TRYX HOLO 360が実売2.9万円で発売|PANORAMA SEより1.2万円安いホログラフィック簡易水冷は買い?
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
約2.9万円の「ホログラフィック簡易水冷」は買い?280W対応・Asetek製ポンプ採用
HOLO 360は予定どおり2026年9月7日に発売されました。Amazon.co.jpでは発売時にホワイトモデルが29,778円で販売されており、想定価格の29,480円前後とほぼ同水準です。あわせて、ホログラフィック表示の仕組み(ビームスプリッティングレンズ)、60度回転するヒンジ、同社の他モデルとの国内価格比較、ASUS製ライバル機との比較を追記しました。
CPUクーラーのポンプヘッドに動画や画像を表示する「ホログラフィック」なCPUクーラーと聞くと、見た目だけの色物を想像するかもしれません。しかしCFD販売が2026年9月7日に発売した「TRYX HOLO 360」は、次世代Asetek製ポンプと最大280W対応という冷却性能もあわせ持つ360mm簡易水冷です。
同時に、360mm一体型ケースファン「FOBRシリーズ」、USBポート増設ハブ「CONNECシリーズ」も国内発売されます。この記事では、CFD販売の公式情報にもとづき、主役となるHOLO 360を中心にスペックと価格を整理したうえで、約3万円というCPUクーラーとして見たときに、この製品が「買い」なのかを判断します。
目次
概要TRYX HOLO 360の価格・発売日・基本仕様

CFD販売は、PCパーツブランド「TRYX(トライエックス)」の国内正規代理店として、2026年9月7日に360mm簡易水冷「HOLO 360」シリーズを発売しました。型番はブラックがL-H360A-DM3M-G0K、ホワイトがL-H360A-DM3M-G0Wで、店頭想定価格はいずれも29,480円前後(税込)です。ラジエーターサイズは394×120×27mm(幅×高さ×厚さ)、対応ソケットはIntel LGA1851/1700/1200/115X、AMD AM4/AM5です。保証期間は6年で、液晶部分のみ3年となっています。Amazon.co.jpでは発売時にホワイトモデルが29,778円で販売されていました。
出典:CFD販売公式製品ページ「TRYX HOLO 360シリーズ」
特徴ポンプヘッドに640×480のホログラフィック表示

HOLO 360最大の特徴が、ポンプヘッド上部に搭載された640×480解像度のディスプレイです。MP4・JPG・GIF形式のファイルを表示でき、動画やアニメーションGIFをそのままCPUクーラーの見た目として映し出せます。従来のARGB(アドレサブルRGB)によるイルミネーションとは異なり、任意の映像コンテンツを表示できる点が新しさです。
「ホログラフィック」という名称ですが、空間中に映像を投影するSF的な仕組みではありません。CFD販売公式ページは「プロ仕様のビームスプリッティングレンズにより、光学チャンバー内に実際の奥行きを感じられる立体的な映像を映し出す」「ディスプレイの下にあるハードウェアを見せながら、奥行きと透明感のある映像を映し出す」と説明しています。一般的な平面LCDより奥に映像が存在するように見せる、光学的な仕組みと理解するのが正確です。
冷却性能次世代Asetek製ポンプで最大280W対応
見た目のインパクトが強い製品ですが、冷却性能面もCFD販売の公式情報では明記されています。CFD販売の公式ページでは「CPU負荷の高い処理に最適化された、次世代Asetek製ポンプとラジエーターを採用しています」と説明されており、対応TDPは260〜280Wです。簡易水冷の主要部品を手がける大手メーカーAsetek製のポンプを採用している点は、冷却性能面での安心材料になります。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 対応TDP | 260〜280W |
| ポンプ回転数 | 800〜2,800rpm(±10%) |
| ファン回転数 | 500〜2,100rpm(±10%) |
| ファン風量 | 70.8CFM |
| ファン静圧 | 2.98mmH₂O |
| ファン騒音値 | 最大29.2dB(A) |
| ラジエーターサイズ | 394×120×27mm |
ファンの最大風量・静圧・騒音値は、同時発売の360mmケースファン「FOBRシリーズ」単体製品と同一の値です。HOLO 360のラジエーターファンにも同系統のファンが採用されているとみられます。
出典:CFD販売公式製品ページ「TRYX HOLO 360シリーズ」
比較同社の他ディスプレイ搭載AIOとの価格比較
TRYXはすでに、ディスプレイを搭載した簡易水冷を複数展開しているブランドです。海外のTRYX公式ストアでは、4インチのデュアルスクリーンを搭載する「STAGE 360」が199.99ドル、より大型のディスプレイを備える「PANORAMA SE 360」が249.99ドルで販売されています。これらと比較すると、HOLO 360は179.99ドル(海外公式価格)と、同ブランドのディスプレイ搭載AIOの中では下位に位置する価格帯です。国内の店頭想定価格29,480円は、この海外価格に為替・流通コストを反映した水準とみられます。
国内の実際の発売価格でも同じ傾向が確認できます。CFD販売は2025年5月、TRYXの湾曲AMOLEDディスプレイ搭載モデルを国内発売しており、6.5インチのL字型AMOLED(2,240×1,080)を搭載する「PANORAMA SE 360 ARGB」は想定価格41,990円前後、より大型の「PANORAMA 360 ARGB」は54,990円前後でした。HOLO 360の29,480円は、PANORAMA SEより12,510円、PANORAMAより25,510円安い計算です。PANORAMAシリーズが大型・高解像度AMOLEDそのものを見せる方向性だったのに対し、HOLO 360はビームスプリッティングレンズによる奥行き表現へ方向性を変えつつ、価格も抑えたモデルという位置づけになります。
| モデル | 国内想定価格・発売時期 |
|---|---|
| HOLO 360 | 29,480円前後(2026年9月) |
| PANORAMA SE 360 ARGB | 41,990円前後(2025年5月) |
| PANORAMA 360 ARGB | 54,990円前後(2025年5月) |
他社製品との比較では、ASUSも2026年、5.08インチのフルカラーLCDを搭載する「ROG Strix SLC IV 360 ARGB LCD」を発売しています。ASUS公式発表の想定価格はブラックが36,980円、ホワイトが39,980円で、HOLO 360より6,000〜10,000円ほど高価です。ただし画面サイズ・解像度・表示方式(通常のLCD対ビームスプリッティング光学式)が異なるため、単純な優劣の比較にはなりません。
「ディスプレイ付きAIO」というカテゴリ自体は、CorsairやNZXTなど大手メーカーも展開しており、TRYXに限った特徴ではありません。HOLO 360の差別化ポイントは、液晶ではなくホログラフィックという名称で訴求されている表示方式と、640×480という比較的高めの解像度にあります。
出典:TRYX公式ストア(海外)
同時発売FOBRシリーズ・CONNECシリーズも同日発売
HOLO 360と同じ2026年9月7日には、関連製品2種も発売されます。
出典:CFD販売公式製品ページ、PR TIMES公式プレスリリース
判断約3万円のHOLO 360は買いか
ここまでの内容を踏まえると、HOLO 360の位置づけは次のように整理できます。
- CPUクーラーの見た目にこだわりたい、動画や画像を表示させたい人
- ARGBイルミネーションでは物足りなくなってきた人
- 対応TDP260〜280Wの範囲で、ハイエンドCPUを冷やす予定がある人
- 冷却性能だけを最優先し、見た目の機能に予算をかけたくない人(同価格帯でより高いTDP対応の360mm簡易水冷も存在)
- 液晶部分の保証が本体より短い(3年)点が気になる人
- 初めての簡易水冷で、まずは実績豊富な定番製品を選びたい人
HOLO 360は、冷却性能だけを比較すればこの価格帯の360mm簡易水冷の中で突出しているわけではありません。次世代Asetek製ポンプ・280W対応という数値自体は十分実用的ですが、約3万円という価格の大部分は、640×480のホログラフィック表示という付加価値に払う形になります。「冷却性能とデザイン性を両方とも妥協したくない」「見た目に投資する価値を感じる」という人に向いた製品だと考えられます。
購入TRYX HOLO 360(ブラック・ホワイト)
HOLO 360はブラック・ホワイトともに店頭想定価格29,480円前後(税込)で、カラーによる価格差はありません。ケースの配色に合わせて選べます。
FAQよくある質問
総括まとめ|見た目に価値を感じるかどうかで評価が分かれる一台
TRYX HOLO 360は、2026年9月7日にCFD販売から国内発売される360mm簡易水冷で、店頭想定価格は29,480円前後です。ポンプヘッドに640×480のホログラフィック表示を搭載しながら、次世代Asetek製ポンプ・対応TDP260〜280Wという実用的な冷却スペックも備えています。
冷却性能だけを見れば同価格帯の選択肢は他にもありますが、HOLO 360の価値はポンプヘッドの映像表示機能にあります。同社の上位モデル(STAGE 360・PANORAMA SE 360)よりは手頃な価格帯に位置しており、「見た目に投資する価値を感じるかどうか」が購入判断の分かれ目になります。同時発売のFOBRシリーズ(360mmケースファン)・CONNECシリーズ(USBハブ)も、統一感のあるPC構成を組みたい場合の選択肢になります。



