MasterLiquid Core LCD 6インチ発売|240mmは19,800円、360mmとの差額5,180円ならどちらを選ぶ?
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240mmは19,800円、360mmとの差額5,180円ならどちらを選ぶ?
出典:アユート「MasterLiquid Core LCD(6インチ)シリーズ」発売案内、Cooler Master公式製品ページ、Cooler Master公式「CPU Compatibility」にもとづきます。
LCD付き簡易水冷というと3万円台以上の製品も珍しくありませんが、MasterLiquid Core LCD 6インチは240mmなら2万円を切ります。しかも画面は一般的なCPUクーラー用LCDよりかなり大きい6インチです。ただし、注目したいのは「大画面なのに安い」という点だけではありません。
240mmから360mmへ変更したときの差額はわずか5,180円です。一方で、ゲーム用途ならすべてのPCで360mmが必要なわけでもありません。さらに6インチLCDを搭載したことで、ウォーターブロック全体は153.5×84.2×83.9mmというかなり大きなサイズになっています。
MasterLiquid Core LCD 6インチの仕様を確認しながら、240mmと360mmのどちらを選ぶべきか、6インチLCDにどれほどの意味があるのか、購入前に注意したいポイントまで整理します。

目次
発売MasterLiquid Core LCD 6インチは9月18日発売
Cooler Master正規代理店のアユートは2026年9月11日、MasterLiquid Core LCD 6インチシリーズ4製品を国内で取り扱うと発表しました。発売日は9月18日です。
| 項目 | 240mmモデル | 360mmモデル |
|---|---|---|
| 市場想定価格 | 19,800円(黒・白とも) | 24,980円(黒・白とも) |
| ラジエーターサイズ | 274×119.6×27.2mm | 394×119.6×27.2mm |
| ファン数 | 2基 | 3基 |
| LCD | 6インチ・960×480ドット・300cd/m²(共通) | |
| ウォーターブロック | 153.5×84.2×83.9mm(共通) | |
| 対応ソケット | AMD AM5/AM4、Intel LGA1851/1700/1200/1151/1150/1155/1156(共通) | |
| 保証 | 6年間(共通) | |
※アユート発表資料・Cooler Master公式製品ページにもとづきます。
カラーによる追加料金はなく、240mmから360mmへ変更する場合だけ5,180円高くなります。対応ソケットはAMDがAM5とAM4、IntelがLGA1851・1700・1200・1151・1150・1155・1156で、Ryzen 9000/7000シリーズやLGA1851世代を含め、現在のゲーミングPCで使われている主要プラットフォームをカバーしています。
特徴最大の特徴はCPUの上に載る「6インチ・960×480」の画面
MasterLiquid Core LCD 6インチには、名前の通り6インチのTFT LCDが搭載されています。解像度は960×480ドット、輝度は300cd/m²です。CPU温度などのシステム情報をリアルタイムで表示できるほか、画像やアニメーションも表示できます。表示内容はCooler Masterの「MasterCTRL」から変更可能で、画面の向きだけでなくファンやポンプの速度、ARGBライティングも同じソフトウェアから設定できます。
重要なのは、単に「LCD付き」というだけではなく画面そのものがかなり大きいことです。たとえばCORSAIRのiCUE LINK TITAN 360 RX LCDは2.1インチ・480×480ドットのLCDを採用しています。対してMasterLiquid Core LCDは6インチで、単純に対角線だけを比較すると約2.86倍です。960×480を2:1の画面として計算すると6インチパネルの表示面積は約14.4平方インチ、2.1インチ・1:1の正方形パネルは約2.2平方インチなので、理論上の画面面積は約6.5倍になります。実際のベゼルや有効表示領域による違いはあるため厳密な製品間比較ではありませんが、数字以上に見た目が変わることは分かります。CPU温度を小さな円形画面に表示する従来型LCD水冷とは、かなり方向性が異なる製品です。
位置づけ「CPUクーラーの画面」というより小型サブディスプレイに近い
6インチというサイズまで大きくなると、CPUクーラーにLCDを付ける意味も変わってきます。小型LCDではCPU温度やクロック、アニメーションを一つ表示する使い方が中心でしたが、MasterLiquid Core LCDなら960×480という横長画面を生かし、複数のシステム情報を同時に確認する使い方が現実的になります。CPU温度だけを見るために6インチは明らかに大きすぎる一方、CPU温度・GPU温度・負荷率・ファンなど複数の情報をまとめて表示するなら大画面化には意味があります。
Computex 2026時点の実機を確認した海外メディアIgor’sLABは、この製品について大画面でテレメトリーやシステム情報を表示できることを特徴として挙げる一方、「大きな画面が有用になるかはソフトウェア次第」という趣旨の指摘もしています。6インチというハードウェアだけあっても、表示できる情報やレイアウトの自由度が低ければ、大きな画面の多くを装飾に使うことになります。
反対にMasterCTRL側が今後充実すれば、ケース内部に別途センサーパネルを設置する代わりとして使える可能性があります。この製品は「LCD付きCPUクーラー」というより、CPUクーラーと小型システムモニターを一体化した製品として考えた方が特徴を理解しやすいでしょう。
価格240mmが19,800円という価格はかなり攻めている
今回、特に注目したいのが240mmモデルです。市場想定価格は19,800円で、6インチLCDを搭載しながら2万円を切りました。LCD付き簡易水冷は画面部分のコストが加わるため、通常の簡易水冷より高価になりやすいカテゴリーです。CORSAIRのiCUE LINK TITAN 360 RX LCDは2.1インチ・480×480 LCDを搭載し、CORSAIR公式価格では33,980円前後です。もちろんラジエーターサイズ、ファン、ポンプ、接続システムなどが違うためLCDサイズだけで価格を比較することはできませんが、「LCDを大きくすると高級モデルになる」という従来のイメージに対し、6インチを搭載した240mmモデルを19,800円に設定したインパクトは大きいといえます。Cooler Masterは巨大LCDを必ずしも最上位価格帯だけの機能にしようとしているわけではなさそうです。
国内では360mm簡易水冷「TRYX HOLO 360」(市場想定29,480円前後)も発売されています。MasterLiquid Core LCD 360は24,980円なので、同じ360mm同士なら4,500円安く、240mmならHOLO 360との差は9,680円です。ただし両者は「画面付き簡易水冷」という点こそ似ているものの、狙っている演出はかなり違います。TRYX HOLO 360は裸眼で奥行きを感じるホログラフィック表示が最大の特徴で、PC内部の演出そのものに価値を置いた製品です。MasterLiquid Core LCDは通常のTFT LCDですが、その代わり6インチという大きな表示領域を確保しています。見た人を驚かせる立体的な演出ならHOLO 360、温度などを大きく表示しながら価格を抑えたいならMasterLiquid Core LCDという分け方ができます。単純に「どちらの画面が上」という比較ではありません。
選択240mmと360mmの差額は5,180円
購入時に一番悩みそうなのが240mmと360mmです。価格は19,800円と24,980円なので差額は5,180円、360mmモデルは240mmモデルより約26.2%高くなります。一方、ラジエーターの長さは240mmモデルが274mm、360mmモデルが394mmで、長さだけなら約43.8%増え、ファンも2基から3基へ50%増えます。もちろん実際の冷却性能がそのまま43.8%や50%上がるわけではなく、ラジエーター面積を増やしてもCPUから冷却液へ熱を移す部分など別の要因があるため冷却性能は単純比例しません。それでも5,180円の追加でラジエーターとファンが一段大きくなるため、360mmモデルの価格設定は悪くありません。
差額が5,180円なら「360mmを買っておけばいい」と考えたくなりますが、ゲーミングPCでは必ずしもそうとは限りません。ゲームではGPUが大きな電力を消費する一方、CPUが常時最大消費電力になるとは限らないため、CPUの種類や電力設定によっては240mm簡易水冷でも十分な冷却余力を確保できる可能性があります。特に「6インチLCDが欲しい」という理由が購入の中心なら、240mmモデルの19,800円という価格が魅力的です。360mmへ5,180円追加してもLCDのサイズ・解像度・輝度が上がるわけではなく、ディスプレイ目的なら240mmでも機能は変わりません。反対に高発熱CPUを長時間フルロードする、静音性を考えてより大きな放熱面積を確保したい、将来CPUを交換しても余裕を持たせたいという場合は360mmを選ぶ意味が出てきます。なお、メーカー公表の仕様だけから実際のCPU温度を断定することはできず、同一条件での実測レビューが出てから評価するべき部分です。
Cooler MasterのCPU Compatibilityページでは、MasterLiquid Core LCD 6インチ 240と360が別々に掲載されており、同ページ上では240に「300」、360に「320」という値が記載されています。同社のMasterLiquid 240 Atmosは280、360 Atmosは300、MasterLiquid 360 Ionも320とされているため、Cooler Master自身も240と360を完全に同じ冷却クラスとして扱っているわけではなさそうです。ただしこの数値だけから実ゲーム時のCPU温度や消費電力上限をそのまま決めることはできません。CPUの発熱密度、電力制御、室温、ケースエアフローによって結果は変化するため、実際のゲーミングPCでは「数字が大きい方を買えば必ず速くなる」のではなく、CPUが温度や電力制限に当たっているかまで確認する必要があります。
ファン最大2400RPM・75.2CFM
MasterLiquid Core LCD 6インチで使われている120mmファンは240mmと360mmで基本仕様が共通です。回転数は0〜2400RPM±10%、最大風量75.2CFM、最大静圧3.63mmH₂O、最大騒音値30dB(A)とされています。ファンベアリングにはLDBを採用し、公称寿命は20万時間超です。Cooler Masterの既存「MasterLiquid Atmos Stealth」もファンは最大2400RPM・75.2CFM・3.63mmH₂Oで、MasterLiquid Core LCD 6インチとかなり近い仕様になっています。つまり今回の製品は、大型LCDを目立たせるために冷却ファンを極端に簡素化した構成ではありません。一方、スペック表の最大風量や最大静圧だけでは実際の冷却性能や騒音特性までは判断できず、静音性を重視する場合はMasterCTRLでファンカーブを調整したときにどこまで温度と騒音を両立できるかが重要になります。
ポンプ速度は3200±10%RPMで、公称最大騒音値は25dB(A)です。ファンは仕様上「0〜2400RPM」とされているため停止領域を持つことも特徴で、アイドル時にファンを止められる構成ならデスクトップ作業時の静音化には有利です。ただしポンプは常時動作が基本になるため「ファン0RPM=完全無音」ではなく、メーカー公称の25dB(A)・30dB(A)も測定距離や環境が同一でなければ単純比較できないため、静音性についても実機測定を待ちたい部分です。
設置ラジエーターよりウォーターブロックの確認が重要
MasterLiquid Core LCD 6インチで見落としやすいのがウォーターブロックのサイズです。公式仕様では153.5×84.2×83.9mmで、一般的な簡易水冷のポンプヘッドと比べると横方向にかなり大きく張り出します。Cooler Masterの通常型MasterLiquid Core Nexではポンプ部分が83.6×78.5×62.9mmで、単純比較すると6インチLCDモデルは最大寸法が約84mmから153.5mmまで拡大しています。つまり「240mmラジエーターだから小さなケースにも入りやすい」とだけ考えるのは危険で、ラジエーターが収まってもCPU周辺には大きなディスプレイが存在します。
CPUソケットから横方向だけでなく、ディスプレイを含めた高さも83.9mmあります。通常の空冷CPUクーラーほど高くはありませんが、一般的な薄型ポンプヘッドより存在感があるため、幅の狭いケースやマザーボードトレイとサイドガラスの距離が短いケースでは確認しておきたいポイントです。さらにGPUを垂直設置する構成では、CPU周辺に大型LCD、手前に大型GPUというレイアウトになり、物理的に接触しなくてもせっかくの6インチ画面がGPUで見えにくくなる可能性があります。この製品を選ぶなら「CPUクーラーがケースに入るか」だけでなく、組み上げた状態で6インチLCDがちゃんと見えるかまで考えた方がよいでしょう。
大型LCD付き簡易水冷では配線も通常のCPUクーラーより増えます。MasterLiquid Core LCDのディスプレイモジュールは、マザーボードのUSB 2.0 9ピンヘッダーへ接続します。ポンプには4ピンPWMと3ピンARGB、ファンには7ピンPWM+ARGBコネクターが使われるため、「CPU_FANへ一本つないで終了」という空冷クーラーとは違います。すでにケース内でRGBコントローラー、ファンコントローラー、別のLCDデバイスなどを利用している場合は、マザーボード内部のUSB 2.0ヘッダーが空いているか確認した方がよいでしょう。
解像度960×480なので「高精細ディスプレイ」目的ではない
画面の大きさに対し、解像度は960×480です。6インチ・2:1のディスプレイとして計算すると画素密度は約179ppiになります。PCケース内部に置いて少し離れた位置から見る用途なら十分実用的な密度ですが、スマートフォンのような高精細ディスプレイを期待する製品ではありません。メリットは「細かい画像を表示すること」より「数字やステータスを大きく表示できること」にあり、CPU温度・GPU温度を大きな文字で表示するなら解像度以上に物理サイズが効いてきます。反対に高解像度イラストを細部まで鑑賞する用途では、6インチという大きさだけを見て期待しすぎない方がよいでしょう。
判断240mmと360mm、ゲーム用ならどちらを買う?
- 大型LCDをできるだけ安く導入したい(19,800円という価格そのものに魅力がある)
- ゲーム中心でCPUの発熱が極端に大きくなく、ケースも240mmまでしか対応していない
- 360mmへ追加してもLCDの仕様は変わらないため、ディスプレイ目的なら240mmで十分
- 360mm対応ケースをすでに使っており、CPU負荷の高い作業も行う
- 静音性を考えてより大きな放熱面積を確保したい
- 将来CPUを交換する予定があり、約5,000円の差より冷却余力を優先したい
要するに、19,800円という価格そのものに魅力を感じるなら240mm、ケースに360mmが入り冷却余力まで欲しいなら24,980円の360mmという選び方が分かりやすいです。加えて、この製品では価格の一部を明確にLCDへ支払っているため「画面に何を表示できるか」も製品性能の一部です。CPU・GPU温度などを自由に組み合わせられるか、複数センサーを同時表示できるか、レイアウトをどこまで編集できるか、スリープ復帰後に正常表示されるかといった部分は、カタログスペックだけでは判断できず、MasterCTRLの完成度も購入判断に含めるべきでしょう。
比較LCD付き簡易水冷、他製品との違い
MasterLiquid Core LCD 6インチの立ち位置は、同じ「画面付き簡易水冷」でもすでに国内発売されている他製品と並べるとより分かりやすくなります。ここまで触れてきたTRYX HOLO 360、CORSAIR iCUE LINK TITAN 360 RX LCDと仕様・価格を並べました。
| 製品 | 実勢価格 | 画面 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| MasterLiquid Core LCD 240 | 19,800円 | 6インチ・960×480 TFT LCD | 大画面LCDを最安級の価格で導入できる |
| MasterLiquid Core LCD 360 | 24,980円 | 6インチ・960×480 TFT LCD | 240mmと画面仕様は共通、冷却面積を拡大 |
| TRYX HOLO 360 | 29,480円前後 | 640×480 ホログラフィック表示 | 裸眼で奥行きを感じる立体的な演出が中心 |
| CORSAIR iCUE LINK TITAN 360 RX LCD | 約22,773円〜 | 2.1インチ・480×480 LCD | iCUE LINKで配線を1本にまとめられる |
※MasterLiquid Core LCDはアユート・Cooler Master公式、TRYX HOLO 360・CORSAIR iCUE LINK TITAN 360 RX LCDはAmazon.co.jp・楽天市場の実勢価格(2026年9月時点)にもとづきます。価格は変動するため、購入前に各リンク先で最新情報を確認してください。
画面サイズだけを見ればMasterLiquid Core LCDが頭一つ抜けており、価格も240mmモデルなら4製品中もっとも安くなります。一方でCORSAIR iCUE LINK TITAN 360 RX LCDはiCUE LINKによる配線の一本化、TRYX HOLO 360は他にはないホログラフィック演出と、画面サイズや価格だけでは測れない強みをそれぞれ持っています。「とにかく大きく安く」ならMasterLiquid Core LCD、「配線をまとめたい」ならCORSAIR、「見た目のインパクトを最優先したい」ならTRYX HOLO 360という選び方になりそうです。
MasterLiquid Core LCDを選ぶなら


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|LCD付き水冷の価格を現実的な水準まで下げた製品
MasterLiquid Core LCD 6インチは、LCD付き簡易水冷の価格をかなり現実的なところまで下げた製品です。特に240mmモデルは19,800円で、6インチ・960×480のLCD、最大2400RPMのファン、3200RPMのポンプ、ARGB、MasterCTRL対応、6年保証まで含まれています。360mmでも24,980円なので、240mmとの差は5,180円しかありません。大型LCDをできるだけ安く導入したいなら240mm、360mm対応ケースを使っておりCPU冷却にも余裕を持たせたいなら360mmという選び方が分かりやすいでしょう。
ただし「6インチ」という数字だけで購入するのはおすすめしません。ウォーターブロックは153.5×84.2×83.9mmと大きく、内部USB 2.0ヘッダーも使用します。ケース内部でLCDがきちんと見えるか、GPUや周辺パーツとの位置関係に問題がないかまで確認する必要があります。また、冷却性能や実際の騒音、MasterCTRLの使い勝手についてはメーカー公称値だけでは最終判断できず、特に240mmと360mmの実温度差については同一CPU・同一環境での検証結果を待ちたいところです。それでも、LCD付き簡易水冷を3万円以上出して買うものと考えていたユーザーにとって、19,800円から6インチLCDを導入できるMasterLiquid Core LCDはかなり面白い選択肢です。






