『紅の砂漠』が有料DLC方針を転換、2026年内リリースへ|Switch 2版は2027年前半目標、マルチプレイは研究中
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2026年内リリースへ、Switch 2版は2027年前半目標
出典:Pearl Abyss公式「2Q26 Earnings Letter」、海外メディアによる決算内容の報道にもとづきます。本記事の情報は2026年8月13日時点のものです。
『紅の砂漠』を巡るDLC方針が、この3か月で大きく転換しました。Pearl Abyssは2026年5月に公開した第1四半期の決算開示で「有料DLC・拡張は予定しない」と明言し、無料のコンテンツ更新によって本体の販売を伸ばす方針を示していました。ところが2026年8月11日に公開された第2四半期の決算資料では、一転して有料DLCを2026年内にリリースする計画が明らかにされています。
背景には業績面の事情もありそうです。今回の決算では通期の売上高・営業利益の見通しが大きく下方修正され、市場予想を下回ったことから株価は13%超下落しました。『紅の砂漠』は第2四半期だけで211万本を売り上げ、Pearl Abyss全体の売上のおよそ7割を占める主力タイトルとなっている一方、今後の収益をどう積み増すかが課題になっているとみられます。
この記事では、有料DLCの方針転換の経緯、価格・内容が発表される時期、Nintendo Switch 2版の開発状況、マルチプレイ対応の検討状況、そして今回の決算数字までPearl Abyss公式の資料と海外報道にもとづいて整理します。
Pearl Abyssは2026年8月11日、『紅の砂漠』の有料DLCを2026年内にリリースする方針を発表しました。2026年5月の第1四半期決算では「有料DLC・拡張は予定しない」としていたため、今回は方針転換にあたります。価格・内容構成・具体的な発売時期は2026年第3四半期に発表予定で、DLCの総数や配信ペースも未定です。Nintendo Switch 2版はプレイ可能な状態まで開発が進んでおり、2027年前半のリリースを目標としています。マルチプレイ対応は、サーバー構造・ゲームバランス・各プラットフォームでの安定性・運営体制などを含めて技術面・ゲームプレイ面の両方から研究中の段階で、実装の可否・時期はいずれも未発表です。第2四半期は211万本を販売し売上136.1億ウォン、Pearl Abyss全体の売上192.6億ウォン・営業利益67.6億ウォンはいずれも前年同期比で大幅増となった一方、通期見通しは下方修正され株価は13%超下落しました。
目次
経緯「有料DLCなし」から一転、2026年内リリースへ
『紅の砂漠』のDLC方針は、この数か月で大きく変わっています。Pearl Abyssは2026年3月の株主総会で、DLCについて「具体的な計画は未確定」としたうえで、コンテンツを拡充することで本体の販売を伸ばすモデルもあると説明していました。続く2026年5月の第1四半期決算開示でも、公式に「有料DLC・拡張は予定しない」と明言し、無料のコンテンツ更新を軸にした長期的な販売戦略を示していました。
ところが2026年8月11日に公開された第2四半期の決算資料では、この方針が転換され、有料DLCを2026年内にリリースする計画が明らかにされました。Pearl Abyssは「『紅の砂漠』は単発のタイトルではなく、長期的な成長と展開を見据えた当社の中核となる旗艦IPである」と説明しており、DLCに加えて対応プラットフォームの拡大や続編の可能性も含め、幅広い展開を模索する姿勢を示しています。
詳細価格・内容・発売時期は2026年第3四半期に発表
初回DLCの価格、具体的な内容構成、正式な発売時期については、2026年第3四半期中に発表される予定です。現時点ではDLCの総数や今後の配信ペースまでは決まっておらず、初回DLCの完成度と発売後の反応を見たうえで、今後の展開を判断する方針とされています。開発チームはコンテンツの方向性と品質を詰めている段階で、プレイヤーからのフィードバックや販売状況、開発リソースの状況によって、以降の展開が左右されるとしています。
移植プレイ可能な段階まで開発が進行、2027年前半が目標
Nintendo Switch 2版についても、今回の決算資料で新たな情報が示されました。開発は既にプレイ可能な状態まで進んでおり、2027年前半のリリースを目標としています。ただしPearl Abyssは、発売時期を確定的に示せる段階ではないとしており、「2027年前半発売決定」ではなく「2027年前半を目標」という位置づけが正確です。
Switch 2版の開発にあたっては、単純な移植ではなく、『紅の砂漠』の特徴であるグラフィックの完成度、アクション性、オープンワールドとしての体験をできる限り維持することに重点が置かれているとされています。独自のBlackSpaceエンジンを採用していることもあり、性能に制約のあるハードウェアへの最適化は技術的な課題として続いているようです。
対応可否実装は未確定、技術・ゲームプレイ両面から研究中
以前から話題になっているマルチプレイ対応についても、引き続き検討が続けられています。Pearl Abyssは、技術面・ゲームプレイ面の両方から「広範な研究を進めている」としたうえで、マルチプレイ機能の統合は単純に新しいゲームモードを追加するよりもはるかに複雑だと説明しています。具体的には、サーバー構造、ゲームバランス、各プラットフォームでの安定性、サービスとしての運営体制などを総合的に検討する必要があるとしています。
現時点でマルチプレイの実装可否、実装する場合の時期や方式、既存の『紅の砂漠』へ追加するのか将来作へ持ち越すのかといった点も、いずれも発表されていません。「マルチプレイ実装が決定した」ではなく、「マルチプレイ化の可能性を研究中」というのが正確な位置づけです。
決算Q2は211万本を販売も、通期見通しは下方修正
今回のDLC方針転換の背景を理解するには、決算の数字も押さえておく必要があります。『紅の砂漠』は2026年第2四半期だけで約211万本を販売し(デジタル版172万本・パッケージ版39万本)、売上高は136.1億ウォンでした。これはPearl Abyss全体の売上高192.6億ウォンのおよそ7割にあたります。Pearl Abyss全体の営業利益は67.6億ウォンで、売上・営業利益とも前年同期比ではそれぞれ約247.7%・約7,411%という大幅な増加を記録しました。
ただし、この決算は市場予想を大きく下回る内容だったとされ、Pearl Abyssは通期の売上高見通しを8,790億〜9,754億ウォンから7,098億〜7,438億ウォンへ、営業利益見通しを4,876億〜5,726億ウォンから3,155億〜3,452億ウォンへ、それぞれ下方修正しました。この決算発表を受けて、韓国市場でのPearl Abyss株価は13%超下落しています。前年同期比では大幅な増収増益である一方、通期見通しの下方修正と株価下落が同時に起きた形で、有料DLC方針への転換は、こうした状況を踏まえた収益源の積み増し策としての側面もありそうです。
- 有料DLCを2026年内にリリースする方針へ転換(2026年5月時点は「有料DLCなし」を明言)
- DLCの価格・内容・発売時期は2026年第3四半期に発表予定
- Switch 2版はプレイ可能な段階まで開発が進行、2027年前半が目標
- Q2は211万本を販売、Pearl Abyss全体売上の約7割を紅の砂漠が占める
- DLCの正確な価格・具体的な発売日・総数や配信ペース
- Switch 2版の正式な発売日(2027年前半は目標であり確定ではない)
- マルチプレイの実装可否・実装する場合の時期や方式
FAQよくある質問
『紅の砂漠』を巡る今回のニュースで最も重要なのは、単なる「初DLC発表」ではなく、直近まで「有料DLCなし」を明言していた方針からの転換だという点です。2026年5月の決算開示から3か月足らずで、Pearl Abyssは収益源としてのDLCへ舵を切りました。背景には、第2四半期の決算が市場予想を下回り、通期見通しの下方修正と株価下落が重なったという事情もうかがえます。
一方でSwitch 2版の2027年前半目標、マルチプレイの研究継続という情報からは、Pearl Abyssが『紅の砂漠』を単発のヒット作で終わらせず、長期的に展開していく方針であることも見えてきます。価格・内容の詳細が発表される2026年第3四半期、そしてSwitch 2版の正式な発売時期が見えてくるタイミングは、いずれも続報が出やすい注目ポイントです。



