NIKKE(ニケ)PCランチャー改ざんの可能性|影響の考え方・感染の痕跡確認と修正後の対処手順【2026年11月】
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修正の発表と手元のPCの確認は別
『勝利の女神:NIKKE(ニケ)』のPCランチャーを使っていた場合、ゲームが普通に動くことだけでは、不正プログラムの影響を判断できません。
運営は、PCランチャーのスクリプトファイルが第三者によって改ざんされた可能性を確認し、2026年11月4日02:30頃にクライアントの修正・アップデートを実施したと発表しました。配信側の修正と、すでに使ったPCの感染確認・除去は別の対応です。
PCランチャーを使った人は、再インストールやキャッシュ削除の前にログを保存してください。実行の痕跡がある場合はPCをネットワークから切り離し、NIKKEのPCランチャーを使っていない別の端末でパスワード変更とセッションの失効を進めます。
目次
公式発表は11月4日02:30頃の修正と影響調査
11月4日の公式告知は、改ざんの可能性、修正・アップデートの実施、影響範囲の確認中という内容です。対象者を特定する期間・地域や、利用者が照合できる修正版番号を示す告知ではありません。「修正後に起動できたから安全」とは判断しないでください。
研究者の報告と公式の対象期間を分ける
解析を公開したMotherSphere氏は、ランチャーが読み込む配信サーバー上のJavaScriptの改変日時を9月27日とし、少なくとも10月23日16:40 GMT(日本時間10月24日01:40)には一部の起動で遠隔操作エージェントが実行されたと報告しています。研究者の解析・実行報告の時系列であり、公式が確定した感染開始日や、利用者全員の感染を意味するものではありません。
報告の対象ファイル名は、aegis-fix.min.js、images.7fec4c32.js、vue-bucket.min.js、FeedList.feb647c9.jsです。ファイル名自体ではなく内容の改変が問題なので、名前だけを頼りに削除しないでください。
配信サーバーで正常なファイルに戻っていても、端末内のキャッシュや取得済みの不正プログラムは別に確認する必要があります。スマホだけで遊んでいた場合と、同じアカウントでPCランチャーも使った場合も分けて考えます。
最初にランチャーを閉じてログを保存する
- NIKKEとPCランチャーを終了します。通知領域に残っている場合も終了し、タスクマネージャーで
nikke_launcher.exeが残っていないか確認します。 - 不審なログや不正ログインがある場合は、そのPCのWi-Fiを切るかLANケーブルを抜きます。アカウント保護は別の安全な端末から行います。
- インストール先にある
Launcher\intl_service\debug.logとLauncher\log、ランチャーのキャッシュを別フォルダへコピーして保存します。コピーしたファイルは実行しません。 - 利用していたWindowsユーザーや別ドライブの旧インストール先も確認します。先にアンインストールやキャッシュ削除をすると、確認に使う痕跡が失われます。
ログには認証トークンやCookie、ユーザー名、端末の識別情報が含まれる場合があります。SNSや掲示板へ全文を貼らず、共有が必要なときは機密部分を伏せてください。
感染確認は接触・取得・実行の痕跡を分ける
以下はMotherSphere氏が公開した検査仕様に基づく確認箇所です。運営公式の感染判定基準ではありません。文字列が見つからない場合も、ログ削除・保存場所の違い・圧縮されたキャッシュなどによる見落としがあります。
debug.logのk2f_chanを探す
保存したLauncher\intl_service\debug.logをメモ帳などで開き、k2f_chanを検索します。研究者の検査仕様では、エージェントが動いた痕跡として扱われています。見つかった場合はPCをオフラインにしたまま、アカウント保護へ進んでください。
ファイルがない、開けない、検索結果がない場合は、いずれも「安全」と同じ意味ではありません。再インストール済みのPCでは、元のログが残っているかが判断の分かれ目です。
再インストール後はLocal Storageにも痕跡が残り得る
ランチャーのデータフォルダにあるtbs_cache\Local Storage\leveldbには、エージェントの状態記録k2f.agent.stateが残る場合があります。NIKKEのインストールフォルダを削除しても、この別の場所にある記録は消えるとは限りません。確認前にキャッシュを削除しないでください。
LevelDBの記録は圧縮されることがあり、単純な文字列検索では見落とします。ファイルを実行したり拡張子を変えたりせずに保存し、k2f.agent.stateが見つからないことだけで安全と判断しないでください。
insightjsだけなら実行済みとは限らない
キャッシュにinsightjsがある場合は、不正なスクリプトへの接触を示す手掛かりです。それだけで遠隔操作エージェントの取得・実行まで確定するわけではありません。
Launcher\log内のinsight.bundleの記録も、取得成功と失敗を分けて読みます。ファイル名が出ているだけでは取得完了とはいえません。研究者の仕様では、同ファイルのOnDownloadResultがresult=0かつtotal=が0より大きい記録、または取得成功の記録が取得完了の手掛かりです。エラーだけなら取得完了とは分けて扱います。
非公式チェックツールの表示を安全証明にしない
研究者は「NIKKE Launcher Check」という非公式ツールも公開しています。公式ツールとは区別し、SNSの添付ファイルや別サイトの再配布版を安易に実行しないでください。「痕跡なし」は検査できた場所に該当する痕跡がなかったという意味で、端末全体の安全証明にはなりません。
実行の痕跡があれば別端末でアカウントを保護する
- 疑わしいPCは通信を止めたまま、NIKKEのPCランチャーを使っていないスマホなどから、NIKKE/Level Infiniteと関連するメールのパスワードを変更します。使い回しだけでなく、疑わしいPCのブラウザーに保存していた各サービスのパスワードも変更対象です。
- 各サービス側の設定から全セッションのログアウト・失効を行います。全件を失効する機能がない場合は、ログイン中の端末を個別に確認して解除します。盗まれたCookieによるログインは、ブラウザー側のCookie削除だけでは止められません。
- 多要素認証、回復先のメール・電話番号、メール転送設定を確認します。PCにAPIトークンやSSH鍵を保存していた場合は、それらも失効・再発行の対象にします。
- 端末側はセキュリティソフトによる検査と、不正な常駐設定の確認を行います。遠隔操作の痕跡がある場合は、検出ファイルの削除だけで終えず、必要なデータを保護したうえでOSの再インストールも検討してください。
ブラウザー経由の常駐はDLLとHKCUを確認する
研究者の検査仕様には、%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\PlatformExperienceHelper配下の64桁の16進文字で名付けられたフォルダと、その中のplatform_experience_helper.dllが常駐の確認先として挙げられています。Edgeなど別ブラウザーのUser Data配下も対象になり得ます。Chromeが入っていないPCでも、フォルダが作られる場合があります。
レジストリの確認先は、現在のユーザーのHKCU\Software\Classes\CLSID\{E77CC89B-7401-4C04-8CED-149DB35ADD04}\InprocServer32です。既定値のDLLパスや、値だけが消えて残ったキーも研究者の検査対象です。確認だけの段階で、似た名前のキーやフォルダを一括削除しないでください。
Chromeのplatform_experience_helper.exeやLoadFeaturesは正規のファイルです。また、HKLM側にある同じCLSIDでwpc.dllを指す項目はWindowsの構成要素です。これらを今回の不正DLLと混同して削除しないでください。
不正な常駐がある場合、ランチャーを閉じただけでは対処が終わりません。研究者の除去手順は、該当するHKCUの登録を除去し、Windowsを再起動してから対象の不正DLLを削除する順序です。誤ったレジストリ編集はアプリの動作に影響するため、対象を特定できない場合は編集せず、オフラインを維持して復旧・OS再インストールを含む対応を選んでください。
アカウントごとのセッション失効と回復先の点検は、インフォスティーラー感染後のアカウント保護手順で確認できます。今回の全利用者に情報流出が起きたと断定するものではなく、不正な実行が疑われる端末で被害を広げないための対応です。
再開前のキャッシュ削除は更新・感染除去と別
研究者の対処手順では、再度ランチャーを開く前に、古い改変ファイルが残り得るキャッシュの削除を挙げています。これは研究者による端末側の対処で、公式告知に書かれた更新操作ではありません。
- 先にログとキャッシュのコピーを保存し、ランチャーを完全に終了します。
- Windowsのエクスプローラーのアドレス欄へ
%APPDATA%\nikke_launcherを入力します。 - その中の
tbs_cacheフォルダを確認し、保存したコピーと区別したうえで、使用中のランチャー側のキャッシュを削除します。無関係なファイルやブラウザーのプロフィールをまとめて消さないでください。
HMT版やGoogle Play Games向けのランチャーはデータフォルダ名が異なります。上記の場所が存在しない場合は、無関係なフォルダを削除せず利用したランチャーを確認してください。キャッシュ削除ではログイン状態が失われる場合があり、不正プログラムや常駐設定そのものの除去にもなりません。
実行の痕跡があるPCでは、キャッシュを消した直後にプレイを再開せず、端末とアカウント両方の対処を優先します。一般的なスキャン設定はWindows Defenderの保護とスキャンの確認方法も参考になります。
よくある質問
まとめ|ログ保存とアカウント保護を優先する
NIKKEのPCランチャーは修正・アップデートの実施が発表されていますが、手元のPCは別に確認が必要です。ランチャーを閉じてログを残し、実行の痕跡があれば通信を止め、安全な別端末でパスワード変更とセッション失効を進めてください。更新済み・痕跡なしの一言で安全と決めず、端末側の対処が済むまで再開を急がないことが重要です。


