Steam Machineの「Red Line of Death」は故障?赤いLEDとCMOSクリアの公式対処法
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赤いLEDとCMOSクリアの公式対処法
アップデート直後に映像が出ず、赤いLEDが点滅する――。GPU故障と思われた事例に対してValveが案内したのは、CMOSリセットでした。症状の意味、試してよい手順、サポートへ切り替える条件を整理します。
Valveの新型Steam Machineで、アップデート後に映像が出ず、前面LEDバーの一部が赤く点滅する事例が報告されました。Xbox 360の「Red Ring of Death」になぞらえ、コミュニティでは「Red Line of Death」と呼ばれた症状です。
ただし、ValveのSteamハードウェア担当アカウントが案内した対処は本体交換ではなく、電源ボタンで行うCMOSリセットでした。今回報告された事例では、リセット後に起動が復旧しています。一方で、すべての赤いLEDや起動不良が同じ原因とは限りません。赤いLEDの意味を一括りにせず、公式手順を試し、改善しなければSteamサポートへ切り替えることが重要です。
Steam Machineの価格、性能、Windows搭載BTOとの違いを確認したい場合は、Steam Machineは高すぎる?価格と購入判断を検証した記事もあわせて参照してください。
目次
結論まずCMOSリセット。ただし「GPU故障ではない」とは断定しない
アップデート後に映像が出ず、前面LEDバーが赤く点滅するケースです。ゲーム中に赤いLEDが点灯する温度警告や、HDMIケーブルの接続不良などは別の原因になり得ます。
今回のケースでは、当初参照されたLEDコードがGPU異常を示すように見えたため、GPUの物理故障が疑われました。ところがValveは、出荷時の意思疎通の問題で前面LEDコードが左右反転していたこと、症状がBIOS更新後のメモリトレーニングに関係する可能性が高いことを説明しています。
CMOSリセットで復旧したという経緯は、少なくともこの報告例では物理的なGPU故障ではなかった可能性を示します。とはいえ、同じように見えるLED表示でも、メモリ、GPU、映像出力、温度など原因は異なります。「赤いLEDなら必ずCMOSリセットで直る」とは考えないのが安全です。
経緯「Red Line of Death」は何が起きたのか
発端は、海外ユーザーがSteam Machineで約5分間『No Man’s Sky』をプレイした後、システムアップデートを実行した事例です。アップデート後、本体は映像を出力しなくなり、前面LEDバーの一部が赤く点滅しました。
この見た目と、当初のLEDコード解釈が重なり、コミュニティでは「Red Line of Death」という呼び名が広がりました。その後、ValveのSteamハードウェア担当アカウントがReddit上でCMOSリセット手順を案内。投稿者の個体も、電源を抜いて放置した後に復旧したと報告されています。
| 確認できたこと | 判断時の注意点 |
|---|---|
| アップデート直後に起動不良が発生した | 更新と不具合の因果関係は、Valveが「可能性が高い」と説明した段階です。 |
| LEDコードは出荷時に左右反転していた | 当初の「GPU故障」という解釈だけで判断しない必要があります。 |
| CMOSリセット後に復旧した個体がある | 同じ症状の全個体で復旧することを保証する情報ではありません。 |
経緯とValve担当アカウントの案内:Redditの当該スレッド
原因CMOSリセットで復旧する可能性がある理由
CMOSリセットは、SSDに入っているSteamOSやゲームを初期化する操作ではありません。主にBIOS/UEFIが保持しているハードウェア設定を初期状態へ戻し、次の起動でメモリ初期化をやり直すための操作です。
Valveは、今回の症状がBIOS更新の途中または直後に起きたことから、更新が完全に終わらなかったか、メモリトレーニングに問題が起きた可能性を示しています。メモリトレーニングとは、起動時にメモリを安定動作させる条件を確認する処理です。CMOSリセット後の初回起動ではこの処理をやり直すため、通常より長く待つ必要があります。
CMOSリセット後は、LEDバーが青くなった状態で起動に時間がかかる場合があります。短時間で故障と判断して強制終了を繰り返さず、まずは待機してください。
CMOSリセットによって復旧した場合でも、「BIOS更新の不具合」や「メモリトレーニング失敗」が完全に確定するわけではありません。ここで分かるのは、設定の初期化と再トレーニングが有効だった、という点です。
手順Valveが案内したCMOSリセットの流れ
本体を分解したり、メモリやSSDを抜き差ししたりする前に、Valveが案内した電源ボタンによる手順を試します。保証期間内にユーザー判断で分解を進めることはおすすめしません。
- 電源ケーブルを抜くSteam Machine本体をコンセントから外します。
- 残留電力を放電するケーブルを抜いたまま電源ボタンを数回押します。電源LEDが一瞬だけ点灯することがあります。
- ケーブルを挿し直し、電源LEDを確認する電源LEDが白色でゆっくり明滅している場合は、リセットを続けずSteamサポートへ連絡します。
- 電源ボタンを約6秒長押しする電源LEDの点が一瞬光ったらボタンを離します。
- 緑色のタイミングで短押しするLEDが順番に変化した後、緑色になったときに電源ボタンを短く1回押します。完全なCMOSリセットが実行されます。
- 次回起動を待つ青いLED表示とともにメモリトレーニングが行われる場合があります。映像が出るまで途中で電源を切らずに待機します。
LEDの意味と公式手順:Steam Support「Steam Machine LED」
注意点CMOSクリアでSteamOSやゲームは消える?
CMOSリセットは通常、SSDのデータを消去しません。SteamOS、インストール済みゲーム、ローカルのセーブデータ、スクリーンショットはSSDに保存されるため、CMOSリセットそのものがそれらを削除する操作ではありません。
ただし、BIOS/UEFIで変更していた起動順序や一部のハードウェア設定は初期値へ戻る可能性があります。標準設定のまま使っている場合は復旧後に追加設定が必要になるケースは多くありませんが、独自設定をしていた場合は確認が必要です。
見分け方赤いLEDはすべて同じトラブルではない
Steam Machineでは、起動時の赤い点滅とは別に、ゲーム中に赤いLEDが表示される温度警告も報告されています。後者については、実温度が異常でないのに警告が早く出る既知のBIOS問題があり、Valveは修正を予定しているとされています。
| 状況 | 最初に取るべき行動 |
|---|---|
| 更新後に映像が出ず、赤いLEDが点滅 | 本記事の公式手順を試し、改善しなければSteamサポートへ連絡します。 |
| ゲーム中に赤いLEDが点灯 | ゲームを終了し、CPU/GPU温度と吸排気を確認します。起動不能時のCMOSリセットとは切り分けます。 |
| 青いLEDのまま映像が出ない | HDMI・DisplayPortケーブル、入力切替、外部機器を確認し、それでも改善しなければサポートへ連絡します。 |
温度警告については、CMOSリセットを繰り返して解決しようとせず、実際の温度と本体の設置環境を確認してください。高温が疑われる場合は、通気口を塞いでいないか、周囲に熱がこもっていないかも見直します。
対処復旧しないときは、分解せずSteamサポートへ
公式手順を試しても映像が出ない、白い電源LEDがゆっくり明滅している、異臭・異音・異常発熱がある場合は、これ以上の自己対処を続けずSteamサポートのチケットを作成します。
特に購入直後で保証の対象となる製品では、メモリやSSDを抜き差しするために本体を開けるより、症状とLEDの状態を記録して公式サポートの指示を受ける方が安全です。問い合わせ時には、発生直前に行ったアップデート、LEDの色と点滅位置、映像出力の有無、CMOSリセットを実行したかを伝えると、切り分けを進めやすくなります。
FAQSteam Machineの赤いLEDに関するよくある質問
総括「Red Line of Death」は、まず公式手順で切り分ける
Steam Machineの「Red Line of Death」は、少なくとも最初に報告された事例では、GPUの物理故障と断定できるものではありませんでした。LEDコードの左右反転と、BIOS更新後のメモリトレーニングが重なった可能性があり、ValveはCMOSリセットを公式の対処として案内しています。
ただし、赤いLEDは原因を示す唯一の診断結果ではありません。公式手順を試しても復旧しない場合、または温度・映像出力など別の症状がある場合は、分解せずSteamサポートへ相談しましょう。
手持ちのAMD GPU搭載PCでSteamOSを使う選択肢も含めて比較したい場合は、自作Steam Machine化するためのSteamOS導入ガイドを参照してください。