RPCS3でグランツーリスモ6は遊べる?リアビューミラー修正後の動作状況とバージョン別の設定
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
直ったのは後方ミラーの黒表示。公式分類は「Ingame」のままです
『グランツーリスモ6』(以下GT6)は、2013年12月5日にPS3向けに発売されたレースゲームです。PC版はなく、PCで遊ぶにはPS3エミュレーター「RPCS3」を使うことになります。ただ、このゲームは描画まわりの不具合が長く残っていて、「起動はするが、車体やミラーが黒く崩れる」という状態が続いていました。
その不具合のうち、ミラーの黒表示が2026年10月8日にRPCS3本体へ修正としてマージされました。これでGT6が「遊べる」と言い切れる状態になったわけではありません。RPCS3の互換性リストでの分類は、日本版を含む全タイトルIDで、ゲーム内には入れるが不具合が残る段階を示す「Ingame」です。
試す価値があるのは、アップデートv1.05までのGT6を、10月8日以降のRPCS3ビルドで動かす場合です。v1.22まで当てたデータは設定の条件が変わり、今回の修正でも直らない症状が報告されています。直ったのはミラーの黒表示だけで、v1.22では別の症状が残ります。
目次
要点今回直ったのはリアビューミラーの黒表示
説明欄には「v1.05までのアップデートで発生するGT6の壊れたリアビューミラーを修正する」と書かれています。最新の正式リリースであるv0.0.43は9月30日の公開で、この修正より前のビルドです。反映するには、10月8日以降に作られた最新ビルドが必要です。
原因はミラーの描画先にありました。GT6は後方の映像をいったん色データ用の領域へ描き、それをミラーに貼ります。ところが、深度(奥行き)データ用の領域がその手前までメモリ上で重なっていて、RPCS3が同じ時点に描かれたと判断した2つの領域のうち、深度のほうを誤って読み込んでいました。その結果、ミラーには黒い画面と、前のフレームのミニマップが混ざって映っていました。
修正は、同じ時点の領域が重なった場合に「読み込みを要求されたアドレスから始まるほう」を選ぶというものです。修正を出したkd-11氏は、人の手で確かめたうえで、速度低下や見た目の退行は見当たらないと書いています。ただし、これは修正を出した側の説明で、第三者の実測ではありません。
経緯GT6の描画不具合は数か月かけて順に直っている
GT6の描画不具合は、ひとつの修正で片づく性質のものではありません。2026年に入ってからの主な動きは次のとおりです。
| 日付 | 変更 | 直った症状 |
|---|---|---|
| 2026年8月16日 | Pull Request #19226(3Dテクスチャとキューブマップの再構築処理を作り直し) | 車体に出る黒い反射。開発リポジトリで「反射は直った」と言及され、黒い反射のIssue #18607とHUD・コックピットのミラーのIssue #18757が同時刻にクローズされました |
| 2026年10月8日 | Pull Request #19760(同じ時点で重なった描画領域の選び方を修正) | v1.05までのリアビューミラーが黒くなり、ミニマップが混ざる症状 |
8月の修正については、開発リポジトリで「反射は直った」という趣旨の発言が確認できます。一方で、同じ議論には、直ったあとも残る症状の報告が並んでいます。10月の修正が入ってからも、これらがすべて解消したという情報は確認できていません。
動作状況公式の分類は「Ingame」、完走を保証するものではない
RPCS3の互換性リストに登録されているGT6は、ディスク版・PSN配信版・派生版を含む10件のタイトルIDがあり、いずれも「Ingame」です。「Ingame」はゲーム内に入れるものの、深刻な不具合が残る段階を指します。最初から最後まで遊べる段階である「Playable」には届いていません。
注意したいのは、分類の判定日が新しくないことです。ディスク版は2021年10月22日、PSN版は2024年2月24日の判定のままで、今回の修正を反映して見直されたとは限りません。分類が上がっていないことは、修正に意味がないことを示すものではなく、判定が更新されていないことも含みます。
速度についても、修正後の平均fpsや1% Lowを計測した資料は見つかりませんでした。PS3エミュレーションはCPUへの負荷が大きい処理です。「このCPUなら60fps」と言える実測がない以上、記事としても目安の数字は示しません。
設定アップデートv1.05とv1.22で設定の前提が違う
GT6の設定は、適用しているアップデートで前提が変わります。開発リポジトリのやり取りから読み取れる範囲を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | v1.05まで | v1.22 |
|---|---|---|
| Read Color Buffers | 不要。公式Wikiにもそう書かれていると指摘されています | 必要。オフだと、レース中の画面がほぼ真っ黒になる(HUDを除く)という報告があります |
| Write Color Buffers | 不要。オンにするとかえってちらつきと速度低下が出たという報告があります | 8月の修正後は不要になったとの発言がある一方、以前はオンが前提でした |
| 解像度スケール | 100%と200%では問題なく、150%で色のちらつきが出たという報告があります(Issue #18650、未解決) | 該当する検証は見つかっていません |
※設定は開発リポジトリのIssueのやり取りに基づきます。公式Wikiには直接アクセスできなかったため、GT6の設定は、使うビルドに合わせてWikiの最新の記載も確認してください。
設定を迷うなら、まずv1.05のデータで、解像度スケールを100%か200%にして始めるのが無難です。v1.22でしか遊びたくない事情がなければ、v1.05までを選ぶほうが、報告されている不具合の数は少なくなります。RPCS3の開発リポジトリでも、v1.22のほうがv1.05より問題が多いという趣旨の発言があります。
早見表修正で変わったこと・変わらないこと
- v1.05までのリアビューミラーの黒表示とミニマップの混入
- 車体に出ていた黒い反射(8月16日以降に直ったとの発言)
- 修正を出した開発者の説明では、速度低下や見た目の退行は見当たらない
- v1.22で、車選択の画面のアイコンが真っ白になる症状(8月17日時点の報告)
- リアウインドウに出る線の位置ずれ、PPU Interpreterでも残るティアリング
- アンチエイリアスを無効にするパッチは、頂点が崩れる副作用が報告されている
- 修正後の平均fpsなどの実測、全編を通した検証
試す前に遊べるかどうかの見極め方
手元のPCで試すときの確認事項は3つです。
- ビルドの日付。10月8日より前のビルドでは、ミラーの修正が入っていません。正式リリースのv0.0.43も該当します。
- アップデートのバージョン。v1.05までなら今回の修正の対象で、設定の前提も単純です。
- ミラーの見た目。後方の映像が黒くなったり、ミニマップが混ざったりしなければ、修正が効いています。
ソフトは、自分が持っているPS3版のディスクやダウンロード版から用意したものを使います。PC向けに販売されているわけではないため、購入できるのはPS3用のソフトまでです。
オンラインについては、GT6の公式オンラインサービスは2018年3月28日正午に終了しています。ゲーム内で使うダウンロードコンテンツの配信も、それより前の2018年1月31日に終わっています。エミュレーターの修正で戻るものではなく、遊べるのはオフライン部分です。
Q&Aよくある質問
まとめまとめ|ミラーは直ったが「遊べる」の保証はまだない
RPCS3でGT6のリアビューミラーが黒くなる不具合は、10月8日の修正で解消に向かいました。対象はアップデートv1.05までで、反映には10月8日以降のビルドが必要です。一方で、互換性の分類はIngameのままで、修正後のfpsも確認できていません。
試すなら、v1.05のデータと10月8日以降のビルドの組み合わせです。解像度スケールは100%か200%から始めて、ミラーが黒くならないことを確かめてください。完走できるかどうかは、手元のCPUで走らせてみないと判断できません。
出典:RPCS3公式GitHub Pull Request #19760 / 同#19730 / 同#19226 / Issue #18607 / Issue #18757 / Issue #12567 / Issue #18650 / RPCS3公式リリース一覧 / RPCS3公式互換性リスト / グランツーリスモ公式(オンラインサービス終了のお知らせ) / 同(GT6製品情報) / Notebookcheck(2026年10月9日)。確認日は2026年10月9日です。


