Switch 2 / PS5 / Xbox 用キャプチャーボード選び+PC録画配信完全ガイド【2026年版】4K 120Hz / HDR / AV1対応まで全解説

Switch 2 / PS5 / Xbox 用キャプチャーボード選び+PC録画配信完全ガイド【2026年版】4K 120Hz / HDR / AV1対応まで全解説

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CAPTURE CARD GUIDE 2026

Switch 2 / PS5 / Xbox 用
キャプチャーボード選び+PC録画配信ガイド

4K 120Hzパススルー・HDR10録画・AV1エンコード対応——他では読めない深掘り完全版

4K HDRSwitch 2 / PS5対応
AV12026年新規格
PCIe最低遅延接続
HDMI 2.1120Hzパススルー必須

Switch 2発売後対応 / RTX 50 NVENC AV1反映 / 2026年4月時点

この記事のポイント
  • Switch 2は4K 60Hz HDR出力対応——HDMI 2.1キャプチャー推奨ドック接続時に最大4K HDR10で出力されるため、HDMI 2.0世代のキャプチャーでは「パススルーできるが録画は1080p」になります。本格録画なら4K HDR対応のHDMI 2.1キャプチャー必須
  • PS5 / PS5 Pro は HDCP無効化必須——設定→システムから簡単PS5はHDCPがデフォルト有効でキャプチャー不可。設定→システム→HDMI→「HDCPを有効にする」をオフでゲーム録画可能。映像配信アプリ(Netflix等)はHDCP維持のため録画不可
  • AV1エンコードはRTX 40 / RTX 50 / RX 7000以降のみ——YouTube配信で恩恵大同ビットレートで HEVC比15〜20%、H.264比40%程度のサイズ削減。YouTube AV1配信が標準化しつつあり、ストリーマーは録画機を最新世代GPUへ移行が進んでいます
  • 4K 60HDR録画は30GB/時間——NVMe Gen4以上のSSD必須HEVCエンコードでも100Mbps前後を維持するため、HDDやSATA SSDではドロップフレーム頻発。NVMe Gen4(5,000MB/s+)の専用ドライブを録画用に確保するのが現実解
  • HDR配信は Rec.2100 PQ + HEVC/AV1 必須——H.264はHDR非対応OBS Studio の Color Space 設定を「Rec. 2100 (PQ)」、エンコーダを「NVENC HEVC」または「NVENC AV1」に。デフォルトのH.264では HDRが SDR にダウンコンバートされて意味なし

「Switch 2を買ったから配信したいけど、どのキャプチャーボードを選べばいいか分からない」「PS5のHDR録画がうまくいかない」「OBSで配信したら画面がピンク色になる」——コンソール録画は2026年に入ってから一段と複雑化しました。Switch 2の4K HDR出力、PS5 Proの最大8K対応、Xbox Series X|SのDolby Vision Gaming、AV1エンコードの普及など、2024年までの常識では対応できない要素が増えています。

このガイドでは、Switch 2 / PS5 / PS5 Pro / Xbox Series X|S それぞれの仕様に対応するキャプチャーボードの選び方、PCIe vs USB vs Thunderboltの遅延差、HDCPの現実、OBS Studioの正しいColor Space設定、AV1エンコード対応の現状、デュアルPC構成、4K録画時のNVMe要件、配信プラットフォーム別の最適設定まで、2026年4月時点の最新情報で整理しました。Color Space不一致による「ピンク色問題」のような日本語ガイドにほぼない情報も含めています。

録画用PCの構成や配信スペックはHDRゲーミング完全ガイドRyzen 7 9800X3D 徹底解説でも触れていますが、この記事では「コンソール×PC配信特有の要件・トラブル対処・最適設定」に集中します。

目次

キャプチャー仕様の整理——4K / HDR / 120Hz / AV1

キャプチャーボードの仕様は「パススルー(モニター出力)」と「録画解像度」が別々に指定されます。混同しないことが選び方の第一歩です。

仕様意味2026年の主流
パススルーモニター/TVへ「素通し」する解像度・フレームレート4K 120Hz HDR(HDMI 2.1)
録画解像度PCに取り込む解像度・フレームレート4K 60Hz HDR(パススルー以下が普通)
HDR対応HDR10録画・配信が可能新世代キャプチャーは標準対応
VRR / FreeSync可変リフレッシュレートのパススルーHDMI 2.1モデルで対応
遅延(Latency)パススルー側の遅延PCIe低、USB中、Thunderboltやや低
エンコーダ圧縮コーデック(H.264 / HEVC / AV1)AV1が新標準化中
「4Kパススルー+1080p録画」のコスパ機が定番

多くのゲーマーは「4K 120Hz HDRで遊ぶ+PC側は1080p 60で録画」という構成で十分です。4K録画はファイルサイズが莫大(30GB/時間)になるためストレージ・ネットワーク負荷が大きく、視聴者の大半は1080pで見るためです。Elgato HD60 X(実勢¥20,000台)はこのニーズに完全合致するベストセラー機です。

接続方式の比較——PCIe vs USB vs Thunderbolt

PCIe
最低遅延・最高安定(内蔵カード)

PCIe Gen3 x4の帯域で4K HDR録画を余裕で処理。パススルー遅延が最小で、競技配信・eスポーツ配信に最適。デスクトップPCに専用スロットが必要で、ノートPC不可。Elgato Game Capture 4K Pro / AVerMedia Live Gamer 4K 2.1 GC575 が代表機種

USB-C
USB 3.2 Gen2 / Thunderbolt 4(汎用最有力)

外付けキャプチャーの主流。USB-C接続で帯域・電力・利便性のバランスが取れています。Thunderbolt 4対応モデルは特に低遅延。ノートPCでもデスクトップでも使えるため、配信機を分けたい場合に有効。Elgato 4K X / AVerMedia Live Gamer Ultra 2.1 GC553G2 が定番

USB 3.0
USB 3.0 / 3.1 Gen1(コスパ重視)

4K HDRには帯域不足のため、4Kパススルー+1080p録画の構成が中心。エントリー価格帯の主流で、Elgato HD60 X / Razer Ripsaw HD など実勢¥20,000前後の人気機種が並びます。手軽さで選ぶならこの帯域

USB 2.0
USB 2.0(非推奨・古い機種のみ)

帯域が完全に不足するため2026年に新規購入する意味なし。中古市場で見かけても避けるのが正解

コンソール別対応状況——Switch 2 / PS5 / PS5 Pro / Xbox Series X|S

機種最大出力HDRHDCP推奨キャプチャー
Nintendo Switch 2(ドック)4K 60HzHDR10対応有効(無効化不可)HDMI 2.1 / 4K 60HDR対応機
PS5(標準)4K 120HzHDR10対応有効、ゲーム時無効化可HDMI 2.1 / 4K 120Hzパススルー対応機
PS5 Pro8K 60Hz / 4K 120HzHDR10対応有効、ゲーム時無効化可HDMI 2.1 / 4K 120Hz対応機(8Kは記録不可)
Xbox Series X4K 120HzHDR10 / Dolby Vision Gaming有効、ゲーム時無効化可HDMI 2.1 / 4K 120Hz対応機(Dolby Visionは記録不可)
Xbox Series S1440p 120HzHDR10対応有効、ゲーム時無効化可1440p 120Hz対応機 / 4Kパススルー機
Switch 2 のHDCPは無効化できない

Switch 2はHDCPを無効化する設定がゲーム機側に存在しないため、HDCPストリッパー機能を持たないキャプチャーボードでは録画時に黒画面になります。主要メーカー(Elgato / AVerMedia / Razer)の現行機種は内蔵的にHDCP互換処理を行うため問題ありませんが、安価な汎用HDMI入力デバイスでは録画不可なケースがあります。購入前に「HDCP対応」表記を確認してください。

コンソール別の個別設定手順

各機種で4K HDR出力を有効化する具体的な操作手順です。デフォルト設定では4K HDR出力されないケースが多いため、購入後の最初のチェック項目として確認してください。

SW2
Switch 2 ドック接続→4K HDR出力

(1) ドックに接続後、ホーム画面の「設定」→「TV出力」へ進みます。
(2) 「TV解像度」を「自動」または「2160p」に設定。
(3) 「TV画質モード」で「HDR」をオン(対応TVのみ表示)。
(4) 「RGBレンジ」は「フル」推奨(黒の沈みが正確に)。
(5) ドックのHDMIポートからキャプチャーへ接続。HDCPは無効化不可なので、主要メーカーの現行キャプチャー必須

PS5
PS5 / PS5 Pro→HDCP無効化+4K HDR

(1) ホーム→「設定」→「システム」→「HDMI」へ進みます。
(2) 「HDCPを有効にする」をオフ(ゲーム録画のためにここが最重要)。
(3) 「設定」→「画面とビデオ」→「映像出力」→「解像度」を「自動」または「2160p YUV422」に。
(4) 「HDR」を「自動」に設定(HDR対応TVなら自動でON)。
(5) 「120Hz出力」を「自動」に設定(HDMI 2.1キャプチャー前提)。
(6) PS5 Proは「8Kビデオ出力」項目が存在するが、キャプチャー側が8K非対応なので4K設定を推奨

XBOX
Xbox Series X|S→4K 120Hz HDR + ALLM

(1) 「設定」→「TVとディスプレイのオプション」へ進みます。
(2) 「ディスプレイ」を「4K UHD」に設定(Series Sは1440p)。
(3) 「リフレッシュレート」を「120Hz」に設定(HDMI 2.1必須)。
(4) 「ビデオモード」→「Auto Low Latency Mode(ALLM)」「VRRを許可する」をオン(FreeSync対応TV/モニター時)。
(5) 「ビデオモード」→「HDR10を許可する」「Auto HDRを許可する」をオン。
(6) Dolby Vision Gamingはキャプチャー時にHDR10へ自動ダウンコンバート(DV録画は不可)

Auto Low Latency Mode(ALLM)の効果

Xbox / PS5に搭載されたALLMは、TV/キャプチャー側を「ゲームモード」に自動切り替えする機能です。パススルー遅延が最小化され、競技プレイ・配信ともに体験が向上します。HDMI 2.1キャプチャー(Elgato 4K X / AVerMedia GC553G2 等)はALLM対応を明記しているので、ゲーム機側でONにしておけば自動的に低遅延モードに移行します。

HDCPの現実——PS5 / Xbox は無効化可、配信動画は不可

HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は映像著作権保護のための技術で、コピー防止のため特定の条件で映像信号を暗号化します。ゲーム機では「ゲームのみHDCP無効化、ストリーミングアプリは強制有効」という挙動が基本です。

1
PS5のHDCP無効化手順

設定 → システム → HDMI → 「HDCPを有効にする」をオフ。ゲームプレイ時のみHDCPが解除されます。Netflix / YouTube等の動画アプリは設定無視でHDCP有効のままなので、それらの映像はキャプチャー不可です

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Xbox Series X|S のHDCP状況

Xboxの場合、ゲームのHDCPは標準で無効のためそのまま録画可能。Dolby Vision GamingコンテンツはDV信号自体がHDCP保護のため、HDR10にダウンコンバートして録画する形になります(DV録画は不可)

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Switch 2 のHDCP(無効化不可)

HDCP有効固定。市販のキャプチャーボード(Elgato / AVerMedia等)は内部でHDCP互換処理を行うため録画は問題なくできます。HDMIスプリッタ等で無理に外部処理する必要はありません

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配信動画(Netflix等)のキャプチャーは違法

映画・配信ドラマなどの著作物をHDCP無効化機器で録画・配信するのは著作権法違反になり得ます。本記事はあくまで「自分のゲームプレイ録画」を目的とした合法用途のみを扱います

主要キャプチャーボード比較——2026年4月時点

製品パススルー録画接続実勢価格
エントリー帯(〜¥25,000)
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 34K 60Hz1080p 60HzUSB 3.0約¥15,800
AVerMedia Live Gamer Ultra 2.1 GC553G24K 144Hz HDR / VRR4K 60Hz HDRUSB-C 3.2 Gen2約¥22,300
Elgato 4K S4K 60Hz HDR4K 60Hz HDRUSB-C 3.2約¥24,980
AVerMedia Live Gamer 4K 2.1 GC5754K 144Hz HDR / VRR4K 60Hz HDRPCIe Gen3 x4約¥25,000
プレミアム帯(¥25,000〜)
ASUS TUF GAMING CAPTURE BOX CU4K304K 60Hz4K 30Hz / 1080p 60HzUSB 3.0約¥30,000
Razer Ripsaw HD4K 60Hz1080p 60HzUSB 3.0約¥36,000
Elgato Game Capture 4K X4K 144Hz HDR / VRR4K 60Hz HDRUSB-C 3.2 Gen2約¥37,800
Elgato Game Capture 4K Pro4K 240Hz HDR / VRR4K 60Hz HDRPCIe Gen3 x4約¥47,000
2026年の本命は「4K 144Hz パススルー+4K 60HDR録画」

Elgato 4K X / AVerMedia Live Gamer Ultra 2.1 GC553G2 がこの仕様の代表機です。PS5 Pro / Xbox Series X の4K 120Hzゲーミングをそのままモニターに通しつつ、PC側に4K HDRで録画できる構成は、配信者・コンテンツクリエイターにとって最有力の選択肢になっています。

エントリー帯(〜¥25,000)のおすすめキャプチャーボード
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3
AVerMediaAVerMedia LIVE GAMER EXTREME 34Kパススルー対応で¥15,800という最安水準。1080p 60Hz録画でTwitch配信・Switch 2のゲームプレイ録画に必要十分。最初の1台として最も低リスクな選択肢15,800円〜(Amazon参考)Amazonで見る
AVerMedia Live Gamer Ultra 2.1 GC553G2
AVerMediaAVerMedia Live Gamer Ultra 2.1 GC553G24K 144HzパススルーHDR / VRR対応で¥22,300は2026年最強コスパ。USB-C 3.2 Gen2接続でPS5 Pro / Xbox Series X の4K 120Hzゲーミングを完全に活かせる定番機22,300円〜(Amazon参考)Amazonで見る
Elgato 4K S
ElgatoElgato 4K S4K 60Hz HDRパススルー+4K録画対応のElgato最新エントリー。¥24,980で4K HDR録画ができる希少な価格帯。Stream Deck等のElgatoエコシステムとの連携で配信ワークフロー強化24,980円〜(Amazon参考)Amazonで見る
AVerMedia Live Gamer 4K 2.1 GC575
AVerMediaAVerMedia Live Gamer 4K 2.1 GC575PCIe Gen3 x4の内蔵カードで¥25,000は最安水準。パススルー遅延が最小のためeスポーツ配信・競技プレイ録画に最適。デスクトップPC前提だがUSB系を上回る安定性25,000円〜(Amazon参考)Amazonで見る
プレミアム帯(¥25,000〜)のおすすめキャプチャーボード
ASUS TUF GAMING CAPTURE BOX CU4K30
ASUS TUFASUS TUF GAMING CAPTURE BOX CU4K30ASUS TUFブランドの堅牢設計キャプチャーボックス。4Kパススルー+4K 30Hz / 1080p 60Hz録画でPS5・Switch 2・Xboxにフル対応。¥30,000のミドル帯でASUSの安心感を求める方向け30,000円〜(Amazon参考)Amazonで見る
Razer Ripsaw HD
RazerRazer Ripsaw HDRazerのブランド信頼性とSynapse連携が魅力の中堅機。4Kパススルー+1080p 60Hz録画で配信用途を網羅。USB 3.0で利便性高く、Razer製ヘッドセットとの色味調整も統合36,000円〜(Amazon参考)Amazonで見る
Elgato Game Capture 4K X
ElgatoElgato Game Capture 4K X4K 144HzパススルーHDR / VRR対応+4K 60HDR録画のフラグシップUSB機。¥37,800でPS5 Pro / Xbox Series X / Switch 2 全対応。Elgatoエコシステムの中核として配信者の定番37,800円〜(Amazon参考)Amazonで見る
Elgato Game Capture 4K Pro
ElgatoElgato Game Capture 4K ProPCIe Gen3 x4の最上位機。4K 240HzパススルーHDR / VRR対応でRTX 50時代の最高解像度ゲーミングをそのまま通しつつ、4K 60HDR録画。プロストリーマー・コンテンツクリエイター向け47,000円〜(Amazon参考)Amazonで見る

PC側必要スペック——録画用PC構成

CPU
Ryzen 7 7700X / Core i7-14700K以上

4K HDR録画+OBS処理+ゲーム実行を1台でこなすなら8コア以上が現実的。配信専用機なら6コアでも可。ゲーミング機と兼用するならRyzen 7 9800X3Dが最強(VRChatなど多人数ゲームの配信でCPUボトルネック回避)

GPU
RTX 40 / RTX 50シリーズ(AV1エンコード対応)

NVENC AV1対応はRTX 40 / 50シリーズのみ。HEVCエンコード性能もRTX 50シリーズが最強。配信品質を最優先するならRTX 5070以上。AMD は RX 7000 / 9000シリーズが AMF AV1対応

RAM
32GB DDR5-6000以上

OBS Studio + ゲーム + ブラウザ(モニタリング)を同時起動するなら32GBが現実解。録画専用機なら16GB可。DDR5-6000のXMP/EXPO対応メモリが2026年標準

ストレージ
NVMe Gen4 2TB以上(録画専用)

4K 60HDR録画は1時間あたり約30GB。NVMe Gen4(5,000MB/s+)の専用ドライブが必須。HDDやSATA SSDではドロップフレームが頻発します。OS / ゲーム用と録画用のドライブを分離するのが鉄則

OBS Studio設定——HDR配信は Color Space必須

OBS Studioでキャプチャーボードを使う際、デフォルト設定のままだと「画面が緑/ピンクになる」「HDRが反映されない」等の問題が頻発します。Color Space設定を正しく行うのが鍵です。

1
ソース追加:Video Capture Device

OBSでソース追加 → 「Video Capture Device」を選択。デバイスはキャプチャーボードのドライバ名(例:Elgato 4K X / AVerMedia Live Gamer 等)を選択

2
解像度・フレームレート設定

「解像度/FPSタイプ」を「カスタム」、解像度を「3840×2160」(4K)または「1920×1080」(1080p)、FPSを60または120に設定。デバイスが対応していない解像度を指定するとエラーになります

3
Color Space(HDR配信時の最重要項目)

SDR配信は「Rec. 709」、HDR配信は「Rec. 2100 (PQ)」を選択。デフォルトの「Default」のままだと、HDRソースが SDR にダウンコンバートされて HDR の意味が消失します

4
エンコーダ選択(録画/配信ともに重要)

SDR: NVENC H.264(互換性最高)
HDR: NVENC HEVC(Main 10)または NVENC AV1(H.264はHDR非対応)
4K: NVENC HEVC または NVENC AV1(H.264では帯域不足)
RTX 40 / 50シリーズなら NVENC AV1 が最高品質

5
ビットレート設定

YouTube 4K 60 HDR: 50,000〜80,000Kbps(HEVC)/ 35,000〜60,000Kbps(AV1)
YouTube 1080p 60: 8,000〜12,000Kbps(H.264)
Twitch 1080p 60: 6,000〜8,000Kbps(H.264、Twitch上限)

画面が緑色・ピンク色になる原因はColor Space不一致

OBSで「画面が緑色・ピンク色・紫色になる」現象の主因はColor Space設定の不一致です。HDRソースをSDR Color Spaceで取り込む、またはその逆をすると色が破綻します。Video Capture Deviceの「Color Space」と、設定→出力→「カラースペース」を必ず一致させてください。

エンコード Rate Control——CQP / VBR / CBR の使い分け

OBSのエンコーダ設定で「Rate Control」(レート制御)の選択は配信品質を直接決める要素です。配信プラットフォームごとに最適なRate Controlが異なるため、用途別に選び分けます。

Rate Control仕組み適切な用途推奨設定値
CQP(Constant Quantization Parameter)固定品質、ビットレート可変録画 / YouTube投稿用CQ Level 18〜22(NVENC HEVC)
CRF(Constant Rate Factor)x264/x265のソフトウェア用CQP相当x264録画CRF 18〜23
VBR(Variable Bitrate)可変ビットレート、品質優先YouTube LiveTarget 35,000〜50,000Kbps(4K)/ Max +50%
CBR(Constant Bitrate)固定ビットレート(必須プラットフォーム多数)Twitch / 配信プラットフォーム全般6,000Kbps(Twitch 1080p 60)
ABR(Average Bitrate)平均値固定、瞬間変動可古いプラットフォーム互換用非推奨(CBR / VBR優先)
録画
録画用:CQP / CRF が最適解

ローカル録画はCQP(Constant Quantization Parameter)がベスト。シーンの動きの激しさに応じてビットレートが変動し、「動きが少ない場面は低ビットレート、動きが激しい場面は高ビットレート」と最適配分されます。NVENC HEVCで CQ Level 18〜22 が標準。動画編集時の再エンコード前提なら CQ 22 で十分

YT
YouTube Live:VBR推奨(CBRも可)

VBR(Variable Bitrate)でTarget 35,000〜50,000Kbps(4K 60 HDR)、Max を+50%程度。YouTubeはVBR受信を最適化しているため、品質と帯域効率のバランスが良い。視聴者の通信環境を圧迫せずに高品質配信が可能。CBRでも動作するが、VBRの方が画質が伸びる

TW
Twitch:CBR必須

TwitchはCBR(Constant Bitrate)が必須です。VBRで配信するとプラットフォーム側で自動的に低画質変換される可能性があり、画質が安定しません。1080p 60で6,000Kbps、720p 60で4,500Kbpsが標準。キーフレーム間隔は2秒固定(Twitch要件)

KFI
キーフレーム間隔(Keyframe Interval)

OBSのエンコーダ設定で「キーフレーム間隔」を指定。Twitch / YouTube ともに2秒固定が要件。0(自動)にすると配信プラットフォーム側で受信エラーになる可能性があるため、必ず明示的に2秒設定してください

AV1エンコード対応の現状——2026年に標準化進行中

項目状況備考
NVIDIA NVENC AV1RTX 40 / 50シリーズ対応RTX 30以前は非対応
AMD AMF AV1RX 7000 / 9000シリーズ対応RX 6000以前は非対応
Intel Arc AV1Arc A / Bシリーズ対応QuickSync世代依存
YouTube AV1配信正式対応視聴側ブラウザ・デバイスで普及中
Twitch AV1配信ベータ段階2026年4月時点で限定的、正式対応は今後
OBS Studio AV1出力NVENC / AMF / QSV経由で対応v30以降推奨
サイズ削減HEVC比15〜20%、H.264比40%同画質で帯域削減
AV1のメリットは「同ビットレートで高画質」

AV1の最大の恩恵は、同じビットレート(帯域)でHEVCより高画質、H.264より大幅に高画質という点。視聴者の通信環境を圧迫せずに4K 60配信ができるのが2026年の革命です。RTX 40 / 50シリーズユーザーは、対応プラットフォーム(YouTube)でAV1配信に切り替える価値が大きい段階に入っています。

配信プラットフォーム別の最適設定

YouTube Live
解像度
最大 4K 60Hz HDR
エンコーダ
HEVC / AV1(推奨)/ H.264
ビットレート(4K 60 HDR)
50,000〜80,000Kbps
HDR配信
正式対応(Color Space Rec.2100 PQ)

2026年時点で最も柔軟なプラットフォーム。AV1正式対応、HDR配信対応で「画質最優先」ならYouTube一択

Twitch
解像度
最大 1080p 60Hz
エンコーダ
H.264(標準)/ AV1(ベータ)
ビットレート上限
6,000〜8,000Kbps(H.264)
HDR配信
非対応(2026年4月時点)

視聴者数とコミュニティ規模で他を圧倒。ただしHDR非対応・H.264主流のままで画質面では制約大。AV1ベータが正式化すれば変化の可能性

ニコニコ生放送
解像度
最大 1080p 60Hz
エンコーダ
H.264(標準)
ビットレート
6,000Kbps前後
日本特化
コメント文化・国内ユーザー多数

日本語コミュニティ重視ならニコ生。Twitchと同様に画質より「視聴者層」で選ぶ

Mirrativ / Mildom
解像度
最大 720p〜1080p
主用途
スマホ配信(Mirrativ)
PC配信
Mildom等で対応

モバイル配信中心。コンソールキャプチャー+PC配信の本格用途には向かない

配信ソフト比較——OBS Studio vs Streamlabs vs XSplit

キャプチャーボードと組み合わせる配信ソフトはOBS Studio一択ではありません。Streamlabs Desktop(OBSフォーク版)やXSplit Broadcasterといった選択肢があり、用途・予算・スキルレベルで使い分けが可能です。

OBS Studio(無料・推奨)
価格
完全無料(オープンソース)
HDR配信
対応(Color Space設定可)
AV1エンコード
対応(NVENC / AMF / QSV)
機能拡張
プラグイン豊富、自由度最高
UI
シンプル、設定項目多数

本気で配信するならOBS Studio一択。HDR・AV1・カスタムプラグインなど最新機能対応が最速。設定の自由度が高い分、初心者は学習コストが必要

Streamlabs Desktop(OBSフォーク版)
価格
無料(一部プレミアム機能)
HDR配信
OBS同等
AV1エンコード
対応
機能拡張
ストリーマー特化UI、テーマ豊富
UI
初心者向け、Twitch連携強化

OBSをベースにストリーマー向けUI改良を加えたバージョン。Twitchアラート・チャットオーバーレイ・テーマカスタマイズが標準搭載。Twitchストリーマー初心者には親しみやすい

XSplit Broadcaster(有料)
価格
月額約$15 / 年間約$25
HDR配信
対応
AV1エンコード
対応
機能拡張
サポート付き、安定性最強
UI
商用品質、プロ向け

有料の安定性・サポートを求めるプロ向け。OBSが扱えない法人配信・公式番組制作で採用例あり。個人配信者は無料のOBS / Streamlabsで十分

NVIDIA App / ShadowPlay(録画専用)
価格
完全無料(NVIDIA GPU所有時)
HDR録画
対応(HEVC)
AV1エンコード
対応(RTX 40/50)
機能
インスタントリプレイ・自動録画
用途
録画専用、配信不可

配信機能はないが「ゲームプレイを後からまとめる」用途で最強。OBSと併用すれば、配信中の名場面を自動録画+編集が可能

デュアルPC構成——「ゲーム機」+「配信機」の分離

デュアルPC構成の利点

本気で配信するゲーマー・ストリーマーは、ゲームプレイPCと配信PCを2台に分離するデュアルPC構成を採用しています。ゲームPCの負荷をエンコードに回さないため、ゲーム自体のfpsを安定させられるのが最大のメリット。コンソール配信の場合は「コンソール → キャプチャー → 配信PC」の構成で同様の効果が得られます。

構成メリットデメリット
シングルPC(ゲーム+配信1台)低コスト、設置が簡単ゲームfps低下、エンコード負荷
デュアルPC(ゲーム+配信分離)ゲーム性能維持、画質最高、安定2台分のコスト、ネットワーク・キャプチャー必須
コンソール+配信PCゲーム機側に負荷ゼロ、PC側で高画質エンコキャプチャーボード必須、配線複雑

キャプチャーのトラブル対処

症状主な原因対処法
入力なし / 黒画面 HDCP / ケーブル / ドライバ PS5でHDCP無効化、HDMIケーブル交換、ドライバ最新化
画面が緑色 / ピンク色 / 紫色 Color Space不一致 OBSの「Video Capture Device」のColor Spaceとカラー設定を一致させる
音声同期ズレ(リップシンク) 音声の遅延補正未設定 ソースのフィルターで「ビデオ遅延(非同期)」を50〜100ms設定
ドロップフレーム頻発 ストレージ書き込み遅い / USB帯域不足 NVMe Gen4専用ドライブに録画、USB 3.2 Gen2接続
HDR録画なのに色が薄い Color Space設定漏れ / H.264使用 Rec.2100 PQ + NVENC HEVC/AV1に変更
パススルー4K 120Hzが出ない HDMI 2.1ケーブル不足 / モニター側HDMI 2.0 Ultra High Speed HDMI Cable認証品使用、モニターHDMI 2.1ポート確認
VRR / Variable Refresh Rateが効かない キャプチャー側VRR非対応 HDMI 2.1対応キャプチャー(Elgato 4K X等)に買い替え
Switch 2 で黒画面 HDCP互換処理がない安価なキャプチャー 主要メーカー(Elgato / AVerMedia / Razer)の現行機に変更
YouTube アップロード後にHDRが反映されない HDRメタデータが動画ファイルに付与されていない OBS設定でColor Space Rec.2100 PQ + HEVCで録画。アップロード前にMP4Boxやffmpegでメタデータ確認
Twitchで自動的に低画質化される ビットレート上限(6,000Kbps)超過 / VBR使用 CBR 6,000Kbps以下に固定、キーフレーム間隔2秒固定
マイク音声がゲーム音より遅れる(リップシンク) キャプチャー側の取り込み遅延(約0.1〜0.3秒) OBSの音声フィルター「VST 3.x プラグイン」または「同期オフセット」でマイクを-100〜-300ms設定
配信中にOBSがフリーズ GPU負荷分散失敗 / VRAM不足 NVENC使用、CPUエンコード(x264)はゲームプレイ中避ける、ゲームと配信PC分離(デュアルPC構成)
VRR有効でフレームペーシング乱れ VRR + キャプチャーの相性問題 キャプチャー側のVRR対応確認、不具合時はゲーム機側のフレームレート上限-3で固定

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AMD Ryzen 7 9800X3D BOX
CPU単体AMD Ryzen 7 9800X3D BOXゲーム+配信を1台でこなすなら3D V-Cache搭載のX3Dが最適。VRChat等の配信でもCPUボトルネックを回避できる、ストリーマー鉄板CPU60,000円〜(Amazon参考)Amazonで見る
OZgaming Z1 Ryzen 7 9800X3D RTX 5070
OZgamingZ1series|Ryzen 7 9800X3D・RTX 5070 12GB配信兼用ゲーミングPCとして最適。NVENC AV1対応のRTX 5070でYouTube AV1配信、9800X3DでCPU余力を確保。コンソールキャプチャー受け側にも最適359,800円(税込)詳細を見る
録画用 NVMe Gen4 SSD
Samsung 990 EVO Plus 1TB NVMe Gen4
SamsungSamsung 990 EVO Plus 1TB NVMe Gen44K 60HDR録画は1時間あたり約30GB——専用録画ドライブの定番。NVMe Gen4の5,000MB/s+でドロップフレーム回避。配信・録画用の専用ドライブ確保が鉄則32,800円〜(Amazon参考)Amazonで見る
Crucial P510 2TB NVMe Gen5
CrucialCrucial P510 2TB NVMe Gen54K AV1録画大容量対応の2TBクラス。Gen5の高速書き込みで4K 120HDR録画でも余裕。ストリーマー・コンテンツクリエイター向けの本格構成49,800円(税込)Amazonで見る
Conclusion 2026
キャプチャーボード選び——優先順位ベスト6
  • 01 Switch 2
    4K 60Hz HDR出力対応——HDMI 2.1キャプチャー(Elgato 4K X / AVerMedia GC553G2)が現実解。HDCP無効化不可だが主要メーカーで録画可能
  • 02 PS5 / PS5 Pro
    設定→システム→HDCPを無効化でゲーム録画可能。4K 120Hz パススルー対応機(HDMI 2.1)が必須
  • 03 Xbox Series X|S
    ゲームHDCPは標準で無効、そのまま録画可。Dolby Vision GamingはDV録画不可、HDR10にダウンコンバート
  • 04 AV1エンコ
    RTX 40 / 50・RX 7000以降のNVENC AV1でHEVC比15〜20%サイズ削減。YouTube AV1配信が新標準
  • 05 OBS設定
    HDR配信はRec.2100 PQ + NVENC HEVC/AV1必須。H.264はHDR非対応で意味なし
  • 06 NVMe
    4K 60HDR録画は30GB/時間——NVMe Gen4以上の専用ドライブ必須。HDD/SATAではドロップフレーム頻発
2026 BEST BUY — GPU 部門
MSI GeForce RTX 5060 Ti GAMING OC 16G
フルHD定番

RTX 5060 Ti 16GB

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SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9070 XT 16GB
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ミドルハイ

RTX 5070 Ti 16GB

¥169,980前後

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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。