『VanySlash(ヴァニースラッシュ)』はどんなゲーム?体験版は「非常に好評」の個人開発アクションRPG|8月13日発売・必要スペック解説
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体験版は「非常に好評」、日本語フルボイスの個人開発アクションRPG
出典:Steamストアページ / VanySlash Demo / 公式サイト / 開発者の告知投稿(2024年10月22日)
Steamのおすすめ欄でヴァニーというキャラクターを見かけて気になった、という入り方をした人が多いタイトルです。ただ、発売前の個人開発作品は情報が公式の紹介文しかなく、実際にどういう手触りなのかが分かりにくいのが困りどころでしょう。
この作品には強い材料があります。体験版が2025年6月9日から1年以上無料で公開されていて、そこに58件のレビューが積み上がっているのです。好評49・不評9でSteamの表記は「非常に好評」。製品版が未発売でも、遊んだ人の生の感想が読める状態になっています。
ここではゲームの中身と必要スペックを整理したうえで、その体験版レビュー58件と、開発者が公開した5回のアップデート履歴を突き合わせます。何が評価され、どこが引っかかっていて、そのうちどれが既に直っているのかまで分けて見ていきます。
目次
要点8月13日発売、個人サークルによる日本語フルボイスのアクションRPG
開発・販売はどちらもAtelier Delionで、リョウ氏による個人開発です。ジャンルはアクションとインディー、Steamのタグではアクションロールプレイングにも分類されています。日本語はインターフェース・音声・字幕すべてに対応し、フル音声が付くのは日本語のみです。英語はインターフェースと字幕のみ対応します。シングルプレイヤー専用で、Steam実績とファミリーシェアリングに対応。ゲームパッドの使用が推奨されています。価格は本記事執筆時点でStoreに表示されておらず、発売時に判明します。
主人公は近接戦闘を得意とする魔法使いのヴァニーで、相棒は魔法金属の斧マグナスⅢ世です。マグナスは意思を持ってしゃべるため、拠点でも冒険中でも2人の掛け合いが常に続きます。この掛け合いは体験版のレビューでも好意的に触れられている要素です。
中身酒場でクエストを受けて出撃、魔導器を集めて強くなる
基本的な流れは拠点になっている酒場から始まります。ヴァニーの装備を整えてクエストを受注し、ストーリーを進めていく構造です。各クエストには衣装やアクセサリー、そして2人のアクションを強化する魔導器が隠されており、それらを集めることで戦闘の幅が広がっていきます。
拠点の名前は「Goblin’s Bar」で、店内にはビックリマークを頭上に出したゴブリンの店主が立っています。公式のスクリーンショットを見ると、話しかける操作の案内にゲームパッドの「A」とキーボードの「ENTER/F」が併記されており、どちらの入力でも進められる作りになっているのが分かります。
ストーリークエストとは別に周回できるフリークエストも用意されています。入手した衣装やアクションを試したり、経験値やお金を稼いだりする用途です。
戦闘については、体験版を遊んだ人の記述からもう少し具体的な形が見えてきます。ロッド形態と斧形態を切り替えて戦うシステムで、通常攻撃は3連撃、そこに溜めて撃つマグナスショット、ヒップアタック、必殺技のキックが加わります。ロックオン機能は体験版時点では搭載されていませんでした。
要素衣装カスタマイズは7か所、フォトモードも搭載
公式が前面に出している要素が衣装のカスタマイズです。上着、足、アクセサリーなど計7か所のカスタマイズスロットがあり、セクシー系から硬派なものまで揃えられています。
体験版のレビューでは、衣装が入手した時点でパラメーターに反映されるため見た目とステータスを両立して選べる点、カメラを自由に動かせてインターフェースの非表示もできるためスクリーンショットが撮りやすい点が挙げられていました。フォトモードの存在も好意的に受け止められています。
公式のスクリーンショットでも、酒場での赤いコート姿と溶岩ステージでのボディスーツ姿というように、同じヴァニーがまったく違う見た目で登場しています。衣装がそのまま画面の印象を変える作りであることは、静止画からも読み取れます。
なおSteamの人気タグには性的表現とヌードが含まれ、開発者によるコンテンツ説明にも露出度の高い衣装、セクシーなエモート、アルコールの使用が明記されています。ただしStoreページに年齢確認は設定されておらず、成人指定の作品ではありません。
動作環境必要スペックは最低GTX 1070・推奨RTX 2070
公式が公開している必要スペックは次のとおりです。この作品は測定の前提条件まで書いてある珍しいケースで、そこを含めて読むと意味が変わります。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 10 64bit |
| CPU | Core i7-6600K | Core i7-7700K |
| メモリー | 16GB | 16GB |
| GPU | GeForce GTX 1070 | GeForce RTX 2070 |
| DirectX | Version 11 | Version 11 |
| ストレージ | 10GB | 10GB |
| 想定条件 | 1920×1080以下・グラフィック設定「低」 | 1920×1080・グラフィック設定はデフォルト |
この作品の最低要件は、GTX 1070でグラフィック設定を「低」にし、解像度を1920×1080以下に落とした状態を想定しています。推奨のRTX 2070でようやく1080pのデフォルト設定です。つまり公式の推奨要件を満たしても、4Kや高リフレッシュレートを狙う想定にはなっていません。インディーの3Dアクションとしては要求が軽くない部類で、メモリーが最低16GBという点も見落とさないようにしてください。
ステージは酒場のような屋内だけでなく、溶岩地帯や上のような雪原まで用意されています。開発者は2024年10月の投稿でも、薄暗い地下や砂漠、火山など複数のステージを制作していると述べていました。
体験版のレビューでは、解像度が1080p上限だったという指摘と、設定を下げてもクエスト最後のボス戦で30fpsを下回る場面があったという報告が出ています。最適化の詰めが製品版でどこまで進んだかは、発売後に確認したいポイントです。
評判体験版レビュー58件を全部読んで分かったこと
ここがこの作品を判断するうえで最も使える材料です。体験版は2025年6月9日に公開され、本記事執筆時点で58件のレビューが付いています。内訳は好評49・不評9で、好評率はおよそ84%、Steamの表記は「非常に好評」です。
言語別では英語28件、日本語11件、ポルトガル語(ブラジル)9件と続き、日本国内だけでなく海外からも遊ばれています。プレイ時間の中央値は0.3時間ほどで、体験版のボリュームは20分前後という記述もありました。
- テンポが良く、動きがサクサクで爽快感がある
- 長いオープニングがなく、すぐ遊び始められる
- ロッドと斧を切り替える戦闘システムの発想
- ヴァニーのモデリングの完成度、衣装の作り込み
- ヴァニーとマグナスの掛け合いが楽しい
- 音楽の評価が高い
- フォトモードとインターフェース非表示でスクリーンショットが撮りやすい
- 攻撃の手応えが軽く、当てた感触が薄いという声が複数
- モーションが固く、動きの自然さに改善の余地がある
- ロックオンがなく、敵に向き直りにくい
- キャラクターが8方向にしか向かず、パッドでの操作に違和感
- キーボードとマウスでの操作が厳しいという指摘
- コンテンツの量と戦闘の奥行きが物足りない
- ボス戦でフレームレートが落ちる場面がある
不評の9件を読むと、批判の中心は「見た目は良いが遊びの手応えが伴っていない」という一点に集約されます。逆に好評側も、多くが「ポテンシャルを感じる」「製品版に期待」という書き方で、現時点の完成度そのものを絶賛しているわけではありません。この温度感は正確に受け取っておいたほうがよいでしょう。
開発体制公開から2週間で5回のアップデートが入っている
体験版の指摘を読むときに一緒に見ておきたいのが、開発者が公開直後に出したアップデート履歴です。2025年6月9日の公開から2週間強のあいだに、5回の更新が入っています。
すり抜けバグ、進行不能バグ、音量が大きすぎる問題、カメラの反転設定といった初期レビューの指摘が、順番に潰されているのが分かります。個人開発でこの反応速度は評価してよい部分です。
開発期間の長さも押さえておきたい点です。開発者は2024年10月22日の投稿で「2025年発売予定」と告知しており、そこから1年近く遅れて2026年8月13日の発売にたどり着いています。体験版が公開されたのが2025年6月9日なので、体験版のまま1年2か月を過ごした計算です。急いで出した作品ではなく、体験版で挙がった指摘を反映する時間は十分にあったと見てよいでしょう。
バージョン1.05が出た2025年6月27日を境に区切ると、それ以前のレビューは33件で好評率約85%、それ以降は25件で好評率約84%でした。バグ修正で評価が跳ね上がったわけではなく、支持されている点と物足りないとされる点の構図は1年以上ほぼ変わっていません。手応えやモーションといった根本的な部分の評価は、製品版で実際に触るまで判断を保留するのが妥当です。
対応言語日本語はフルボイス、簡体字中国語の要望も出ている
対応言語は日本語と英語の2言語です。日本語はインターフェース、音声、字幕のすべてに対応し、英語はインターフェースと字幕のみになります。つまり音声は日本語だけで、これは国内のプレイヤーにとって明確な利点です。体験版のレビューでも声の演技を評価する声がありました。
一方、体験版のレビューには簡体字中国語への対応を求める書き込みが複数あり、海外からの関心も出ています。製品版で言語が追加されるかどうかは現時点で発表されていません。
携帯機Steam Deckは体験版に推奨設定ボタンがある
Steam Deckでの動作について、公式に互換性の認証が出ているわけではありません。ただし体験版のバージョン1.04で、オプションにSteam Deck向けの推奨設定ボタンが追加されています。開発者側がSteam Deckを意識していること自体は確かです。
とはいえ、公式の推奨要件がRTX 2070で1080pデフォルト設定という水準であること、体験版でボス戦のフレームレート低下が報告されていることを踏まえると、携帯機で快適に動くかどうかは製品版が出てから確認したほうが安全です。まず無料の体験版をSteam Deckへ入れて試すのが確実な手順になります。
対象者どういう人に向いているか
体験版のレビューで比較対象として名前が挙がっていたのは、Stellar Blade、旧世代のモンスターハンター、ベヨネッタ、デビル メイ クライ 4といったタイトルです。実際の規模はそれらよりずっと小さいものの、目指している方向性は伝わります。
向いているのは、キャラクターの見た目と衣装の着せ替えを楽しみたい人、日本語フルボイスの国産インディーを応援したい人、そしてテンポ良く短時間で遊べるアクションを探している人です。逆に、精密なコンボや歯ごたえのある戦闘設計を最優先する人は、体験版で手応えを確かめてから判断したほうが確実でしょう。
幸い体験版は無料で残っています。発売前に自分のPCで動くかどうかと、アクションの感触が好みかどうかを両方確認できる状態です。
FAQよくある質問
総括まとめ|買う前に体験版を触れる、珍しく判断しやすいタイトル
『VanySlash』は、Atelier Delionのリョウ氏が個人で開発したアクションRPGです。2026年8月13日発売、日本語はフルボイス対応、必要スペックは最低GTX 1070・推奨RTX 2070で、いずれもメモリー16GBが前提になっています。価格は発売時に判明します。
体験版に付いた58件のレビューを読むと、テンポの良さ、ヴァニーのモデリング、衣装カスタマイズ、掛け合いと音楽が支持される一方で、攻撃の手応えの軽さ、モーションの固さ、ロックオン非搭載、コンテンツ量が繰り返し指摘されていました。開発者は公開2週間で5回のアップデートを出し、すり抜けや進行不能、カメラ反転設定といった指摘を潰していますが、それでも好評率は約85%から約84%とほぼ横ばいです。評価の骨格は1年以上変わっていません。
このタイトルの良いところは、判断材料が発売前から手元にあることです。体験版が無料で残っているので、GTX 1070やRTX 2070といった要件が自分のPCで実際にどの程度出るのか、そしてアクションの手触りが好みかどうかを、購入前に両方確かめられます。レビューで割れているのはまさにその手触りの部分なので、他人の評価より自分で20分触ってみるのが一番早い判断方法です。



