PS5エミュレータの現状|KytyPS5でDemon’s Souls 40〜50fps、SharpEmuとの差と必要スペック【2026年9月】
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Demon’s Soulsは40〜50fpsに届いたものの、公式ビルドで遊べる段階ではありません
出典:Demon’s Soulsの実演はPSXTechが公開した動画(画面上部に表示されたビルド番号と構成を確認)、GTA Vの実演は9月5日の投稿と9月6日の投稿、各プロジェクトの状況はKytyPS5・Kyty・SharpEmu・AnyPS5の各GitHubリポジトリと、KytyPS5公式サイト・SharpEmu公式サイトの互換性リスト、TechSpotの9月30日の報道にもとづきます。リポジトリの更新日時・リリース数・互換性リストの内容は、2026年9月30日にGitHub APIと各リストの元データから直接取得しました。日付はすべて日本時間です。
PS5のゲームをPCで動かすエミュレータの話題が、9月に入って一気に増えました。9月5日にPS5版『グランド・セフト・オートV』が40〜60fpsで動く映像が出たのに続き、27日にはPC版が発売されていないPS5専用タイトル『Demon’s Souls』を「40〜50fps」で動かす動画が公開されています。30日には海外メディアも「実用的なフレームレートに達した」と報じました。
では、今のPCでPS5のゲームは遊べるのか。答えは「レトロ作品のリマスターや2Dタイトルの一部は遊べるが、Demon’s Soulsのような大型3Dタイトルはまだ遊べる段階ではない」です。40〜50fpsの動画は最上位クラスの構成と、公式リポジトリにないコミットから作ったビルドによるものでした。公式の配布ビルドでは、同じゲームが起動しない、キャラクター作成で落ちるといった報告が9月末でも出ています。
以下では、Demon’s Soulsの動画の中身、KytyPS5・SharpEmu・AnyPS5という3つのプロジェクトの到達点、動かすのに必要なPCの条件を順に整理します。9月上旬のGTA Vで見えた「フォークで出た結果が本体でそのまま再現されるとは限らない」という構造は、Demon’s Soulsでも同じでした。
目次
最新の進展Demon’s Soulsが40〜50fpsで動く動画が公開された
9月27日、YouTubeチャンネル「PSXTech」が「KyTyPS5 Demon’s Souls Remake 40 to 50 fps」と題した動画を公開しました。『Demon’s Souls』は2020年11月にPS5と同時に発売されたリメイク版で、PC版は出ていません。PC版が普通に買えるGTA Vとは違い、PS5でしか遊べないタイトルが動いたという点で注目を集めました。
動画のウィンドウ上部には、動いているビルドと構成がそのまま表示されています。読み取れるのは次の3点です。
- ビルドは「Source build 0d7c214」。配布されている公式ビルドではなく、ソースコードから自分でビルドしたものです
- コミット0d7c214は、KytyPS5の公式リポジトリをGitHub APIで照会しても見つかりません。フォークか、手元の改変を含むビルドです
- 構成はNVIDIA GeForce RTX 5090とIntel Core i9-14900K。ゲームは製品コードPPSA01341のバージョン01.007.000です
fpsの表示は場面によって大きく上下します。オープニングの演出では175fpsと表示される一方、ステージを歩く場面では33fpsまで下がるフレームがあります。「40〜50fps」は動画のタイトルに付けられた数字で、プレイ中の平均値を測ったものではありません。
Demon’s Soulsを動かす作業は、KytyPS5のGitHubに9月7日に提出されたプルリクエスト(#500)で進められてきました。9月15日には、そのやり取りの中で協力者の一人が「公式ビルドは使わないで。このゲームは(まだ)そちらでは起動しない」と書き込み、プルリクエスト側のビルドを使うよう案内しています。9月上旬のGTA Vと同じく、目を引く結果は本体の配布版ではなく、枝分かれしたビルドで出ている構図です。
公式ビルドの状況は、KytyPS5公式サイトの互換性リストで確かめられます。Demon’s Soulsの報告は2件あり、Linuxでは9月18日版のビルドでゲーム内まで進めたものの、キャラクターの体型を選ぶ画面でクラッシュしています。Windowsでは、9月28日版のビルドをRadeon RX 9070 XTで試した報告が「起動しない」でした。
別プロジェクトのSharpEmuでも、Demon’s Soulsは9月28日の報告で「Ingame」に上がりました。8月中旬の時点では起動画面を越える程度の「Boots」だったので、1か月半で大きく進んだことになります。それでも報告者は、Ryzen 7 5800X3DとRTX 4070 SUPERの環境で「動作はまだかなり重く、描画にも大きな問題が残っている」と書いています。
主なタイトルの到達段階を、2つのエミュレータの互換性リストで比べると次のようになります。いずれも9月30日時点の内容です。
| タイトル | KytyPS5 | SharpEmu |
|---|---|---|
| Demon’s Souls PC版なし | Linuxはゲーム内まで キャラクター作成でクラッシュ。Windowsは9月28日版で起動せず | Ingame 動作が重く、描画の問題も大きい |
| ASTRO BOT PC版なし | In game WindowsとRTX 3060 Tiでの報告あり | Menus メニュー画面まで |
| グランド・セフト・オートV PS5版(PPSA04264) | 報告なし 9月上旬の実演はフォークによるもの | Menus v0.0.4で確認 |
| 完走できる評価 | 区分がない 最上位は「In game」 | Playable 10本 レトロ作品のリマスターと2Dタイトル |
2つのリストは評価の物差しが違います
KytyPS5の最上位区分「In game」は「操作できるゲームプレイに到達。不具合で最後まで遊べない場合も含む」という定義で、クリアできるかどうかは問いません。SharpEmuは「Ingame(重大な問題あり)」の上に「Playable(軽微な問題のみで完走できる)」を置いています。「ゲーム内に入れた」と「遊べる」は別の段階です。
SharpEmuで「Playable」が付いている10本は、『DOOM + DOOM II』『Quake』『Quake II』『トゥームレイダー I-III リマスター』『トゥームレイダー IV-VI リマスター』『Dead Cells』『Dreaming Sarah』などです。PS5向けに発売されたものの、中身は旧作のリマスターや2Dのインディー作品で、PS5の性能を前提に作られた大型3Dタイトルは1本も入っていません。
主要プロジェクトKytyPS5・SharpEmu・AnyPS5の到達点
PS5のゲームをPCで動かそうとしているプロジェクトは、9月末の時点で公開ビルドがあるものだけでも3つあります。方式も進み具合もそれぞれ違います。
| プロジェクト | 方式と公開状況 | 9月末の到達点 |
|---|---|---|
| KytyPS5 C++・Kytyを改変 | エミュレータ 7月19日から332本のビルドを公開 | 互換性リストの262タイトル中131本が「In game」 Demon’s Souls・ASTRO BOTもここに入る |
| SharpEmu C#でゼロから開発 | エミュレータ 最新はv0.0.4-release.2(9月26日) | テスト済み61本中、Playableが10本 Demon’s SoulsはIngame |
| AnyPS5 実行ファイルを変換 | PS5の実行ファイルをWindows・Linuxの形式に変換 9月29日にv0.1.0を公開 | 動作確認は2Dの『Dreaming Sarah』1本 GTX 1050 TiとCore i5-7500で60fps |
KytyPS5の数字は、ゲームの種類に関係なく「操作できるところまで進んだ」報告の数です。半数が「In game」だからといって、半数が最後まで遊べるわけではありません。OSごとに報告が分かれているタイトルは、最も進んだ報告で数えています。
AnyPS5は、エミュレータとは考え方が違います。PS5もPCも同じx86系のCPUを使っているため、ゲームの実行ファイルをWindowsやLinuxの形式に変換して直接動かす方式で、READMEでも「エミュレーションや別の実行プロセスは使わない」と説明しています。WindowsのゲームをLinuxで動かすProtonに近い発想です。
この方式は軽さで有利で、同じ『Dreaming Sarah』をノートPC向けCPUの内蔵GPU(Intel HD Graphics 620)でも36fpsで動かせたと互換性表に記されています。ただし確認済みのタイトルはまだこの1本だけです。なお30日の海外報道には「公開ビルドはまだない」とありましたが、GitHubでは前日の29日にv0.1.0とv0.1.1が公開されています。
必要スペック動かすのに必要なPC|性能より「対応機能」で止まる
各プロジェクトが公式に示している条件は次のとおりです。いずれもエミュレータを起動するための条件で、個々のゲームが快適に動く条件ではありません。
| 項目 | KytyPS5 | SharpEmu |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 version 1803以降 Linux、Apple SiliconのmacOS(実験的) | Windows・Linux・macOSの64bit版 Windows on ARMはOS標準のx64エミュレーション経由 |
| CPU | 64bitのx86プロセッサ MacはRosetta 2経由 | x64プロセッサ Apple SiliconはRosetta 2経由 |
| GPU | Vulkan 1.3対応・最新ドライバ macOSはMoltenVKを同梱 | Vulkan対応・最新ドライバ macOSはMoltenVKを同梱 |
要件の文面だけなら、ここ数年のゲーミングPCはほぼ満たします。実際にどこまで動いたかは、互換性リストとDemon’s Soulsの報告に書かれた構成を並べると見えてきます。
| 構成 | 試した内容 | 結果 |
|---|---|---|
| RTX 5090 Core i9-14900K | Demon’s Souls 公式リポジトリにない自前ビルド | 動画タイトルは40〜50fps 30fps台まで下がる場面あり |
| RTX 4070 SUPER Ryzen 7 5800X3D | Demon’s Souls SharpEmu(9月28日の報告) | ゲーム内まで 動作はかなり重い |
| RX 7900 XT Ryzen 7 5700X | Demon’s Souls KytyPS5公式ビルド・Linux(9月18日版) | キャラクター作成でクラッシュ |
| RX 9070 XT Core i9-12900 | Demon’s Souls KytyPS5公式ビルド・Windows(9月28日版) | 起動前に停止 |
| RTX 3060 Ti Ryzen 5 3600X | ASTRO BOT KytyPS5公式ビルド・Windows(9月20日版) | ゲーム内まで |
目を引くのは、RX 9070 XTという現行の上位GPUで起動すらしなかった例です。エラーは「デプスアタッチメントのフィードバックループにホストが対応していない」というもので、KytyPS5のソースコードを読むと、Vulkanの拡張機能VK_EXT_attachment_feedback_loop_layoutとVK_EXT_attachment_feedback_loop_dynamic_stateをGPUドライバが提供していない場合に、この処理で止まる作りになっています。GPUの速さが足りないのではなく、ドライバが持つ機能の有無で結果が分かれるということです。
結局のところ、「このGPUなら動く」と言える推奨スペックはまだ存在しません。ビルドごとに結果が変わり、同じゲームでもOSやGPUで違う報告が並んでいるのが9月末の状態です。RTX 5090を使っても完走が保証されるわけではないので、PS5エミュレータのためにGPUやPCを買い替えるのは勧められません。
GTA Vの実演PS5版GTA Vが40〜60fpsで動く様子が公開された
2026年9月5日、PS5版『グランド・セフト・オートV』をPCのエミュレータ上で40〜60fpsで動かしている、という投稿が公開されました。翌9月6日の続報では、対象がPS5版の製品コードPPSA04264であることと、動作環境について次のように補足されています。
「KytyPS5のフォークで動かしている。一部はフォーク、一部はローカルビルドだ」。さらに同じ投稿には「そう、GTA 5はPCで出ている。それは分かっている。要点は大規模な3Dゲームで進展があったことだ」という但し書きも添えられていました。実演した側自身が、これは製品版のエミュレータの成果ではないと明示している形です。
この補足は重要です。GTA VはPC版が2015年から販売されており、Enhanced版も含めて普通に購入できます。設定を詰めれば十分な画質とfpsで動きますので、この実演の価値は「GTA Vが遊べるようになった」ことではなく、大規模な3Dゲームをエミュレータが処理できるところまで来たという一点にあります。
開発体制KytyPS5系は3層に分かれている
ここが今回いちばん誤解されやすい部分です。GitHub APIでリポジトリの状態を直接取得したところ、次のようになっていました。いずれも2026年9月30日時点の数値です。
| リポジトリ | 最終更新 | 位置付け |
|---|---|---|
| InoriRus/Kyty スター3,094 | 2024年5月14日 最新リリースは2022年8月のv0.2.0 | 元となったPS4・PS5エミュレータ。2年以上更新が止まっています |
| KytyPS5/KytyPS5 スター4,233・フォーク488 | 2026年9月30日 リポジトリ作成は2026年6月9日 | 現在開発が続いている本体。READMEで「Kytyを大幅に改変したものに基づく」と明記 |
| 各種フォーク GTA V・Demon’s Souls向けの実験ビルドなど | 2026年8〜9月 | 大型3Dゲームの実演で使われている層。特定タイトルを通すことに特化したものが含まれます |
つまり、スター数が多く検索で最初に出てくる「本家」は2年以上動いていません。実際に開発されているのは2026年6月に作られた別のリポジトリで、GTA VやDemon’s Soulsの目立つ実演はさらにそこから分かれたビルドで出ています。1つのソフトが順調に完成度を上げているのではなく、目的別に枝分かれした複数のビルドが、それぞれ特定のタイトルを通している状態と読むのが正確です。
どのビルドが何を動かせるかは一致しません
特定タイトル向けのフォークで動いたからといって、本体側で同じ結果になるとは限りません。実演の映像を見て本体をダウンロードしても、同じようには動かない可能性があります。
KytyPS5から派生したビルドは他にもあります。『KytyPlus』は、ノートPC向けRyzenの内蔵GPUであるRadeon 840Mで、PS5版『SILENT HILL 2』のコンテンツ警告画面を約3.9fpsで描画しました。内蔵GPUでPS5のUE5タイトルを描画した意味と数値の検証は別にまとめています。
開発ペース9月下旬は1日に10本前後のビルドが出ている
開発が活発なこと自体は事実です。KytyPS5のリリース履歴を9月30日に数えると、最初のビルドが出た7月19日から332本に達していました。9月25日は1日で13本、27日は11本と、9月下旬はほぼ毎日複数本のペースです。9月27日からは、対応が進んだゲームと修正内容をまとめた週報もGitHub上で公開されるようになりました。
週報でゲーム内まで進んだと報告されているのは、『HITMAN World of Assassination』『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』『UFC 5』『ドラゴンボール ファイターズ』『Hi-Fi RUSH』などです。一方で『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』『鉄拳8』は「作業中」の欄に並んでおり、本体に取り込まれる前のプルリクエストや開発ブランチでの結果です。ここでも「動いた」の多くは、配布ビルドに入る手前の段階にあります。
9月28日からは、発売2週間の『Marvel’s Wolverine』でも同じ構図が見られます。手元で作ったビルドで本編の夜のシーンまで描画した画像が出た一方、9月29日版の公式ビルドで試した報告は「起動しない」でした。Wolverine向けの修正は、上のMiles Morales向けのプルリクエストの上に積む形で提出されています。詳しい経緯はMarvel’s WolverineがPS5エミュでPC描画された経緯の記事で扱っています。
SharpEmuはリリースの間隔が長めで、最新は9月26日のv0.0.4-release.2です。どちらのプロジェクトも、試すたびに最新ビルドを取り直す前提の開発ペースだと考えてください。
開発者の説明プロジェクト自身は「実験的」「ビルドで挙動が変わる」と位置付けている
過度な期待を避けるうえで参考になるのが、プロジェクト自身の説明です。KytyPS5のREADMEは、9月8日の時点ではステータスを「early development(開発初期)」としていましたが、9月30日の時点では「active development(活発に開発中)」に変わっています。ただし本文には今も「ビルド間で挙動が大きく変わる可能性がある」「クラッシュや描画の不具合に遭遇する可能性がある」と書かれており、互換性・安定性・性能はバージョンによって変わると明記されています。
現状の対応範囲は「2Dゲームと一部の3Dゲームが起動可能で、Unreal Engine 4/5やUnity、独自エンジンのタイトルを含む」という説明で、開発の焦点は互換性の拡大と起動の安定性に置かれています。SharpEmuのREADMEも自らを「実験的なPS5エミュレータ」と呼び、現在の重点はゲームごとの互換性ではなく、正確さと基盤づくりにあると説明しています。
READMEには重要な注記も置かれています。KytyPS5は「ソニー・インタラクティブエンタテインメントおよびPlayStationとは無関係です。本プロジェクトはゲームや著作権のあるシステムソフトウェアを配布しません。合法的に入手したゲームファイルのみを使用してください」と明記し、SharpEmuも海賊版を支持しないとしたうえで、開発とテストに使うゲームは自分たちが所有するゲーム機から吸い出したものだと説明しています。エミュレータ本体にゲームは含まれていないので、PS5本体を持っていない人がPCだけでPS5のゲームを遊べる仕組みではありません。
受け止め方PS5のゲームをPCで遊びたい人はどう考えるべきか
話題の中心は、PC版のないPS5専用タイトルと、GTA6の存在です。GTA6のPC版は過去の発売パターンからは2028年前半が有力で、それを待つ間の代替手段としてエミュレータが視野に入るのか、という関心も生まれています。立場別に整理すると次のとおりです。
| あなたの立場 | 今回の件の意味 | どうするか |
|---|---|---|
| Demon’s SoulsをPCで遊びたい | ゲーム内に入れる段階です | 公式ビルドでは起動しない、途中で落ちるという報告があります。当面はPS5本体で遊ぶのが確実です |
| PS5専用タイトルをPCで遊びたい | 大型3Dは実用段階ではありません | 完走できる評価が付いたのは、レトロ作品のリマスターと2Dタイトルだけです |
| エミュのためにPCを強化するか迷っている | 判断材料になりません | 動くかどうかは、GPUの性能よりビルドとドライバの対応で決まります。買い替えは勧めません |
| GTA6のPC版を待っている | 判断材料になりません | 未発売のタイトルは動かしようがありません。PC版の公式発表を待つのが唯一の道です |
| エミュレータ開発に関心がある | 描画実装の進展として意味があります | KytyPS5の週報とコミット履歴を追うと、何が課題かが具体的に分かります |
FAQよくある質問
総括まとめ|進展は本物、ただし「遊べる」はまだ先
Demon’s Soulsが40〜50fpsで動く動画、GTA Vの40〜60fpsと、9月だけで大型3Dゲームの実演が続きました。KytyPS5は7月からの2か月半で332本のビルドを出し、互換性リストの半数ほどが操作できる段階に入っています。進展が速いこと自体は事実です。
ただし、目を引く数字はどちらも公式の配布ビルドではなく、枝分かれしたビルドやソースから自前で作ったビルドで出ています。公式ビルドのDemon’s Soulsは、起動しない、途中で落ちるという報告が9月末でも並んでいます。「動いた」と「遊べる」の間にはまだ大きな距離があり、完走できる評価が付いているのはレトロ作品のリマスターと2Dタイトルだけです。
必要スペックについても、「このGPUなら動く」という線は引けません。GPUの速さより、ビルドの中身とドライバが持つ機能で結果が分かれる段階です。GTA6のPC版を待っている人にとっても判断材料にはならず、PC版がいつ来るかという問いへの答えは、依然としてロックスターの発表のなかにしかありません。
PC版のないPS5専用タイトル『Demon’s Souls』が、PS5エミュレータ上で40〜50fpsで動く動画が2026年9月27日に公開されました。ただし構成はRTX 5090とCore i9-14900Kで、ビルドはKytyPS5の公式リポジトリに存在しないコミットから作られたものです。公式ビルドでは起動しない・キャラクター作成でクラッシュするという報告があり、SharpEmuの互換性リストでも「Ingame(重大な問題あり)」の段階です。完走できる「Playable」はSharpEmuの10本で、すべてレトロ作品のリマスターと2Dタイトルでした。動作条件はVulkan 1.3対応GPUが最低ラインですが、RX 9070 XTでもドライバの対応機能が理由で起動しなかった例があり、推奨スペックと言える線はまだ引けません。9月上旬のPS5版GTA V(40〜60fps)も、KytyPS5のフォークとローカルビルドによる実演でした。PS5エミュレータのためにPCを買い替える段階ではありません。




