TOUGHPOWER TF3 1650Wは74,800円前後|100Vでは最大1250W、10月23日発売の対応条件【10月】
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
10月23日発売、日本の100Vでは最大1250Wに下がる
1650Wの電源は、RTX 5090のような600W級GPUを載せる人が一度は候補に入れる容量です。Thermaltake TOUGHPOWER TF3 1650Wは、80 PLUS Titanium、ATX 3.1、12V-2×6コネクタ2本を備えるフルプラグイン電源で、国内代理店のアスクが2026年10月16日に取り扱いを発表しました。
国内の発売日は2026年10月23日、予想市場価格は税込74,800円前後です。メーカーの説明書は最大出力を、入力115〜240Vで1650W、100〜115Vで1250Wと分けています。日本の家庭用コンセントは100Vなので、そのままでは1250Wまでです。
RTX 5090を1枚使うゲーミングPCなら、NVIDIAが示す必要電源容量は1000Wで、1650Wは必要ありません。1650Wが生きるのは、600W級のGPUを2枚載せるワークステーションのように、200V環境を用意できる構成です。

目次
要点国内の発売日・価格・仕様
型番はPS-TPD-1650FNFATJ-1で、国内保証は10年間の新品交換です。同日発表のDockpower FIシリーズ(750〜1200W)とは別の製品で、TF3シリーズに加わった最大容量のモデルです。
TF3シリーズにはすでに1300Wモデルが2025年6月6日に国内発売されています。1650Wモデルは同じ筐体サイズ(幅150×高さ86×奥行165mm)のまま、容量と端子数が増えました。
| 項目 | TF3 1650W | TF3 1300W |
|---|---|---|
| 国内発売 | 2026年10月23日 | 2025年6月6日 |
| 予想市場価格(税込) | 74,800円前後 | アスクの表に記載なし |
| 最大出力 | 115〜240Vで1650W、100〜115Vで1250W | 定格1300W |
| 入力 | 100〜240V、10〜20A | 100〜240V、8〜20A |
| +12V | 5系統、各50A | 4系統、各50A |
| 12V-2×6 | 2個 | 2個 |
| PCIe 6+2ピン 付属ケーブルの先端 | 9個 | 5個 |
| SATA・ペリフェラル | 16個・8個 | 16個・8個 |
| ファン・サイズ・保証 | 140mm・150×86×165mm・10年 | 140mm・150×86×165mm・10年 |
出典:アスク TOUGHPOWER TF3 製品ページ、アスク 新製品発表(2026年10月16日)

入力電圧日本の100Vでは最大1250W、1650Wは115V以上
仕様表の入力欄は100〜240Vで、本体ラベルにも「100-240V、20-10A」と印字されています。ただし、同梱の説明書(Output Specification)には、最大出力が入力電圧で2段階に分けて書かれています。
| 入力電圧 | 最大出力 | 日本の家庭での位置づけ |
|---|---|---|
| 115〜240V | 1650W | 200Vのコンセントで使う場合 |
| 100〜115V | 1250W | 一般的な100Vコンセントはこちら |
出典:Thermaltake TOUGHPOWER TF3 1650W 説明書(PDF)。国内公式の仕様表は100〜240Vとだけ書かれ、電圧別の最大出力は載っていません。
日本の一般的なコンセントは100V・15A(1,500W)で、115Vには届きません。家庭の壁のコンセントにつなぐ限り、TF3 1650Wは最大1250Wの電源として動きます。75,000円近い価格を払っても、容量は1250Wクラスです。
電源が壁から引く電力は「出力÷効率」で決まります。第三者機関Cybeneticsは、115V入力で1650W出力(100%負荷)のとき、AC入力が約1,829W、効率が90.2%だったと測っています。同じ効率で、力率を1と仮定して100Vの1250W出力を計算すると、入力は約1,386W、電流は約13.9Aです。15Aの上限(1,500W)に対して余裕は小さく、同じ回路につなぐ他の機器の消費電力も加わります。
| 条件 | AC入力電力の概算 | 入力電流の概算 |
|---|---|---|
| 100V・1250W出力(説明書の上限) | 約1,386W | 約13.9A(力率1の仮定) |
| 100Vで1650W出力 仮に出せた場合 | 約1,829W | 約18.3A(15A超) |
| 200V・1650W出力 | 約1,829W | 約9.1A |
※Cybeneticsが115V入力で測った100%負荷の値(出力1,649.8W、入力1,829W、効率90.2%)を基準に、効率を同じとして計算した概算です。100Vでの実測ではなく、効率と力率の仮定を置いた計算です。実際の値は条件で前後します。
100Vの壁のコンセントでは最大1250Wです。1650Wを引き出すには、200Vのコンセントで使う必要があります。
国内向けの付属電源ケーブルの定格は、発売前のため公開されている資料からは分かりません。200Vで使う場合は、コンセントの形状に合うプラグと、電源側のコネクターに合うケーブルが必要になります。200Vの設備の確認手順は、FSP MEGA TI 1650Wの解説にまとめています。
対応GPU1650Wが必要になる構成、足りる構成
TF3 1650Wのコネクタ面には、最大600W対応の12V-2×6が2個あり、専用の12+4ピンケーブルも2本付属します。端子の数だけ見ると、600W級のGPUを2枚つなげる設計です。
ただし、端子が足りることと、構成全体の電力が足りることは別です。NVIDIAの公式仕様では、RTX 5090のTotal Graphics Powerは575W、必要なシステム電源容量は1000Wです。この1000WはRyzen 9 9950Xを載せたPCを基準にした値で、600Wの12V-2×6ケーブル1本に対応した電源を求めています。
| 構成 | 容量の目安 | TF3 1650Wは |
|---|---|---|
| RTX 5090 1枚+Ryzen 9クラス | 公式1000W、実用では1200〜1300W | 容量は過剰。ただし100Vでは最大1250Wで、実用の目安に届かない場合がある |
| RTX 5090などの600W級GPU 2枚 | GPUだけで1,150W。CPUなどを足した合計は構成ごとに計算が必要 | 容量・端子とも合う。200V環境が前提 |
| OCで消費電力を上げる1枚構成 | 構成ごとに実測で判断 | 100Vの上限1250Wを超えるなら200Vが前提 |
出典:NVIDIA GeForce RTX 5090 仕様、Thermaltake USA TOUGHPOWER TF3 1650W。「GPU 2枚で1,150W」は575W×2の計算で、実機の動作確認ではありません。
RTX 5090を1枚載せるだけの構成は、1200〜1300Wクラスの電源で足ります(容量の計算はGPU別の推奨電源容量を参照)。100Vで使うTF3 1650Wは最大1250Wなので、この目安の下限に近い容量です。1650Wを選ぶ理由が出てくるのは、GPUを2枚載せる用途や、200Vで長時間フル負荷をかける用途です。
12V-2×6を2本使う構成では、コネクタの挿し込みとケーブルの曲げ方に注意してください(正しい挿し方は12V-2×6コネクタ焼損の対策ガイドで解説しています)。1650W電源とRTX PRO 6000の組み合わせで、電源側の12V-2×6が溶けた報告があります(ASRock TempGuardでも防げなかったPSU側コネクタ溶融)。メーカーも12V-2×6の使用前にGPUメーカーの推奨電源条件を確認するよう案内しています。
OCMシングルレーン切り替えの使いどころ
TF3 1650Wは、+12Vを5系統に分けたマルチレーンが標準です。背面のオーバークロックモード(OCM)ボタンを押すと、+12Vを1系統にまとめたシングルレーンモードに切り替わります。切り替えはシステムの電源を入れる前に行います。

標準のマルチレーンでは過電流保護(OCP)が働いて部品を守ります。OCMボタンは、オーバークロックをするときに+12V各系統のOCPを解除し、シングルレーンへ切り替える機能です。ボタンはシステムが動いていないときにだけ操作できます。
- CPUやGPUの電力制限を外し、実測で消費電力が大きく動く人
- マルチレーンのままでOCP(過電流保護)が作動して落ちることを確認できた人
- 定格〜軽いOCのゲーミングPC
- 電源の保護機能を残したまま使いたい人
公式の説明にあるのは+12Vの構成が変わることまでで、切り替えでFPSが上がる、定格容量が増えるといった性能の裏付けは公表されていません。ゲームの描画性能を目的に切り替える機能ではありません。
実測効率と騒音の測定結果
Cybeneticsが2026年3月2日に公開した測定では、115V入力と230V入力で次の値が出ています。測定に使われた個体のシリアルは海外型番系統のもので、国内型番そのものの測定ではありません。
| 条件 | 出力・入力 | 効率・騒音 |
|---|---|---|
| 115V・50%負荷 | 出力824.9W/入力881.1W | 効率93.6%、騒音40.2dBA |
| 115V・100%負荷 | 出力1,649.8W/入力1,829.0W | 効率90.2%、騒音50.7dBA |
| 230V・50%負荷 | 出力824.9W/入力865.4W | 効率95.3%、騒音40.3dBA |
出典:Cybenetics Thermaltake Toughpower TF3 1650W 測定レポート(ID 26PS3181A)。上の3行はレポートの補足試験(Supplementary Tests)の値で、認証の判定には使われていません。日本の100Vでの測定ではありません。
半分の負荷ならどちらの電圧でも40dBA前後ですが、1650W出力では50.7dBAまで上がります。高負荷を長時間かける用途では、静かな電源とは言えません。一方、電圧を230Vに上げると効率が1.7ポイント上がり、同じ出力でも入力電力が約16W減ります。
比較他社の1650Wとの違い|入力電圧と価格
国内で買える1650W級には、FSP MEGA TI 1650Wがあります。2026年9月25日に発売された同容量の80 PLUS Titanium電源で、12V-2×6を2本備える点は共通です。分かれ目は入力電圧と価格です。
| 項目 | TOUGHPOWER TF3 1650W | FSP MEGA TI 1650W |
|---|---|---|
| 入力電圧 | 100〜240V | 110〜240V(100V非対応、200V必須) |
| 100Vでの最大出力 | 1250W(115V以上で1650W) | 仕様外(200〜240Vで1650W) |
| 12V-2×6 | 2個 | 2個 |
| 認証 | 80 PLUS TITANIUM | 80 PLUS Titanium |
| 価格(税込) | 74,800円前後(予想市場価格) | 89,800円(市場想定価格) |
| 国内発売 | 2026年10月23日 | 2026年9月25日 |
出典:アスク TOUGHPOWER TF3 製品ページ・新製品発表、同発表、FSP MEGA TI 1650Wは同製品の解説記事の値(アユート発表の仕様・価格)。両社の価格は発表時の予想で、実売価格とは異なります。
価格差は1万5,000円で、TF3は100V入力も仕様に含まれているぶん、家庭のコンセントにつないで動かせます。ただし、100Vでの最大出力は1250Wです。100〜240V対応で定格1350WのFSP MEGA TI 1350Wは、100Vでも1350Wを出せるので、家庭のコンセントで使う場合の出力はTF3 1650Wを100W上回ります。200Vを用意するなら、どちらの1650Wも容量を使い切れます。
買い方どこで買えるか、買う前に確認すること
国内正規品の型番はPS-TPD-1650FNFATJ-1(JANコード4711658546098)です。発売予定は10月23日です。購入するときは、型番の末尾が「J-1」のものを選んでください。
米国向けの型番はPS-TPD-1650FNFATU-1で、国内正規品とは型番が異なります。海外向けの製品が出品されていることもあるので、購入前に出品ページの型番が「J-1」であることと、国内の保証を受けられるかを確認してください。
おすすめ100Vで使うなら1350W級、200Vがあるなら1650W級
家庭の100Vコンセントで使う前提なら、100〜240V対応で1350WのFSP MEGA TI 1350Wが、TF3 1650Wの100V時の上限(1250W)を上回る現実的な選択肢です。200Vを用意できるなら、1650WのFSP MEGA TI 1650Wが同容量の比較先になります。
まとめまとめ|1650Wを使い切れるのは200V環境だけ
- PCを置く場所に200Vのコンセントがある(または工事の予定がある)
- 600W級のGPUを2枚載せる、またはCPUとGPUを長時間フル負荷にする
- 100〜240V入力で、同容量のFSPより1万5,000円ほど安いほうがよい(200V環境で1650Wを使う場合)
- 家庭の100Vコンセントで使う(TF3 1650Wは最大1250W)
- RTX 5090を1枚載せるゲーミングPC
- 高負荷時の騒音(1650W出力で50.7dBA)を避けたい
74,800円前後のTF3 1650Wは、200Vの環境があり、GPU2枚のように100Vの上限(1250W)を超える構成を組む人の電源です。家庭の100Vコンセントで使う人は、1650Wを選んでも出力は最大1250Wまでなので、100Vでも1350Wを出せる1350W級のほうが無駄がありません。
FAQよくある質問
出典:Thermaltake TOUGHPOWER TF3 1650W 説明書(PDF)。※価格は予想市場価格(税込・前後)で、実売価格とは異なる場合があります。






