FOSTEX T50RP-BTはゲームに使える?遅延20ms・有線入力なし・44,000円をBlackShark V3 Proと比較
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遅延20ms・有線入力なし・44,000円を、BlackShark V3 Proと有線版で比べる
出典:FOSTEX「T50RP-BT」製品ページ、FOSTEX「T50RP-BT を発売いたします」、FOSTEXオンラインショップ「T50RP-BT」、FOSTEXオンラインショップ「T50RPmk4g+」、FOSTEX「東京ゲームショウ2026に出展いたします」、Razer「BlackShark V3 Pro」、PHILE WEB「フォステクス、平面磁界ワイヤレスヘッドセットのホワイトモデルを参考展示」にもとづきます(2026年9月26日確認)。
フォステクスは2026年8月20日、ワイヤレスヘッドセット「T50RP-BT」を発表し、8月下旬に出荷を始めました。50年以上改良が続くRP方式の平面振動板ドライバーを積んだモデルとして、初めてワイヤレスに対応しています。9月の東京ゲームショウ2026でも、フォステクスのブースで試聴できる製品として展示されました。
価格はオープンで、フォステクスのオンラインショップでは44,000円です。同じRPドライバーを積む有線のゲーミングヘッドセット「T50RPmk4g+」は33,000円、ゲーミングヘッドセットで同じ価格帯のRazer「BlackShark V3 Pro」は40,780円です。
ゲームに使うなら、どこが強みで、どこが弱いのか。フォステクスとRazerの公式仕様をもとに、遅延、有線入力、ANC、重さ、有線版との差額の順に整理します。
RPドライバーの音を、ケーブルなしでPCゲームにも音楽にも使いたい人に向く製品です。ゲーム機能の多さで選ぶなら、遅延10ms、ANC、有線接続を備えるBlackShark V3 Proが上です。T50RP-BTは有線で音を入れられず、充電用のUSB-Cケーブルも付属しないので、購入前にこの2点を確認してください。


目次
TGS2026ブースではホワイトを参考展示、反響次第で商品化も
東京ゲームショウ2026(9月17日〜21日)のフォステクスブースでは、すでに発売中のブラックに加えて、ホワイトモデルが参考展示されました。ブースでは来場者にブラックとホワイトのどちらが好みかを尋ねるアンケートも行われていて、その反応次第でホワイトモデルが追加される可能性があると報じられています。
2026年9月26日時点で、ホワイトモデルの発売日・価格は正式発表されていません。あくまで参考展示の段階で、商品化が確定した製品ではない点には注意してください。
比較表有線版とBlackShark V3 Proとの違い
メーカーの公式仕様と直販価格で並べると、次のとおりです。
| 項目 | T50RP-BT | T50RPmk4g+ | BlackShark V3 Pro |
|---|---|---|---|
| 価格(メーカー直販) | 44,000円 | 33,000円 | 40,780円 |
| 接続 | USB-Cトランシーバー(2.4GHz帯)・Bluetooth | 有線(3.5mm) | 2.4GHz・Bluetooth・USB有線・3.5mm |
| 低遅延の公称値 | 20ms(トランシーバー使用時) | 有線のため該当なし | 10ms |
| 有線での音声入力 | なし(USB-Cは充電専用) | あり(3.5mm) | あり(USB・3.5mm) |
| ドライバー | RP方式平面振動板 | RP方式平面振動板 | 50mm |
| ハウジング | セミオープン | セミオープン | 密閉 |
| ANC | 仕様表に記載なし | なし | あり(ハイブリッド) |
| 重さ | 約342g(マイクなし) | 約370g(マイクケーブル約40g込み) | 367g |
| バッテリー | 48時間以上 | 不要(有線) | 最大70時間 |
| 再生周波数帯域 | 20〜20,000Hz | 10〜40,000Hz | — |
価格はフォステクスとRazerの直販価格です(2026年9月26日確認)。BlackShark V3 Proの再生周波数帯域は比較の対象外としています。
遅延20msはUSB-Cトランシーバー使用時の値、最速ではない
T50RP-BTの20msは、付属のUSB-CトランシーバーをPCにつないだときの値です。Bluetoothでの接続は、SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、LE AudioのLC3に対応し、Auracastにも対応しますが、ゲーム向けの低遅延をうたっているのはトランシーバー接続のほうです。
20msは十分に低い数字ですが、ゲーミングヘッドセットとしては最速ではありません。BlackShark V3 Proは、第2世代のHyperSpeed Wirelessで10msをうたっています。差は10msで、60fpsの1フレーム(約16.7ms)より短い時間です。この差が勝敗を分けるほどの人は多くありませんが、遅延の数字だけで選ぶならBlackShark V3 Proが上です。
フォステクスは、トランシーバーの対応機器としてPCを挙げています。PS5やNintendo Switch 2で使いたい場合、公式にはうたわれていないので、動作する前提で買わないほうが安全です。
有線有線で音を入れる端子がない
購入前にいちばん確認したいのがここです。T50RP-BTの仕様表では、本体のUSB Type-C端子は「充電用」とされていて、3.5mmの入力端子も記載されていません。バッテリーが切れたときに、ケーブルをつないで有線ヘッドホンとして使うことはできません。
さらに、充電用のUSB-Cケーブルは付属せず、別途用意する必要があります。付属品はマイクとUSB-Cトランシーバーなどです。スマートフォンなどのUSB-Cケーブルが手元にあれば問題ありませんが、届いた日にすぐ充電するつもりなら、ケーブルがあるか確認しておきましょう。
BlackShark V3 Proは、2.4GHzとBluetoothに加えてUSB有線と3.5mmでも音を入れられます。有線のT50RPmk4g+はもちろん3.5mmで、ヘッドセットの接続に対応したゲーム機でも使えます。ワイヤレスでしか使えないのは、比べた3機種の中でT50RP-BTだけです。
構造セミオープン型で、ANCの記載はない
T50RP-BTは、RPシリーズ伝統のセミオープン型のハウジングです。適度に通気性があり、密閉型に比べてこもりにくいのが特徴です。一方で、周りの音をしっかり遮る作りではなく、仕様表にANC(アクティブノイズキャンセリング)の記載もありません。
静かな部屋でPCに向かって遊ぶなら、この構造は長所になります。PCのファンの音やエアコンの音、家族の生活音を消して足音を聞き取りたいなら、ハイブリッド型ANCを積むBlackShark V3 Proや、INZONE H9 IIのような密閉型が向いています。
重さ約342gで、BlackShark V3 Proより軽い
重さはマイクを外した状態で約342gです。BlackShark V3 Proの367gより25g軽く、ワイヤレスのヘッドセットとしては重いほうではありません。ただしINZONE H9 II(マイク込み273g)のような軽量モデルと比べると、約70g重くなります。
バッテリーは48時間以上、充電時間は約3時間です。1日4時間遊んでも10日以上もちますが、BlackShark V3 Proの最大70時間には届きません。
価格有線のT50RPmk4g+との差は11,000円
同じRPドライバーを積む有線のゲーミングヘッドセット「T50RPmk4g+」は、フォステクスのオンラインショップで33,000円です。T50RP-BTとの差は11,000円で、この差額でケーブルがなくなり、USB-Cトランシーバー、Bluetooth、バッテリー、内蔵マイクが加わります。
すでにT50RPmk4g+を使っていて、ケーブルが気にならないなら、買い替える理由は小さいです。再生周波数帯域の表記も、有線版の10〜40,000Hzに対してT50RP-BTは20〜20,000Hzです。逆に、RPの音が好きで、デスクからケーブルをなくしたかった人にとっては、11,000円の差額に意味があります。
ゲーム機でも使いたい人や、ボイスチャットの音声をゲーム機につなぎたい人は、ヘッドセットの接続に対応したゲーム機で使える有線のT50RPmk4g+のほうが確実です。
判断T50RP-BTを選ぶ人、ほかを選ぶ人
- 平面振動板の音を、ケーブルなしで使いたい
- PCで、ゲームも音楽も動画も1台で済ませたい
- 静かな部屋で遊び、ANCは要らない
- マイクを外して普通のヘッドホンとしても使いたい
- 遅延の数字やANC、接続方法の多さを重視する(BlackShark V3 Pro)
- バッテリー切れのときに有線で使いたい(BlackShark V3 Pro・T50RPmk4g+)
- ゲーム機でも確実に使いたい(T50RPmk4g+)
- とにかく軽いヘッドセットがいい(INZONE H9 II)
おすすめ比べて検討したい4万円前後のワイヤレスヘッドセット
T50RP-BTはフォステクスのオンラインショップで購入できます。在庫や最新の価格はフォステクスの製品ページから確認してください。同じ価格帯でゲーム向けの機能を重視するなら、次の2台が比較の候補です。
FAQよくある質問
まとめゲーミング機能ではなく、RPの音を無線で使うための1台
FOSTEX T50RP-BTは、RPシリーズの平面振動板を初めてワイヤレスにしたヘッドセットで、付属のUSB-Cトランシーバーを使えば遅延20msでPCゲームにも使えます。重さは約342gで、同じ価格帯のBlackShark V3 Proより軽く仕上がっています。
一方で、遅延、ANC、有線接続、バッテリーの長さといったゲーム向けの機能では、ほぼ同じ価格のBlackShark V3 Proが上です。有線で音を入れられず、充電ケーブルも付属しない点を受け入れられ、RPの音をケーブルなしで使いたい人なら、有線版より11,000円高い価値があります。





