RPCS3のLoadableが0本に|必要スペックは6コア12スレッド・RAM 16GB、導入手順とIntro残り22本【2026年11月】
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全部が遊べるわけではない。推奨はRyzen 5 5600級・RAM 16GB
PS3エミュレーター「RPCS3」が、2026年11月2日に公式のXで「Loadable」の一覧が0本になったと発表しました。Loadableは、起動しても黒い画面のまま先へ進めないゲームの区分です。『Tom Clancy’s H.A.W.X. 2』でSPU(PS3のCellが持つ演算コア)の精度が修正され、Ingameに移ったのがきっかけです。2022年12月にも一度0本になっており、その後に増えた分が再び解消された形です。
ただし「Loadable 0」は「全部のゲームが遊べる」という意味ではありません。10月初めの公式リストでは、3,561本のうちPlayableは2,816本(79.08%)で、残る714本のIngameには、最後まで進めない・不具合が重い・性能が足りないゲームが含まれます。Introにも22本が残っています。
自分のPCで動くかどうかの目安は、公式の推奨環境です。2026年4月の改訂で、Ryzen 5 5600かCore i5-10400、RTX 2060かRadeon RX 5600 XT、メモリ16GBが推奨に挙がりました。最低環境のPCは起動はできても、遊べるゲームは限られます。ゲームは自分のディスクからダンプして用意するのが前提で、手順は後半に書きました。
目次
発表の中身Loadable 0本で何が変わったのか
RPCS3は互換性リストで、ゲームを5つの区分に分けています。Loadableは上から4番目、つまり「起動はするが画面に何も出ない」という下位の区分で、その下にあるのは初期化すらできないNothingだけです。
| 区分 | 公式の定義 | 10月初めの本数 |
|---|---|---|
| Playable | 大きな不具合なく、遊べる性能で最後まで進められる | 2,816本(79.08%) |
| Ingame | 最後まで進められない、重い不具合がある、または性能が足りない | 714本(20.05%) |
| Intro | 映像は出るが、メニューから先へ進めない | 30本(0.84%) |
| Loadable | 黒い画面で、ウィンドウのタイトルにフレームレートだけが出る | 1本(0.03%) |
| Nothing | 初期化できない、まったく読み込めない、またはエミュレーターが落ちる | 0本 |
※本数は公式互換性リスト(2026年10月4日保存版)の全3,561タイトルの内訳です。Intro・Loadable・Nothingのうちオンライン専用のものは、リスト上の本数に含まれません。
10月初めに1本あったLoadableが0になり、11月2日の報道ではIntroは22本です。きっかけの『H.A.W.X. 2』の修正は、SPUの演算精度を直すものです。操作や画面の機能が増えたわけではなく、動作の土台が一歩進んだ、という種類の更新です。
残りの22本Introに残るのはマルチプレイとPS Move作品が中心
11月2日時点でIntroに残る22本は、大半がマルチプレイ作品かPS Move対応作品です。『Need for Speed: The Run』のように、それらに当てはまらないものもあります。一人で遊ぶ作品に限れば、ほとんどが起動して先へ進める状態になっています。
この見方には限度があります。Playableが約79%ということは、約2割はIngame以下です。Ingameは「重くて遊べない」ゲームも含む区分なので、気になるタイトルは互換性リストで区分と最終テストの日付を見てから試すのが確実です。個別の修正の例は、グランツーリスモ6のリアビューミラー修正と3Dドットゲームヒーローズのクラッシュ修正で書いています。
出典:Notebookcheck(2026年11月2日)、KitGuru(2022年12月27日)、RPCS3 互換性リスト
動作環境必要スペックと推奨スペック早見
| 項目 | 最低動作環境 | 推奨環境 |
|---|---|---|
| CPU | Core 2 Duo、Athlon 64 X2級でも動くが、動かせるゲームは限られる | Ryzen 5 5600またはCore i5-10400(どちらも6コア12スレッド) |
| GPU | GeForce GT 420、Radeon HD 5450級 | GeForce RTX 2060またはRadeon RX 5600 XT |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| OS | Windows・Linux・macOSの各対応版 | Windows 11またはLinux |
出典:DSOGaming(2026年4月17日)、Notebookcheck(2026年4月7日)、Notebookcheck(2026年4月14日)、HotHardware(2026年4月8日)、RPCS3 公式Quickstart(2026年1月時点の掲載)
2026年4月にRPCS3が公式の必要スペック表を作り直し、最低・推奨・上位の段階で型番を示すようになりました。推奨は「PS3と同等以上で遊べる」水準で、4K向けの最上位はRyzen 7 9800X3DとRTX 4070・RX 7800 XT(Linuxのみ)です。この表で効くのはGPUよりCPUです。RPCS3の開発チームは「PS3のエミュレーションで性能を決めるのはGPUではない」と説明していて、予算はCPUとメモリに割くのが基本です。
Quickstartには世代の補足があります。推奨はVulkan 1.2対応で、AMDはRX 5000番台(RDNA)以降、NVIDIAはRTX 2000番台(Turing)以降です。IntelのGPUは非推奨です。最低環境でも、AVX2に対応しないCPUや4スレッド以下のCPUは動作が遅くなる、シングルチャネルのメモリは遅くなる、とあります。16GBを2枚で組むのが公式の想定です。
機種別デスクトップ・ノート・Mac・携帯機の違い
| 機種 | 公式の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| デスクトップPC | 上の推奨環境を満たせば、どのOSでも良好な動作が見込める | 推奨を下回ると動作は保証されない |
| ノートPC | 8コア16スレッド以上、メモリ16GB以上、VRAM 4GB以上でVulkan対応の単体GPU。AVX-512対応のCPUを推奨 | 8コア未満や低消費電力のCPUは動作のばらつきが大きい。例はCore i9-13980HX、Ryzen 9 7945HX(AVX-512)など |
| Mac | 8コア以上、メモリ16GB以上。Intel MacはVRAM 2GB以上でVulkan対応のRadeon | Apple Siliconは動作のばらつきが大きい。ARM64版の状況はv0.0.42の記事に書きました |
| 携帯機 | 8コア16スレッド以上(Zen 4を推奨)、メモリ16GB以上、Vulkan対応のAPU | 6コア未満やメモリ16GB未満はばらつきが大きく、Linuxを推奨。Steam Deckは4コア8スレッドでこの条件の側ですが、4月の報道では多くのPS3タイトルで推奨水準の性能が出るとされ、タイトルによって差があります |
出典:RPCS3 公式Quickstart(2026年1月時点の掲載)、Notebookcheck(2026年4月7日)
導入手順RPCS3を動かすまでの4ステップ
- RPCS3を入れる。公式サイトのダウンロードページから自分のOS用を入手します。Windowsでは、Visual C++の再頒布可能パッケージも先に入れておきます。グラフィックスドライバーは最新にします。
- PS3のシステムソフトウェアを入れる。PlayStation公式サポートのPS3向けシステムソフトウェアのページから「PS3UPDAT.PUP」を入手し、RPCS3のメニュー「File」の「Install Firmware」で読み込みます。
- ゲームを用意する。自分が持つ正規のディスクや購入済みのダウンロード版を、吸い出して(ダンプして)使います。PS3本体をカスタムファームウェアにして吸い出す方法と、対応するBlu-rayドライブを付けたPCで「PS3 Disc Dumper」を使う方法があります。PCでダンプできるのはディスク版だけで、ダウンロード版とDLCはPS3本体が必要です。すべてのBlu-rayドライブがPS3のディスクを読めるわけではなく、公式がLG・ASUSなどの対応機種一覧を出しています。
- 互換性リストで区分を確かめてから起動する。タイトルがPlayableかIngameか、最後にテストされたバージョンはいつかを見ます。クラッシュやグラフィックの崩れは、ゲームごとの設定で直る例があります。
RPCS3の公式は、違法に入手したゲームのやり取りを認めていません。正規に買ったディスクやダウンロード版を使うのが前提です。
出典:RPCS3 公式Quickstart、RPCS3 GitHub、PlayStation公式サポート PS3システムソフトウェア、PS3 Disc Dumper
おすすめ快適に動かすおすすめ構成
RPCS3はCPUの負荷が高く、公式もノートPC向けにAVX-512対応の8コア以上を推奨しています。AVX-512に対応するZen 5の8コア16スレッド「Ryzen 7 9700X」は、推奨のZen 3・6コアより余裕があり、重いタイトルのIngameを試す人向けです。PCごと入れ替えるなら、同じCPUのBTOがあります。GPUはRTX 2000番台以降、RX 5000番台以降が目安なので、新品のPCなら条件は十分に満たします。
FAQよくある質問
まとめまとめ|Loadable 0は到達点、手元のPCでは推奨環境と互換性リストで判断
RPCS3の互換性リストからLoadableが消えたのは、黒画面のまま進めないゲームがなくなったという意味で、全作品が快適に遊べるという意味ではありません。試すなら、公式の推奨環境と、気になるタイトルの区分を見てから始めます。次世代機のPS5はまだ別の段階で、PS5エミュレータの現状は別の記事にまとめています。
Loadableは0本、Introは22本。推奨はRyzen 5 5600かCore i5-10400、RTX 2060かRX 5600 XT、16GB。ゲームは自分のディスクをダンプして使い、タイトルごとの区分を互換性リストで確かめてから起動します。



