Intel Arc 32.0.101.9150は更新すべき?最大31%の条件とModern Warfare 4対応
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最大31%はCore Ultra Series 2内蔵Arcの話、Arc B・Aシリーズは最大6%まで
出典:Intel公式リリースノート(32.0.101.9150 WHQL) / Intel公式ダウンロードページ(Arc Graphics – Windows) / Intel公式サポート(OEMカスタマイズとドライバー更新)
Intel Arc向けの新しいグラフィックスドライバー「32.0.101.9150」は、見出しに「DX12ゲームが最大31%速くなる」と書かれて伝わっています。自分のArcでもそこまで速くなるのか、MW4の発売前に入れるべきなのかが気になるところです。
リリースノートを読むと、最大31%が当てはまるのはCore Ultra Series 2に内蔵されたArc Graphicsで、バイオハザード レクイエムを1080p・中設定で動かしたときの平均FPSです。Arc B580などのBシリーズは『Avatar: Frontiers of Pandora』と『モンスターハンターライズ』が1440p・高設定で最大6%、Core Ultra Series 3は『F1 25』で最大5%。Aシリーズには性能向上の記載がありません。
更新して得をするのは、Series 2内蔵Arcで改善対象のゲームを遊ぶ人と、MW4やPlanet Zoo 2を遊ぶ人です。ほかの人は急がなくて構いません。WHQL版でも既知の問題は残っているので、遊んでいるゲームが載っていないか先に見ておきたいところです。
目次
要点9150で何が変わったのか
Game On Driver対応は、MW4とPlanet Zoo 2です。対象はArc B・Aシリーズと、Arc Graphicsを内蔵したCore Ultraです。性能向上の比較対象は9034で、Series 2の内蔵Arcで最大31%、Bシリーズで最大6%、Series 3で最大5%(いずれも平均FPS)。最大31%は1台の測定機(MSI Claw 8 AI+、Core Ultra 7 258V)で測った、1080p・中設定の値です。配布ファイルは約862.6MBで、Windows 10 22H2とWindows 11の64bitに対応します。
性能向上Series 2内蔵Arcは6本で改善、最大31%はバイオハザード レクイエムだけ
性能向上が載っているのは、すべてDX12のゲームです。いちばん数が多いのはCore Ultra Series 2に内蔵されたArc Graphicsで、1080pの中設定と高設定で測った平均FPSの最大改善率が並んでいます。
| ゲーム(Series 2内蔵Arc・1080p) | 中設定 | 高設定 |
|---|---|---|
| バイオハザード レクイエム | 最大31% | 最大29% |
| Assassin’s Creed Shadows | 最大18% | 最大12% |
| Strange Brigade | 最大16% | 最大13% |
| Assassin’s Creed Valhalla | 最大8% | 最大11% |
| The Last of Us Part II Remastered | 最大7% | 最大5% |
| Senua’s Saga: Hellblade II | 最大6% | 記載なし |
Series 2以外では、性能向上の項目が極端に少なくなります。Arc Bシリーズ(B580・B570など)は2本だけで、Core Ultra Series 3は1本です。
| 対象GPU | ゲーム | 条件と最大改善 |
|---|---|---|
| Arc Bシリーズ | Avatar: Frontiers of Pandora | 1440p・高設定で最大6% |
| Arc Bシリーズ | モンスターハンターライズ | 1440p・高設定で最大6% |
| Core Ultra Series 3内蔵Arc | F1 25 | 1080p・中設定で最大5% |
| Arc Aシリーズ | 記載なし | 性能向上の項目なし |
書き方は「Up to(最大)」です。Intelが測った複数のシーンのうち、いちばん伸びた値を載せているので、実際のゲームで同じ割合になるとは限りません。ここに載っていないゲームについては、速くなるとも遅くなるとも書かれていません。
第三者による実測は、10月13日時点では確認できていません。公表値は平均FPSの改善率だけで、最低FPS(1% low)や実際のfpsは示されていないため、「30fpsが40fpsになる」のような読み替えはできません。バイオハザード レクイエムのGPU別のfpsはバイオハザード レクイエムのグラボ比較で扱っています。
測定条件公表値は3台の測定機のもの
数字を読むときは、どの機材で測ったかが重要です。Intelの測定日は10月12日で、比較しているのは9034です。
| 対象 | 測定機 | 測定したゲーム |
|---|---|---|
| Core Ultra Series 2内蔵Arc | MSI Claw 8 AI+ A2VM、Core Ultra 7 258V、LPDDR5-8533 32GB | 上の表の6本 |
| Arc Bシリーズ | Arc B580 Limited Edition、Core Ultra 9 285K、DDR5-6400 32GB | Avatar、モンスターハンターライズ |
| Core Ultra Series 3内蔵Arc | Lenovo IdeaPad Pro 5 16PH11、Core Ultra X9 388H、LPDDR5 9600MHz | F1 25 |
最大31%は、ポータブルゲーミングPCのMSI Claw 8 AI+で測った値です。同じSeries 2でも、メモリ速度や電力設定が違うノートでは伸び方が変わります。Bシリーズの最大6%は、B580にCore Ultra 9 285Kを組み合わせた環境の値で、CPUの弱い環境ではもう少し小さくなる可能性があります。
対応ゲームMW4は10月23日発売、Planet Zoo 2は10月13日発売
Game On Driver対応になった2本は、発売時期が異なります。『Planet Zoo 2』のPC版は10月13日の発売で、『Call of Duty: Modern Warfare 4』は10月23日(各地域の午前0時)に発売されます。日本ではデジタル版の予約購入者が、キャンペーンを10月17日から先行プレイできます。
MW4のPC版の推奨環境にはArc B580が入っていて、Intel Arcを使う場合はResizable BARの有効化が必須です。Activisionの動作環境ページに載っている推奨ドライバーはIntelが32.0.101.8974で、9150はそれより新しい版にあたります。要件の全体はMW4のPC版の推奨スペック、Planet Zoo 2の重さはPlanet Zoo 2の必要スペックにまとめています。
修正と既知の問題Aシリーズはポインター消失が直り、E-Dayの性能低下は残る
修正済みの項目は、GPUの種類ごとに少し違います。共通で直ったのは、Stormgateの起動時の黒画面(DX12)とPugetBench for Lightroom Classicの拡張プリセットでのクラッシュです。ほかに次の修正があります。
一方、既知の問題として残っている項目のうち、ゲームの遊びやすさに関わるのは次のとおりです。
全GPU共通で、World of Warcraft(Classic・Dragonflight)のレイトレーシング時に木の影がちらつく問題と、Stalzone(OpenGL)がチュートリアル後にクラッシュする問題も残っています。WHQL認証はMicrosoftの署名付きという意味で、不具合が無いという意味ではありません。直前のドライバーとの違いは32.0.101.9034の解説、その前の版は32.0.101.9033の解説で整理しています。
判断更新を急ぐのはSeries 2内蔵ArcとMW4を遊ぶ人
- Core Ultra Series 2内蔵Arcで、バイオハザード レクイエム・AC Shadows・Strange Brigadeなど改善対象のゲームを遊ぶ
- MW4(10月23日発売)をArcで遊ぶ予定で、発売前に対応ドライバーを入れておきたい
- Arc Aシリーズで、スリープ復帰後にマウスポインターが消える
- Stormgateの黒画面に悩んでいる
- Arc B580・B570で、Avatar・モンスターハンターライズ以外が中心(性能向上は最大6%で、MW4が目的でなければ急ぐ理由は薄い)
- Arc Aシリーズで、ポインター消失の症状が出ていない(性能向上の記載がない)
- PCメーカー(OEM)が調整したドライバーで安定している内蔵Arc搭載ノート
- Planet Zoo 2のendurance gaming設定をSeries 1〜3で変更したい
Bシリーズの人がいま遊んでいるゲームが改善対象に入っていないなら、更新で得られる確かな利点はMW4とPlanet Zoo 2の対応だけです。更新後に不具合が出たときは、前のドライバーに戻すのが近道です。落ちる症状の切り分けはIntel Arcのドライバー更新後にゲームが落ちるときの対処にまとめています。B580の長期サポートの見通しはB580のドライバーサポート信頼度をご覧ください。
入手と導入OEMノートは通常インストールなら設定が残る
配布ファイルはIntelの公式ダウンロードページ(gfx_win_101.9150.exe、約862.6MB)から入手できます。対応OSはWindows 10 22H2とWindows 11の64bitで、Arc B580・B570、A770・A750など、BシリーズとAシリーズ、Arc Graphics内蔵のCore Ultraが対象です。
PCメーカーが調整したドライバーが入っているノートでは、Intelの汎用ドライバーで置き換わる点に注意が必要です。配布ページの注意書きは「OEMのカスタマイズドライバーを上書きする」と警告していますが、Intelのサポート記事では、通常のインストールならOEMのカスタマイズは失われず、クリーンインストールでは上書きされることがあります。更新するなら通常インストールにして、問題が出たらPCメーカーが配布するドライバーに戻すのが安全です。
FAQよくある質問
まとめ最大31%はSeries 2内蔵Arcの値、更新はゲームで決める
32.0.101.9150は、MW4とPlanet Zoo 2に対応したWHQL版で、DX12ゲームの性能向上も含みます。ただし公表された大きな伸びはCore Ultra Series 2内蔵Arcに偏っていて、Arc B・Aシリーズでは小さいか記載がありません。
Series 2内蔵Arcで改善対象のゲームを遊ぶ人と、MW4(10月23日発売)をArcで遊ぶ人は、更新しておくのが近道です。Arc B・Aシリーズで、遊ぶゲームが改善対象になく困った症状も無いなら、急いで更新する理由は小さいと考えて構いません。更新前に既知の問題の一覧で、いま遊んでいるゲームが載っていないかだけは確かめておきましょう。






