Steamの新作審査に5分起動が必須に|プレイ記録の条件と申請・発売日への影響
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Steamで新作ゲームを配信する開発者は、ビルドを審査へ提出する前に、Steamクライアントから起動したプレイ記録を用意する必要があります。開発環境で実行ファイルが動くだけでは、Steamからのインストールや起動に必要な設定を確かめきれないためです。
新しいリリースチェックリストでは、Steamの緑色の「Play」ボタンからゲームを起動し、5分以上動かすことが必要です。任意のユーザーのプレイ記録が対象で、原則として直近7日以内、最終ビルドのアップロードが7日より前ならそのアップロード以降の記録が使われます。
発売日が近い場合は、起動確認と審査待ちを別々に見積もる必要があります。日本時間2026年11月4日の発表時点では、ビルド審査に最大12営業日かかる状況が説明されており、通常目安の3〜5営業日だけで予定を組むと余裕が足りなくなります。
目次
5分起動の条件と記録が有効になる期間
プレイ時間が記録され、リリースチェックリストへ反映されるまで、ゲーム終了後に数分の遅れがあります。終了直後に未完了でも、反映を待って確認します。
対象はSteam経由のプレイ時間です。実行ファイルの直接起動では見落としやすい、起動オプションや必要なコンテンツのデポ設定を確認する狙いがあります。デポは、Steamで配信するファイルをまとめる単位です。
- 起動方法:Steamクライアントの緑色のPlayボタンから起動し、5分以上動かします。
- 誰が起動するか:任意のユーザーの記録が有効です。
- 記録の期間:直近7日以内、または最終ビルドが7日より前にアップロードされている場合は、そのアップロード以降です。
申請前に起動し直すと日付の条件を満たしやすい
たとえば11月5日に申請する想定で、最終ビルドを10月20日にアップロードし、10月25日にSteam経由で5分以上動かしていた場合、その記録は「7日より古い最終ビルドのアップロード以降」に当たります。一方、同じ古いビルドでも、10月19日の記録はアップロード前です。
日付の境界で判断するより、提出に使うビルドをSteamから改めて起動し、5分以上動かしてからチェックリストの完了を確かめる進め方が確実です。
再頒布可能コンポーネントやCloudも申請前に確認
5分起動以外にも、実績やセーブ機能など、ゲームが提供する機能に応じた確認が加わっています。Steamworksのアプリ管理ページ右側にあるリリースチェックリストで、該当項目を確認します。
- 共通再頒布可能コンポーネント:DirectX、Visual C++、.NETなど、Steamにインストールさせる必要があるものを指定するか、不要であることを示します。
- 実績:名前やアイコンの欠落、名前の重複など、設定の不備がチェックされます。
- Steam Cloud:対応機能として掲げる場合、パートナーグループのメンバーがSteam Cloudへセーブファイルを書き込む必要があります。開発者モードが有効な場合も指摘されるため、一般のプレイヤーが利用できる公開設定にします。
- スクリーンショット:gameplay分類の画像が5枚必要です。メニュー、コンセプトアート、ゲーム内シネマティックの画像も、正しい分類で追加できます。画像への宣伝文句の掲載は禁止されています。
- 提出時の機能確認:ストアで対応を示す言語がビルドに含まれているかなど、掲載機能に応じた確認が表示されます。審査員がマルチプレイへアクセスするために特別なアカウントが必要なら、認証情報を入力できる欄も用意されています。
再頒布可能コンポーネントの指定はSteamworksのInstallation内にあるRedistributablesタブから行い、変更を公開します。Cloudのテスト後も、開発者限定モードの解除と設定変更の公開まで済ませることが大切です。
発売日は審査待ちとComing Soon期間を分けて考える
通常の公式審査手順では、ビルド審査は3〜5営業日、修正が必要になる可能性も含めて少なくとも7営業日の余裕を求めています。これに対し、今回の発表は申請増加で遅れが生じ、当時は最大12営業日かかっているという状況説明です。
12営業日は承認を保証する期限ではありません。審査で問題が見つかれば修正や再確認が必要になるため、発売直前の提出を避け、チェックリストを埋める作業も日程へ含めておきます。
- ストアページを審査へ提出する。ビルドを提出する前に、ストアページを審査へ提出する必要があります。
- 完成に近いビルドをdefaultブランチへアップロードする。ストアに掲載した機能を備え、5分起動などのチェックを済ませて審査へ提出します。
- ストアページとビルドの両方の承認を得る。ストアページはComing Soonとして少なくとも2週間公開されている必要もあります。
- 発売するタイミングで公開操作を行う。条件がそろった後、開発者がRelease Appなどの操作を行います。
ストアページの「審査への提出」と「承認」は別の段階です。また、Coming Soonの2週間とビルド審査を、必ず順番に足し合わせる固定の待機期間として扱う必要はありません。発売時点でそれぞれの条件を満たせるよう、並行して準備します。
購入するプレイヤーにとっての意味
今回の変更は、開発者が発売前に行う確認を増やすものです。購入後と同じSteam経由の起動を事前に試すことで、配信ファイルや起動設定の基本的な不備を減らす狙いがあります。
5分の起動確認とゲーム内容の審査は別です。審査では、ストアで約束した機能と実際のビルドの一致や、成人向けコンテンツ・AI利用などの申告内容も確認されます。プレイ時間の条件を満たしただけで、承認や発売日が決まるわけではありません。
まとめ|Steam経由の動作確認を申請日程に入れる
新作を申請する開発者は、提出するビルドをSteamから5分以上動かし、終了後に記録が反映されたことを確認します。あわせて、必要な再頒布可能コンポーネント、実績、Cloud、画像分類、ストア掲載機能を点検してから審査へ進む流れです。
発売計画では、通常の審査目安に加えて申請時点の混雑状況を確認し、修正の余裕も確保します。Coming Soon期間と両方の審査承認を満たし、最後に開発者が公開操作を行います。
出典:Valve公式発表全文(Steamworks RSS、2026年11月4日) / 審査手順 / リリース手順 / 共通再頒布可能コンポーネント / Steam Cloud


