Intel Arc 32.0.101.9175は更新すべき?Non-WHQL版の修正と既知の問題、対応3ゲーム【2026年11月】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
WHQLではなくNon-WHQL版。MW4とE-Dayの不具合は直り、性能向上率の公表は無し
出典:Intel公式リリースノート(32.0.101.9175 Non-WHQL) / Intel公式README / Intel公式ダウンロードページ(Arc Graphics – Windows)
Intel Arc向けの新しいドライバー「32.0.101.9175」が公開されました。WHQL版として扱われていることもあり、入れて問題ないのか、いま使っているドライバーから替えるべきなのかが気になるところです。
Intelのリリースノートの表記は「Non-WHQL」です。内容は、新作3本への対応と、『Call of Duty: Modern Warfare 4』(MW4)のテクスチャ表示不良、『Gears of War: E-Day』の性能低下、『Planet Zoo 2』のクラッシュなどの修正です。性能向上率は公表されていません。
直った不具合に当てはまる人は更新する価値があります。一方で、いまのドライバーで困っていない人は急ぐ必要がありません。更新前に、遊んでいるゲームが既知の問題に載っていないかだけは確かめておきましょう。
目次
要点9175で何が変わったのか
ビルド日は2026年11月4日です。Game On Driver対応は、Football Manager 27、Phantom Blade Zero、World of Warcraft: Foreverの3本で、対象はArc B・Aシリーズと、Arc Graphicsを内蔵したCore Ultraです。性能向上率は公表されておらず、Game On対応は「速くなる」という意味ではありません。配布ファイルは約862.6MBで、Windows 10 22H2とWindows 11(21H2〜26H2)の64bitに対応します。
対応ゲームPhantom Blade ZeroとWoW Foreverは発売済み、FM27は発売前
Game On Driver対応の3本は、いずれも新しいタイトルです。『Phantom Blade Zero』は日本時間の10月29日11時に発売済みで、『World of Warcraft: Forever』は日本時間の11月5日午前8時にサービスが始まりました。『Football Manager 27』は、Steamのストア表示が11月10日(日本語の案内は11月11日)の発売予定で、発売前です。
いずれも、リリースノートの記載は「Game On Driver対応」だけです。ゲームごとの不具合の修正や、フレームレートの改善は書かれていません。発売直後のゲームを遊ぶなら、対応済みのドライバーを入れておくほうが安心、という位置づけです。ゲーム側の要件はFootball Manager 27の推奨スペック、WoW Foreverの開始時刻と始め方はWoW: Foreverの日本時間のリリース時刻に、Phantom Blade Zeroの直近の修正は初パッチの変更点にまとめています。
修正MW4とE-Dayの不具合が直り、GPUの種類で対象が違う
修正された項目は、GPUの種類ごとに異なります。
| GPU | 修正されたゲーム(API) | 症状 |
|---|---|---|
| Arc Bシリーズ | MW4(DX12) | 一部のテクスチャが正しく描画されない |
| Arc Aシリーズ | MW4(DX12)/Gears of War: E-Day(DX12) | テクスチャの描画不良/想定より低い性能 |
| Core Ultra Series 1内蔵Arc | E-Day(DX12)/Planet Zoo 2(DX12) | 想定より低い性能/endurance gamingの設定変更後に断続的なクラッシュ |
| Core Ultra Series 2内蔵Arc | E-Day(DX12、一部のプラットフォーム)/Planet Zoo 2(DX12)/Procyon AIベンチマーク | 想定より低い性能/クラッシュ/Image GenerationとText Generationのテストが完了しない |
| Core Ultra Series 3内蔵Arc | Planet Zoo 2(DX12) | endurance gamingの設定変更後に断続的なクラッシュ |
E-Dayの性能低下とPlanet Zoo 2のクラッシュは、直前の32.0.101.9150で既知の問題として残っていた項目です。9150のまま症状が出ていた人は、9175で解消される可能性があります。Intelはどの程度性能が戻るのかを公表していません。
既知の問題MHW・Arena Breakout・WoWの影ちらつきは残る
更新前に確認したいのは、直った項目より残った項目です。リリースノートの既知の問題のうち、ゲームに関わるものは次のとおりです。
全GPU共通で、World of Warcraft ClassicとDragonflight(DX12)でレイトレーシングを有効にすると木の影がちらつく問題と、Stalzone(OpenGL)がチュートリアル後にクラッシュする問題も残っています。リリースノートに今回対応するWoW Foreverの項目は無く、上記はClassicとDragonflightについての記載です。
ツール側にも既知の問題があります。Intel Graphics Softwareでは、ファン・サーマル調整のTarget Speedが想定どおりにファン速度を変えないことがあり、共有GPUメモリの表示値や、パフォーマンスページの一部の指標が実際と違うことがあります。パフォーマンスチューニングはベータ版です。
判断更新するのは直った不具合に当てはまる人
- ArcのA・BシリーズでMW4を遊び、テクスチャの表示がおかしい
- Arc AシリーズやCore Ultra Series 1・2内蔵Arcで、E-Dayの性能が低い
- Core Ultra Series 1〜3内蔵ArcでPlanet Zoo 2のendurance gamingの設定を変えるとクラッシュする
- Phantom Blade ZeroやWoW Foreverを、対応済みのドライバーで遊びたい
- いまのドライバーで安定していて、直った不具合の症状が出ていない
- Arc AシリーズでMonster Hunter Wildsがクラッシュする(9175でも既知の問題のまま)
- PCメーカーが調整したドライバーで安定している内蔵Arc搭載ノート
- WHQL認証済みのドライバーだけを使うと決めている
Non-WHQLは、MicrosoftのWHQL認証を取っていない版という意味です。認証済みの版よりは裏付けが少ないため、更新後に不具合が出たときは、前のドライバーに戻すのが近道です。落ちる症状の切り分けはIntel Arcのドライバー更新後にゲームが落ちる原因にまとめています。
入手と導入OEM機はメーカー配布のドライバーを優先する
入手先はIntelの公式ダウンロードページ(gfx_win_101.9175.exe、約862.6MB)です。パッケージには、Intel Graphics Software(26.36.2702.2)とIntel Driver & Support Assistant(26.2.0.7)が含まれています。自分のArcに合うドライバーが分からないときは、Driver & Support Assistantで検出できます。
対象は、Arc B580・B570、A770・A750などのBシリーズとAシリーズ、Arc Pro B50〜B70、Arc Graphics内蔵のCore Ultra(Series 1〜3)と、Wildcat LakeのCore Series 3です。対応OSはWindows 10 22H2と、Windows 11 21H2〜26H2の64bitです。
導入後は、デバイスマネージャーのディスプレイアダプターのプロパティで、ドライバーのバージョンが32.0.101.9175になっているかを確かめられます。
PCメーカーが調整したドライバー(OEMドライバー)が入っているノートは、取り扱いに注意が必要です。リリースノートには「Intelの汎用ドライバーを入れるとOEMのカスタマイズドライバーを上書きする」という警告があり、汎用ドライバーは新機能やゲーム対応を一時的に試す位置づけで、試したあとはOEMドライバーに戻すことをIntelは勧めています。一方で、スマートインストーラーは、OEMのDCHドライバーからIntelの汎用DCHドライバーへ更新するときにOEMのカスタマイズを保持する、とも書かれています。メーカーの保証や安定性を優先するなら、更新は見送るか、メーカーの配布ドライバーを待つのが安全です。
FAQよくある質問
まとめNon-WHQL版、更新は直った不具合に当てはまる人から
32.0.101.9175は、新作3本に対応し、MW4・E-Day・Planet Zoo 2の不具合を直したNon-WHQL版です。性能向上率は公表されておらず、Monster Hunter WildsやArena Breakout Infiniteなどの既知の問題も残っています。MW4・E-Day・Planet Zoo 2の症状に当てはまる人と、新作3本を遊ぶ人は更新しておくのが近道です。いまのドライバーで困っていない人は、既知の問題の一覧に遊ぶゲームが載っていないかを確かめてから、急がずに判断して構いません。




