Microsoft Edgeで39件の脆弱性を修正、Criticalは5件|ゲーミングPCでも「使っていないから」は油断禁物
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Criticalは5件、ゲーミングPCでも「使っていないから放置」は避けたい理由
出典:Microsoft Edge セキュリティ更新リリースノート(Microsoft Learn)にもとづきます。本記事の情報は2026年8月13日時点のものです。最新の正確な情報はMicrosoft公式のセキュリティ更新ガイドでご確認ください。
Microsoftは2026年8月10日、デスクトップ版Microsoft EdgeのStableチャネル向けにバージョン151.0.4129.78を公開しました。機能追加が目的のアップデートではなく、セキュリティ対策が主目的です。
修正された脆弱性は合計39件。このうちChromium由来が38件、Edge固有が1件です。Chromium由来の38件の中には、深刻度が最高ランクの「Critical」と評価された脆弱性が5件含まれています。「普段はChromeを使っているからEdgeは関係ない」と考えたくなりますが、WindowsにインストールされているEdgeを攻略サイト・MOD配布ページ・Discordから開いたリンクなどで一度でも使う可能性があるなら、最新版へ更新しておく方が安全です。
この記事では、今回何が修正されたのか、WebGLやANGLEという名前とGPUの関係、現時点の悪用状況、そして更新方法までをゲーミングPCユーザー目線で整理します。
Microsoft Edge 151.0.4129.78(2026年8月10日公開)で、合計39件の脆弱性が修正されました。内訳はChromium由来38件・Edge固有1件で、うち5件は最高深刻度のCriticalです(WebGL・Aura・ANGLE・Viewsに関連するUse after free / Out of bounds write)。WebGLやANGLEという名前が出ていますが、これはChromium側の問題であり、GPUやGPUドライバーの不具合ではありません。2026年8月12日時点で実際の悪用は確認されていませんが、修正版が提供されている以上は早めに更新しておくべきです。対処はシンプルで、Edgeを最新版に更新するだけです。
目次
内訳Critical 5件はWebGL・Aura・ANGLE・Viewsの不具合
今回修正されたChromium由来の脆弱性のうち、5件は深刻度が4段階中最高の「Critical」に分類されています。対象はWebGLに関するUse after freeが2件、AuraのUse after free、ANGLEのOut of bounds write、ViewsのUse after freeです。
Chromium由来とは別に、Edge固有の脆弱性「CVE-2026-70339」も同じバージョンで修正されています。Microsoftによる評価は「Important」、CVSS 3.1の基本値は5.4です。原因は型の取り違えを意味する「type confusion」で、攻撃を成功させるにはユーザー側の操作が必要とされています。成功した場合はリモートからコードを実行される可能性があります。Criticalではないからといって無視してよいわけではありません。
誤解注意WebGL・ANGLEの脆弱性は「GPUが壊れる問題」ではない
ゲーミングPCユーザーが今回の情報を見て特に気になりそうなのが、「WebGL」や「ANGLE」という名前です。WebGLはブラウザー上でGPUを利用した3Dグラフィックスなどを描画するための技術で、ANGLEはグラフィックスAPI間を橋渡しするためにChromiumなどで利用されているコンポーネントです。
現状実際の悪用は確認されていないが、放置する理由にはならない
今回修正された脆弱性について、2026年8月12日時点で実際の悪用は確認されていません。「Criticalが5件」という表現だけを見ると、すでに大規模な攻撃が発生しているようにも感じられますが、現時点でそのような情報は確認されていません。
ただし、「悪用が確認されていない」と「更新しなくてよい」は別の話です。脆弱性の技術情報が公開されたあと、攻撃者が修正内容を分析して悪用方法を探すケースも考えられるため、修正版が提供されているなら旧バージョンを使い続けるメリットはありません。この状況は本記事執筆時点のものであり、時間が経過すれば変わる可能性もあります。
なお、今回Edgeで修正された39件のうち38件はChromium由来です。GoogleもChrome 151.0.7922.108/.109を2026年8月6日に公開し、同様のセキュリティ修正を適用しています(その後8月11日には151.0.7922.137/.138へさらに更新)。Chromiumベースのブラウザーでは、基盤となるChromiumの脆弱性が複数製品へ影響することがあるため、「Edgeだけ更新してChromeは放置」「Chromeだけ更新してEdgeは旧バージョンのまま」という使い方は避けたいところです。
利用実態ゲーミングPCでもEdgeを開く場面は意外と多い
ゲーミングPCではChrome・Firefox・Braveなどをメインブラウザーに設定し、Edgeをほとんど起動しないユーザーも珍しくありません。それでもEdgeを完全に放置するのはおすすめしません。
Windowsでリンクを開いた際、設定やアプリの挙動によってEdgeが使われる場面が発生する可能性があります。攻略情報を検索するとき、MODやツールの配布元を確認するとき、ゲームの公式サイトへアクセスするときなど、ゲーミングPCでもブラウザーは頻繁に利用します。特にMODや非公式ツールを探すユーザーは、さまざまなWebサイトへアクセスする機会が増えるため、ブラウザーを古い状態で使い続けないことが重要です。ただし、今回の脆弱性によって「ゲームサイトやMODサイトが特に狙われている」という情報が確認されているわけではなく、あくまでWebブラウザーの基本的なセキュリティ対策としての更新です。
最近はゲームを終了せず、Alt+Tabでブラウザーへ切り替えて攻略情報を調べる使い方も一般的です。デュアルモニター環境で片方にゲーム、もう片方にブラウザーやDiscordを表示しているユーザーも多いでしょう。GPUドライバーやWindows Updateはこまめに確認していても、ブラウザーの更新は見落としがちです。
手順設定画面を開いて最新版か確認する
Microsoft Edgeは通常、自動的にアップデートされます。すぐ確認したい場合は次の手順で最新版になっているか確認できます。
edge://settings/help と入力しても同じ画面を開けます。補足今回はFPSやゲーム性能を改善するアップデートではない
WebGLやANGLEなどグラフィックスに関連するコンポーネントの名前が出ていますが、「Edgeを151.0.4129.78にするとゲームのFPSが上がる」「GPU使用率が改善する」といった内容ではありません。Microsoftが案内しているのはChromiumプロジェクトのセキュリティ更新を取り込んだことです。ゲームのFPS低下やスタッター、GPUドライバーのクラッシュなどを解決する目的の更新ではなく、更新する理由はあくまでセキュリティ対策です。グラフィックス関連の脆弱性という言葉とゲーム性能の問題を、結び付けて考える必要はありません。
FAQよくある質問
edge://settings/help を開けば、更新確認と適用が自動で行われます。Microsoft Edge 151.0.4129.78では39件の脆弱性が修正され、そのうち38件がChromium由来です。さらにWebGL・ANGLE・Aura・Viewsに関連する5件は、深刻度が最高ランクのCriticalに分類されています。Edge固有のCVE-2026-70339(Important・CVSS 5.4)も同じバージョンで修正されました。
2026年8月12日時点では、今回の脆弱性が実際の攻撃に悪用されているとの情報は確認されていません。それでも修正版がすでに提供されている以上、古いEdgeを使い続ける理由はありません。特にゲーミングPCでは、ゲーム本体やGPUドライバーのアップデートを優先して、ブラウザーの更新を後回しにしてしまいがちです。しかし攻略サイトを調べる、ゲーム公式サイトへアクセスする、コミュニティで共有されたリンクを開くといった普段の操作では、ゲーム本体より先にブラウザーが外部コンテンツを処理します。
今回のアップデートはゲームのFPSを上げるものではありませんが、PCを安全に使うという意味では重要な更新です。普段Edgeをメインで使っている人はもちろん、「基本はChromeなのでEdgeはほとんど使わない」という人も、一度 edge://settings/help を開いて最新版になっているか確認しておくとよいでしょう。



