MSI MAESTRO 500 WIRELESSは買いか|1万円のANC搭載ワイヤレスヘッドセット、Xboxはマイク非対応の注意点
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1万円のANCヘッドセット、Xboxでは要注意
出典:MSI公式製品ページ「MAESTRO 500 WIRELESS」、同「仕様」ページ、エムエスアイコンピュータージャパン プレスリリース「MAESTRO 500 WIRELESS IVORY」発売告知、PHILE WEB「MAESTRO 500 WIRELESS BLACK」発売時記事にもとづきます(2026年9月時点)。
1万円前後の予算でゲーミングヘッドセットを探していると、ワイヤレスでノイズキャンセリング(ANC)まで付いた製品はほとんど選択肢がありません。MSIの「MAESTRO 500 WIRELESS」は、この価格帯にANCと2.4GHz・Bluetooth・3.5mmの3方式接続を持ち込んだ珍しいモデルです。2026年7月にBLACKが先行発売され、9月4日には新色のIVORYが加わりました。
目を引くのは「最大90時間駆動」というバッテリー表記ですが、これはBluetooth接続時の数値で、ゲーム用途で使う2.4GHz接続では最大60時間に短くなります。また3.5mm有線接続時はマイクが使用できず、Xboxはコントローラー経由の3.5mm接続にしか対応していません。つまりXboxでは、この製品のマイクを使う手段自体がないことになります。
この記事では、MSI公式の仕様と国内メディアの報道をもとに、価格・バッテリー条件・接続方式ごとの制限を整理し、どんな人に向いていてどんな人には向かないのかを判断できるようにまとめます。
目次
概要MAESTRO 500 WIRELESSとはどんな製品か
MSIは2026年7月24日、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「MAESTRO 500 WIRELESS」のBLACKモデルを発売しました。2026年9月4日には、同じ仕様のまま新色「IVORY」を追加発売しています。IVORYの想定売価は税込¥9,880で、先行するBLACKも価格.comで確認できる実勢価格は2026年9月5日時点で¥9,280〜¥9,980とほぼ同水準でした。ただし販路によって開きがあり、本記事で紹介している楽天の店舗は2026年9月8日時点で¥10,868です。1万円を挟んで動く価格帯なので、購入前に複数の販路を見比べてください。
最大の特徴は、1万円を切る価格帯でANC(アクティブノイズキャンセリング)とENC(環境ノイズキャンセリング)の両方を搭載している点です。ANCは装着中に周囲の環境音を遮断する機能、ENCはマイクに入り込む周囲の雑音を抑える機能で、通話・ボイスチャットの聞き取りやすさに関わります。接続方式は2.4GHzワイヤレス・Bluetooth 5.4・3.5mm有線の3方式に対応するトライモード仕様です。
スペックMAESTRO 500 WIRELESSの主要スペック
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ドライバー | 40mm | 再生周波数帯域20Hz〜40kHz |
| 接続方式 | 2.4GHz/Bluetooth 5.4/3.5mm | トライモード対応、同時使用ではなく切り替え式 |
| 2.4GHz接続の遅延 | 30ms未満 | MSI公式値 |
| ノイズキャンセリング | ANC+ENC | ANCは周囲音の遮断、ENCはマイクの環境音抑制 |
| バッテリー(Bluetooth) | 最大90時間 | 5分充電で最大6時間再生 |
| バッテリー(2.4GHz) | 最大60時間 | 5分充電で最大4時間再生 |
| マイク | フリップアップ式・内蔵 | 3.5mm接続時は非対応(詳細は次章) |
| 重量 | 約280g | 2.4GHzドングル込みの数値 |
| 価格 | BLACK ¥9,280〜/IVORY ¥9,880(税込) | 実売価格は変動するため購入前に確認 |
※スペックはMSI公式仕様ページにもとづきます(2026年9月時点)。
注意「最大90時間」はBluetooth接続時の数値です
MSI公式仕様では、Bluetooth接続時の最大90時間駆動に対し、低遅延の2.4GHz接続時は最大60時間と明記されています。5分間の急速充電でも、Bluetoothは最大6時間、2.4GHzは最大4時間と差があります。いずれも音量50%・ANCオフの条件下での数値です。
ゲーミング用途では、低遅延の2.4GHz接続を使う場面が多いはずです。「90時間持つヘッドセット」として購入すると、実際の連続使用時間とのズレを感じる可能性があるため、この条件は事前に理解しておいた方がいいポイントです。
重要3.5mm接続とXbox対応の注意点
MSI公式仕様には「3.5mm有線接続時は、マイク非対応です」と明記されています。3.5mm接続はあくまで音声出力用で、マイク入力を伴う通話・ボイスチャットには使えません。
MSI公式の対応機種一覧では、Xboxの接続方式は「3.5mm via Controller(コントローラー経由の3.5mm接続)」とだけ記載されています。つまりXboxには2.4GHzドングルもBluetoothも使えず、対応するのはマイクが使えない3.5mm接続だけです。この2つの仕様を組み合わせると、Xboxではこのヘッドセットのマイク機能を使う手段が事実上ないということになります。
比較1万円以下の有線モデルとの違い
ゲーミングヘッドセットの選び方でも紹介している通り、1万円以下の価格帯はこれまで有線モデルが中心でした。ANCを搭載したワイヤレスモデルという点で、MAESTRO 500 WIRELESSは価格帯そのものが異なる選択肢になります。
- 接続方式2.4GHz/Bluetooth 5.4/3.5mm(トライモード)
- ノイズキャンセリングANC+ENC搭載
- マイク内蔵・フリップアップ式(3.5mm接続時は非対応)
- 重量約280g(ドングル込み)
- 価格帯¥9,280〜(税込・実売)
- 接続方式USB-A/3.5mm(有線のみ)
- ノイズキャンセリング非搭載
- マイク着脱式・単一指向性
- 重量約275g
- 価格帯実売約¥6,000(税込)
価格を最優先するならHyperX Cloud Stinger 2、ワイヤレスの取り回しとANCを1万円以下で両立したいならMAESTRO 500 WIRELESSという住み分けになります。ただしXboxでマイクまで使いたい場合は、後者は選択肢から外れる点に注意してください。
比較2予算に余裕があるなら|SONY INZONE H9 IIとの違い
「価格よりもANC性能や装着感を重視したい」という場合の比較対象として、ソニーのワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」も見ておきます。価格は3倍以上になりますが、ANCの完成度や立体音響機能で上位に位置するモデルです。
- 接続方式2.4GHz/Bluetooth 5.4/3.5mm(トライモード)
- ノイズキャンセリングANC+ENC搭載
- バッテリーBluetooth最大90時間/2.4GHz最大60時間
- 価格帯¥9,280〜(税込・実売)
- 接続方式2.4GHz/Bluetooth
- ノイズキャンセリングANC搭載・360 Spatial Sound for Gaming対応
- バッテリー約40時間(ANC ON)
- 価格帯¥36,000(税込・実売)
予算を抑えてANC搭載ワイヤレスを試したいならMAESTRO 500 WIRELESS、価格よりもノイズキャンセリング性能や立体音響機能を重視するならINZONE H9 IIが候補になります。3倍以上の価格差があるため、どこまでの装備が必要かを基準に選んでください。
用途どんな人に向いているか
判断MAESTRO 500 WIRELESSは買いか
- PC・PS5・Nintendo Switchで使う人
- 1万円以下でANC搭載のワイヤレスヘッドセットを探している人
- 通勤・在宅ワークとゲームを1台で兼用したい人
- 2.4GHz接続の最大60時間・Bluetooth接続の最大90時間という条件を理解した上で選びたい人
- Xboxでボイスチャットのマイクまで使いたい人(3.5mm接続のみでマイク非対応のため)
- 3.5mm有線接続でマイクも使いたい人
- 「最大90時間」を2.4GHz接続時の数値だと思って購入しようとしている人
- 予算を¥6,000前後の有線モデルに絞りたい人
おすすめ価格帯別の候補
ここまでの比較を踏まえた3つの選択肢です。1万円以下の有線モデルを求めるならHyperX Cloud Stinger 2、ワイヤレスでANCを1万円以下で試したいならMAESTRO 500 WIRELESS、価格よりもANC性能を優先するならSONY INZONE H9 IIが候補になります。MAESTRO 500 WIRELESSは現時点でAmazon.co.jpでの取り扱いは確認できておらず、楽天市場が主な購入先です。

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
総括まとめ|条件を理解すれば1万円以下の有力候補
MSI MAESTRO 500 WIRELESSは、1万円を切る価格でANC・ENC・トライモード接続を備えた数少ないワイヤレスゲーミングヘッドセットです。ただし「最大90時間」はBluetooth接続時の数値で、ゲームで使う2.4GHz接続では最大60時間になる点、3.5mm接続時はマイクが使えない点は購入前に押さえておく必要があります。
特にXboxでは、対応する接続方式がマイク非対応の3.5mm接続だけのため、ボイスチャットのマイクを使う手段が事実上ありません。PC・PS5・Nintendo Switchで、1万円以下のANC搭載ワイヤレスヘッドセットを探している人には有力な選択肢ですが、Xboxでマイクまで使いたい人には向きません。



