GIGABYTE新型B450「B450M D3HP WIFI6E」と9,980円の「B450M H ARGB」|B550との違いと買うべき人
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出典:GIGABYTE「B450M D3HP」仕様ページ、GIGABYTE「B450M D3HP WIFI6E」仕様ページ、Tom’s Hardware、VideoCardz。B450M D3HPシリーズの価格・国内販売時期は2026年9月29日時点で発表されていないため、購入時は販売店とメーカーの最新情報を確認してください。
目次
先に結論B550と同価格なら見送る。AM4資産を新品で直したい人には意味がある
GPU用スロットはPCIe 3.0 x16、最速のM.2もPCIe 3.0 x4です。性能・拡張性を優先する新規組み立てならB550やAM5が基本ですが、故障したAM4マザーボードを新品へ交換したい場合は比較対象になります。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| Ryzen 5000とDDR4を保有 | 候補になる | CPU・メモリを買い直さず、マザーボードだけを新品へ替えられます。 |
| メモリ2枚・SSD1枚で安く直したい | B450M H ARGB | 10月2日発売、店頭価格9,980円。DIMMは2本、M.2は1基に絞られています。 |
| Gen4 SSDを活かしたい | B550を優先 | 本機のM.2は最大PCIe 3.0 x4。2本目はPCIe 2.0 x2です。 |
| 2.5GbEや高速LANが必要 | 見送る | 有線LANは1GbEです。WIFI6Eでも有線側の速度は変わりません。 |
| 新規にPC一式を組む | 価格次第でAM5も比較 | CPU・メモリを新調するなら、今後の拡張性を含めて総額で比べるべきです。 |
新型B4502026年にB450M D3HPシリーズが追加された
今回追加されたのは、無線LANを持たない「B450M D3HP」と、Wi-Fi 6EとBluetoothを備える「B450M D3HP WIFI6E」の2モデルです。いずれもAMD B450チップセット、Socket AM4、DDR4 DIMM×4を採用するMicro-ATXマザーボードで、本体サイズは24.4×24.4cmです。
2026年にB450の新型が出てくる背景には、メモリ価格の高騰があります。AM5へ移るとDDR5を買い直す必要がありますが、本機なら手持ちのDDR4をそのまま使えます。メモリを買い直さずにPCを直せることが、PCIe 4.0を持たないB450をあえて選ぶ理由になります。
対応CPUとしてRyzen 3000/3000G、Ryzen 4000G、Ryzen 5000/5000Gシリーズが案内されています。実際に載せ替える際は、CPUサポートリストと出荷時BIOSの両方を確認してください。CPUが未対応の状態でもBIOS更新が必要な場合に備え、Q-Flash Plusを搭載する点は交換用マザーボードとして実用的です。
主な仕様4+2フェーズ・DDR4×4・M.2×2。ただし2基目はPCIe 2.0 x2
| 項目 | B450M D3HPの仕様 | 購入前に見るポイント |
|---|---|---|
| 電源回路 | 4+2フェーズのデジタルVRM | 高負荷CPUを常時使う用途より、既存環境の維持に向く構成です。 |
| メモリ | DDR4 DIMM×4、最大128GB、XMP対応。公式仕様の対応速度はDDR4-2667まで | DDR4-3200などのXMP動作はCPUとメモリの組み合わせ次第です。メモリサポートリストで確認します。 |
| GPUスロット | PCIe 3.0 x16 | 現行GPUでも使えますが、PCIe 4.0の帯域を必要とする前提ではありません。 |
| M.2 | 1基目:PCIe 3.0 x4/x2・SATA、2基目:PCIe 2.0 x2 | 2枚のNVMe SSDを高速運用したい場合は特に不利です。 |
| 有線LAN | Realtek 1GbE | 2.5GbE回線・NASを活かす用途には足りません。 |
| 映像出力 | DisplayPort 1.2×1、HDMI 2.0b×2 | 映像出力にはRadeon Graphics内蔵の対応APUが必要です。 |
PCIe 4.0対応SSDを搭載しても、本機ではGen4本来の転送速度では動作しません。この制約はゲームのフレームレートへ直結するとは限りませんが、ストレージの大容量コピー、複数SSD、将来の拡張性を重視するなら見落とせない差です。
現代化した部分Q-Flash Plus、フロントUSB-C、Smart Fan 6を組み合わせる
チップセットはB450のままでも、基板としては後年の機能を取り込んでいます。背面のQ-Flash Plusボタン、フロントパネル用USB 3.2 Gen 1 Type-Cヘッダー、Smart Fan 6、ARGB Gen2ヘッダー×3、RGBヘッダー×1、GIGABYTE Control Centerを備えます。
フロントUSB-Cの転送速度は5Gbpsです。高速な20GbpsやUSB4端子ではありませんが、対応ケースの前面USB-Cを使いたいAM4環境には実用的です。CPUファンヘッダー×1とシステムファンヘッダー×2も搭載します。
WIFI6Eの違い6GHz帯を使えるが、速度はルーター・回線・設置条件にも左右される
B450M D3HP WIFI6EはRealtek RTL8852CEを搭載し、2.4GHz/5GHz/6GHz帯、Wi-Fi 6E(802.11ax)、160MHz幅、Bluetooth 5.4に対応します。無線LANを後付けカードで増設せずに済むことが、通常版との最も分かりやすい差です。
壁や距離、混雑、インターネット回線の速度によって実効速度は変わります。また、本機の有線LANは1GbEです。Wi-Fi 6Eという表記だけでPC全体が2.5GbE相当になるわけではありません。
下位モデル9,980円のB450M H ARGBが10月2日発売。メモリとM.2を削って価格を下げた
GIGABYTEは2026年9月29日、同じB450チップセットのMicro-ATXマザーボード「B450M H ARGB」の国内取り扱いを発表しました。発売日は10月2日(金)、市場想定売価は税込9,980円です。10月2日にはツクモパソコン本店やTSUKUMO eX.の店頭に並び、店頭価格も想定どおりの9,980円でした。B450M D3HPシリーズより先に、国内で買えるようになっています。

安さの理由は、拡張性を割り切った構成にあります。DDR4スロットは2本で最大64GB、M.2は1基だけで、フロントUSB Type-C用のヘッダーもありません。拡張スロットはPCIe x16×1とPCIe x1×1の2本なので、グラフィックボードのほかに挿せるのはx1のカード1枚までです。電源回路はD3HPと同じ4+2フェーズですが、製品画像を見る限り電源回路部にヒートシンクは付いていません。名前のとおり、ARGB Gen2ヘッダー3基とRGBヘッダー1基を備え、ケースファンやLEDストリップの発光をRGB Fusionでまとめて制御できます。
| 項目 | B450M H ARGB | B450M D3HP |
|---|---|---|
| 国内価格・発売日 | 店頭価格9,980円・10月2日発売 | 国内での発表なし |
| メモリ | DDR4 DIMM×2、最大64GB | DDR4 DIMM×4、最大128GB |
| M.2 | 1基(PCIe 3.0 x4/x2・SATA) | 2基(2基目はPCIe 2.0 x2) |
| フロントUSB-C | なし | 5Gbps |
| 映像出力 | DisplayPort 1.2×1、HDMI 2.0b×1 | DisplayPort×1、HDMI×2 |
| 有線LAN | 1GbE | 1GbE |
| サイズ | 23.3×19.8cm | 24.4×24.4cm |
仕様の出典:GIGABYTE「B450M H ARGB」仕様ページ、GIGABYTEの国内発表(エルミタージュ秋葉原掲載)、AKIBA PC Hotline!の発売情報。実際の店頭価格は販売店によって変わります。
買う価値があるのは、メモリを2枚しか使わず、NVMe SSDも1枚で足りる人です。たとえばRyzen 5 5600とDDR4 16GB×2の組み合わせで、壊れたマザーボードだけを替えるなら、本機の制約はほとんど問題になりません。16GB×4など4枚挿しのメモリや、2枚のM.2 SSDを使っている人は、そのままでは移し替えられないので対象外です。
Ryzen 7 5800X3DやRyzen 9 5950Xのような上位CPUを載せる場合は、ヒートシンクのない電源回路の温度が上がりやすくなります。Ryzen 5000シリーズは対応CPUとして案内されていますが、個別の対応状況はCPUサポートリストで確認してください。長時間の高負荷が続く使い方なら、電源回路にヒートシンクを備えたB550を選ぶほうが安心です。Wi-Fi 6E付きのB550を選ぶなら、MSI PRO B550M-P WIFI6EとASRock B550M Pro-A WiFi 6Eの比較で違いを確認できます。
同じGIGABYTEのB550版「B550M H ARGB」との1,790円差や、Ryzen 5 5500・Ryzen 5000GではB550にしてもPCIe 3.0のままになる点は、B450M H ARGBとB550M H ARGBの比較で確認できます。
B550との比較価格差が小さいならPCIe 4.0対応のB550が有利
B550は、対応Ryzenと組み合わせることでPCIe 4.0 x16やPCIe 4.0 x4 M.2を利用できる製品があります。たとえばASRock B550M Pro4も、CPU接続のPCIe 4.0スロットとGen4 x4 M.2を案内しています。ASRock B550M Pro4の公式仕様
そのためB450M D3HPシリーズが成立するのは、価格が十分に低い、またはWi-Fi 6Eを含めた必要な機能が手持ちのAM4環境にちょうど合う場合です。新規にRyzen 5000とDDR4を買いそろえる用途まで広げると、B550やAM5との総額比較が欠かせません。
B450M H ARGBと比べやすいのは、同じ10月2日に税込16,980円で発売されたMSI PRO B550M-P WIFI6Eです。差額の7,000円で増えるのは、Gen4 x4のM.2、PCIe 3.0 x4の2基目のM.2、DDR4スロット4本、Wi-Fi 6Eです。Gen4 SSDを買い足す予定がある人や、メモリを4枚挿している人なら、この差額を払う意味があります。ただしMSIも電源回路にヒートシンクを持たないので、Ryzen 7 5800X3Dのような上位CPUを長時間回すなら、ヒートシンク付きのASRock B550M Pro-A WiFi 6Eが候補です。Ryzen 5とDDR4 2枚、SSD 1枚の構成を直すだけなら、B450M H ARGBで足ります。
他製品との比較国内で買えるAM4マザーボードと並べると、差はM.2とPCIeの世代に出る
B450M D3HP WIFI6Eと同じ「AM4・DDR4・Micro-ATX・無線LAN付き」という条件で比べやすいのが、2026年8月に登場したASRock B550M Pro-A WiFi 6Eです。無線LANが不要なら、MSI B550M PRO-VDHも候補になります。2製品とも2026年9月26日時点でAmazon.co.jpが販売・出荷しています。
| 項目 | B450M D3HP WIFI6E | ASRock B550M Pro-A WiFi 6E | MSI B550M PRO-VDH |
|---|---|---|---|
| チップセット | AMD B450 | AMD B550 | AMD B550 |
| GPUスロット | PCIe 3.0 x16 | PCIe 4.0 x16 | PCIe 4.0 x16 |
| 1基目のM.2 | PCIe 3.0 x4 | PCIe 4.0 x4 | PCIe 4.0 x4 |
| 2基目のM.2 | PCIe 2.0 x2 | PCIe 3.0 x2 | PCIe 3.0 x4 |
| 無線LAN | Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.4 | Wi-Fi 6E・Bluetooth 5.3 | なし |
| 有線LAN | 1GbE | 1GbE | 1GbE |
| フロントUSB-C | 5Gbps | 5Gbps | 5Gbps |
| 映像出力 | DisplayPort×1、HDMI×2 | HDMI×1 | DisplayPort×1、HDMI×1、VGA×1 |
仕様の出典:CFD販売「B550M Pro-A WiFi 6E」製品ページ、MSI「B550M PRO-VDH」データシート。B550の2製品でPCIe 4.0になるのは、Ryzen 5000・3000シリーズ(Gを除く)を載せた場合です。Ryzen 5000G・4000GなどのAPUではPCIe 3.0で動作します。
表で一番大きな差は、ストレージの速度です。B550の2製品は、1基目のM.2でGen4 SSD本来の速度を出せます。2基目もASRockはPCIe 3.0 x2、MSIはPCIe 3.0 x4で、B450M D3HP WIFI6EのPCIe 2.0 x2より余裕があります。一方で有線LANは3製品とも1GbEで、この点に差はありません。
映像出力は、APUで2台以上のモニターを使うならB450M D3HP WIFI6Eが有利です。ASRock B550M Pro-A WiFi 6EはHDMIが1基だけなので、グラフィックボードを挿さない構成では出力先が限られます。国内価格が出ていないB450M D3HP WIFI6Eを待つより、今すぐAM4環境を直したいならB550の2製品から選ぶほうが確実です。
手持ちのRyzenとDDR4を活かしてマザーボードだけ替えたい人は、無線LANの要否で選び分けられます。CPU・メモリごと新しくするなら、AM5のマザーボードも比べておくと後悔しにくくなります。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQB450M D3HP/WIFI6Eのよくある質問
まとめ2026年のB450は「延命」ではなく、AM4を新品で維持するための選択肢
B450M D3HPシリーズは、Socket AM4とDDR4を維持しながら、Q-Flash Plus、フロントUSB-C、Smart Fan 6を取り込んだ新型B450マザーボードです。WIFI6EモデルではWi-Fi 6Eも使えます。国内で先に買えるのは、DIMM×2・M.2×1に絞って店頭価格9,980円のB450M H ARGBです。
一方、PCIe 3.0、2基目M.2のPCIe 2.0 x2、1GbEは明確な制約です。B550と価格差が小さいならB550を優先し、手元のRyzen 5000とDDR4を活かしたい、故障したAM4マザーボードを新品へ替えたいという条件で選択肢に入れるのが妥当でしょう。




