ゲーミングPCの地震対策|PC本体・モニター・デスクの転倒防止と固定順序、耐震ベルト・モニターアームの選び方まで解説【2026年版】

(更新: 2026.8.18)
ゲーミングPCの地震対策|PC本体・モニター・デスクの転倒防止と固定順序、耐震ベルト・モニターアームの選び方まで解説【2026年版】

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地震対策 / 転倒防止 / 固定の順番
ゲーミングPCの地震対策|本体・モニター・デスクの転倒を防ぐ
耐震マット任せにしない、固定すべき3か所と順番
PC本体の下に耐震マットを敷くだけでは、ゲーミング環境全体の地震対策としては不十分です。デスク、モニター、PC本体を個別に固定し、正しい順番で組み合わせることが、東京消防庁の家具転倒防止対策の考え方に沿った方法です。
デスク→モニター→PC本体の順で固定耐震マットだけでは横転を防げないことも地震後はすぐに電源を入れない

出典:東京消防庁公式 家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック、NITE公式 地震に伴う製品事故に関する注意喚起にもとづきます。本記事は一般的な情報提供を目的としており、対策器具の取り付けや電気製品の点検・修理は、状況に応じて専門業者や管理会社へ相談してください。

ゲーミングPCは一般的な家電より重量があり、強化ガラスを使ったPCケース、大型グラフィックボード、27インチ以上のゲーミングモニターなど、地震で転倒・落下すると危険な機器が集まっています。PC本体の下に耐震マットを敷いただけで対策を終えてしまうと、デスクごと移動したり、モニターが前方へ倒れたりして、機器の破損やけがにつながることがあります。

東京消防庁は、家具や家電の転倒・落下・移動を防ぐには、壁や床へネジで固定するL型金具などが最も効果の高い対策としており、賃貸などでネジ固定が難しい場合はポール式とストッパー式を組み合わせることでL型金具と同等の効果が得られるとしています。ゲーミングPCの地震対策でも、PC本体だけでなく、モニターとデスクを含めて固定順序を考えることが重要です。

この記事では、デスク→モニター→PC本体→周辺機器という固定の順番に沿って、耐震マットとPCホルダーの使い分け、モニター用耐震ベルトとモニターアームの選び方、デスクを壁や床へ固定する方法、地震後にPCの電源を入れる前に確認すべきことまで、東京消防庁とNITEの情報をもとに解説します。

目次

基本方針地震対策はデスク→モニター→PC本体の順で固定する

ゲーミングPCの地震対策では、PC本体、モニター、デスクの3か所を確認します。PC本体だけを固定しても、デスクそのものが移動したり倒れたりすれば、上に載っている機器はすべて一緒に落下する可能性があります。

そのため、最初に固定するのはデスクです。次にモニターを固定し、最後にPC本体を固定します。モニターは画面が大きいわりにスタンド部分が細く、前後方向の強い揺れで転倒することがあります。大型モニターやウルトラワイドモニターでは、転倒した画面がキーボードやPCケース、人の手や頭へ当たる危険もあります。

東京消防庁は、テレビやパソコンなど台の上に載せた家電について、対策器具で固定することを案内しています。同庁の資料では、壁や床へネジで固定するL型金具などが「器具を使った家具転対策として最も効果が高い対策」とされており、賃貸などでネジ固定が難しい場合は、ポール式とストッパー式を組み合わせることでL型金具と同等の高い効果が得られるとしています。

デスクを壁や床へ固定するデスクが動かなければ、その上に固定したモニターやPC本体も一緒に移動しにくくなります。詳しくは後述の「デスク本体を壁や床へ固定する」で解説します。
モニターを耐震ベルトかアームで固定する純正スタンドのままだと前方へ倒れやすいため、デスクとの間を耐震ベルトで連結するか、強度のあるモニターアームへ交換します。
PC本体を耐震マットとベルトで固定する机上に置く場合は落下防止を優先し、床に置く場合は移動や横転を防ぎます。
周辺機器とケーブルを整理するスピーカー、外付けHDD、電源タップなども固定し、ケーブルに余裕を持たせて機器同士が引っ張り合わないようにします。

設置場所の判断PC本体は机の上と床、どちらに置くべきか

地震による落下リスクだけを考えると、重量のあるゲーミングPCはデスクの上より床に近い位置へ置く方が安全です。床置きなら落下する高さを抑えられ、重心も低くなります。20kgを超える大型ゲーミングPCや、強化ガラスを採用したフルタワーケースでは、机上から落下した場合にPCだけでなく床や周囲の家具も破損する可能性があります。

ただし、床へ直接置くと、ほこりを吸い込みやすくなり、カーペットの上では底面の吸気口をふさぐおそれがあります。浸水しやすい場所や、飲み物をこぼす可能性がある場所では、水濡れのリスクも高くなります。

床置きする場合は、床から数cmから十数cm程度持ち上げられる低いPCスタンドを使い、スタンドとPC本体の両方が滑らない構造にします。キャスター付きスタンドは掃除に便利ですが、地震対策としてはロック機構が付いた製品を選び、普段はすべてのキャスターを固定してください。

机上へ設置する場合は、耐震マットだけでなく、転倒防止ベルトやストラップを併用してデスクへ固定する方法が安全です。天板の端ぎりぎりに置かず、固定器具が外れた場合でもすぐに落下しないよう、十分な距離を空けてください。

下準備耐震マットは吸気口を避けて四隅へ貼る

PCケースの移動や滑りを抑えるには、底面へ耐震マットや耐震ジェルを設置します。東京消防庁が紹介するマット式の対策器具は、粘着性のゲル状のもので家電などの底面と床などを接着させて固定する仕組みです。同庁は、固定したい家電の重量に応じて使用する数や大きさを変えること、粘着効果は徐々に弱まるため有効期限に注意することを案内しています。

ただし、ゲーミングPCの底面にはゴム足、電源ユニットの吸気口、ダストフィルターなどがあります。吸気口を耐震マットでふさぐと、電源ユニットやPC内部の温度が上昇する可能性があります。耐震マットはケース底面全体へ貼るのではなく、四隅の平らで強度がある部分へ配置し、底面吸気のPCケースでは中央のメッシュ部分やダストフィルターを避けてください。

吸気口をふさぐと熱がこもる

耐震マットをケース底面全体に貼ってしまうと、電源ユニットの吸気口やダストフィルターをふさぐことがあります。四隅の平らな部分だけに絞って貼り、通気を妨げない配置にしてください。

耐震マットは四隅の平らな部分に貼り、中央の吸気口・メッシュ部分は避ける
耐震マットは四隅の平らな部分へ、中央のメッシュ吸気口を避けて貼る

耐震マットの対応重量も確認します。PCケース本体だけでなく、電源ユニット、グラフィックボード、簡易水冷、ストレージなどを含めた完成状態の重量を基準に選んでください。設置前に接着面のほこりや油分を清掃し、一定期間ごとにずれや浮き、硬化がないか確認します。

横転への備え耐震ベルトとPCホルダーで本体の移動を防ぐ

耐震マットは横滑りを抑える対策として有効ですが、背の高いPCケースの横転まで必ず防げるとは限りません。地震時の家具や家電は、単純に横へ滑るだけでなく、前後に揺れながら移動したり、跳ね上がって落下したりすることがあります。特に、幅が狭く高さのあるPCケース、ガラス面が重いケース、上部へ大型ラジエーターを搭載したケースは、揺れ方によって重心が大きく移動します。

デスク上に置く場合は、耐震マットに加えて、PC本体とデスクをストラップ式の耐震ベルトでつなぎます。東京消防庁が紹介するストラップ式は、樹脂などでできたストラップの両端を両面テープやネジで固定し、家電などを壁や台と連結する器具です。ベルトはケースの取り外し可能なガラスパネルへ直接貼らず、金属製フレームやケース全体を保持できる位置へ取り付けてください。

耐震ベルトは取り外し可能な強化ガラスパネルではなく金属フレーム部分へ取り付ける
耐震ベルトの取り付け位置|ガラスパネルは避け、金属フレーム部分を選ぶ

床置きの場合は、壁や安定した家具との間をストラップで連結する方法もあります。ただし、固定先の家具自体が壁へ固定されていなければ、家具ごと動く可能性があります。

PCホルダーで机の下へ固定する

デスク下へ取り付けるPCホルダーは、床のほこりを避けながらPC本体の落下距離を抑えられる方法です。ただし、ホルダーの耐荷重と対応サイズを必ず確認してください。ゲーミングPCは一般的なオフィスPCより重く、ケース幅も広いため、細いベルトだけで保持する製品では対応できない場合があります。

ホルダーの耐荷重には、PCケースの空の重量ではなく、パーツを搭載した完成状態の重量を使用します。大型グラフィックボードや強化ガラスを搭載したPCでは、製品仕様より実際の重量が大幅に増えていることがあります。クランプだけで取り付ける製品は天板の材質や厚さによって保持力が変わるため、デスクメーカーがクランプ機器の設置を認めているかも確認してください。

配置の注意強化ガラスケースは壁際・机の端に寄せすぎない

強化ガラスを使用したPCケースは、地震で壁、デスクの脚、金属ラックなどへ衝突すると、パネルが破損する可能性があります。壁際へ置く場合でも、ガラス面が硬い家具や柱へ直接ぶつからないようにしてください。数cm程度の隙間しかない場合は、揺れたケースが壁へ繰り返し衝突することがあるため、緩衝材を設置するか、ケースを固定して移動量を抑えます。

側面の強化ガラスが通路側を向いている場合は、転倒時に人が踏んだり、避難経路へ破片が広がったりする可能性があります。可能であれば、ガラス面が人の通り道やベッド側を向かない配置にしてください。

転倒防止モニターは耐震ベルトでデスクへ固定する

純正スタンドでモニターを使用している場合は、モニター背面とデスク天板を耐震ベルトで連結します。東京消防庁のストラップ式器具の考え方は、テレビだけでなくモニターにもあてはまります。本体だけでなく、設置している台も壁や床へ固定することが重要です。

モニター用耐震ベルトには、背面のVESA取り付け穴を使うネジ式と、背面またはスタンドへ接着する粘着式があります。VESA穴を利用するタイプは、モニターの金属製ネジ穴を使用できるため、粘着面だけに依存しません。ただし、モニターごとにVESA規格や使用できるネジ径・長さが異なります。長すぎるネジを無理に締めると、モニター内部を損傷する可能性があるため、耐震ベルトに付属するネジが使用中のモニターへ適合するか、取扱説明書で確認してください。

粘着式ベルトは穴を開けずに取り付けられるため、賃貸住宅やVESA穴を使えないモニターで利用しやすい方法です。一方、接着面の材質、汚れ、曲面、経年劣化によって保持力が変わります。震度7相当の振動試験を通過したとうたう製品もありますが、メーカー側もあらゆる地震や事故で破損を防ぐことを保証するものではないと注意書きを設けていることが一般的です。試験の表示だけで絶対に倒れないと考えず、設置条件と対応重量を確認してください。

選び方の基準モニターアームを使うなら対応重量とクランプ強度を確認する

モニターアームを使用すると、純正スタンドごとモニターが前方へ倒れるリスクを抑えられます。ただし、アームを取り付けただけで地震対策が完了するわけではありません。アームはモニターの荷重をデスク天板へ伝えるため、クランプ、グロメット、天板、デスク本体のすべてが荷重に耐えられる必要があります。

モニターアームには対応重量があり、モニターの重量が範囲外だと正常に保持できません。例えばErgotron LXのデスクマウントモデルには、製品ごとに約3.2〜11.3kgなど、対応重量が設定されています。モニターの奥行きや取り付け構成によっても条件が変わるため、重量だけでなく、対応画面サイズや曲面モニターへの対応、VESA規格もあわせて確認してください。

地震対策を優先するなら、天板を上下から挟むクランプ式よりも、天板の穴を利用するグロメット式の方が抜けにくい構造にしやすくなります。ただし、グロメット式でも薄い天板や中空天板へ無理に取り付けると、天板自体が破損する可能性があります。クランプ式を使用する場合は、指定された天板厚を守り、定期的に緩みがないか確認してください。地震でアームが大きく振られた場合に壁や隣のモニターへ衝突しないよう、可動範囲にも余裕を持たせます。

モニターアームのクランプ式とグロメット式の取り付け方式の違い
クランプ式(左)は天板を上下から挟む、グロメット式(右)は天板の穴にポールを通す

薄い天板やハニカム構造、合板・MDFの天板では、クランプを強く締めると表面がへこんだり、地震時に天板が割れたりすることがあります。補強プレートを天板の上面と下面へ挟むと、クランプの力を広い範囲へ分散できますが、デスクメーカーがモニターアームの取り付けを認めていない天板もあるため、事前に確認してください。アームのクランプだけで不安な場合は、モニター背面とデスクまたは壁を別の転倒防止ベルトで連結する方法もあります。デュアルモニターでは、1本の支柱に2台を取り付けるアームへ荷重が集中するため、2台分の合計重量とアーム本体を含めてデスクが支えられるか確認する必要があります。

施工の判断モニターを壁掛けにする場合は下地の強度を確認する

モニターを適切に壁へ固定できれば、デスク上からの転倒リスクを抑えられます。ただし、壁掛け金具は石膏ボードだけへ固定せず、柱や間柱、下地補強など、十分な強度がある部分へ取り付ける必要があります。壁の構造や下地の位置が分からない場合は、自己判断で大型モニターを取り付けず、施工業者へ依頼してください。

賃貸住宅では、壁へ穴を開ける前に管理会社や大家の許可を確認します。突っ張り式のモニター設置器具を使う場合も、天井の強度、設置面の材質、製品の耐荷重を確認してください。

揺れない土台デスク本体を壁や床へ固定する

PC本体とモニターを守るには、固定先となるデスクが移動しないことが重要です。東京消防庁は、家具類の転倒・落下・移動を防ぐ方法として、L型金具などで壁や床へ直接固定する方法を、器具を使った対策の中で最も効果が高いとしています。

ゲーミングデスクを固定する場合は、背面のフレームや脚部と、壁の柱または下地をL型金具や耐震ベルトで連結します。天板だけへ金具を取り付けると、天板と脚部が分離する可能性があるため、デスクの構造を確認してください。高さ調整ができる電動昇降デスクでは、可動部分を壁へ固定すると正常に昇降できなくなることがあります。固定する場合は、昇降機能を妨げない脚部やベース部分を使い、メーカーが認める方法を優先してください。

デスク背面フレームと壁の柱をL型金具で連結して固定する
デスク背面のフレームと壁の柱・下地をL型金具で連結する

デスクの脚にキャスターを取り付けている場合は、すべてのロックをかけます。簡易的なキャスターストッパーだけでは強い揺れで移動する可能性があるため、壁への連結も検討してください。デスクそのものの選び方や、モニターアーム・チェア・ケーブル管理まで含めた環境づくりは、ゲーミングPCのデスク環境構築ガイドでも詳しく解説しています。

賃貸で壁に穴を開けられない場合

賃貸住宅でネジによる固定ができない場合は、粘着式の耐震ベルト、耐震マット、滑り止め、配置の見直しを組み合わせます。東京消防庁は、ネジ固定が難しい家具について、ポール式器具とストッパー式・マット式の器具を組み合わせる方法を紹介しており、ポール式とストッパー式を組み合わせて使用すると、L型金具と同等の高い効果が得られるとしています。

ただし、ポール式器具は主に背の高い家具と天井の間へ設置するものであり、低いゲーミングデスクには通常使用できません。デスクでは、粘着式ストラップで壁と連結し、脚部へ滑り止めを設置する方法が現実的です。壁紙へ強力な粘着器具を貼ると、取り外す際に壁紙が剥がれることがあるため、壁紙対応を明記した製品を選び、目立たない場所で試してから使用してください。穴を開けない対策は設置しやすい一方、ネジ固定と同じ強度になるとは限りません。地震で倒れた場合に人や避難経路へ影響しないよう、配置も同時に見直します。

レイアウトの工夫デスク上の重い物と周辺の家具も見直す

ゲーミングデスクの上には、PC本体、モニター、スピーカー、ゲーム機、外付けHDD、ヘッドホンスタンドなど、多くの機器が置かれます。東京消防庁は、家具転倒対策の一環として、収納する物は重い物を下段、軽い物を上段に置き、重心を低くすることを案内しています。この考え方は、デスク上の機器配置にもあてはまります。

PC本体をデスク上へ置く場合は、モニターの横に無理に並べず、十分な設置面積を確保します。スピーカーをモニター上部の棚へ置く場合は、耐震マットや落下防止ベルトを使用してください。モニター上部へ取り付けるライト、Webカメラ、マイク、フィギュアなども地震で落下することがあります。軽量に見える機器でも、人の顔やモニター画面へ落ちるとけがや破損につながるため、クリップやストラップで固定します。

PC本体とデスクを固定しても、近くの本棚やメタルラックが倒れればゲーミング環境全体が破損します。背の高い家具は壁へ固定し、収納物は重い物を下段へ移してください。デスクへ向かって倒れる配置や、椅子と部屋の出口の間をふさぐ配置は避けます。東京消防庁も、家具のレイアウトを工夫する際は、転倒しても出入口や避難通路をふさがない向き、就寝場所へ倒れこまない向きで配置するよう案内しています。ゲーミングデスクを寝室へ置いている場合は、モニター、PC本体、スピーカー、本棚などがベッドへ倒れない位置へ変更してください。

細部の対策ケーブルと電源タップにも余裕を持たせる

PC本体、モニター、デスクを固定しても、ケーブルが短すぎると、揺れた機器が別の機器を引っ張ることがあります。DisplayPort、HDMI、USB、LAN、電源ケーブルには、通常の使用で引っ張られない程度の余裕を持たせてください。ただし、床へ長く垂らすと避難時に足を引っかけるため、ケーブルトレーや面ファスナーでまとめます。

ケーブルをデスクへ固定するときは、PC本体やモニターがわずかに動いても、コネクターへ直接力がかからない位置で保持します。特にロック機構を備えたDisplayPortケーブルは、強く引っ張られると端子やグラフィックボードを損傷する可能性があります。電動昇降デスクでは、最も高い位置と低い位置の両方でケーブルに余裕があるか確認してください。

電源タップを床へ置いたままにすると、地震で机やPC本体が移動した際に踏みつぶされたり、家具の下へ挟まれたりすることがあります。電源タップはデスク下のケーブルトレーなどへ固定し、プラグが半抜けにならない位置へ設置してください。固定するときは、電源タップの放熱口をふさがず、コードを強く折り曲げないようにします。地震で家具が動くと、電源コードが引っ張られたり、プラグやコンセントが破損したりすることもあるため、PCを固定する際は電源ケーブルにも無理な力がかからないようにしてください。

役割の違いUPSは停電対策であって転倒防止ではない

UPS(無停電電源装置)を使用すると、地震による瞬間停電や停電時にPCを安全にシャットダウンできる可能性があります。しかし、UPSはPCやモニターの転倒を防ぐ機器ではありません。UPS本体も重量があるため、机上や棚へ置くと落下物になることがあります。

UPSは床に近い安定した場所へ置き、必要に応じて耐震マットで移動を抑えます。吸排気口をふさがず、バッテリー交換や点検ができるスペースも確保してください。容量計算や製品選びの詳しい基準は、ゲーミングPC向けUPS・雷サージプロテクター完全ガイドで解説しています。

揺れている間地震が起きたときはPCを守ろうとしない

揺れが始まったときに、倒れそうなモニターやPC本体を手で押さえに行くのは危険です。大型モニターやPCケースは重量があり、強い揺れの中では予測できない方向へ動きます。強化ガラスが割れたり、デスクや周囲の家具が倒れたりすることもあります。

揺れている間はPCを守るのではなく、机の下へ移動する、落下物から頭を守る、家具から離れるなど、自分の安全を優先してください。ゲーミングデスクの下を避難場所として想定する場合は、PC本体、収納ワゴン、ケーブル、サブウーファーなどで足元をふさがないようにしておきます。

復旧の手順地震後にPCの電源を入れる前に確認すること

大きな地震の後は、PCが外見上倒れていなくても、すぐに電源を入れない方が安全です。NITEは、地震に伴う製品事故を防ぐための注意喚起の中で、復旧時にはブレーカーが切れていることを確認したうえで、製品が損傷したり水没したりしていないか、動作に異常がないかを慎重に確認するよう案内しています。

電源プラグとコードの外観を確認する焦げた痕、変形、異臭、液漏れ、プラグの曲がり、コードの破損などがある場合は使用を中止します。
PC本体・モニター・強化ガラスの損傷を確認する横転した形跡がないか、ガラスにひびが入っていないか、モニタースタンドが破損していないかを確認します。
PC本体が横転していた場合は内部も確認する大型グラフィックボードがPCIeスロットからずれていないか、補助電源ケーブルが抜けていないか、CPUクーラーや簡易水冷ラジエーターが外れていないかを確認します。
異常がなければブレーカーを入れて様子を見る電源コードをコンセントから抜き、電源ユニット背面のスイッチをオフにした状態で確認したうえで、問題なければ通電します。異音、異臭、動作異常があれば直ちに使用を中止してください。
電源ユニットを自分で分解しない

電源ユニット内部には、コンセントを抜いた後も電荷が残る可能性のある部品があります。焦げ臭い、異音、外装の変形がある場合は、分解せずメーカーやBTOメーカー、PC修理店へ相談してください。

PC内部の点検に慣れていない場合は、BTOメーカーやPC修理店へ相談してください。

水に濡れたPCは電源を入れない

地震に伴う津波、配管の破損、スプリンクラー、倒れた飲み物などでPCが濡れた場合は、乾いたように見えても電源を入れてはいけません。PC内部に水分や泥、塩分などが残っていると、通電時にショート、異常発熱、発煙、発火が発生する可能性があります。ドライヤーで乾かしたり、数日放置したりしただけで安全になったとは判断できません。電源ユニットやモニター内部には確認できない部分が多いため、専門業者へ点検を依頼してください。

Q&Aよくある質問

PC本体はデスクの上と下のどちらが安全ですか
地震による落下リスクを抑えるなら、床に近い位置の方が安全です。ただし、床へ直接置くと、ほこりやカーペットによる吸気口の閉塞、浸水などのリスクがあります。低いPCスタンドを使い、耐震マットやベルトで移動を抑える方法がおすすめです。デスク上へ置く場合は、天板の端から離し、耐震マットと転倒防止ベルトを併用してください。
耐震マットだけでPCを固定できますか
横滑りを抑える効果は期待できますが、背の高いPCケースの横転や、デスク自体の移動まで防げるとは限りません。机上のゲーミングPCでは、耐震マットに加えて、本体とデスクを耐震ベルトで連結する方法が安全です。固定先となるデスクも壁や床へ固定してください。
モニターアームは純正スタンドより地震に強いですか
適切なモニターアームを、強度のある天板へ正しく取り付ければ、純正スタンドの転倒を抑えられる可能性があります。ただし、対応重量を超えている、クランプが緩んでいる、天板が薄い、デスク自体が動くといった場合は、アームごと落下することがあります。地震対策専用品とは限らないため、必要に応じて別の転倒防止ベルトを併用してください。
強化ガラスのPCケースに耐震ベルトを貼ってもよいですか
取り外し可能な強化ガラスパネルだけへベルトを固定するのは避けた方がよいでしょう。揺れによってガラスパネルの固定部分へ力が集中したり、パネルだけが外れたりすることがあります。ケースの金属フレームや、PC本体全体を保持できる固定器具を使用してください。
賃貸ではどこまで地震対策ができますか
耐震マット、粘着式ベルト、壁紙対応ストラップ、ロック付きPCスタンド、補強プレート付きモニターアームなどを使用できます。ただし、穴を開けない方法は、壁の下地へネジで固定する方法と同じ強度を保証するものではありません。PCや家具が倒れてもベッドや出入口へ影響しない配置と組み合わせてください。壁へネジ止めしたい場合は、管理会社や大家へ事前に確認します。
地震の後にPCが起動すればそのまま使ってよいですか
起動しただけでは、すべてのパーツが安全とは判断できません。異音、異臭、焦げた痕、電源コードの損傷、ファンの接触、グラフィックボードのずれ、液漏れなどを確認してください。異常がある場合は直ちに電源を切り、メーカーや修理店へ相談します。

総括まとめ|PC本体だけでなくデスクとモニターも含めて固定する

総評

ゲーミングPCの地震対策では、PC本体だけでなく、モニターとデスクを含めて固定することが重要です。最初にデスクを壁や床へ固定し、次にモニターを耐震ベルトまたは適合するモニターアームで保持します。PC本体は床に近い場所へ置き、耐震マットとベルトを組み合わせて移動や横転を抑えてください。

机上へPCを置く場合は、天板の端から離し、取り外し可能な強化ガラスパネルだけへ固定器具を貼らないようにします。モニターアームは純正スタンドの転倒対策になりますが、対応重量、VESA規格、天板の材質、クランプの固定状態、デスク本体の安定性まで確認する必要があります。

賃貸で壁へ穴を開けられない場合は、粘着式ベルト、耐震マット、滑り止め、配置変更を組み合わせます。ただし、ネジ固定と同じ強度とは限らないため、倒れた機器が人や出入口へ向かわない配置も重要です。地震後は、PCが倒れていなくてもすぐに電源を入れず、電源コード、電源タップ、強化ガラス、内部パーツを確認し、水に濡れたPCやモニターは通電せずメーカーや修理店へ点検を依頼してください。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。