ASRock「B550M Pro-A WiFi 6E」がAmazon専売で発売|GIGABYTE B550Xより安いAM4延命ボード
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14,980円前後、GIGABYTE B550Xより安いAM4延命ボードの中身
Ryzen 5000シリーズとDDR4メモリをまだ使っているのに、マザーボードだけが故障した場合、新品の交換先を探すのは意外と難しいものです。上位のB550マザーボードは選択肢が減り続けていますし、中古品には動作の不安も残ります。
ASRockは2026年8月28日、AMD B550チップセットを搭載したMicroATXマザーボード「B550M Pro-A WiFi 6E」をAmazon専売で発売しました。価格は14,980円前後、代理店はCFD販売です。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3を標準搭載し、CPU直結のM.2スロットはPCIe 4.0 x4に対応します。2026年8月2日には、同じくAM4向けの新型マザーボード「GIGABYTE B550 X」シリーズも発表されており、AM4を延命する新製品が相次いでいる状況です。
本記事では、ASRock公式のスペックとCPUサポートリストを一次情報として確認したうえで、GIGABYTE B550 Xとの具体的な仕様差、Ryzen 7 5700X3D・5800X3Dが追加のBIOS更新なしで動くかどうか、そして実際に買うべき人を整理します。
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目次
発売ASRock「B550M Pro-A WiFi 6E」がAmazon専売で発売
CFD販売株式会社が代理店を務めるASRockブランドの新製品として、AMD B550チップセットを搭載したMicroATXマザーボード「B550M Pro-A WiFi 6E」が、2026年8月28日にAmazon専売で発売されました。CFD販売の告知では店頭想定売価が14,980円前後(税込)、保証期間は2年とされています。JANコードは4711581495982です。
Amazon専売モデルという扱いのため、量販店の店頭やその他の通販サイトでは基本的に取り扱われません。CFD販売のニュースリリースでも、購入経路はAmazon.co.jpに限られる旨が明記されています。
仕様8フェーズ電源・DDR4×4・Wi-Fi 6Eの基本スペック
B550M Pro-A WiFi 6Eは、24.4×24.4cmのMicroATXマザーボードです。Socket AM4に対応し、8フェーズのCPU電源回路、4本のDDR4 DIMMスロット、Realtek ALC897による7.1チャンネルオーディオを備えます。OSはWindows 10・11の64bit版いずれにも対応します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フォームファクター | MicroATX(24.4×24.4cm) |
| CPUソケット | Socket AM4 |
| チップセット | AMD B550 |
| 対応CPU | Ryzen 3000・3000G・4000G・5000・5000Gシリーズ |
| 対応メモリ | DDR4・4スロット・最大128GB・XMP対応 |
| CPU電源回路 | 8フェーズ電源設計 |
| M.2スロット | CPU直結Gen4x4(条件あり)+チップセット側Gen3x2 |
| SATA | 4ポート(RAID 0/1/10対応) |
| 有線LAN | 1GbE(Realtek RTL8111H) |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E(802.11axe、デュアルバンド2×2) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
| USB(前面+背面合計) | Type-C×2、Type-A×9、USB2.0×6 |
出典:ASRock公式「B550M Pro-A WiFi 6E」製品ページ
分岐PCIeレーンはCPU世代でGen4とGen3に切り替わる
本製品を選ぶうえで見落とせないのが、搭載するCPUの世代によってPCIeの動作モードが変わる点です。ASRock公式のスペック表では、GPU用スロットとCPU直結M.2スロットの帯域が、CPUの世代ごとに次のように分かれています。
| CPUの世代 | GPU用スロット(PCIE1) | CPU直結M.2(M2_1) |
|---|---|---|
| Vermeer(Ryzen 5000無印)・Matisse(Ryzen 3000無印) | PCIe 4.0 x16 | PCIe 4.0 x4(64Gb/s) |
| Cezanne(Ryzen 5000G)・Renoir(Ryzen 4000G) | PCIe 3.0 x16 | PCIe 3.0 x4(32Gb/s) |
| Picasso(Ryzen 3000G) | PCIe 3.0 x8 | PCIe 3.0 x4(32Gb/s) |
チップセット直結の2基目M.2ソケット(M2_2)は、CPU世代によらず常にPCIe Gen3 x2(16Gb/s)動作です。CPU直結側のようにGen4へ切り替わることはなく、Gen4 SSDを挿しても実効速度はGen3 x2の帯域に制限されます。2枚のNVMe SSDを両方とも高速運用したい用途には不利な構成です。
この挙動はB550M Pro-A WiFi 6E固有の制限ではなく、AMD Ryzen 5000G・4000G・3000GシリーズのようなAPU内蔵モデルが、CPU側から提供できるPCIeレーン数自体を少なく設計されていることに起因します。同じB550チップセットのマザーボードでも、搭載するCPUがG付きAPUかどうかでPCIe 4.0の恩恵を受けられるかが変わる点は、AM4プラットフォーム全体に共通する仕様です。
出典:ASRock公式「B550M Pro-A WiFi 6E」製品ページ
対応Ryzen 7 5700X3D・5800X3DはBIOS1.00から動作対象
Ryzen 5000シリーズのマザーボードを新調する際、実際に気になるのは「3D V-Cache搭載モデルが追加のBIOS更新なしで動くかどうか」です。ASRockが公開しているB550M Pro-A WiFi 6EのCPUサポートリストを確認したところ、Ryzen 7 5800X3D(型番100-000000651)とRyzen 7 5700X3D(型番100-000001503)は、いずれも対応開始BIOSバージョンが「1.00」、起動可能になるBIOSバージョンも「1.00」と記載されています。1.00は出荷時に搭載される初期BIOSのバージョン表記で、購入後にBIOSを書き換える作業を挟まなくても、箱から出した状態でこの2モデルを認識する設計になっているということです。
同じCPUサポートリストでは、Ryzen 5 5600X3DやRyzen 5 5500X3Dといった他の3D V-Cache搭載モデルも、同様にBIOS1.00から対応と案内されています。BIOSを事前に用意する手間や、対応BIOSを積んだ別のCPUで一度起動してからアップデートするといった手順を踏まずに済む点は、購入直後にすぐ組み立てたい人にとって扱いやすい要素です。
本記事で確認した対応BIOSバージョンは、本記事執筆時点でASRockが公開している情報にもとづきます。マザーボードの製造時期やBIOSの改訂によって、実際に手元に届く個体の初期BIOSバージョンが変わる可能性はゼロではありません。組み立て前には、ASRock公式サイトのCPUサポートリストで最新の対応状況を確認することをおすすめします。
出典:ASRock公式CPUサポートリスト(oc.asrock.com)
位置づけGIGABYTE B550Xとの違いは1GbE・WiFi6E・M.2 2基目のx2
2026年8月2日には、同じくAM4向けの新型マザーボード「GIGABYTE B550 X」シリーズも発表されています。どちらもRyzen 7 5800X3DとDDR4環境の延命を訴求する製品ですが、実際の仕様を並べると、B550M Pro-A WiFi 6Eは明確に一段下の価格帯を狙った廉価版という位置づけです。
ASRock B550M Pro-A WiFi 6E
- 国内価格14,980円前後(確定・Amazon専売)
- 有線LAN1GbE(Realtek RTL8111H)
- 無線LANWi-Fi 6E
- M.2(2基目/チップセット側)PCIe 3.0 x2(16Gb/s)
- Bluetooth5.3
GIGABYTE B550 AORUS ELITE WIFI7
- 国内価格未定(2026年8月時点)
- 有線LAN2.5GbE
- 無線LANWi-Fi 7(160MHz幅)
- M.2(2基目/チップセット側)PCIe 3.0 x4(32Gb/s)
- Bluetooth5.4
有線LANは1GbEと2.5GbE、無線LANはWi-Fi 6EとWi-Fi 7、チップセット側M.2の帯域はx2とx4と、通信・ストレージまわりの主要スペックはいずれもGIGABYTE B550 Xシリーズが上回ります。一方で、B550M Pro-A WiFi 6Eはすでに国内価格と発売日が確定し、Amazonで実際に購入できる状態にあります。GIGABYTE B550 Xシリーズは本記事執筆時点で日本国内の価格・発売日が未定のままです。上位の通信性能を待つか、価格と入手性を優先して先に組んでしまうかは、通信環境の必要性と予算のバランスで判断する部分になります。
もう一つの選択肢として、同じくAM4向けにGIGABYTE B450M D3HP WIFI6Eもあります。こちらはB450チップセットのためPCIe 3.0止まりでCPU直結M.2もGen3までですが、Wi-Fi 6E対応という点ではB550M Pro-A WiFi 6Eと共通しています。Gen4 SSDを活かしたいならB550のB550M Pro-A WiFi 6E、チップセットの新しさよりも価格をさらに抑えたいならB450M D3HP WIFI6Eという住み分けになります。
結論買うべき人・見送るべき人
- Ryzen 5000シリーズとDDR4メモリを持っているが、マザーボードが故障してしまった人
- Ryzen 7 5700X3D・5800X3Dへの載せ替えを、追加のBIOS更新作業なしで済ませたい人
- Wi-Fi 6Eだけあれば十分で、2.5GbEやWi-Fi 7までは必要ない人
- GIGABYTE B550Xの国内価格確定を待たず、いま確定している価格で先に組みたい人
- いま使っているB550やX570が正常に動いている人(交換で平均FPSが上がる製品ではありません)
- 2.5GbEや複数のGen4 SSDを高速運用したい人(2基目M.2はGen3 x2止まりです)
- これから新規にRyzen 5000とDDR4を買いそろえてPCを組む人(AM5との総額比較が先です)
マザーボードが故障してRyzen 5000とDDR4メモリの置き場を失った場合、B550M Pro-A WiFi 6Eは価格と入手性の面で有力な候補です。ただし、正常に動いているB550やX570マザーボードをこれだけの理由で買い替える必要はありません。CPUの性能自体はマザーボードを交換しても変わらないためです。
FAQよくある質問
ASRock「B550M Pro-A WiFi 6E」は、Socket AM4とDDR4を維持しながらWi-Fi 6EとPCIe 4.0対応のHyper M.2を追加した、2026年8月28日発売のAmazon専売マザーボードです。価格は14,980円前後で、Ryzen 7 5700X3D・5800X3Dは公式CPUサポートリストによるとBIOS1.00から動作対象に含まれています。
同時期に登場したGIGABYTE B550Xシリーズと比べると、有線LAN・無線LAN・チップセット側M.2の帯域はいずれも一段下の廉価版という位置づけです。ただし国内価格と発売日はこちらが先に確定しており、いま確実に入手できる選択肢です。マザーボード故障などでRyzen 5000シリーズとDDR4メモリの置き場を探している人には有力な候補になりますが、正常なB550やX570から買い替える理由にはなりません。




