CachyOSのEAC Linux v2対応カーネルとは?対象ゲーム・導入前の条件とSecure Bootの注意点
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導入前にゲーム対応と起動条件を確認
CachyOSにEasy Anti-Cheat(EAC)Linux v2向けの専用カーネルを入れれば、Fortniteを遊べるのでしょうか。アンチチートに必要なOS側の準備と、ゲーム側の提供開始を分けて考える必要があります。
2026年10月29日時点で、カーネル追加と導入ガイドのPRはともにDraftです。EpicのFortnite向け発表も先行試験の計画であり、専用カーネルを入れるだけでプレイ可能になるという案内ではありません。
普段使いのCachyOSを変更する前に、目的のゲームのLinux対応、正式なパッケージ案内、署名鍵と起動経路の条件を確認してください。現在遊べているゲームのために、先回りして起動設定を変更する必要はありません。
目次
CachyOSの対応カーネルは開発中
linux-cachyos-eacは、EAC Linux v2の条件に合わせるための専用カーネル案です。10月29日時点のカーネル追加PR #1084と導入ガイドPR #650はDraftで、パッケージ名・証明書・一部の手順は変更される可能性があります。
証明書の配布方法などに未確定部分が残っています。Secure Bootの鍵登録やブートローダーの変更は起動に影響するため、正式ガイドと自分の構成が一致してから進めてください。
専用カーネルは、ゲーム側が求める保護の土台です。配布されたこと、Epicが認める鍵で起動できること、目的のゲームがEAC Linux v2を採用して提供されることは、それぞれ別の条件です。
対象ゲームはFortniteの先行試験計画と分けて判断
Epicが10月14日の技術発表で挙げた先行試験予定のゲームはFortniteです。実環境で検証・改善した後、ほかのゲーム開発者にも提供する計画です。これをCachyOSで動作保証されたゲーム一覧として扱うことはできません。
Linux版Epic Games LauncherのPreviewは公開されていますが、FortniteのLinux提供とは別です。Launcherの発表では、ディストリビューション側の対応が十分に進んだ段階でFortniteをLinuxに提供すると説明されています。
既存のLinux向けEAC対応ゲームについても、開発者は従来方式を継続するかv2に切り替えるかを選べます。「EACを使うゲームだから、このカーネルが必須」とは限りません。遊びたいゲームの公式サポート情報で、Linux対応と必要な方式を確かめてください。
カーネル以外に必要な起動条件
EAC Linux v2は、起動からゲーム実行までの保護を求めます。Epicの要件には、署名済みカーネルとモジュール、TPM 2.0、Secure Boot、Measured Boot、IOMMU、Lockdown integrity、kexec無効化、BPF LSMの8項目があります。要件は今後変更される可能性があります。
- 署名とSecure Boot:自分で署名して起動できることと、EACが認める鍵による署名は別です。
- TPMとMeasured Boot:TPM 2.0を有効にするだけでなく、起動経路の測定記録が必要です。
- IOMMU:Epicの非ハンドヘルド機向け要件では、ファームウェアとカーネルで有効にし、パススルーを無効にします。
- カーネルの保護:Lockdown integrity、kexec無効化、BPF LSMの有効化も確認対象です。
EAC Linux v2は、Windowsと同様のアンチチート専用カーネルモジュールを追加する方式ではありません。Linuxの既存の保護機能に、systemdサービスとeBPFを組み合わせます。
導入前に確認する順番
- ゲーム側の案内を確認する。Linux対応の提供開始と、EAC Linux v2を利用する条件が示されているか確認します。
- CachyOSの正式ガイドを確認する。カーネルPRだけで判断せず、パッケージの提供先と署名証明書の入手・登録方法を確認します。
- 現在の構成を記録する。UEFI起動か、systemd-bootとLimineのどちらか、TPM 2.0・IOMMUの設定、必要な外部モジュールを確認します。起動できる通常カーネルと復旧用メディアを残してください。
- 起動経路に合う手順を選ぶ。正式ガイドに従い、EAC用起動項目で保護条件を満たした後にゲームを試します。通常の起動項目を削除して置き換える必要はありません。
systemd-bootとLimineで手順を混ぜない
草案では、sbctl、linux-cachyos-eac、systemd-boot-cachyos-signedを使う構成が示されています。これは確定したインストールコマンドの案内ではありません。
Limine向けの案では、署名済みsystemd-bootを別のUEFI起動項目として併設し、EACを使う回だけBootNextで選びます。Limineのメニューから同じカーネルを選ぶ方法とは区別されています。systemd-boot向けのbootctl installを流用すると既定の起動管理が変わるため、構成を混ぜないでください。
DKMSとNVIDIAドライバーを先に確認
草案のEAC起動環境では、ビルド時に署名されたモジュールを使います。DKMSで生成するVirtualBoxやZFSなどのモジュールを必要とする場合、普段の作業環境と同じ使い方ができるとは限りません。
NVIDIA利用者は、GPU世代に合う署名済みドライバーパッケージも確認してください。正式な対応表を確認するまでは、普段使いのDKMSドライバーがそのまま使える前提で切り替えないほうが安全です。
導入後はカーネル名と保護機能を確認
正式手順に沿って導入した後も、パッケージが入っているだけでは十分ではありません。EAC用起動項目を選んだうえで、実際の起動状態を確認します。次は状態を読み取るコマンドで、設定を変更するものではありません。
uname -r
sbctl status
cat /sys/kernel/security/lockdown
cat /sys/kernel/security/lsm
cat /proc/sys/kernel/kexec_load_disabled
カーネル名にEAC用の識別があること、Secure Bootが有効なこと、Lockdownの選択状態が[integrity]であること、LSMにbpfがあること、kexec無効化の値が1であることが確認の入口です。これだけでTPMの測定記録や署名の信頼、IOMMUを含む全要件の合格を証明するわけではありません。
よくある質問
まとめ
CachyOSのEAC向けカーネルは、Linuxで保護対象ゲームを動かすための準備です。一般利用では正式ガイドとゲーム側の提供開始を待ち、通常の起動環境を残してから導入を判断してください。
