ゲーミングPCで快適に録画・配信するには?必要なスペックとOBS設定ガイド【2026年版】

(更新: 2026.4.26)
ゲーミングPCで快適に録画・配信するには?必要なスペックとOBS設定ガイド【2026年版】

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最終更新: 2026年4月26日

「ゲーム配信を始めたいけど、自分のPCで配信できる?」「OBSの設定がよくわからず諦めた」——そんな方に向けて、2026年最新の録画・配信に必要なPCスペック・OBS推奨設定・トラブル対処法を一気にまとめました。NVENCを使えばRTX 5060クラスでも1080p/60fps配信が安定する時代です。

この記事では、3段階のスペック早見表、NVENC vs CPUエンコードの仕組みを図解で比較、AV1コーデックの最新動向、グラボなしでの選択肢(QSV / AMF / x264)、OBS推奨設定、Discord Go Liveの使い方、よくある配信トラブル6パターンの対処法までカバー。

配信を始めたい初心者から、画質・安定性を上げたい現役配信者まで、2026年最新の録画・配信環境を構築するための完全ガイドです。

目次

録画・配信に必要なPCスペック

ゲームを動かしながら映像をリアルタイムでエンコード(圧縮)する配信処理は、ゲーム単体よりもCPU・GPU・メモリへの負荷が大きくなります。パーツごとの目安を3段階で整理しました。

パーツ 最低ライン
720p配信がなんとか
推奨
1080p配信が安定
快適
高画質+同時録画OK
CPU Core i5-14400F
Ryzen 5 5600X
Ryzen 5 9600X
Core Ultra 5 245K
Ryzen 7 9800X3D
Core Ultra 7 265K
GPU RTX 4060 RTX 5060 RTX 5070以上
メモリ 16GB 32GB 32GB
ストレージ 1TB NVMe SSD 1TB NVMe SSD 2TB NVMe SSD
NVENCを使うならGPU選びが最重要

後述するNVENC(GPUハードウェアエンコード)を使えば、エンコード処理をGPUの専用回路に任せてCPUの負荷をほぼゼロにできます。CPU性能に不安がある場合でも、RTX 50/40シリーズのGPUがあればNVENCで十分カバーできるため、GPUに予算を回すのが効果的です。

NVENCとAV1 — GPUエンコードが配信を変えた

NVENC(エヌヴェンク)は、NVIDIA製GPUに搭載された映像エンコード専用回路です。ゲームの描画処理とは別の回路で動くため、ゲームのフレームレートをほぼ落とさずに録画・配信ができます。OBSのエンコーダ設定で「NVENC」を選ぶだけで有効になります。

CPUエンコード vs NVENC(GPU)の違い
負荷 大
x264(CPUエンコード)
CPU
ゲーム処理
エンコード
処理が競合
フレームレート低下
カクつきが発生
負荷 最小
NVENC(GPUエンコード)
GPU 描画
ゲーム処理
NVENC回路
エンコード
フレームレート維持
快適にプレイ可能

AV1エンコード — RTX 50シリーズで実用段階に

H.264比で約30%高画質 or 30%低ビットレート

RTX 50シリーズは第8世代NVENCを搭載し、AV1コーデックでのリアルタイム配信が実用的な品質になりました。AV1はH.264と同じビットレートで約30%高画質、または同じ画質なら約30%低ビットレートで配信できます。回線速度に余裕がない環境ほど恩恵が大きいコーデックです。YouTube・Discord はAV1配信に対応済みで、Twitch も Enhanced Broadcasting でAV1配信が一般利用できる段階に入っています(2026年4月時点)。視聴者側のデバイス互換性を考えると当面はH.264が無難ですが、対応端末が多いYouTubeでの配信ならAV1を積極的に選ぶ価値があります。

NVENC世代と対応コーデック

世代が新しいほど画質と効率が向上

GTX 16シリーズ以降のNVIDIA GPUはNVENCに対応していますが、世代が新しいほど同じビットレートでの画質が良くなります。RTX 40シリーズで第7世代NVENCとAV1対応が追加され、RTX 50シリーズの第8世代でさらに改良されました。古い世代でもH.264での配信は問題ありませんが、AV1を使いたいならRTX 40以降が必要です。

AMD・Intel GPUのエンコーダ事情

AMDは「AMF」、Intelは「QSV」というハードウェアエンコーダを搭載しています。どちらもOBSで利用可能ですが、2026年時点ではNVENCが画質・安定性・OBSとの連携の面で一歩リードしています。配信メインで使うなら、GPU選びはNVIDIA製が安定です。

コーデック選択フローチャート

どのエンコーダ・コーデックを選べばいいか迷ったら、以下のフローで判断できます。

OBSでエンコーダを選ぶ
NVIDIA GPU(RTX / GTX)を使っている?
YES
RTX 40/50シリーズ?
YES
NVENC AV1最高画質・低ビットレート
NO
NVENC H.264安定・高互換性
NO
AMD → AMF H.264Intel → QSV H.264

グラボなしでも配信できる? Intel QSVとCPUエンコードの現実

NVENCはNVIDIA GPU専用のため、「グラボを積んでいない」「GTXシリーズしかない」という環境では使えない場合があります。そこで選択肢になるのが、CPU内蔵GPUのハードウェアエンコーダと、ソフトウェア(CPU)エンコードです。

Intel QSV(Quick Sync Video)

Intel製CPUの内蔵GPU(UHD Graphics / Iris Xe 等)に搭載されたハードウェアエンコーダです。OBSのエンコーダ設定で「QuickSync H.264」を選ぶだけで有効になります。CPUのメインコアをほぼ使わないため、ゲームのフレームレートへの影響が小さいのがメリットです。

Core Ultra(Meteor Lake / Arrow Lake世代)と第14世代Coreシリーズ以降のIntel CPUでは、QSVでAV1エンコードにも対応しています。ただし画質の面ではNVENCと比較するとやや劣る場面が多く、特にビットレートを絞った配信では差が出やすい傾向があります。

注意: 末尾「F」付きCPUはQSV非対応

Core i5-14400FやCore i7-14700KFなど、型番末尾に「F」が付くCPUは内蔵GPUが無効化されているため、QSVは使えません。NVENCかx264を使うことになります。

AMD AMF(Ryzen APU)

Ryzen 7 8700G・Ryzen 5 8600GなどのAPU(CPU内蔵グラフィックス搭載)は、AMF(Advanced Media Framework)というハードウェアエンコーダを搭載しています。OBSでは「AMD HW H.264」として選択可能です。QSV同様にCPU負荷は低く済みますが、画質はNVENCより一段落ちます。グラボなし構成でゲーム配信をするなら、AMD APUの中ではRyzen 8000Gシリーズ以降が実用ラインです。

x264 CPUエンコード — 最終手段としてはアリ

x264はCPUのみで映像を圧縮するソフトウェアエンコーダです。ハードウェアエンコーダと違い「対応GPU」の縛りがなく、どのPCでも動きます。ただしCPU負荷が非常に高く、ゲーム処理とエンコードが同じCPUで競合するため、フレームレートの低下やカクつきが起きやすくなります。

2026年のCPUスペックであれば、Ryzen 5 9600X以上のクラスなら720p/30fpsの配信は可能です。ただ画質とプリセット(speed〜fast程度)を妥協する必要があり、ゲームによってはプレイに支障が出ます。

結論: グラボなし配信は「できる」が「快適」とは言いにくい

QSVやAMFでも配信自体は可能ですが、画質・安定性・設定の簡単さ、すべてにおいてNVENCが一枚上です。配信を本気で続けるなら、RTXシリーズのGPUを導入するのが最もコスパの良い投資になります。

OBS Studio 推奨設定ガイド

OBS Studio(無料・オープンソース)は、配信者の大多数が使っている定番ソフトです。設定次第で画質と安定性が大きく変わるため、配信先と用途に合った設定を選びましょう。

プラットフォーム別ビットレート設定

ビットレートは「映像データの転送量」で、高いほど高画質ですが、回線速度の上限を超えると配信が途切れます。下の表を目安に、自分の回線のアップロード速度に余裕を持った値を設定してください。

設定項目 YouTube Live Twitch 録画のみ
ビットレート 4,500〜9,000 kbps 2,500〜6,000 kbps 10,000〜30,000 kbps
推奨コーデック AV1 or H.264 H.264
AV1はベータ対応
AV1 or H.264
解像度 1080p / 1440p 1080p 1080p〜ネイティブ
フレームレート 60fps 60fps 60fps
必要アップロード速度 10 Mbps以上 8 Mbps以上

共通のOBS設定

OBS 基本設定チェックリスト

  • エンコーダ:NVENC H.264(安定重視)またはNVENC AV1(RTX 40以降・高画質重視)
  • プリセット:P5(Balance)が画質と負荷のバランス最適。余裕があればP6(Quality)
  • レート制御:配信 → CBR(固定ビットレート) / 録画 → CQP(品質固定、CQ値18〜22が目安)
  • 録画形式:MKV(クラッシュ時もファイルが壊れない)→ 配信後にOBSの「リミックス」でMP4に変換
  • キーフレーム間隔:2秒(配信プラットフォームの推奨値)
初めてなら「自動設定ウィザード」から

OBSの初回起動時に「自動設定ウィザード」が表示されます。PC性能と回線速度を自動で検出して最適な設定を提案してくれるため、まずはこれを使って基本設定を済ませましょう。上の表を見ながら微調整すれば十分です。

音声設定のポイント

配信の印象を大きく左右するのが音声です。映像はNVENCに任せれば安定しますが、音声は設定次第で聞き取りやすさが大きく変わります。

マイクの基本設定

OBSの「音声ミキサー」でマイク音量を -10〜0dB あたりに調整し、ゲーム音と声のバランスを取ります。ゲーム音が大きすぎると声が聞こえなくなるため、ゲーム音を -15〜-20dB まで下げるのがコツです。USBコンデンサーマイク(5,000〜15,000円)があればヘッドセット付属マイクより格段に聞き取りやすくなります。

ノイズ抑制フィルタ

OBSの「フィルタ」→「ノイズ抑制」を追加すれば、キーボード打鍵音やファンの音を大幅にカットできます。「RNNoise」(GPU不要・高品質)がおすすめで、RTXユーザーなら別アプリの「NVIDIA Broadcast」(旧称RTX Voice)でAIノイズ除去・エコーキャンセルを使うと一段上の品質になります。フィルタは上から順に処理されるので、ノイズ抑制 → コンプレッサー → ゲインの順に並べましょう。

OBS以外の選択肢としては、NVIDIA ShadowPlay(録画特化・操作が簡単で「さっき良いプレイがあった」を後から保存できる)、Streamlabs(OBSベースで配信アラートやチャット表示に強い)、XSplit(有料・商用向け)などがあります。録画だけならShadowPlay、配信も含めるならOBSから始めるのが王道です。

Discord画面共有・Go Liveの設定

YouTubeやTwitchに配信するほどではないけど、フレンドにゲーム画面を見せたい——そんなときに使えるのがDiscordの「Go Live」機能です。OBSのような設定は不要で、ボイスチャンネルからワンクリックで配信を始められます。

Go Liveの基本手順

Discordでの画面共有はとてもシンプルです。ボイスチャンネルに参加した状態で、画面下部の「画面」ボタンをクリックします。共有方法は「アプリケーション」と「画面全体」の2種類があり、ゲーム配信なら対象のゲームを選ぶのがおすすめです。アプリケーション単位で共有すれば、通知やデスクトップが映り込む心配がありません。

無料版とNitroの画質差

項目 無料プラン Nitro
最大解像度 720p 4K
最大フレームレート 30fps 60fps
推奨アップロード速度 5 Mbps 15 Mbps

無料プランでも720p/30fpsで配信できるため、カジュアルにフレンドと遊ぶ分には十分です。画質にこだわるなら、Nitroに加入すれば1080p/60fpsで滑らかな映像を共有できます。

DiscordのNVENCハードウェアアクセラレーション

Discord側にもハードウェアアクセラレーション設定があります。「設定」→「音声・ビデオ」→「ハードウェアアクセラレーション」をONにすると、GPUのNVENC/QSV/AMFを利用してエンコードを処理します。ゲーム中のCPU負荷を減らせるため、RTXシリーズを搭載しているなら必ずONにしておきましょう。

音声の分離と調整

Discord Go Liveでは、ゲーム音とマイク音を個別に調整できます。共有中のプレビュー画面で音量スライダーを操作するか、Discordの「音声・ビデオ」設定でマイクの入力感度を調整します。ゲーム側の音量を下げすぎると視聴者に聞こえなくなるので、フレンドに「音量バランスどう?」と聞きながら調整するのが確実です。

OBSとDiscord、どっちを使うべき?

少人数のフレンド向けならDiscord Go Liveが手軽です。設定不要でボイチャのノリのまま配信できます。一方、YouTubeやTwitchで不特定多数に配信する場合は、シーン切り替え・オーバーレイ・アラート機能があるOBSが必要になります。「身内向けならDiscord、公開配信ならOBS」で使い分けるのが2026年のスタンダードです。

配信トラブルの原因と対処法

「画面がカクつく」「音ズレが起きる」「配信が途切れる」——これらのトラブルは、原因を切り分ければ対処できます。

PCスペック不足

ゲーム+配信+録画を同時に処理するとCPU/GPUが限界を超えることがあります。エンコーダをx264(CPU)からNVENC(GPU)に切り替える、配信解像度を720pに下げる、フレームレートを30fpsにする、のいずれかで改善します。OBSの「統計」パネル(表示→統計)でエンコードラグやドロップフレームの数値をチェックすると、ボトルネックを特定しやすいです。

ネット回線の問題

配信はリアルタイムでデータをアップロードするため、回線の安定性が直結します。配信ビットレートは回線のアップロード速度の70%以下が目安です(アップロード10Mbpsなら7,000kbps以下)。Wi-Fiから有線LANに切り替える、ビットレートを4,000kbps程度に下げる、混雑時間帯を避ける、の3つが基本の対策です。

OBS設定ミス

エンコーダがx264のままになっている、ビットレートが回線速度を超えている、出力解像度がPC性能に見合っていない、などの設定ミスが意外と多いです。OBSの「自動設定ウィザード」を再実行するのが最速の解決策です。

録画と配信の同時処理は負荷が倍になる

配信と録画はそれぞれ別のエンコード処理が走ります。同時に行うなら、両方ともNVENCを使うのが鉄則です。RTX 40/50シリーズは同時エンコードに対応しているため、NVENCに統一すれば安定します。それでも重い場合は、録画の解像度やビットレートを下げて対応してください。

よくある質問(FAQ)

NVENCの読み方は?
「エヌヴェンク」です。NVIDIA Video ENCoder の頭文字を取った略称で、「エヌベンク」と読む人もいます。
RTX 30シリーズでもNVENCは使える?
使えます。第7世代NVENCを搭載しており、H.264でのエンコードは問題ありません。ただしAV1エンコードには非対応のため、AV1を使いたい場合はRTX 40シリーズ以降が必要です。
配信しながらゲーム中のfpsはどのくらい下がる?
NVENC使用時は3〜5%程度の低下で済みます。専用回路でエンコードするため、ゲームの描画パイプラインへの影響がほぼありません。x264(CPU)エンコードだとゲームによっては15〜30%以上落ちることもあります。
メモリ16GBでも配信できる?
できますが余裕はありません。ゲーム本体で8〜12GB、OBSで1〜2GB、ブラウザやDiscordでさらに数GB使うため、メモリ不足でカクつきが出ることがあります。配信を安定させるなら32GBを推奨します。
回線速度はどれくらい必要?
アップロード速度で10Mbps以上あれば、1080p/60fpsの配信が安定します。光回線なら通常20〜100Mbps以上出るので問題ありません。ポケットWi-Fiやモバイルテザリングはアップロード速度が5Mbps前後しか出ないことが多く、配信には不安定です。
2PC配信(配信専用PCを別に用意する)は必要?
2026年現在、ほぼ不要です。NVENCの登場以降、1台のPCでゲーム+配信を処理するのが主流になりました。RTX 5060以上のGPUがあれば、2PC構成のメリットはほとんどありません。キャプチャーボードの購入費やケーブル管理の手間を考えると、1台に投資する方がコスパも良いです。

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これから配信用PCを購入するなら、NVENC対応のRTX 50シリーズ搭載モデルが最もコスパの良い選択です。配信負荷を考えるとCPUは8コア以上、メモリは32GB以上を推奨。価格帯別に厳選した3モデルを紹介します。

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まとめ

CONCLUSION

2026年現在、RTX 50/40シリーズのNVENCを使えば、CPUに大きな負荷をかけずに1080p/60fpsの高画質配信が可能です。配信に特別なハイエンドPCは不要で、RTX 5060 + Ryzen 5 9600Xクラスの構成でも十分安定します。まずはOBS Studioをインストールし、エンコーダを「NVENC」に設定するところから始めてみてください。設定に迷ったら自動設定ウィザードを使えば、PCと回線に合った最適な構成が自動で提案されます。

STATUS
READY
配信OK

今すぐ配信を始められる人

  • RTX 40/50シリーズのGPUを搭載している
  • メモリ16GB以上・NVMe SSD搭載
  • 有線LAN接続でアップロード10Mbps以上
STATUS
PREP
準備が必要

先にPC環境を整えたほうがいい人

  • !GTX 16シリーズ以前のGPUを使っている
  • !メモリが8GBしかない
  • !Wi-Fi接続のみで回線が不安定
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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。