MSI MEG CORELIQUID E15 360は買いか|78,980円・10月30日発売、6.67型AMOLED水冷の価値と取り付け条件
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78,980円・10月30日発売。6.67型AMOLEDと外装の質感を重視する人向けの水冷
360mmの簡易水冷に6.67インチの画面を載せ、78,980円という価格を付けた製品が、国内で発売されます。同じ液晶付きの360mmでも、国内には4万円前後や2.5万円前後の製品があり、E15 360は4万円前後の製品と比べても約2倍の価格です。
画面の大きさと外装の質感に価値を置き、予算に余裕がある人向けの製品です。冷却は海外の実測で上位に入りましたが、冷却だけを目的に選ぶには価格差が大きくなります。
分かれ目は、画面を実際に使い込むかどうかです。取り付け前には、ラジエーターとファンを合わせた厚さの余裕と、画面の接続に必要なARGB・USB・PWMのヘッダーをマザーボード側に確保できるかを確かめてください。

目次
発売10月30日発売、予約は10月16日から。想定売価は78,980円
MSIの日本法人は2026年10月14日、MEG CORELIQUID E15 360を10月30日に発売すると発表しました。同じ日に発表されたフルタワーケース「MEG MAESTRO 900R」(145,800円)と並ぶ、MEGシリーズの水冷製品です。10月16日からは、一部の販売店で予約販売が行われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 市場想定売価(税込) | 78,980円 |
| 予約開始/発売日 | 2026年10月16日(一部販売店)/2026年10月30日 |
| 画面 | 6.67型・2240×1080・曲面AMOLED |
| ラジエーター | 360mm・397×124.5×30mm・アルミ製 |
| ファン | 一体フレーム(362×125×28.4mm)に3基、800〜2,300rpm、FDBベアリング |
| ポンプ | 3,000rpm(±300)、チューブ390mm |
| 対応ソケット | Intel LGA1851/1700、AMD AM5/AM4 |
| 保証 | 水冷ユニット本体6年、AMOLEDディスプレイ2年 |
※MSIのプレスリリースと日本公式の仕様ページにもとづきます。想定売価は実売価格ではなく、販売店で変わります。
保証は本体6年・画面2年に分かれています。画面の保証が先に切れますが、ディスプレイを外しても水冷として使用できる構造です。
画面3つの表示モードがあり、画面を外しても水冷として使える
ポンプヘッドの画面は、110度の角度で曲がった6.67型・2240×1080のAMOLEDです。画面はマグネット式のPOGO-PIN接続で、ポンプ本体に載せるだけで着脱できます。MSIの専用ソフト「MSI EZ DISPLAY」では、次の3つの表示モードを使えます。
| モード | できること |
|---|---|
| フルスクリーン | 画面全体にアニメーション、画像、動画、システム情報を表示する |
| 画面分割 | 正面に映像、斜めのエッジ部分にCPU温度などを同時に表示する |
| 拡張ディスプレイ | Windowsのサブモニターとして使う。動画再生や配信のチャット欄の表示に向く |
※MSI日本公式の製品ページにもとづきます。
ソフトを入れなくても、標準のアニメーションは表示されます。画像の差し替えや温度などの表示を設定するときだけ、EZ DISPLAYが必要です。画面を使いたくない人には、金と黒の外装に合わせたポンプカバーが付属します。画面を外してカバーを付ければ、画面なしでも使える作りです。
2026年9月のレビュー時点では、表示する数値の位置やサイズを変えられず、再生リストから特定のテーマを外すこともできませんでした。画面分割モードのプリセットは2種類のみです。拡張ディスプレイでは、主モニターでAmazon Prime Videoを再生するとHDCPが働かず、映像の画質が下がりました。ソフトの更新で変わる可能性があるため、購入時は最新の状況を確認してください。
冷却実測は上位でも、最大騒音は48dBAと大きめ
海外レビューの測定環境はRyzen 9 9950X3D、MSI X870E Carbon WiFi、Tryx FLOVA F50です。以下の順位と温度・騒音は、この環境での結果です。
| 条件 | 結果 | レビューの評価 |
|---|---|---|
| PBO有効・ファン全開 | 室温との差62℃(84℃)。最大騒音48dBA | 温度はレビューの比較対象で2位。騒音は大きめだが、ファンの音が柔らかく、数値ほどうるさく感じないと評価 |
| CPU電力制限200W | 室温との差47.1℃(69.1℃) | 温度は3位 |
| CPU 150W+RTX 4070 Ti Super 約295W | 騒音40.9dBA | 温度は2位。騒音は中程度 |
| 騒音を38.9dBAにそろえる PBO有効 | CPUを上限温度(TJ Max・95℃)未満に維持 | そろえた条件でこれを保てる水冷は少ないと評価 |
※測定は閉じたケース・X870E環境です。「室温との差」は室温からの温度上昇で、括弧内はCPU温度です。
電力制限を200Wにした条件でも室温との差は47.1℃に収まり、ゲームを想定した複合負荷でも温度は2位でした。メモリに負荷をかけるテストでも、メモリの温度はVRMやメモリ用のファンを備えた水冷を除いて最も低い値でした。画面付きだから冷却が弱い、という心配は、このレビューの範囲では当てはまりません。
測定はAMDのRyzen 9 9950X3Dを使った1つの構成でのものです。Intel CPUや別のケースでの温度は、この結果から決められません。この結果から言えるのは、最大の負荷をかけたときにうるささを許容できるなら、冷却性能は上位という点までです。
取り付け買う前に確認したい4つの条件
360mmのラジエーターが載るケースでも、そのまま使えるとは限りません。次の4点を先に確認してください。
| 確認項目 | 条件 | 見落とすと |
|---|---|---|
| ラジエーターとファンの厚さ | ラジエーターは厚さ30mm、ファンは28.4mm。重ねると公称値の合計で58.4mm。ケースの「360mm対応」に加え、取り付け位置の奥行きの余裕を確かめる | メモリやVRMのヒートシンクに当たる、側板が閉まらない |
| CPUソケット | Intel LGA1851/1700、AMD AM5/AM4に対応。LGA1200以前や、ほかのソケットは対象外 | 対応外のソケットでは取り付けできない |
| 画面の接続 | EZ Conn設計で製品側の配線をまとめますが、マザーボード側にはARGB・USB・PWMの接続が必要です。使うマザーボードのヘッダー数と接続位置をマニュアルで確かめてください | 画面が点灯しない、ファンが制御できない |
| チューブの長さ | チューブは390mm。ポンプからラジエーターまでの距離がケースで足りるか | 取り付け位置によっては届かない、無理な角度で取り回すことになる |
※ラジエーターとファンの合計厚は、公称値を足したものです。ネジや取り付け部の余裕も必要です。
ファンはPOGO-PIN接続の専用品で、配線はEZ Connの1本にまとまります。汎用ファンに替えると別にケーブルが必要になり、配線の整理が崩れます。ファンを入れ替えて使う予定の人は、この点を織り込んでください。
公式の水冷ブロック寸法は71.63×68.5×64.97mmです。画面を含めた取り付け空間をこの数値だけで判断せず、側板までの余裕も確かめてください。海外レビューの構成ではポンプヘッドがメモリスロットに張り出さず、背の高いメモリも使用できました。中央のファンを逆回転させて気流の乱れを抑える設計と、ファン故障時に残りのファンが加速する安全機能も搭載しています。
比較国内で買える液晶付き360mm水冷との価格差
国内では、液晶を備えた360mm水冷が2.5万円前後から4万円前後まで並んでいます。E15 360の価格は、その中でもひときわ高い位置です。
| 製品 | 価格 | 画面 | E15 360との差額 |
|---|---|---|---|
| MSI MEG CORELIQUID E15 360 | 78,980円(想定売価) | 6.67型・2240×1080・曲面AMOLED | ― |
| be quiet! LIGHT LOOP IO LCD 360mm | 39,580円(想定売価) | 2.1インチ円形・480×480 | −39,400円 |
| CORSAIR iCUE LINK TITAN II 360 RX LCD | 39,980円前後(予想市場価格) | 5インチ・720×1280 | −39,000円 |
| CPS DX360 Pro ARGB Display | 35,979円(TSUKUMO・10月3日時点) | 4インチIPS×2画面 | −43,001円 |
| Cooler Master MasterLiquid Core LCD 360 | 24,980円(発売時の市場想定価格) | 6インチ・960×480 | −54,000円 |
※価格はメーカー・代理店の想定価格と販売店価格が混在し、確認時期も異なります。実売価格とは差が出るため、購入時は販売ページの表示を確認してください。
E15 360は、6インチの液晶を載せたCore LCD 360より5.4万円高く、4万円前後のTITAN IIやLIGHT LOOPより約3.9万円高くなります。画面の大きさだけならCore LCD 360でも近い大きさが手に入るため、差額に見合うかはE15 360ならではの特徴で判断することになります。その特徴は、解像度が高い曲面AMOLED、アルミの外装、本体6年の保証、そして上位の冷却実測です。
各製品の詳しい比較は、be quiet! LIGHT LOOP IO LCD 360mmの記事、CORSAIR iCUE LINK TITAN II 360 RX LCDの記事、MasterLiquid Core LCD 6インチの記事、DX360 Pro ARGB Displayの記事で確認できます。
判断E15 360が向く人、他を選ぶ人
- ピラーレスのケースなどで、水冷ヘッドの画面を主役にしたビルドを組みたい
- 画面をサブモニターや温度表示に使い込み、本体6年・画面2年の保証を重視する
- CPUの冷却性能も上位でそろえたい。価格が8万円近くになっても構わない
- 冷却性能だけを重視する。画面なしの360mmなら、数万円安く済む
- 画面の大きさだけが目的なら、約5.4万円安い6インチのCore LCD 360が候補になる
- 画面の表示位置などを細かく作り込みたい。レビュー時点のソフトは自由度が低かった
8万円近い価格を受け入れるかは、曲面AMOLEDを実際に活用し、アルミ外装や本体6年の保証をどれだけ重視するかで分かれます。冷却性能は魅力ですが、比較製品との価格差も大きいです。画面を重視しない人は、差額を別のパーツに回す選択もできます。
購入予約できる販売店と比較候補
予約は10月16日から始まります。予約実施店にはAmazon、TSUKUMO、ビックカメラ、ZOA、PCワンズ、XPRICE、ヨドバシカメラ、パソコン工房、パソコンSHOPアーク、Joshinが含まれます。TSUKUMO公式通販などの販売店で「MEG CORELIQUID E15 360」を検索し、予約開始時刻と実売価格を確かめてください。
液晶付き360mm水冷の比較候補


※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめ画面を主役にしたい人が予算を出して選ぶ360mm水冷
MEG CORELIQUID E15 360は、6.67型の曲面AMOLEDと外装の質感に価値を置く人向けの360mm水冷です。想定売価は78,980円で、LIGHT LOOPやTITAN IIより約3.9万円、Core LCD 360より約5.4万円高くなります。画面・外装・保証を重視するかが判断の分かれ目です。冷却は海外の実測で上位に入りましたが、騒音は最大48dBAと大きめでした。
購入前には、ラジエーターとファンを合わせた厚さの余裕と、画面の接続に必要なARGB・USB・PWMのヘッダーをマザーボード側に確保できるかを確かめてください。画面の表示設定は、レビュー時点のソフトでは自由度が限られていました。
出典:MSI(エムエスアイコンピュータージャパン)プレスリリース、MSI日本公式 製品ページ、MSI日本公式 仕様ページ、Tom’s Hardware レビュー(2026年9月6日)、KitGuru レビュー、アスク TITAN II RX LCD仕様、TSUKUMO DX360 Proブラック販売ページ





