Intel Arc 32.0.101.9034公開|ギアーズ E-Day・エースコンバット8対応、WHQL版の9033から入れ替えるべき?
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ギアーズ E-Day・エースコンバット8対応、9033から入れ替えるべき人は?
出典:VideoCardz(32.0.101.9034のハイライトと既知の問題) / Intel公式ダウンロードページ(Arc Graphics – Windows) / Intel公式リリースノート(32.0.101.9033 WHQL) / ComputerBase(Gears of War: E-Dayベンチマーク) / エースコンバット8 Steam公式告知(Product Notice) / Steamコミュニティ(ミッション1のクラッシュ報告) / Steamコミュニティ(非同期コンピュートを切る回避策) / Steamコミュニティ(9034導入後のArc利用者の報告) / respec(エースコンバット8の携帯ゲーミングPC検証)にもとづきます。
32.0.101.9033がWHQL版に差し替わった直後に、Intelは次のArc向けドライバー32.0.101.9034を出しました。今回はWHQL認証のないベータ版で、Game On Driver対応は10月2日発売の『エースコンバット8 ウィングス・オブ・シーヴ』と、日本時間10月7日発売の『Gears of War: E-Day』の2作に絞られています。
リリースノートの中身は、9033 WHQL版にこの2作の対応と、E-Dayの既知の問題3件を足したものです。修正済み問題の項目はありません。入れ替えるかどうかは、この2作を遊ぶかでほぼ決まります。
ただし、同じArcでも事情は分かれます。E-Dayで「想定より性能が低い」と既知の問題に載ったのはArc AシリーズとCore Ultra Series 1・2で、Arc Bシリーズは対象外です。エースコンバット8では、発売前の先行プレイからArcでミッション1に落ちる投稿が続いていました。
目次
要点32.0.101.9034で何が変わったのか
対象はIntel Arc Bシリーズ・Aシリーズと、Arc Graphicsを内蔵したCore Ultraです。修正済み問題(Fixed Issues)の項目はありません。既知の問題には、E-Day(DX12)の性能が想定より低い場合があるという項目が、Arc Aシリーズ・Core Ultra Series 2の一部・Core Ultra Series 1の3か所に新しく載りました。それ以外の既知の問題(Arena Breakout: Infinite・Mafia: The Old Country・EA SPORTS FC 27・NBA 2K26など)は9033 WHQL版と同じです。10月2日夕方の時点で、Intelの公式ダウンロードページはまだ9033 WHQL版を配布しています。
対応2作発売日と、公式動作環境でのArcの扱い
Game On対応になった2作は、どちらも公式の動作環境にIntel Arcの名前がありません。同じ「対応」でも、Arcで遊べる目安をIntel側のドライバーとゲーム側の要件のどちらも示していない状態です。
| タイトル | 発売日 | 公式動作環境でのArc |
|---|---|---|
| Gears of War: E-Day | 日本時間10月7日0時(先行アクセスは10月2日0時から) | 最終要件に記載なし(6月の初期要件ではA580が最低、B580が推奨)。XeSSは使える |
| エースコンバット8 ウィングス・オブ・シーヴ | 10月2日(DELUXE EDITIONは9月29日から先行プレイ) | 記載なし(GPUはNVIDIAとAMDだけ)。XeSSは非対応 |
E-Dayは、6月の初期要件ではArc A580が最低、Arc B580が推奨に入っていましたが、9月の最終要件の表からはArcが消えています。要件の変遷とGPU別の目安はギアーズ オブ ウォー E-Dayの必要スペックにまとめています。エースコンバット8はレイトレーシング対応GPUが必須で、Arc A・Bシリーズはこの条件を満たしますが、アップスケーラーはDLSS・FSR・TSRの3つで、XeSSは使えません。Arcで遊ぶならFSRかTSRを選びます(エースコンバット8の推奨スペックと設定)。
前回比較9033 WHQL版との違いは対応2作と既知の問題3件
直前の32.0.101.9033 WHQL版と並べると、9034で変わった部分ははっきりしています。
| 項目 | 32.0.101.9033 | 32.0.101.9034 |
|---|---|---|
| 認証 | WHQL(公開当初はNon-WHQL) | Non-WHQL(ベータ) |
| 配信開始 | 9月24日(その後WHQL版に差し替え) | 10月2日(日本時間) |
| Game On対応 | CONTROL Resonant・ウィッチャー3 リマスター・AION 2・ギャラクティック・レーサー | Gears of War: E-Day・エースコンバット8 |
| 修正済み問題 | 記載なし | 記載なし |
| 既知の問題 | Arena Breakout: Infinite・Mafia・FC 27・NBA 2K26など | 9033と同じ項目に、E-Dayの性能低下3件を追加 |
| 公式ダウンロードページ | 配布中(10月2日夕方時点) | 未掲載(配布ファイルはIntelのサーバーにある) |
9033の4作について詳しくは32.0.101.9033 WHQL版の解説で整理しています。既存ゲームの不具合をまとめて直したドライバーは、9月17日の32.0.101.9030が最後で、9033と9034はどちらも新作の発売に合わせた版です。手元のゲームの不具合が理由で更新するなら、9034に入れ替えても状況は変わりません。
既知の問題E-Dayの性能低下はAシリーズとCore Ultra Series 1・2が対象
9034で新しく載った既知の問題は、すべてE-Dayの性能に関するものです。Intelは、対応ドライバーを出した時点で性能がまだ出ていない環境があることを認めています。
Arc BシリーズとCore Ultra Series 3の内蔵GPUには、この項目がありません。Arc A770やA750でE-Dayを遊ぶ人は、9034を入れても性能が伸び切らない状態が続くと考えておくのが現実的です。Intelは改善の時期を示していないため、今後のドライバーのリリースノートで、この項目が修正済みに移ったかを確かめてください。A750・A770でほかの重いゲームがどこまで動くかはArc A750・A770は2026年でも現役かで検証しています。
持ち越しの既知の問題は、Arc A・BシリーズのArena Breakout: Infinite(Terrain Surface Subdivisionを有効にするとクラッシュ)、Core Ultra Series 3のMafia: The Old Country、Core Ultra Series 2のEA SPORTS FC 27、Core Ultra Series 1のNBA 2K26の4本と、PugetBench・Procyonといったベンチマークソフトの項目です。どれも9034で直ってはいません。
E-DayArc B580はWQHDで平均37.9fps、50fpsの目安に届かない
既知の問題に載っていないArc B580でも、E-Dayは軽くありません。9033ドライバーで測ったデータでは、WQHD(2560×1440)のUltraプリセット(反射だけ最上位、RTX Mega Geometryはオフ)にレンダリング解像度50%のアップスケーリングを組み合わせて、B580は平均37.9fpsでした。
| GPU | 平均fps | 1%下位fps |
|---|---|---|
| RTX 5060 Ti(16GB) | 59.8 | 51.1 |
| RX 9060 XT(16GB) | 58.3 | 51.8 |
| RTX 5060 | 54.3 | 46.1 |
| Arc Pro B70 | 49.0 | 46.2 |
| RTX 4060 | 42.9 | 39.6 |
| Arc B580 | 37.9 | 33.5 |
計測条件:WQHD・Ultraプリセット(反射は最上位)。アップスケーリングはGeForceがDLSS Performance、RadeonがFSR 4.1 Performance、ArcがXeSS Balancedで、いずれもレンダリング解像度50%。Arcのドライバーは9033、CPUはRyzen 7 9800X3D。
この計測場面はゲーム中でも負荷の重い場面で、ここで50fps出れば実際のプレイではおおむね60fpsを超えます。B580はその目安に届いておらず、RTX 4060にも5fpsほど差を付けられています。B580でWQHDのまま遊ぶなら画質プリセットを1段下げるか、フルHDに落とすのが前提です。9034はE-Day向けの対応ドライバーですが、Intelは9034でどれだけ速くなるかを数字で示していません。
E-Dayは初回起動時とドライバーを替えた後にシェーダーの事前コンパイルを行い、Ryzen 7 9800X3Dでも5〜10分かかります。ダウンロード済みのシェーダーで待ち時間を短くするAdvanced Shader Deliveryは発売時点でRadeonだけが対象で、Arcについては公式の説明がありません。9034に入れ替えるなら、遊ぶ前に済ませておくと待たされずに済みます。
エースコンバット8Arcではミッション1で落ちる報告が出ていた
エースコンバット8のSteam掲示板では、DELUXE EDITIONの先行プレイが始まった9月29日から、Arc B580を含むIntel GPUでミッション1のミサイルを撃つ場面で落ちる、固まるという投稿が続いていました。GeForceの環境でも同じエラーで落ちる報告が出ており、Arcだけの問題ではありません。
バンダイナムコエンターテインメントは9月29日の告知でクラッシュを調査中とし、安定しやすくなる確認の1つに「ゲーム起動時に表示される推奨バージョンのグラフィックドライバーを使う」ことを挙げています。Intelがエースコンバット8に合わせて出したドライバーは、今回の9034が最初です。
Arc Graphicsを内蔵したCore Ultraでも傾向は同じです。9034が出る前の検証ですが、Core Ultra 7 258V(Arc 140V)を積む携帯ゲーミングPCのMSI Claw 7 AI+では、フルHD・全設定最低・TSRのUltra Performanceで30fps前後までは出るものの、ミサイルを撃つ場面で落ちる不安定さが残っていました。
9034の配信後、Arc A580の利用者からは「プロローグのムービーは再生されるようになったが、その後落ちた」、別の利用者からは「ドライバーを更新したらミッション3まで進めたが、そこで落ちた」という投稿が出ています。前に進めるようにはなっても、10月2日夕方の時点で、Arcで落ちなくなったという投稿はまだありません。9034のリリースノートにも、エースコンバット8の修正項目や既知の問題は載っていません。
9034を入れても落ちる場合、Steamの起動オプションに -DisableAsyncCompute -dpcvars="r.D3D12.AllowAsyncCompute=0" を入れて非同期コンピュートを切る方法が掲示板で共有されています。Arc B580の環境で、これでミッション1を越えられたという投稿もあります。公式の対処ではないので、パッチや次のドライバーが出たら外して様子を見てください。
入手と導入公式ページはまだ9033のまま、入れ替えは上書きでよい
10月2日夕方の時点で、Intelの公式ダウンロードページが配布しているのは9033 WHQL版で、9034のリリースノートも公式ページからはたどれません。9034の配布ファイル(gfx_win_101.9034.exe、約889MB)は、Intelのダウンロードサーバーに置かれています。公式ページが9034に切り替わるのを待ってから入れても、2作を遊ぶ予定がなければ困ることはありません。
9033からの入れ替えは上書きインストールで足ります。入れ替えた後にゲームが落ちるようになった場合は、シェーダーキャッシュの削除から試し、それでも直らなければ以前のドライバーに戻すかDDUでのクリーンインストールに進みます。手順はIntel Arcのドライバー更新後にゲームが落ちるときの対処にまとめています。Core Ultra搭載のノートPCは、Intelの汎用ドライバーを入れるとPCメーカーが調整したドライバーが置き換わる点にも注意してください。
判断入れ替えるべきかは「2作を遊ぶか」で決まる
- Arc B580・B570でE-Dayかエースコンバット8を遊ぶ
- エースコンバット8がArcで起動中やミッション中に落ちていて、対応ドライバーで変わるか試したい
- E-DayをArcで遊ぶ予定があり、10月7日の発売までに入れておきたい
- 2作をどちらも遊ばない(9034には既存ゲームの修正がない)
- WHQL認証のあるドライバーだけを使いたい
- Arc AシリーズやCore Ultra Series 1・2でE-Dayの性能改善を期待している(9034でも既知の問題として残る)
- FC 27・Arena Breakout: Infinite・Mafia・NBA 2K26の既知の問題を直したい(未解決のまま)
Arc AシリーズでE-Dayを遊ぶ場合は、対応ドライバーが9034しかないので入れて損はありませんが、性能はまだ伸び切っていない前提で設定を下げて遊ぶことになります。どちらのゲームも遊ばない人にとって、9034はWHQL認証を外してまで入れる理由のないドライバーです。
FAQよくある質問
まとめ2作を遊ぶなら9034、それ以外は9033 WHQL版のままでよい
Intel Graphics Driver 32.0.101.9034は、9033 WHQL版にGears of War: E-Dayとエースコンバット8への対応を足したベータ版です。修正済み問題はなく、E-Dayの性能についてArc AシリーズとCore Ultra Series 1・2が既知の問題に載りました。
Arc B580・B570でどちらかを遊ぶなら、9034に入れ替えておくのが近道です。ただしB580でも、E-DayはWQHD・Ultra・50%アップスケーリングで平均40fpsに届かず、画質を下げる前提になります。Arc AシリーズとCore Ultra Series 1・2のE-Dayは、9034でも性能が想定より低いとIntelが認めています。エースコンバット8は、9034の配信後もArcで落ちる投稿が残っており、落ちるなら非同期コンピュートを切る回避策を試す段階です。2作をどちらも遊ばないなら、公式ページが9034に切り替わるのを待つか、9033 WHQL版のままで十分です。





