Thermaltake「AX500」本日発売|背面コネクタ対応で3万2,800円、GPU 460mm・420mmラジ2基のフルタワー
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背面コネクタ設計に対応するフルタワーが3万2,800円
出典:アスク公式ニュースリリース(2026年9月4日)、アスク AX500シリーズ製品ページ(いずれも2026年9月11日確認)
配線を裏側にまとめる背面コネクタ設計のマザーボードは選択肢が増えてきましたが、対応するケースとなると価格も選択肢も限られていました。
Thermaltakeが本日発売した「AX500」は、背面コネクタ設計に対応しながら予想市場価格が32,800円前後(税込)のフルタワーです。同時発表の上位モデルが11万8,000円前後、6万8,800円前後という価格帯なので、シリーズの中では最も手が届きやすい位置づけになります。
ただし、背面コネクタ対応には条件があります。この記事では、公式に公開されている仕様をもとに、どこまで対応してどこからが対象外なのかを整理します。
目次
背面コネクタ対応するのはATXとmicroATXまで
本製品の売りは背面コネクタ設計のマザーボードに対応する点です。ASUSのBTFやMSIのProject Zeroのように、電源やファンのコネクターをマザーボード裏面に配置する設計のことで、表側から見たときにケーブルがほとんど見えなくなります。
ケース自体はSSI-EEB、SSI-CEB、E-ATX、ATX、microATX、Mini-ITXまで対応しますが、背面コネクタ設計として対応が明記されているのはATXとmicroATXの2つです。E-ATXやSSI-CEBといった大型マザーボードを背面コネクタ設計で使う想定にはなっていません。裏配線目的で選ぶ場合は、自分が使うマザーボードがATXかmicroATXに収まるかを先に確認してください。
背面コネクタ設計は、GPUへの給電をマザーボード経由で行うGC-HPWRのような仕組みと組み合わせて語られることが多い分野です。ケーブルレス化の全体像はGC-HPWR・ケーブルレスGPUの解説にまとめています。
仕様GPU 460mm、420mmラジエーターを2基
公式に公開されている主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| 対応マザーボード | SSI-EEB/SSI-CEB E-ATX/ATX/microATX/Mini-ITX | 背面コネクタはATX・microATX |
| グラフィックボード | 最大460mm | VGAサポートブラケット付属 |
| CPUクーラー | 全高185mm | 大型空冷も収まる高さ |
| ラジエーター | 最大420mmを2基 | 上面・前面とも420mmまで |
| ファン | 120mm×最大14基 140mm×最大9基 | CT140を4基標準装備(1500rpm・30.5dBA) |
| 電源 | ATX(最大200mm) | 長尺電源も収まる |
| ドライブベイ | 3.5/2.5インチ共用×5 2.5インチ×1 | 最大6台 |
| 拡張スロット | 8 | — |
| 前面端子 | USB 3.2 Gen 2 Type-C×1 USB 3.0 Type-A×2 | ヘッドホン/マイク×1 |
| サイズ・重量 | 248×550×548mm 約13.3kg | フルタワーとして標準的 |
GPU最大460mmという余裕は、現行のハイエンドGPUであれば長さで困る場面はほぼない水準です。420mmラジエーターを上面と前面に2基積める点も含めて、冷却まわりの制約は少なくなっています。
公式表記は全高185mmです。空冷の大型モデルでも160mm前後が主流なので、選択肢はかなり広く取れます。ただしメーカー公称のクリアランスと実際に入るかどうかは必ずしも一致しないことが知られています。この問題についてはNoctuaが100台超のケースを実測した検証で扱っているので、ぎりぎりの構成を狙う場合は目を通しておくと安全です。
価格シリーズ内で最も手が届きやすい位置づけ
同時に発表された14製品のうち、フルタワーケースの予想市場価格は次のとおりです。
| モデル | 予想市場価格(税込) | 位置づけ |
|---|---|---|
| AX500 Black | 32,800円前後 | 背面コネクタ対応 |
| AX500 Snow | 33,800円前後 | 同仕様のホワイト |
| AX700 | 68,800円前後 | スチールパネル |
| AX700 TG | 68,800円前後 | 強化ガラスパネル |
| AX1000 TG | 118,000円前後 | デュアルシステム対応 |
ホワイトのSnowはブラックより1,000円高い設定です。上位のAX700が68,800円前後、AX1000 TGが118,000円前後なので、AX500だけが3万円台に収まっています。
なお最上位のAX1000 TGは2台のPCを1つのケースに収めるデュアルシステム対応で、性格がまったく異なります。そちらの詳細はAX1000 TGの記事で扱っています。
比較同価格帯・上位モデルと並べるとどう違うか
搭載力の近いケースと並べると、AX500がどこで差を付けているのかがはっきりします。ここでは同じシリーズの最上位であるAX1000 TGと、搭載力がほぼ同等の定番ミドルタワーであるFractal Design Define 7を並べます。
| 項目 | AX500 | AX1000 TG | Define 7 |
|---|---|---|---|
| 背面コネクタ設計 | ATX・microATXに対応 | 記載なし | 記載なし |
| GPU最大長 | 460mm | 360mm (ケージ非搭載時630mm) | 470mm |
| CPUクーラー | 全高185mm | 全高190mm | 全高185mm |
| ラジエーター | 上面・前面とも420mm | 上面560mm×2 | 上面420mm 前面360mm |
| 付属ファン | CT140×4基 | なし | 3基 |
| 拡張スロット | 8 | 10+10 | 7 |
| 搭載システム数 | 1 | 2(デュアル) | 1 |
| 重量 | 約13.3kg | 約31.8kg | 約13.5kg |
| 価格 | 32,800円前後 | 118,000円前後 | リンク先で確認 |
※AX500・AX1000 TGの価格はアスクの予想市場価格(税込)です。Define 7の仕様はFractal Design公式、Thermaltake 2機種はアスク公式の製品ページに基づきます(2026年9月11日確認)。
目を引くのはAX500とDefine 7の近さです。GPUは460mmと470mm、CPUクーラーはどちらも185mm、重量も13.3kgと13.5kgでほぼ同じ。搭載力という一点だけを見るなら、この2つはほとんど同じ土俵に立っています。
背面コネクタ設計への対応が明記されているのはAX500だけです。またラジエーターはDefine 7が上面420mm・前面360mmなのに対し、AX500は上面も前面も420mmまで対応します。付属ファンもAX500がCT140を4基、Define 7が3基。逆にDefine 7は静音性に振った設計で、ドライブ搭載数や遮音材の面で強みがあります。裏配線と大型ラジエーター2基を取るならAX500、静音性と実績を取るならDefine 7という分かれ方です。
AX1000 TGは同じシリーズでも性格がまったく違います。2台のPCを1つのケースに収めるデュアルシステム対応で、拡張スロットも10+10、重量は31.8kg。付属ファンはなく、ファンを最大29基まで足せる代わりに自分で揃える前提です。ゲーム機と配信機を1台にまとめたいといった目的がないなら、AX500で十分です。
判断誰に向くケースか
向いているのは、背面コネクタ設計のATXまたはmicroATXマザーボードで組みたい人です。裏配線を前提にしたケースとしては3万円台前半という価格が効きます。大型GPUと420mmラジエーターを同時に積みたい構成にも余裕があります。
合わないのは、置き場所に制約がある人です。248×550×548mm・約13.3kgというサイズはフルタワーとして標準的ですが、机の下に収まるかは事前の実測が要ります。またE-ATXやSSI-CEBを背面コネクタ設計で使いたい場合も対象外になります。
FAQよくある質問
まとめ背面コネクタ対応を3万円台で確保できる
AX500の価値は、背面コネクタ設計への対応を3万円台前半で手に入れられる点に集約されます。GPU 460mm、420mmラジエーター2基、ファン最大14基という余裕も、この価格帯としては十分です。
確認すべきは2点だけです。自分のマザーボードがATXかmicroATXに収まるか、そして248×550×548mm・約13.3kgという箱が置けるか。この2つが問題なければ、裏配線を狙う構成の土台として素直に選べます。
2026年9月11日発売、予想市場価格はブラック32,800円前後・Snow 33,800円前後(税込)。背面コネクタ設計はATXとmicroATXに対応し、E-ATXなど大型は対象外です。GPU最大460mm、CPUクーラー全高185mm、420mmラジエーター2基、120mmファン最大14基(CT140を4基標準装備)、ドライブ最大6台。サイズは248×550×548mm、約13.3kg。上位のAX700が68,800円前後、AX1000 TGが118,000円前後なので、シリーズ内では唯一3万円台に収まるモデルです。
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出典:アスク公式ニュースリリース(計14製品の発表・価格・発売日)、アスク AX500シリーズ製品ページ(詳細仕様・製品画像)(いずれも2026年9月11日確認)





