Steamゲームの容量を最大50%削減できる「Game Compressor」とは?使い方・効果・注意点を徹底解説【2026年版】
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Windows標準のLZX圧縮を使い起動もそのまま。正式版v1.0.0で圧縮時間も半分に
PCゲームの1本あたりの容量は年々増え続けていて、100GBを超えるタイトルも珍しくなくなりました。SSDの価格も高止まりが続いているため、遊ばなくなったゲームを消すか、増設や買い替えにお金をかけるかで悩んでいる人は多いはずです。
そんな悩みに向けて登場したのが、Steamで販売されているユーティリティ「Game Compressor」です。Windowsに標準搭載されているLZX圧縮という技術を使い、インストール済みのゲームを最大50%圧縮できるとうたっています。ZIPやRARのようにアーカイブへ変換するわけではなく、ファイルシステム上で透過的に圧縮するため、圧縮したゲームもそのまま起動でき、手動で展開する手間はかかりません。2026年7月10日には早期アクセスを終えた正式版v1.0.0が公開され、圧縮時間の短縮やDirectStorage対応ゲームへの警告表示など、いくつかの機能が新たに加わっています。
この記事では、実際にどれくらい容量が減るのかという実例、正式版v1.0.0で追加された機能、DirectStorageやSSDの寿命に関わる注意点、そして無料で使えるcompact.exeやCompactGUIとの違いまで、Steam公式ストアや開発元の公式情報をもとに順を追って整理します。
目次
基本Game Compressorとは|Windows標準のLZX圧縮でゲーム容量を減らすツール
Game Compressorは、Stone Pit Sons(開発者Mustafa Ali Tas氏)が手がけるWindows向けのユーティリティで、Steamで¥700で販売されています。2026年2月17日に早期アクセス版が公開され、同年7月10日に早期アクセスを終えた正式版v1.0.0がリリースされました。日本語を含む31言語に対応しています。
圧縮の仕組みは、Windowsに標準搭載されているLZX圧縮を利用したもので、対象のフォルダをZIPやRARのようなアーカイブファイルへ変換するわけではありません。NTFSファイルシステム上でファイルを透過的に圧縮し、圧縮後もゲームは通常どおり起動できます。起動のたびに手動で展開する必要はなく、圧縮している間もOSやアプリからは通常のファイルと同じように扱われます。圧縮はDecompress機能で可逆的に元へ戻すことができ、開発元は実行中のゲームメモリへのコード注入といった処理は行わないと説明しています。
出典:Steam公式ストア「Game Compressor」/Game Compressor公式サイト(価格は執筆時点の値。変動する場合があります)
実際の対応ランチャーや最新の削減事例は、Game Compressor公式サイトで確認できます。購入はSteam公式ストアページから行えます。
効果実際どれくらい減る?「最大50%」の中身と実例
「最大50%」という数字は保証値ではなく、あくまで上限に近い目安です。動画・音声・すでに圧縮済みのアーカイブを多く含むゲームは元々圧縮しにくく、逆にテクスチャや未圧縮アセットが多いゲームほど削減率は高くなる傾向があります。海外の実測記事では、次のような結果が報告されています。
- 『ARK: Survival Evolved』:169GBから91GBに削減(削減量は約78GB、削減率は約46%)
- 『Crimson Desert』:圧縮によって約32GB分の容量を削減
圧縮を始める前に、Game Compressorのライブラリ画面で予想削減量が表示されるため、実際に圧縮する前にどれくらい容量を確保できるか確認できます。すべてのゲームで50%前後の削減が得られるわけではない点に注意してください。
新機能正式版v1.0.0で追加された6つの機能
2026年7月10日の正式版リリースでは、早期アクセス期間から複数の機能が新たに追加・強化されました。
出典:Game Compressor公式Steamコミュニティ アップデート情報
対応環境対応ランチャーと動作環境
対応しているゲームランチャーは以下のとおりです。
- Steam・Epic Games・GOG・EA App・Ubisoft Connect・Battle.net・Xbox・Rockstar Games・Riot Games・Amazon Games
- 上記以外にも、任意のフォルダを手動で追加して圧縮対象にできる
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 10/11 64bit |
| CPU | Core i3相当 | Core i5/Ryzen 5以上 |
| グラフィック | DirectX 11対応 | GeForce GTX 1050相当以上 |
| メモリ | 4GB RAM | 8GB RAM |
| 空き容量 | 500MB | 500MB以上 |
圧縮の保存先はLZX圧縮に対応したNTFS形式である必要があり、SteamOSやLinuxでは利用できません。Steam Deckでは使えませんが、保存先がNTFSであればROG AllyやLegion GoといったWindows搭載の携帯ゲーム機では利用できます。
使い方基本的な使い方
操作の流れはシンプルです。
- インストール後、対応ランチャーのライブラリを自動スキャンし、ゲームごとの推定削減量を一覧表示する
- 圧縮したいゲームを選んでキューに追加する(複数タイトルをまとめて指定できる)
- バックグラウンドで圧縮が進み、対象のゲームを起動すると処理は自動的に一時停止する
- 圧縮完了後もゲームは通常どおり起動でき、手動での展開作業は不要
- 気に入らなければDecompress機能でいつでも元の状態に戻せる
圧縮中に対象のゲームを起動すると処理が自動的に一時停止する仕組みがあるため、圧縮の進行中にフレームレートが落ちる心配は基本的にありません。
注意点デメリットと注意点|DirectStorageとSSDの寿命
DirectStorageは、NVMe SSDから直接データを高速に読み込むためにMicrosoftが開発した技術で、ハードウェアによる展開処理(デコンプレッション)にも対応しています。ここにLZX圧縮を追加すると、DirectStorageの処理が始まる前にWindows側でファイルを展開する工程が挟まることになり、ロード時間の増加やカクつきにつながる可能性があります。Game Compressorがこうしたゲームを検出すると警告を表示し、自動圧縮の対象からも外すのはこのためです。警告が出たゲームは、無理に圧縮しない方が無難です。
DirectStorageはCPUを介さずGPUへデータを送る仕組みを前提にしています。LZX圧縮によるCPU側の展開処理が加わると、この仕組みの利点が薄れ、かえってロードが遅くなる場合があります。
SSDの寿命についても心配する声がありますが、圧縮したゲームを遊ぶだけで継続的な追加書き込みが発生する仕組みではないため、プレイするだけで寿命が急激に縮むとは考えにくいです。ただし、圧縮と解除を繰り返せば、その分の書き込みは当然増えます。何度も圧縮・解除を繰り返す使い方は避けた方がよいでしょう。
出典:Microsoft DirectStorage公式リポジトリ(GitHub)
比較無料の代替手段compact.exe・CompactGUIとの違い
実は、同じWindows標準のLZX圧縮技術は無料でも利用できます。Windowsに標準搭載されているコマンド「compact.exe」や、オープンソースのGUIツール「CompactGUI」がそれにあたります。Game Compressorが対価を取っているのは、圧縮そのものではなく、複数ランチャーのライブラリ自動検出や予想削減量の表示、複数ゲームのキュー管理、アップデート後の再圧縮検知、DirectStorage警告といった管理機能の部分です。
| 項目 | compact.exe | CompactGUI | Game Compressor |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料(Windows標準) | 無料(オープンソース) | ¥700(Steam) |
| 操作方法 | コマンドプロンプト | GUIアプリ | GUIアプリ |
| 圧縮アルゴリズム | XPRESS4K/8K/16K・LZXを選択可 | 既定はXPRESS8K、LZXにも変更可 | LZXを前提に動作 |
| ライブラリの自動検出 | なし(手動でフォルダ指定) | 一部対応 | Steam・Epic等を自動検出 |
| 削減量の事前予測 | なし | 簡易表示 | スマート予測表示 |
| アップデート後の再検知 | なし | なし | あり(Updates機能) |
| DirectStorage警告 | なし | なし | あり |
compact.exeは、対象のディレクトリやファイルを指定してコマンドで圧縮するWindows標準機能で、圧縮アルゴリズムはXPRESS4K(既定)・XPRESS8K・XPRESS16K・LZXから選べます。CompactGUIはこれをGUIで扱えるようにしたオープンソースツールで、既定の圧縮方式はXPRESS8Kですが、設定でLZXに切り替えることも可能です。手間を惜しまず自分で管理できるなら無料の手段で十分ですが、複数ランチャーのゲームをまとめて自動管理したい場合は、Game Compressorの方が手間はかかりません。
出典:Microsoft Learn「compact」コマンドリファレンス/CompactGUI公式リポジトリ(GitHub)
判断導入する価値がある人・様子を見たい人
- Steam以外にもEpic・GOGなど複数ランチャーでゲームを管理していて、まとめて容量を減らしたい人
- 手動でcompact.exeを打つ手間や、圧縮対象を自分で選ぶ手間を省きたい人
- アップデート後に圧縮が解除されたことに気づかず、容量を圧迫されがちな人
- DirectStorage対応ゲームを中心に遊んでいて、圧縮による悪影響を避けたい人
- 手間を惜しまずcompact.exeやCompactGUIを自分で使い分けられる人
- SSDの空き容量にまだ余裕があり、今すぐ圧縮する必要がない人
FAQよくある質問
Game Compressorは、Windows標準のLZX圧縮を使ってインストール済みゲームの容量を最大50%圧縮できるSteam配信のユーティリティです。2026年7月10日に公開された正式版v1.0.0では、圧縮時間を約半分に短縮するFast compression、DirectStorage対応ゲームへの警告表示、アップデート後の再圧縮検知など、実用面の機能が強化されました。削減率はゲームによって差があり50%は保証値ではないこと、DirectStorage対応ゲームには不向きなことには注意が必要です。手間をかけずに複数ランチャーのゲームをまとめて管理したいなら選択肢になりますが、SSDの空き容量にまだ余裕がある場合や、無料のcompact.exe・CompactGUIで十分な場合は急いで導入する必要はありません。容量不足が根本的に解決しない場合は、SSDの増設もあわせて検討するとよいでしょう。



