Windows 11の天気アプリでメモリ1.2GB超|8GB・16GBゲーミングPCへの影響と停止・アンインストール方法
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原因はWebView2、8GB・16GBゲーミングPCなら閉じる価値あり
出典:Windows Latest「Windows 11 is a memory hog, even Microsoft’s Weather uses 1.2GB of RAM, 5x more than macOS Weather」、Wccftech「Built-In Weather App Consumes Nearly 20% Of 8GB Memory」、Notebookcheck「Windows 11’s built-in Weather app wastes more than 1 GB of RAM」、Microsoft Learn「WebView2 end-user FAQ」、Microsoft Learn「Introduction to the page file」、Microsoft Support「Windows background apps and your privacy」にもとづきます。情報は2026年8月9日時点です。
重いゲームを起動していないのに、タスクマネージャーを開くとメモリ使用率がやけに高い。8GBや16GBのゲーミングPCを使っていると、こうした場面に心当たりがある人は少なくないはずです。原因を探していくと、常駐させたつもりのない標準アプリが数百MBから1GB以上を持っていっているケースがあります。
今回確認できたのは、Windows 11標準の天気アプリを開いてアイドル状態のまま置いておくだけで、メモリ使用量が1.2GBを超えるという実態です。環境によっては操作中に1.5〜1.6GB程度まで増えることもあります。原因は、天気アプリの中身がMSN WeatherというWebサービスであり、Microsoft Edgeの技術であるWebView2を使ってWebページとして描画されているためです。
この記事では、この数字が8GB・16GB・32GBそれぞれのゲーミングPCにとってどれくらいの負担になるのかを容量別に整理したうえで、ゲーム前に閉じる方法、バックグラウンド動作を常にオフにする設定、天気アプリ自体をアンインストールする手順まで、実際に手を動かせる形で解説します。タスクバーのウィジェット表示と混同しやすい点や、逆にやってはいけない対策も合わせて確認していきます。
目次
要点天気アプリだけでメモリ1.2GB超|まず結論
Windows 11標準の天気アプリは、アイドル状態でもメモリ使用量が1.2GBを超え、操作中には1.5〜1.6GB程度まで増えることがあること。原因は天気アプリの中身がMSN WeatherというWebサービスで、WebView2という技術を使ってWebページとして描画されているためであること。この負担は8GBのゲーミングPCでは物理メモリの最大2割前後、16GBでも1割前後に達する一方、32GB以上ならほとんど気にする必要がないこと。そして、ゲーム前に閉じる・バックグラウンド動作を常にオフにする・アンインストールするという3つの対策の具体的な手順と、やってはいけない対策までまとめています。
実態アイドル状態でも天気アプリはメモリ1.2GBを超える
天気アプリを起動し、特に何も操作をせずアイドル状態のまま置いておいても、メモリ使用量は1.2GBを超えます。タスクマネージャーでプロセスツリーを展開すると、天気アプリの下に9個のサブプロセスが動いていることが確認できます。表示されるプロセス名はいずれもChromiumに由来するもので、天気予報を表示するだけの機能にしては数が多いという印象を受けます。
比較対象として挙げられているmacOS版の天気アプリは、単一のネイティブプロセスとして動作し、メモリ使用量は246.7MBです。同じような条件で比べると、Windows 11の天気アプリはその約5倍のメモリを使っている計算になります。理由は単純で、macOS版がOSに最適化されたネイティブアプリであるのに対し、Windows 11版はWebページをアプリの形で包んだだけの作りになっているためです。
天気アプリではメモリ使用量に加えて、広告が表示されている点も見過ごせません。天気予報の画面をスクロールしていくと、気温や風速のカードに混じって、書類のAIチャット機能を宣伝する広告タイルがスポンサー枠として差し込まれていることが確認されています。標準搭載のOSに含まれるアプリとしては、ユーザーが違和感を覚えても不思議はない作りです。
別の実機検証では、天気アプリのメモリ使用量は起動直後に約1GBまで跳ね上がり、そのまま何もしなければ500〜600MB程度まで落ち着く一方、ズームや画面移動などの操作を始めると1.5GB、場合によっては1.6GBまで再び上昇することが確認されています。検証環境やタイミングによって数字にばらつきはあるものの、天気予報を見るだけの用途にしては消費量が大きい状態が続く点は共通しています。
仕組み天気アプリの正体はMSN WeatherのWebベースアプリ
Windows 11標準の天気アプリをMicrosoft Storeで調べると、正式には「MSN天気」というアプリであることが分かります。広告が表示される理由もここにあり、天気アプリは独立したネイティブアプリというより、MSNというWebサービスをアプリの形で提供したものに近い存在です。
この天気アプリは、Microsoft Edgeで使われているWeb技術をWindowsアプリの中へ組み込む仕組みであるWebView2を使って描画されています。Microsoft自身も、天気アプリだけでなくWidgets、Teams、Office、Outlookなど多くのWindowsアプリがWebView2を利用していると説明しており、WebView2そのものは珍しい仕組みではありません。WebView2はChromiumと同じ設計を採用しており、役割ごとに処理を複数のプロセスへ分けて動かします。似た理屈でプロセスが複数表示される例としては、Steamクライアントに組み込まれたChromiumも同様です。仕組みの詳しい解説はこの記事の末尾でも紹介しています。
ここで誤解しやすいのは、「WebView2=重いプログラム」という捉え方です。MicrosoftはWebView2のリソース使用量について、多くの場合、追加で発生するメモリやCPUの負荷はWebView2そのものではなく、その上でどのようなコンテンツが表示されているかによって決まると説明しています。最適化されていないWebコンテンツを表示すれば、WebView2の消費リソースはそれだけ増えます。つまり今回の問題は、WebView2という仕組み自体が悪いのではなく、天気予報という比較的シンプルな用途に対して、現在の天気アプリが重いWebコンテンツを読み込んでいる点にあるといえます。
影響8GB・16GB・32GBのゲーミングPCへの影響
天気アプリが使うメモリの割合は、搭載メモリの容量によって大きく変わります。ゲーミングPCの構成別に、どの程度の負担になるかを整理します。
8GBや16GBの環境で無視しにくい理由には、Windowsのメモリ管理の仕組みも関係します。Microsoftは、物理メモリだけでは足りなくなった場合、ページファイルによってシステムが利用できる「コミットメモリ」の上限を拡張すると説明しています。コミット済みメモリがこの上限に近づきすぎると、システムやプロセスが必要なメモリを確保できなくなり、フリーズやクラッシュなどの不具合につながる可能性があるとも説明されています。天気アプリ単体が原因で即座にクラッシュするとは限りませんが、余裕の少ない8GBや16GB環境では、こうしたトラブルの引き金の一つになりうる存在です。
確認自分の環境でどれだけ使っているか確認する方法
対策を始める前に、自分のPCで天気アプリが実際どれくらいメモリを使っているか確認しておくと判断がぶれません。Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開き、「プロセス」タブで天気アプリを起動した状態のメモリ列を確認します。名前の左にある矢印をクリックしてプロセスツリーを展開すると、天気アプリの下に複数のサブプロセスが表示される場合があります。
天気アプリの合計が数百MB程度で安定しているなら、今回紹介したような1GB超の負荷にはなっていないと判断できます。逆に天気アプリだけで1GBを超えていて、なおかつタスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでPC全体のメモリ使用率が80〜90%を超えている場合は、ゲーム前に閉じる価値があります。数値を確認せずに「なんとなく重そうだから」で対策するより、実際の使用量を見てから判断するほうが無駄がありません。
簡易いちばん簡単な対策はゲーム前に閉じること
たまに天気を確認する程度の使い方であれば、アンインストールまでは不要です。ゲームを始める前にウィンドウ右上の「×」で天気アプリを閉じるだけで、その時点のメモリ使用量は解放されます。ウィンドウを閉じてもタスクマネージャーにプロセスが残っている場合は、該当のプロセスを選んで「タスクの終了」を選べば個別に終了できます。
ここで注意したいのが、msedgewebview2.exeというプロセスを見つけ次第すべて終了させるような操作です。WebView2は天気アプリ専用の仕組みではなく、Widgets、Teams、Office、Outlookなど他の多くのアプリでも使われています。msedgewebview2.exeを手当たり次第に終了させると、天気アプリ以外の動作中のアプリにも影響が及ぶ可能性があります。終了させたいのが天気アプリだけなら、天気アプリ自体をウィンドウから閉じる方法にとどめるのが安全です。
設定バックグラウンド動作を「常にオフ」にする方法
毎回手動で閉じるのが面倒な場合は、天気アプリのバックグラウンド動作そのものを止める設定があります。この設定を変更しても、天気アプリを自分で開いて使うこと自体はこれまでどおり可能です。
- 「設定」を開き、「アプリ」から「インストールされているアプリ」を選ぶ。一覧から天気アプリ(Weatherまたは天気)を探します。
- 天気アプリの右側にある「…」をクリックし、「詳細オプション」を選ぶ。アプリごとの詳細設定画面が開きます。
- 「バックグラウンド アプリのアクセス許可」の項目で「常にオフ」を選ぶ。既定では「電力最適化」など、Windowsが自動で判断する設定になっていることが多く、これを「常にオフ」へ切り替えます。
Microsoftも、この設定によって、普段使っていないアプリがバックグラウンドで通知の取得や情報の更新処理を行うのを止められると案内しています。Windows 11のバージョンやアプリの実装によっては、「詳細オプション」の項目自体や「バックグラウンド アプリのアクセス許可」が表示されない場合もあります。その場合は無理にレジストリ変更などを試みず、次に紹介するアンインストール、またはゲーム前に手動で閉じる方法で代用するのが簡単です。
削除天気アプリをアンインストールする方法
天気予報を普段からほとんど確認しない場合は、アプリごと削除してしまう方法もあります。
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く。一覧から天気アプリ(Weatherまたは天気/MSN天気)を探します。
- アプリ名の右側にある「…」をクリックし、「アンインストール」を選ぶ。確認画面が表示されたら、内容を確認したうえで進めます。
- アンインストールが完了したら、再起動は基本的に不要。次回以降、天気アプリのプロセスがバックグラウンドで動くことはなくなります。
Windowsのビルドや構成によっては、一部の標準アプリがアンインストール項目自体を表示しない場合があります。その場合に、PowerShellのコマンドやシステムファイルの直接削除といった方法を無理に試す必要はありません。天気アプリはこの記事の他の対策(ゲーム前に閉じる、バックグラウンド動作を常にオフにする)だけでも実質的な負荷はほぼ解消できるため、アンインストールできない環境では他の方法に切り替えれば十分です。
混同タスクバーのウィジェット表示と混同しない
ここまで紹介してきた「天気アプリ」と、タスクバーの左下に表示される天気情報は、見た目が似ているため混同しやすいポイントです。タスクバーの天気情報は、Windows 11のウィジェット機能の一部として表示されているもので、天気アプリ本体とは別の仕組みで動いています。天気アプリをアンインストールしても、タスクバーのウィジェットに天気情報が残る場合があります。
タスクバーの天気表示だけを消したい場合は、天気アプリの操作とは別に、ウィジェット側の設定を変更します。タスクバーの何もない場所を右クリックして「タスクバーの設定」を開き、「ウィジェット」の項目をオフにすると、タスクバーから天気を含むウィジェット全体が表示されなくなります。ウィジェット全体は残したいけれど天気の項目だけ不要という場合は、ウィジェットパネルを開いて天気カード右上の「…」から、そのカードだけを非表示にする方法もあります。
逆に、タスクバーのウィジェットを使わないからといって、それだけで天気アプリ本体のメモリ使用量が解消されるわけではありません。この記事で紹介した「ゲーム前に閉じる」「バックグラウンド動作を常にオフにする」「アンインストールする」という3つの対策は、あくまで天気アプリ本体に対して行う必要があります。
禁物WebView2の削除やページファイル無効化はおすすめしない
メモリ使用量を減らそうとして、天気アプリ以外の部分まで手を広げるのはおすすめできません。特に次の2つは、かえってトラブルの原因になりやすい対策です。
- ゲーム前に天気アプリのウィンドウを閉じる
- 天気アプリのバックグラウンド動作を「常にオフ」に設定する
- 普段ほとんど使わないなら天気アプリ自体をアンインストールする
- msedgewebview2.exeを見つけ次第すべて終了・削除する
- WebView2 Runtime自体をアンインストールする
- メモリ不足への対処としてページファイルを無効化する
WebView2 RuntimeはWindows 11にあらかじめ組み込まれており、天気アプリだけでなくWidgets、Teams、Office、Outlookなど数多くのアプリから利用されています。削除を試みても、必要とするアプリを起動した時点で自動的に再インストールされる場合があり、根本的な軽量化にはつながりません。狙い撃ちで軽くしたいなら、WebView2そのものではなく、天気アプリのように自分が使っていないWebView2ベースの機能を個別に止めるほうが合理的です。
ページファイルの無効化についても同様です。前述のとおり、コミット済みメモリが上限に達すると、システムやプロセスが必要なメモリを確保できずフリーズやクラッシュにつながる可能性があるとMicrosoftは説明しています。8GBや16GBのように容量に余裕がない環境ほど、ページファイルを削除するより、天気アプリを含めた不要なアプリを閉じて物理メモリの余裕を作るほうが安全です。
切分けゲームのカクつきを天気アプリだけのせいにしない
今回の1.2GB超という数字はインパクトがありますが、ゲーム中のカクつきが天気アプリだけで発生しているとは限りません。判断の起点にすべきは、タスクマネージャーで見るPC全体のメモリ使用率です。天気アプリを閉じてもメモリ使用率が高いままなら、ブラウザ、Discord、ゲームランチャー、録画・配信ソフト、RGB制御ソフトなど、他の常駐アプリが原因になっている可能性があります。
ゲーム自体が16GB近いメモリを要求するタイトルでは、天気アプリを止めるだけでは根本的な解決になりません。この場合は、遊んでいるゲームのメモリ要求と搭載メモリの相性そのものを見直したほうが効果的です。逆に、メモリ使用率が60〜70%程度で十分な空きが残っている状態であれば、天気アプリが数百MB使っていたとしても、それがカクつきの主因である可能性は低いと考えられます。
FAQよくある質問
結論まとめ|8GB・16GBならゲーム前に閉じるだけで効果がある
Windows 11標準の天気アプリは、アイドル状態でもメモリ使用量が1.2GBを超え、操作中には1.5〜1.6GB程度まで増えることがあります。原因は天気アプリの中身がMSN WeatherというWebサービスで、WebView2という技術を使ってWebページとして描画されているためです。広告が表示されるのも、天気アプリが実質的にMSNのWebコンテンツである点に由来します。
この負担は8GBのゲーミングPCでは物理メモリの最大2割前後、16GBでも1割前後に達し、無視しにくい水準です。32GB以上であれば5%程度にとどまるため、無理に対策を行う必要はありません。8GBや16GBの環境では、ゲーム前に天気アプリを閉じる、バックグラウンド動作を「常にオフ」に設定する、使わないならアンインストールするという3つの対策のいずれかで対応できます。
一方で、msedgewebview2.exeをまとめて削除したり、WebView2 Runtime自体をアンインストールしたり、メモリ不足の対策としてページファイルを無効化したりする必要はありません。タスクバーのウィジェット表示は天気アプリ本体とは別の仕組みである点も踏まえたうえで、自分の環境に合った対策を選んでください。



