ゲームごとの確認が前提になります。
確認は次の順に進めます。
- 遊ぶゲームを書き出す。よく遊ぶ5本程度に絞り、それ以外は動かなくても許容できるか考えます。
- Steamストアでの対応を見る。ストアの対応OS欄に「Linux」があるか、Valveの確認バッジがあるかを確かめます。
- ProtonDBで報告を読む。ProtonDBは利用者の報告を集めたデータベースで、メーカーの保証ではありません。自分と近いGPU・ドライバの報告から読みます。
- アンチチートの有無を見る。オンライン対戦のゲームは、次の節の基準で確認します。
UbuntuではValveのSteamクライアントがSnapパッケージとして提供されています。導入は、スーパーキーを押して「App Center」を開き、「Steam」を探して「Install」を押すだけです。ターミナルならsnap install steamでも入ります。手順はUbuntu公式のSteam導入ガイドにあります。インストールしたら、Steamにログインして所有ゲームが表示されることを確かめます。そのうえで、Steamの設定にあるSteam Playで互換ツールを有効にします。すべての非対応タイトルで有効にする方法と、Valveが検証したタイトルだけ有効にする方法があります。1本だけ試すときは、ゲームのプロパティの互換性から、使うProtonのバージョンを指定できます。
アンチチートはゲームの開発元が決める
EasyAntiCheatは、開発元がLinuxをクライアントの対象に設定し、Linux用のモジュールを配布に加えると対応できます。ゲーム本体の実行ファイルは変更不要です。BattlEyeは、タイトルごとに手動の設定が必要です。
つまり、アンチチートの名前だけではLinuxで遊べるかどうかを判断できません。同じEasyAntiCheatやBattlEyeでも、対応するゲームと、開発元が対応を有効にしていないゲームがあります。タイトル別の最新状況はLinuxでアンチチートゲームは遊べるかで整理しています。
オンライン対戦で主に遊ぶゲームが非対応だった場合は、Ubuntuへの完全移行は避け、別のストレージに導入するか、ESUでWindows 10を使い続ける選択肢を残してください。回避策でプレイすると、アカウントが停止される可能性があるゲームもあります。
周辺機器マウス・キーボードの専用ソフトは別に確認する
キーボードやマウスは、Linuxでも基本の入力は使えることが多い一方で、マクロやRGBを設定する専用ソフトは別の問題です。たとえばLogitechのG HUBは、公式FAQでWindowsとmacOSでの利用が案内されています。
出典:Logitech公式FAQ「Does G HUB work with Mac and Windows?」
このFAQだけで、個々のマウスがLinuxで使えるかどうかは分かりません。メーカーの対応OSの表記を確認したうえで、設定をWindowsのうちに本体メモリへ保存しておく方法が使える機種なら、移行前に済ませておくと安心です。本体に保存できない機種は、移行後に設定を変えられなくなる可能性があります。
| 確認する機器 | 移行前にやること |
|---|---|
| マウス・キーボード | 基本入力はUSB試用で確認し、DPIやキー割り当てなどの設定はWindowsで本体に保存する |
| ヘッドセット・サウンド機器 | 試用の段階で音が出るか、マイクが認識されるかを確かめる |
| コントローラー | Steamに接続して認識されるか確かめる |
| キャプチャー機器・配信機材 | 対応OSの表記を確認し、Linuxの記載がなければ移行を急がない |
| Wi-Fi・Bluetooth | 試用時に接続できるか確かめる |
手順Windowsを消す前に進める移行の手順
- 必須のゲームと周辺機器を書き出す。前の2節の確認で、動くもの・怪しいもの・動かないものに分けます。
- セーブデータ・MOD・設定をコピーする。保存場所はゲームごとに違います。Steamクラウドに同期されているように見えても、ローカルのバックアップは省きません。
- Windowsの回復手段を作る。回復ドライブはWindows 10・11で作れますが、個人のファイルは含まれません。空のUSBメモリを使い、作成時に中身が消える点にも注意してください。
- BitLockerの回復キーを控える。暗号化されたWindowsのディスクは、Ubuntuのインストーラーから触れません。併設するときはBitLockerを解除するか、暗号化されていない別のディスクを使います。
- USBから試す。UbuntuはISOから起動用USBを作って「試す」を選べます。Flexも起動後に「Try it first」で試せます。どちらも、この段階ではインストールしていないので、Windowsはそのまま残ります。
- 入れ替えるか決める。Ubuntuは別ディスクへ導入してゲームを確認してから、Windowsを消すかどうかを決めると安全です。Flexは本導入するとディスクの全データ、アプリ、設定、OSが消え、失敗しても復元できません。
出典:Ubuntu公式「Download Ubuntu Desktop」、Ubuntu公式「Install Ubuntu Desktop」、Google公式「ChromeOS Flexのインストール」、Microsoft「回復ドライブ」
USBでの試用は、起動して基本の動作を見るための段階です。Flexでは、USBからの起動に性能と保存領域の制限があり、自動更新も使えないため、一時的な確認向けです。ここでゲームの性能までは判断できません。
出典:Google公式「ChromeOS Flexのインストール」
クラウドFlexで遊ぶならクラウドゲームが前提
NVIDIAのGeForce NOWのブラウザ版は、720p・60fpsで15Mbps、1080p・60fpsで25Mbpsの通信速度が目安で、データセンターまでの遅延は80ms未満とされています。ただし、公式の要件表がFlexの全機種での動作を保証しているわけではありません。Flexでクラウドゲームを使うなら、USB試用の時点で、通信環境と対象タイトルを試してから決めてください。
出典:NVIDIA公式「GeForce NOW System Requirements」
ESU急いで移行しなくてもよい場合
Microsoftの個人向けESU(拡張セキュリティ更新)は、2027年10月12日まで続きます。対象はWindows 10 22H2のHome・Pro・Pro Education・Workstationsで、最新の更新プログラムとKB5126256の適用、管理者権限のMicrosoftアカウントが必要です。提供されるのは重要・緊急のセキュリティ更新で、機能追加や技術サポートは含まれません。
登録方法には、PC設定のバックアップによる追加料金なしの方法、Microsoft Rewardsの1,000ポイント、30米ドル相当(税別)の一括購入があります。日本円での価格と、国内の登録画面で選べる方法はMicrosoftの案内で確認してください。
出典:Microsoft「Windows 10 Extended Security Updates」
ESUが延ばすのはセキュリティ更新で、ゲームやアンチチートの動作を保証するものではありません。ゲームごとの対応が揃うまでの時間稼ぎとして、ESUに登録してWindowsを残し、別のストレージでUbuntuを試す手もあります。期限や移行判断はWindows 10でゲームはいつまで遊べるかでも整理しています。
FAQ移行でよくある質問
まとめまとめ|遊ぶゲームが動くと分かってからWindowsを消す
Windows 10のゲーム用PCの移行先は、Ubuntuを第一候補にして、遊ぶゲームごとに対応を確かめる進め方が現実的です。ChromeOS Flexは認定機種とGPUの条件が厳しく、ローカルのゲーム用には向きません。
OSを消す前に、ゲームと周辺機器の確認、セーブデータのバックアップ、Windowsの回復手段、BitLockerの回復キーを揃えます。USBで試してから、別ディスクでUbuntuのゲーム動作を確認し、必須のゲームが遊べると分かってから置き換えてください。決め切れないときは、ESUでWindows 10を残す選択肢もあります。

