TwitchのAI学習オプトアウト設定は初期状態でオン|オフの手順と対象になる配信・VOD・チャットを解説【2026年8月】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
オフの手順と対象になる配信・VOD・チャットを解説
出典:Twitch Support(X公式アカウント、2026年8月12日投稿)、TechCrunch、Engadget、Videogameschronicle、The Registerにもとづきます。本記事の情報は2026年8月14日時点のものです。最新の状況は各リンク先でご確認ください。
配信を終えて数日後、自分のクリップやチャットのログがAmazonの生成AIモデルの学習に使われていたとしたら、気づけるでしょうか。Twitchが2026年8月12日に追加した新しいアカウント設定は、何もしなければまさにその状態になります。
追加されたのは「Training for Generative AI」という項目です。Amazon全体の生成AIモデル学習にチャンネルの配信・VOD・クリップ・チャット・画像・テキストを使わせないためのオプトアウト設定ですが、初期状態ではオンになっており、自分で操作しない限りオフにはなりません。
この記事では、設定をオフにする具体的な手順、対象になるコンテンツの範囲、そして見落としがちな「他人の配信のチャットに書き込んだ場合」の扱いまで、Twitch公式の発表内容にもとづいて整理します。
目次
現状Twitchに追加された新設定「Training for Generative AI」とは
Twitchは2026年8月12日、アカウント設定の中に「Training for Generative AI」という項目を新設しました。Twitch Supportの公式X(旧Twitter)アカウントは同日、チャンネルコンテンツがAmazon全体の生成AIコンテンツモデルの学習に使われることをオプトアウトできる設定を追加したと投稿し、詳細はヘルプページで確認するよう案内しています。
ここで言う「生成AIモデル」とは、指示やプロンプトを与えるとテキストや画像、音声、動画などを生成・合成できるAIツールを指します。設定をオンのままにしておくと、自分の配信の音声や映像が、Amazonが開発する生成AIモデルの精度向上に使われる可能性があります。設定をオフにすれば、自分のチャンネルの配信・VOD・クリップ・ハイライト・チャンネルページ上のテキストや画像は、今後Amazonが開発する生成AIモデルの学習には使われなくなります。
この設定は今回はじめて選択肢として追加されたものです。つまり2026年8月12日より前は、この用途でのAI学習をオフにする手段自体が存在しませんでした。
対象学習に使われるコンテンツと、対象外のAI利用
公式が示している対象範囲は次のとおりです。オプトアウトすると、これらのコンテンツが今後のAmazon生成AIモデルの学習に使われなくなります。
この設定がオフにするのは、生成AIモデルの学習だけです。配信者の成長や収益化を支援する機能(リアルタイムのスポンサーシップ支援など)、視聴者向けのおすすめ表示、AutoModのようなコミュニティの安全を守る機能で使われているAI・機械学習は、Twitchのサービス運営に必要なものとして今回のオプトアウトの対象外になります。
もうひとつ押さえておきたいのは、この設定が適用されるのは今後の学習に対してだけだという点です。2026年8月12日より前にすでにAmazon側で学習に利用されていた可能性があるデータについては、オプトアウトしても遡って取り除かれるわけではないとされています。
手順今すぐオフにする方法
Twitch公式が案内している操作は、Web版・モバイルアプリ版のどちらでも共通です。設定はクリエイター専用のダッシュボードではなく、通常のアカウント設定の中にあります。
モバイルアプリでは、プロフィール→Settings→Security and Privacyという同じ並びの中に表示されます。日本語版のTwitchでも同じ場所に相当する項目が表示されているとみられますが、日本語での表示名は本記事執筆時点で確認できていません。項目が見当たらない場合は、アプリやブラウザを最新版に更新したうえで、英語表記の「Training for Generative AI」を目印に探してください。
注意他人の配信でチャットした分は自分の設定が効かない
見落とされがちなのが、他人の配信のチャット欄に書き込んだ場合の扱いです。
自分のアカウントでTraining for Generative AIをオフにしていても、それはあくまで自分自身のチャンネルに対する設定です。別の配信者のチャンネルのチャット欄に書き込んだ場合、そのチャットが学習に使われるかどうかは、書き込んだ本人ではなく書き込み先の配信者側の設定によって決まります。書き込み先の配信者がオプトアウトしていなければ、自分のチャットメッセージも学習データに使われる可能性があります。
逆に言えば、自分の配信のチャットを守りたい場合は自分のチャンネルでオプトアウトすれば十分です。一方で、他の配信者のチャンネルで発言する自分のコメントまでは、自分の設定だけでは守り切れないということになります。よく書き込みに行く配信者がいる場合は、その配信者側の設定状況も気にしておく必要があります。
背景なぜ初期状態でオンなのか
この設定がなぜ最初からオンになっているのかについて、Twitchでチーフプロダクトオフィサーを務めるMike Minton氏が、2026年8月12日の公式配信番組「Patch Notes」で説明しています。
Minton氏はオプトインではなくオプトアウト方式にした理由を問われ、「もしオプトイン方式だったら、誰もオプトインしないだろう。正直なところそれが答えだ」という趣旨の発言をしました。そのうえで、この設定を有効にしてもTwitch上での発見されやすさには実質的な影響がなく、発見されるかどうかへの影響はゼロだという趣旨も説明しています。
また今回の発表は、AmazonがTwitchのデータを使ったAI学習を今回はじめて始めたという意味ではありません。Minton氏は2024年のCreator Economy Summitでも同様の質問を受けており、当時は「プロトタイピングの段階であり、量産規模ではない」という趣旨の説明をしていたと報じられています。
反応1万4000件超の抗議とTwitchの説明
この発表への反発は小さくありませんでした。Twitchのフィードバック掲示板には、この設定をオプトイン方式に変更するよう求める投稿に1万4000件超の賛同が集まり、単一の要望としては突出した規模になっています。
Minton氏が出演した「Patch Notes」の配信には約3,000人の視聴者が集まりましたが、コメント欄には否定的な反応が多く投稿されました。設定が初期状態でオンになっていたこと自体への不信感に加えて、既存のアカウントすべてが本人の同意なしにあらかじめ組み入れられていた点が、批判の中心になっています。
疑問よくある質問
Twitchは2026年8月12日、Amazonの生成AIモデル学習にチャンネルコンテンツを使わせないためのオプトアウト設定「Training for Generative AI」を追加しました。ただし初期状態ではオンになっており、対象は配信・VOD・クリップ・チャット・チャンネルページのテキストと画像まで幅広く及びます。
オフにする操作自体は、プロフィールアイコン→Settings→Security and Privacyタブ→トグルをオフ、という数クリックで終わります。気になる人はまず自分のアカウントの設定画面を開いて、現在の状態を確認しておくことをおすすめします。
あわせて覚えておきたいのが、他人の配信のチャットに書き込んだ分は自分の設定では守れないという点です。自分のチャンネルの設定を見直すだけでなく、よく書き込みに行く配信者側の対応状況も気にしておくと安心です。



