PS3エミュレーターRPCS3に旧Steam風UIテーマ追加|Steam Big Picture連携・XMB起動との違いを整理
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Steam Big Picture連携・XMB起動との違いを整理
出典:RPCS3公式リポジトリ Pull Request #19446「Add new old steam like theme」 / 同リポジトリ Issue #18317「Native UI upgrade」 / 同リポジトリ Pull Request #19444「XMB (PS3 UI) Support」にもとづきます(2026年9月17日時点)。
RPCS3に、昔のSteamクライアントをイメージした新しいUIテーマ「Old Steam by FlexBy」が追加されました。現在のSteamとは大きく異なる、暗いグリーンを基調にしたコンパクトで情報量の多いデザインが特徴です。
この変更はRPCS3自体の操作画面のデザインであり、PS3ゲームの互換性やFPSが向上する機能ではありません。また、2026年にRPCS3が進めているSteam Big Picture連携や、PS3本体のXMBを再現する取り組みとも別の変更です。
設定方法に加えて、Big Picture連携・XMB対応それぞれの現在の開発状況を確認すると、今回の変更が何であって何でないのかがはっきりします。
目次
要点「Old Steam by FlexBy」が追加
2026年9月9日に提案され、9月10日にRPCS3公式リポジトリへマージされました。既存のUI Stylesheets機能を使った着せ替えテーマで、別のModやRPCS3本体の改造は不要です。
新しく追加された「Old Steam by FlexBy」は、その名前どおり旧世代のSteamクライアントをイメージしたUIテーマです。近年のSteamはダークグレーやブルーを中心としたデザインになっていますが、2000年代のSteamはグリーンやグレーを多用したインターフェースでした。今回のテーマも、落ち着いたグリーン系の背景、コンパクトなメニュー、文字情報を多く表示するレイアウトによって当時の雰囲気を再現しています。
RPCS3はQtを利用したデスクトップアプリケーションで、以前からUI Stylesheetsによって外観を変更できました。公式リポジトリには以前からダークテーマなど複数のQSSスタイルシートが収録されており、外観を切り替える仕組み自体は以前から存在しています。今回新しいのは、その仕組みを使って旧Steamのデザインを再現したテーマが、RPCS3から簡単に選択できるようになった点です。
設定方法Config→GUI→UI Stylesheetsから選択
設定はRPCS3のGUIから変更できます。RPCS3を起動して「Config」から「GUI」を開き、「UI Stylesheets」の項目で「Old Steam by FlexBy」を選択します。別途テーマファイルを探してダウンロードしたり、RPCS3本体を改造したりする必要はありません。元の見た目へ戻したい場合も、同じ項目から別のスタイルへ切り替えれば済みます。
RPCS3は開発が継続しているソフトウェアなので、使用しているビルドが2026年9月10日のマージより古い場合はテーマが表示されません。項目が見つからない場合は、まずRPCS3を更新してから確認してください。
性能への影響FPSや互換性が変わるテーマではない
「Steam風UI」という名称から大きな機能追加に見えますが、今回の変更は基本的に外観を変更するためのものです。RPCS3のCPUエミュレーション、GPUレンダリング、シェーダーコンパイルなどの処理を変更する機能ではありません。Old Steam by FlexByへ変更したからといって、PS3ゲームのFPSが上がったり、これまで動かなかったゲームが動作するようになったりすることはありません。ゲームの互換性や性能を確認したい場合は、テーマよりもRPCS3本体の更新内容や個別ゲームの互換性情報を確認する必要があります。
Big Picture連携との違いSteam Big Picture対応とは別の機能
ここが最も混同しやすい部分です。RPCS3では2026年、Steamとの連携も強化されています。PS3ゲームをSteamライブラリへ追加し、Big Picture ModeからPS3タイトルを起動してゲームパッドで操作する使い方が進められてきました。RPCS3のGitHubでは2026年3月9日、「Native UI upgrade」というIssueが公開されており、携帯型PCでRPCS3を使う機会が増えたことを背景に、設定画面の改善、ゲームライブラリ機能、Steamへのゲーム追加、解像度スケーリングやVSync設定などをコントローラー中心のUIから扱いやすくする作業が挙げられています。
しかし今回の「Old Steam by FlexBy」は、それとは別の変更です。Steam Big Picture連携は、RPCS3で管理しているPS3ゲームをSteamライブラリ側から扱いやすくする機能です。Old Steam by FlexByは、RPCS3自身のQtベースのデスクトップ画面を旧Steam風に変更するスタイルシートにすぎません。「RPCS3がSteamの画面になった」というより、「RPCS3の通常画面に旧Steam風のスキンを被せられるようになった」と考えた方が実態に近いでしょう。Steam Deckなどの携帯型ゲーミングPCでRPCS3を使う場合はBig Picture連携の方が操作性への影響は大きく、デスクトップPCでRPCS3本体を直接操作する場合には今回のテーマの方が目にする機会が多くなります。
XMBとの違いPS3のXMBからゲームを起動できるようになったわけではない
もうひとつ注意したいのが、PS3本体のXMBとの違いです。RPCS3ではPS3のXMB自体を起動し、メニューを操作することはすでに可能ですが、2026年9月17日時点でも、公式ビルドではXMBからそのままPS3ゲームを起動することはできません。
ただし、開発は数字で見える段階まで進んでいます。RPCS3のGitHubでは2026年9月9日、XMBからのゲーム起動を実装するPull Request(#19444)が作成され、17日時点でもオープンな作業中(Work in Progress)の状態です。この開発版では、ディスクゲーム・体験版・一部のPSNゲームの起動まで実装が進んでいますが、セーブステート対応やディスク挿入/排出ボタンのUI統合など複数のタスクが残っており、公式ビルドへのマージ時期は示されていません。旧Steam風テーマのようにスタイルシートで外観を変更するだけならすぐに反映できますが、XMBから本物のPS3のようにゲームへ切り替えるにはエミュレーター内部の動作まで変更する必要があり、実装の難度も反映までの時間も大きく異なります。
影響ユーザーへの影響
- 無料で、Config→GUI→UI Stylesheetsから今すぐ試せる
- 合わなければ他のスタイルシートへすぐ戻せる
- RPCS3の開発が外観の作り込みにも手が回る段階まで進んでいる表れ
- FPSや互換性など性能面は変わらない
- Steam Big Picture連携やXMBからのゲーム起動とは別の機能
- 2026年9月10日より古いビルドではテーマが表示されない
Q&Aよくある質問
まとめまとめ|外観の変更、Big Picture連携・XMB起動とは別
RPCS3に、旧世代のSteamクライアントをイメージした「Old Steam by FlexBy」が追加されました。2026年9月9日に提案され、9月10日に公式リポジトリへマージされたこの変更は、「Config」→「GUI」→「UI Stylesheets」から選択でき、別のエミュレーター本体やModを導入する必要はありません。
変更されるのはRPCS3のQtベースの操作画面であり、PS3ゲームのFPSや互換性が向上する機能ではありません。また、2026年にRPCS3が進めているSteam Big Picture連携や、PS3本体のXMBからのゲーム起動とも別の変更です。
XMBからのゲーム起動は2026年9月9日作成のPull Requestで開発が進み、ディスクゲームや体験版まで動く段階に来ていますが、公式ビルドへの反映時期は未定です。今回のテーマ追加は小さな変更ですが、RPCS3の開発が性能・互換性の改善だけでなく、普段使うソフトとしての完成度づくりにも手が回ってきていることを示す動きといえます。

