DeepCool「FD12 ARGB V2」が税込1,480円で8月28日発売|風量・静圧は旧型を下回る新型ケースファン
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リバース版も同額、ただし風量・静圧は旧型を下回ります
出典:アユート発売告知、アユート製品ページ FD12 ARGB V2、アユート製品ページ FD12R ARGB V2、アスク製品ページ FD12 ARGB V2、アスク製品ページ FD12R ARGB V2、DeepCool公式 旧型「FD12 ARGB」製品ページ、DeepCool公式 非ARGB版「FD12 V2」製品ページにもとづきます。価格・仕様は本記事公開時点(2026年8月26日)の情報です。
120mm ARGBケースファンをまとめて買い足そうとすると、数枚そろえるだけで数千円単位の出費になりがちです。パノラマ型ケースで側面や前面にリバース仕様のファンを並べたい場合、通常仕様とリバース仕様で価格差が付いている製品も多く、ARGBで統一しようとすると予算がさらに膨らみます。
DeepCoolはこの状況に対して、2026年8月28日に120mm ARGBケースファン「FD12 ARGB V2」と、そのリバースブレード仕様「FD12R ARGB V2」を発売します。市場想定価格はどちらも税込1,480円で共通しており、120mm ARGBファンとしてはかなり抑えた値付けです。新型はクローズドホイール構造を採用し、PWMとARGB SYNCを1本にまとめた8ピンコネクタでデイジーチェーン接続にも対応します。
この記事では、価格が安くなったという話だけで終わらせず、DeepCool公式が公開する回転数・最大風量・最大静圧・最大騒音値を旧FD12 ARGB、そして冷却性能を優先したい人向けの非ARGB版「FD12 V2」とも並べて確認します。「新型=旧型より高性能」とは限らないという実際のスペック関係を数値で示したうえで、リバース版を選ぶ意味、価格を優先すべき人と風量・静圧を優先すべき人の分かれ目を整理します。
目次
要点FD12 ARGB V2とFD12R ARGB V2はどんなファンか

FD12 ARGB V2(型番:R-FD12ARGBV2-BKAPN1-G)は、オープンフレームとクローズドホイール構造を組み合わせた120mm ARGBケースファンです。センターハブの周囲に9個の高輝度ARGB LEDを配置し、正面だけでなく側面からもライティングを楽しめます。寸法は120×120×25mm、ベアリングは長寿命のHydro Bearing、保証期間は3年です。市場想定価格は税込1,480円で、2026年8月28日に発売されます。
もっとも目を引く変更点は、ファンホイールの構造です。従来のFD12 ARGBはブレード外周が開放されたオープンホイール構造でしたが、FD12 ARGB V2はブレード先端をリング状に囲うクローズドホイール構造に変わりました。DeepCool・国内代理店の説明によると、この構造によって気流を1点に集中させやすくなり、風量と静圧を高めながら騒音を低く抑える狙いがあるとされています。ただし、この設計意図がどの程度実際の冷却効率に反映されているかは、後述するとおり公称スペックの数値だけでは判断できません。
FD12 ARGB V2・FD12R ARGB V2は、PWMとARGB SYNCを1本にまとめた独自の8ピンコネクタケーブルを採用しています。アスクの製品ページによると、このコネクタはデイジーチェーン接続に対応しており、ファン同士を数珠つなぎにできます。ファン1台ごとにマザーボードやハブまで配線する必要が減るため、複数枚をまとめて導入する際の配線本数とケース内部の取り回しを抑えやすくなります。
ARGB LEDの数も、旧FD12 ARGBの6個からFD12 ARGB V2・FD12R ARGB V2では9個へ増えています。側面まで光らせるオープンフレーム構造と合わせ、ライティングの見え方は新型の方が強化されている部分です。
価格1,480円という値付け、リバース版も同額
FD12 ARGB V2・FD12R ARGB V2の市場想定価格は、どちらも税込1,480円です。9個のARGB LED、クローズドホイール構造、デイジーチェーン対応の8ピンコネクタといった機能を備えながらこの価格に収めている点は、120mm ARGBファンというカテゴリーの中でも抑えた値付けといえます。
もうひとつ注目したいのは、リバース仕様のFD12R ARGB V2が、通常仕様のFD12 ARGB V2とまったく同じ1,480円で発売される点です。ファン市場では、リバース仕様(気流の向きを逆にした仕様)に数百円の価格差を付けているメーカーも珍しくありません。今回のように通常仕様とリバース仕様が同額であれば、前面に通常仕様、側面や底面にリバース仕様というように、パノラマ型ケースで枚数をそろえる構成でも、リバース版だから割高になるという心配をせずに予算を組めます。
仕様比較旧FD12 ARGB・非ARGB版FD12 V2と並べて見る公称値
DeepCool公式・国内代理店が公開している数値を、FD12 ARGB V2・FD12R ARGB V2・旧FD12 ARGB・非ARGB版FD12 V2の4製品で並べます。比較する項目は回転数・最大風量・最大静圧・最大騒音値・ARGB LED数の5つです。
- 価格1,480円(税込)
- 回転数500〜1,900rpm±10%
- 最大風量56.31CFM
- 最大静圧1.48mmAq
- 最大騒音値正面26.57dB(A)/側面24.27dB(A)
- ARGB LED9個
- 価格1,480円(税込)
- 回転数500〜1,700rpm±10%
- 最大風量50.56CFM
- 最大静圧1.18mmAq
- 最大騒音値正面26.07dB(A)/側面22.60dB(A)
- ARGB LED9個
- 回転数400〜2,050rpm±10%
- 最大風量63.6CFM
- 最大静圧2.56mmAq
- 最大騒音値26.9dB(A)以下
- ARGB LED6個
- 価格1,480円の枠外・別価格帯
- 回転数500〜2,500rpm±10%
- 最大風量79.89CFM
- 最大静圧4.15mmAq
- 最大騒音値正面35.66dB(A)以下/側面32.32dB(A)以下
- ARGB LEDなし(非搭載)
※各社製品ページの公称値にもとづきます。実測データではなく、測定条件はメーカーごとに異なる場合があります。
数値で比べると、FD12 ARGB V2の最大風量56.31CFMは旧FD12 ARGBの63.6CFMより約11%低く、最大静圧1.48mmAqも旧型の2.56mmAqより約42%低くなっています。DeepCoolはクローズドホイール構造について「風量と静圧を高めながら騒音を低く抑える」という設計思想を説明していますが、これは同じ回転数・同じ設計の中での効果を指す説明であり、世代の異なる旧FD12 ARGBとの直接比較で数値が上回ることを意味するものではありません。同一回転数・同一騒音レベルでの効率差を示す第三者の実測データは、本記事公開時点では確認できていません。「新型」という名称や1,480円という安さだけで、旧型より風量・静圧が優れていると判断しないよう注意してください。
使い方リバース版とデイジーチェーンの活かしどころ
選び方冷却性能重視なら非ARGB版、価格と配線重視ならV2系
4製品の公称値を踏まえると、選び方は大きく2方向に分かれます。
最大風量79.89CFM・最大静圧4.15mmAqと、FD12 ARGB V2の56.31CFM・1.48mmAqを大きく上回ります。CPUクーラーのファンやラジエーターの吸気・排気など、風量・静圧の数値そのものを優先したい用途では有力な候補です。ただしARGB非搭載で、最大騒音値も正面35.66dB(A)以下・側面32.32dB(A)以下とFD12 ARGB V2より高くなり、価格も税込1,480円という今回の想定価格には含まれない別モデルです。
9個のARGB LEDによる側面からのライティング、デイジーチェーンによる配線本数の削減、税込1,480円という価格の3点をまとめて重視する組み方に向いています。パノラマ型ケースで前面・側面の見た目とコストを両立したい場合は、こちらが基本の選択肢になります。
判断買うべき人・様子見でよい人
- 予算を抑えつつARGBライティング付きの120mmファンを複数枚そろえたい人
- パノラマ型ケースの側面・底面にリバース仕様のファンを導入したい人
- 複数枚のファンをデイジーチェーンでまとめて配線したい人
- 旧FD12 ARGBを新規に買い足すより、安い新型で統一したい人
- 最大風量・最大静圧の数値そのものを優先したい人(非ARGB版FD12 V2の方が公称値は高い)
- クローズドホイール構造の実際の冷却効率を実測データで確認してから判断したい人
- 既に旧FD12 ARGBを複数枚使っていてLED数・見た目の統一感を保ちたい人(6個から9個に変更)
- 発売直後のため実際の通販価格・在庫状況がまだ確認できない人(2026年8月28日以降に要確認)
購入先FD12 ARGB V2・FD12R ARGB V2の予約はこちら
通常仕様・リバース仕様とも、楽天市場で発売予定の予約ページが確認できます。前面には通常仕様、側面・底面にはリバース仕様というように使い分けたい場合は、こちらから価格・在庫状況を確認してください。
他社比較他社の120mm ARGB・PWMファンとの価格比較
FD12 ARGB V2の1,480円という価格が実際どのくらいの位置づけなのか、他社の120mmファンと1個あたりの単価で比べてみます。まとめ買いセットは合計価格を個数で割った単価で並べています。
- 参考価格約1,890円/3個(1個あたり約630円)
- ベアリングS-FDB
- 回転数最大1,500rpm
- 位置づけFD12 ARGB V2より単価が安いARGB入門機
- 参考価格約4,530円/3個(1個あたり約1,510円)
- ベアリング磁気ドーム軸受
- 対応デイジーチェーン対応・iCUE連動
- 位置づけFD12 ARGB V2とほぼ同水準の単価
- 参考価格約8,360円/5個(1個あたり約1,672円)
- ベアリング流体動圧軸受(FDB)
- 回転数600〜3,000rpm
- 位置づけARGBを求めず風量・拡張性を優先する場合の代替
- 参考価格約5,370円/個
- 最大騒音値22.5dBA
- 最大風量63.2CFM
- 位置づけ価格よりも静音性を最優先する場合の選択肢
※各社Amazon.co.jp掲載価格をもとにした参考値(変動あり)。FD12 ARGB V2/FD12R ARGB V2の1,480円は楽天市場の市場想定価格のため、単純な販路の異なる価格同士の比較である点に注意してください。
単価だけで見るとThermalright TL-C12CW-Sの方が安く、CORSAIR RS120 ARGBはFD12 ARGB V2とほぼ同じ水準です。ARGBにこだわらないなら、ARCTIC P12 Pro PSTのような高回転域のPWMファンや、静音性を最優先するNoctua NF-A12x25 G2も候補になります。デイジーチェーン対応・クローズドホイール構造・リバース版が同額という組み合わせで比較したい場合にFD12 ARGB V2/FD12R ARGB V2を選ぶ、という位置づけで検討してください。
他社の120mmファンも比較する


※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
疑問解消FD12 ARGB V2でよくある質問
総括安さは本物、性能は「新型=上位互換」ではない
DeepCoolの120mm ARGBケースファン「FD12 ARGB V2」と、背面から吸気できるリバースブレード仕様の「FD12R ARGB V2」が2026年8月28日に発売されます。市場想定価格はどちらも税込1,480円で、120mm ARGBファンとしてはかなり抑えた値付けです。リバース版も同額のため、パノラマケースで複数枚のリバースファンをそろえる構成でもコスト負担が小さく済みます。
一方で、DeepCool公式が公開する公称値を見る限り、新型が採用するクローズドホイール構造は最大風量が旧FD12 ARGB比で約11%、最大静圧が約42%低下しています。「新型=旧型より高性能」とは限らないという事実は、価格の安さと同じくらい重要な情報です。同一条件での実測比較データが出るまでは、風量・静圧を最優先したい人は非ARGB版の「FD12 V2」も含めて検討したほうが確実です。
デイジーチェーン対応の8ピンコネクタで配線本数を抑えられる点も含め、価格・見た目・配線のしやすさを重視するならFD12 ARGB V2/FD12R ARGB V2、風量・静圧の絶対値を重視するなら非ARGB版FD12 V2という住み分けで選ぶのが実態に近い選び方です。








