ASUS LC 360 ARGBが10,980円で発売|240mmとの差は1,000円、PRIME LC 240との違いも整理【2026年版】
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240mmとの差は1,000円、360mmを選ぶべきか
出典:ASUS JAPAN プレスリリース(2026年9月10日)、仕様はASUS公式のLC 360 ARGBスペックとLC 240 ARGBスペック、価格はASCII.jpの発売報道(2026年9月10日)にもとづきます。本記事公開時点(2026年9月10日)に各資料で直接確認しました。実機による冷却性能の測定は行っていません。
簡易水冷を選ぶとき、240mmと360mmで迷う場面は多いと思います。ふつうは1万円近い価格差があるので、予算とケースの都合で自然に決まります。
ところが今回ASUSが9月11日に発売する2機種は、360mmが10,980円、240mmが9,980円で差が1,000円しかありません。しかも公式スペックを並べると、ポンプもファンも同じで、違うのはラジエーターの長さだけです。
この記事では、その1,000円差をどう考えるべきかを整理します。あわせて、名称がよく似た既存製品「PRIME LC 240 ARGB」との違いも押さえます。実は旧いPRIME側のほうが優れている項目があり、単純な上位互換ではありません。

目次
仕様2機種の違いは、実質ラジエーターの長さだけ
まず公式スペックを並べます。ポンプ、ファン、ウォーターブロック、対応ソケット、保証まですべて共通で、明確に違うのはラジエーターの寸法とファンの本数です。
| 項目 | ASUS LC 360 ARGB | ASUS LC 240 ARGB |
|---|---|---|
| 価格 | 10,980円 | 9,980円 |
| ラジエーター | 394 × 120 × 27 mm | 276 × 120 × 27 mm |
| ファン本数 | 120mm × 3 | 120mm × 2 |
| ファン回転数 | 800〜1800 ±10% rpm | 800〜1800 ±10% rpm |
| 静圧・風量 | 2.2 mmH2O/74.31 CFM | 2.2 mmH2O/74.31 CFM |
| ノイズ | 最大33 dB(A) | 最大33 dB(A) |
| ウォーターブロック | 73 × 73 × 80 mm/CPUプレートは銅 | 73 × 73 × 80 mm/CPUプレートは銅 |
| チューブ長 | 400 mm | 400 mm |
| 対応ソケット | LGA 1851/1700、AM5/AM4 | LGA 1851/1700、AM5/AM4 |
| 保証 | 5年 | 5年 |
※仕様はASUS公式スペックページ、価格は発売報道にもとづく数値です。ポンプは両機種とも3,000rpmの高流量タイプで、コールドプレートには微細な水路(マイクロチャネル)が採用されています。

ラジエーターの長さの差は118mmです。放熱面積が増えるぶん360mmのほうが有利になるのは道理ですが、どの程度冷えるかを示す実測データは公表されていません。ここは後述します。
判断差額1,000円なら360mm一択、と言い切れない理由
価格だけを見れば答えは簡単です。1,000円で放熱面積が1.5倍近くになるなら、360mmを選ばない理由はほとんどありません。
ただし判断を分けるのは価格ではなくケース側の対応です。360mmラジエーターは全長394mmあり、これを収めるには天面か前面に360mm対応のスペースが要ります。ミドルタワーでも240mmまでという製品は珍しくありませんし、天面に360mmが入ってもマザーボード上部のヒートシンクやメモリと干渉することがあります。
つまり選択の順番は、まずケースの対応サイズを確認し、360mmが入るなら360mm、入らないなら240mmです。1,000円差は「入るなら迷わず上」と言える金額なので、悩む余地があるとすればスペースのほうだけになります。
近年は電源やGPUの区画を分離した構造のケースが増え、大型クーラーの搭載条件が製品ごとに大きく違います。360mmが入るかどうかは「ミドルタワーだから大丈夫」では判断できません。手持ちのケースの仕様表でラジエーター対応サイズを確認してください。
配線デイジーチェーンで6本が1本になる
今回の2機種で仕様表に表れにくい価値がここです。ラジエーターに取り付け済みのARGBファンがデイジーチェーンで接続されており、ASUSによれば従来6本必要だったケーブルを1本に統合できるとされています。
3連ファンの簡易水冷は、ファンごとにPWMとARGBの2本が出るため配線が煩雑になりがちです。裏配線のスペースが限られるケースでは、この本数差がそのまま組みやすさに効きます。
あわせてグリスは塗布済みで、トッププレートは工具不要で交換できます。ライトガイドによるライティングとAURA Syncにも対応します。1万円前後という価格帯を考えると、組み立ての手間を減らす方向に振った製品という位置づけが見えてきます。
要注意「PRIME LC 240 ARGB」とは別物、しかも旧い方が優る項目がある
ここが購入前にいちばん確認してほしい部分です。ASUSには既存製品として「PRIME LC 240 ARGB」があり、こちらも国内で1万円前後で流通しています。名称が似ているため検索でも売り場でも取り違えやすい組み合わせです。
そして公式スペックを突き合わせると、新しいASUS LC 240 ARGBが全面的に上位というわけではありません。
| 項目 | ASUS LC 240 ARGB(新) | PRIME LC 240 ARGB(既存) |
|---|---|---|
| ファン回転数 | 800〜1800 rpm | 600〜2200 rpm |
| 静圧 | 2.2 mmH2O | 3.2 mmH2O |
| 風量 | 74.31 CFM | 75.7 CFM |
| ノイズ | 最大33 dB(A) | 最大34 dB(A) |
| 対応ソケット(Intel) | LGA 1851/1700 | LGA 1851/1700/1200/115x |
| 保証 | 5年 | 6年 |
| デイジーチェーン | 対応 | 記載なし |
※両製品ともASUS公式スペックページの記載にもとづきます。ラジエーター寸法はASUS LC 240 ARGBが276×120×27mm、PRIME LC 240 ARGBが277×120×27mmでほぼ同一です。
読み取れるのは役割の違いです。PRIME側は静圧3.2mmH2Oと最大2200rpmで、風を押し込む力が上です。対応ソケットもLGA 1200と115xを含むぶん広く、保証も1年長い6年です。一方新しいASUS LC側は最大回転数を抑えて33dB(A)に収め、デイジーチェーンで配線を簡略化しています。
つまり冷却の余力を取るならPRIME、静音性と組みやすさを取るなら新しいASUS LCという選び分けになります。古い世代のIntel環境(LGA 1200や115x)で使うなら、選択肢はPRIME側しかありません。
留保冷却性能そのものは公表されていない
最後に、この記事で断定できないことを明確にしておきます。ASUSは対応TDPも、実測の冷却性能も公表していません。
簡易水冷の実力はラジエーターの長さだけで決まるものではなく、ポンプの流量、フィン密度、ファンの静圧、そしてコールドプレートの構造が絡みます。今回はポンプもファンも共通なので、360mmと240mmの差は放熱面積の差にほぼ集約されると考えるのが妥当ですが、それが何度の差になるかは実機の測定を待つ必要があります。
とくに高発熱のCPUを常用する場合は、同じ360mmクラスで価格帯の違う製品や、他ブランドのラインナップと実測レビューが出てから比べたほうが失敗しません。導入後にうまく冷えない場合の切り分けは簡易水冷が冷えない・ポンプから異音がする原因の診断記事にまとめてあります。
選択肢いま買える簡易水冷から選ぶなら
ASUS LC 360/240 ARGBは9月11日発売のため、本記事公開時点では流通していません。実測レビューを待ちたい場合や、いますぐ組みたい場合の候補として、当サイトで扱ってきた現行製品を挙げます。
FAQよくある質問
ケースに360mmラジエーターが入るなら、その判断で問題ありません。放熱面積が増えるぶん有利になります。入らない場合は240mmを選ぶしかないので、まずケースの対応サイズを確認してください。
別製品です。PRIME側は静圧3.2mmH2O・最大2200rpmと風を押し込む力が上で、対応ソケットにLGA 1200と115xを含み、保証も6年と1年長くなっています。新しいASUS LC 240 ARGBは最大回転数を抑えたぶん静かで、デイジーチェーン配線に対応します。
ASUSは対応TDPも実測の冷却性能も公表していません。本記事も実機測定を行っていないため、具体的な温度は示せません。実測レビューの公開を待ってください。
ラジエーターのファンがデイジーチェーンで数珠つなぎに接続されているため、マザーボード側へ伸ばすケーブルが1本で済むという意味です。ASUSは従来6本必要だったものを1本に統合できるとしています。
使えません。対応はLGA 1851と1700までで、LGA 1200や115xは対象外です。それらの環境で使うなら、PRIME LC 240 ARGBのように対応ソケットの広い製品を選ぶ必要があります。
ASUS公式のスペックページでは、360mm・240mmとも5年と記載されています。
総括1,000円差はケースが許すなら迷う金額ではない
ASUS LC 360 ARGBが10,980円、LC 240 ARGBが9,980円で9月11日に発売されます。ポンプもファンも共通で、違いは実質ラジエーターの長さだけです。
判断は3点に整理できます。第一に、差額1,000円はケースが対応するなら360mmを選んで問題ない金額であること。第二に、デイジーチェーンによる配線1本化が、この価格帯では実用的な差別化になっていること。第三に、名称の似た「PRIME LC 240 ARGB」は別物で、静圧・対応ソケット・保証年数では旧い側が上であることです。
そのうえで、冷却性能の実数は公表されていません。高発熱のCPUを常用するなら、実測レビューが出てから判断しても遅くありません。
ケースが360mmに対応しているなら、1,000円差で迷う理由はありません。対応していなければ240mmです。ただし古いIntel環境や、風を押し込む力を重視するなら、対応ソケットが広く静圧の高いPRIME LC 240 ARGBのほうが合います。冷却性能の実数は未公表なので、そこを重視するなら実測を待ってください。





