Easy Anti-Cheatエラー30005「CreateFile failed with 32」の直し方|.sysとサービス確認
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Easy Anti-Cheat公式が案内する「再起動」から始める正しい順番
Easy Anti-Cheatを採用するゲームを起動すると、「Error Code: 30005 (CreateFile failed with 32.)」と表示されてゲームが始まらないことがあります。ゲームファイルの整合性確認だけでは直らないことが多く、原因の切り分けにはサービスの状態やセキュリティソフトの干渉まで確認する必要があります。
Easy Anti-Cheatを採用したゲームを起動すると、「Error Code: 30005 (CreateFile failed with 32.)」というメッセージが表示され、ゲームが始まらないことがあります。ゲームファイルの整合性確認を実行しても直らず、再起動を繰り返すだけで終わってしまうケースも少なくありません。
このエラーは、Easy Anti-Cheatが起動時に必要なファイルを開こうとした際、Windowsから「エラー32」が返されて処理を続けられなくなった状態を示します。エラー32はWindowsが定義する共有違反(ERROR_SHARING_VIOLATION)で、別のプロセスやセキュリティソフトがそのファイルを使用中であることを意味し、アカウント停止(BAN)の通知ではありません。
30005には「CreateFile failed with 32」以外にも「CreateService failed with 1072」「StartService failed with 1450」など複数のパターンがあり、それぞれ原因が異なります。本記事は「CreateFile failed with 32」に絞り、Easy Anti-Cheat公式が案内する再起動から、サービス状態、Windows側の切り分けまで実際に試す順番で整理します。似た名前で紛らわしい「Untrusted system file」エラーとは別物のため、その違いも後半で解説します。
正体「CreateFile failed with 32」は何を示しているか
Easy Anti-Cheatのエラー30005は、起動に失敗したことだけを示す番号で、実際の原因はカッコ内のメッセージによって変わります。まず、代表的な4パターンの違いを整理します。
ERROR_SERVICE_MARKED_FOR_DELETE)です。以前アンインストールしたEACサービスが削除対象としてマークされたまま、完全には削除されていない状態を示します。ERROR_NO_SYSTEM_RESOURCES)です。サービスを開始するために必要なシステムリソースが不足している状態を示します。「CreateFile failed with 32」の32という数値は、Windowsのシステムエラーコード一覧におけるERROR_SHARING_VIOLATIONそのものです。Microsoft公式のドキュメントでは、「ファイルは別のプロセスで使用されているため、このプロセスからアクセスすることはできません」と説明されています。ゲームファイルの整合性確認だけでは直らないことが多いのは、原因がゲームファイルの破損ではなく、ファイルへのアクセスを妨げている別の何かにあるためです。
出典:Microsoft Learn「システム エラー コード (0 から 499) (WinError.h)」
誤解に注意30005はアカウント停止(BAN)ではない
30005はEasy Anti-Cheatがファイルへアクセスできなかったことを示す技術的なエラーであり、アカウント停止(BAN)の通知ではありません。整合性確認や再起動で直るのはそのためです。
ただし、不正ツールや改造プログラム、署名されていないドライバーがPC上で動作していると、Easy Anti-Cheatの起動処理そのものを妨げる可能性があります。心当たりがある場合は、EACを回避・無効化するツールを使うのではなく、該当するツールを終了・アンインストールしてからPCを再起動してください。
Easy Anti-Cheatの検知を回避・無効化する非公式ツールは使用しないでください。エラーが直らないどころか、ゲームの利用規約に違反する可能性があります。
優先順位まずPCを再起動する(Easy Anti-Cheat公式の第一対処)
Easy Anti-Cheat公式サポートは、「CreateFile failed with 32」を伴う30005エラーについて、「再起動が最も簡単な解決方法」と明言しています。繰り返し発生する場合は、ウイルス対策ソフトなど別のソフトウェアがアンチチートの動作に干渉している可能性があるとして、Program Files (x86)\EasyAntiCheat_EOSフォルダーをセキュリティソフトの除外対象に追加する方法を案内しています。公式が案内する対処に、EasyAntiCheat.sysの削除は含まれていません。
- タスクバーやスタートメニューから「シャットダウン」ではなく「再起動」を選びます。高速スタートアップの影響で、シャットダウンだけでは前回起動時の状態が一部残ることがあります。
- 再起動後は、他のアプリを起動せず対象ゲームだけを起動して症状が変わるか確認します。
- 再起動しても繰り返し発生する場合は、Windowsセキュリティ(またはお使いのセキュリティソフト)の除外設定に、
C:\Program Files (x86)\EasyAntiCheat_EOSフォルダー(環境によりパスが異なる場合があります)とEasyAntiCheat_EOS.exeを追加します。
検索するとEasyAntiCheat.sysを削除・リネームして再生成させる方法を紹介しているサイトもありますが、これはEasy Anti-Cheat公式が案内している対処ではなく、一部のゲームパブリッシャーが自社サポートで個別に案内している方法です。再起動とセキュリティソフトの除外設定を先に試し、それでも直らない場合の選択肢として後述します。
出典:Easy Anti-Cheat公式サポート「Error 30005」
重複起動タスクマネージャーで多重起動やEACプロセスの残留を確認する
Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開き、対象ゲーム、Steam、Epic Games Launcher、EA app、Ubisoft Connectなどが多重に起動していないか確認します。あわせて「EasyAntiCheat」「EasyAntiCheat_EOS」に関連するプロセスが残っていないかも確認してください。
クラッシュした前回の起動処理がEACの内部状態に残っていると、正常なファイルであっても「使用中」と判定されて32のエラーになることがあります。判断できないプロセスを手当たり次第に終了させるより、まず再起動を優先し、それでも直らない場合にだけ個別のプロセスを確認してください。
起動設定services.mscでEasy Anti-Cheatサービスを確認する
Win+Rでservices.mscを開き、「Easy Anti-Cheat」または「Easy Anti-Cheat (Epic Online Services)」といった名前のサービスを探します。
スタートアップの種類は通常「手動」に設定されており、ゲーム起動時に呼び出されて動作する仕組みです。常に実行中でなくても異常ではないため、無効になっている場合だけ「手動」へ変更し、適用してからPCを再起動してください。該当するサービスが一覧に見当たらない場合は、Easy Anti-Cheatが正常にインストールされていない可能性があるため、後述の修復・再インストールへ進みます。
ゲーム側Steam/Epic Games Launcherでファイルを検証する
Steam版:ライブラリで対象ゲームを右クリックし、「プロパティ」「インストール済みファイル」から「ゲームファイルの整合性を確認」を実行します。
Epic Games Launcher版:ライブラリを開き、対象ゲームのメニューから「管理」「確認」を実行します。
ただし、残留プロセスやファイルロックが原因の場合は、整合性確認だけでは直りません。確認後はSteamまたはEpic Games Launcherを完全に終了し、Windowsを再起動してから起動してください。
EAC本体EasyAntiCheat_Setup.exeで修復・再インストールする
ゲームのインストールフォルダー内にある「EasyAntiCheat」または「EasyAntiCheat_EOS」フォルダーにEasyAntiCheat_Setup.exeやEasyAntiCheat_EOS_Setup.exeがあれば、右クリックして「管理者として実行」してください。
ただし、Easy Anti-Cheatのセットアップの場所、ファイル名、製品IDはゲームによって異なります。別のゲーム向けの手順やコマンドをそのまま流用しないでください。「修復サービス」が選べる場合は対象ゲームを選んで修復し、なければ対象ゲーム公式の案内に従ってインストールします。
EasyAntiCheat.sysの削除・リネームは最後の選択肢
再起動、セキュリティソフトの除外設定、EACの修復を試しても直らない場合、ゲームのインストールフォルダー内にあるEasyAntiCheat.sys(EOS版はEasyAntiCheat_EOS.sys)を削除またはリネームして退避し、次回起動時にEasy Anti-Cheatへ再生成させる方法を、一部のゲームパブリッシャーが自社サポートで案内しています。Easy Anti-Cheat自体の公式サポートがこの方法を明示しているわけではないため、最初の対処としては優先しないでください。
行う場合は、対象がゲームのインストールフォルダー内にあるEAC専用ファイルであることを必ず確認してください。C:\Windows\System32などWindowsのシステムフォルダー内のファイルとは異なります。ファイルが使用中で削除できない場合は、PCを再起動してから再試行し、アクセス権や所有権を強制的に変更してまで削除する方法は避けてください。
出典:Predecessor公式サポート「Easy Anti-Cheat Error Code 32」(Easy Anti-Cheat公式ではなく、個別ゲームパブリッシャーの案内例として参照)
隔離履歴Windowsセキュリティの保護履歴とセキュリティソフトの除外設定を確認する
Windowsセキュリティを開き、「ウイルスと脅威の防止」「保護の履歴」を確認します。Microsoftによると、保護の履歴には検出・隔離した項目や無効になった主要サービスなどが表示され、原則として2週間保持されます。エラーが出始めた時期に、ゲームやEasy Anti-Cheat関連のファイルが隔離されていないか確認してください。
検出されたファイルを、内容を確認せずに「デバイスで許可」にしないでください。正規のファイルだと確認できない場合は隔離したままにします。
Easy Anti-Cheatや対象ゲームの開発元が干渉の可能性を挙げている場合でも、セキュリティソフトを恒久的に無効化するのは避けてください。除外設定を追加する場合は、ドライブ全体ではなく、ゲームおよびEACの公式が指定するファイルやフォルダーに限定します。原因がはっきりしない場合は、次のクリーンブートで切り分けます。
出典:Microsoft Support「Windowsセキュリティアプリの保護履歴」
常駐ソフトクリーンブートで競合しているアプリを特定する
Windowsの検索欄にmsconfigと入力して「システム構成」を開きます。「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、残ったサードパーティー製サービスをすべて無効にします。続いてタスクマネージャーの「スタートアップ」タブから不要なアプリを無効にし、Windowsを再起動してください。
Microsoftによると、クリーンブートは最小限のドライバーとスタートアッププログラムでWindowsを起動し、アプリやゲームへ干渉するソフトを特定するための方法です。この状態でゲームが起動できたら、無効にした項目を半分ずつ戻して原因のアプリを絞り込みます。RGB制御ソフト、録画・配信ソフト、OCツール、VPN、別のアンチチート、セキュリティソフトなどが候補になりますが、特定の製品名だけで断定はできません。確認が終わったら通常のスタートアップへ戻してください。
出典:Microsoft Support「Windowsでクリーンブートを実行する方法」
OS側の基本Windows UpdateとDISM・SFCを確認する
「設定」「Windows Update」を開き、保留中の更新プログラムがないか確認して適用します。「StartService failed with 1450」のようにシステムリソース不足を示すメッセージは、Windows側の更新状況やサービスの状態が影響している場合があるため、基本の確認として有効です。プレビュー版の更新は、必要がなければ無理に導入しなくて構いません。
ここまでの対処で直らない場合は、管理者権限のターミナルでシステムファイルの修復を試します。
| 手順 | コマンド |
|---|---|
| ① DISM実行 | DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth |
| ② SFC実行 | sfc /scannow |
DISMを先に実行し、完了してからSFCを実行します。Microsoftは、DISMで破損したWindowsコンポーネントの修復に必要なファイルを用意してから、SFCで保護されたシステムファイルを検査する順序を案内しています。検証が100%になるまでターミナルを閉じないでください。「Windowsリソース保護は整合性違反を検出しませんでした」と表示された場合は、Windows側に破損は見つかっていないことになるため、これまでの手順に戻って原因を切り分けます。
出典:Microsoft Support「システムファイルチェッカーツールを使用して修復する」
最終確認ゲームの再インストールと複数タイトルで発生する場合
1本のゲームだけで発生し、EACの修復やゲームファイルの整合性確認でも直らない場合は、ゲームの再インストールを検討します。再インストール前に、クラウドと同期していないセーブデータ、MOD、設定ファイルをバックアップしてください。フォルダーを削除する前に、必要なデータが含まれていないか確認します。再インストール後は、MODやReShade、オーバーレイを入れない初期状態で起動し、症状が変わるか確認してください。
似た名前30005と「Untrusted system file」は別のエラー
「CreateFile failed with 32」と「Untrusted system file」は、どちらもEasy Anti-Cheat関連のエラーですが、原因も対処法も異なります。
「Untrusted system file」エラーで特定のDLL名が表示される場合は、表示されたファイルの場所がWindows側かゲームフォルダー側かによって対処が変わります。詳しい切り分け方は、当サイトの姉妹記事Easy Anti-Cheatの「Untrusted system file」エラーの直し方で解説しています。
FAQ「CreateFile failed with 32」に関するよくある質問
30005「CreateFile failed with 32」は、Easy Anti-Cheatが起動に必要なファイルへアクセスしようとした際、別のプロセスやセキュリティソフトがそのファイルを使用中でエラー32(共有違反)が返された状態を示します。アカウント停止の通知ではありません。
Easy Anti-Cheat公式が案内する最初の対処はPCの再起動です。繰り返し発生する場合は、Program Files (x86)\EasyAntiCheat_EOSフォルダーをセキュリティソフトの除外設定に追加します。改善しない場合は、タスクマネージャーでの残留プロセス確認、services.mscでのEACサービス状態確認、Steam・Epic Games Launcherでのファイル検証、EasyAntiCheat_Setup.exeによる修復へ進み、それでも直らない最後の選択肢としてEasyAntiCheat.sysの削除・リネームを検討してください。
それでも直らない場合は、Windowsセキュリティの保護履歴、セキュリティソフトの除外設定、クリーンブートによる常駐アプリの切り分け、Windows UpdateとDISM・SFCを順番に確認してください。複数のEAC対応ゲームで同時に発生する場合は、1本のゲームより先にサービス・セキュリティソフト・Windows側の共通要因を疑うほうが近道です。
解決しない場合は、エラー画面、試した対処法、DISM・SFCの結果を添えて対象ゲームの公式サポートへ問い合わせてください。



