COUGAR PV 850/1000が9月11日発売|21,180円からのATX 3.1 Platinum電源、10年保証の中身
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21,180円からのATX 3.1 Platinum電源、注目すべきは瞬間200%より10年保証のほう
出典:アユート公式リリース「ATX 3.1・PCIe 5.1対応、12V-2×6コネクター搭載。80 PLUS Platinum認証・フルモジュラー式電源ユニット『PV 1000』『PV 850』が発売」およびCOUGAR公式製品ページにもとづきます(2026年9月10日確認)。
正規代理店のアユートが、COUGARのフルモジュラー式電源「PV 1000」「PV 850」を2026年9月11日に発売します。市場想定価格はPV 1000が24,380円、PV 850が21,180円で、いずれも税込です。
仕様は80 PLUS Platinum認証、ATX 3.1・PCI Express 5.1対応、最大600Wを供給できるネイティブ12V-2×6コネクターを1基搭載。140mm FDBファンとセミファンレスのZero RPMモード、日本メーカー製105℃コンデンサーを全数採用し、製品保証は10年です。本体は150×150×86mmで、1000Wクラスとしては奥行きが短く収まっています。
製品ページで大きく打ち出されているのは「最大200%の瞬間負荷に対応」という点ですが、この数字はATX 3.1が電源に求める要件そのものです。この記事では価格と保証を軸に、同じATX 3.1・850Wでも1万円台前半の製品と2万円台の製品で何が違うのかを整理します。
目次
要点価格と発売日、型番
アユートの発表内容は次のとおりです。国内で展開されるのは850Wと1000Wの2モデルで、海外で用意されている1200Wモデルは今回の対象に含まれていません。
| 項目 | PV 850 | PV 1000 |
|---|---|---|
| 市場想定価格 | 21,180円(税込) | 24,380円(税込) |
| 型番 | GM Plus 850 | GM Plus 1000 |
| JANコード | 4541995045738 | 4541995045721 |
| 定格出力 | 850W | 1000W |
| +12V | 70.8A/849.6W | 83.3A/999.6W |
| 発売日 | 2026年9月11日 | 2026年9月11日 |
+3.3Vと+5Vは両モデルとも20Aずつで合算100W、+5Vsbは3Aです。定格出力のほぼ全量を+12Vに割り当てる、いまどきの構成になっています。

対応規格ATX 3.1・PCIe 5.1と最大600Wの12V-2×6
両モデルともIntel ATX 3.1とPCI Express 5.1に対応し、最大600Wを供給できるネイティブの12V-2×6コネクターを1基備えます。変換アダプターを介さず、電源からグラフィックスカードまでケーブル1本で接続できる構成です。
注意したいのは、12V-2×6が1基という点が850Wと1000Wで共通であることです。容量の大きいモデルを選んでも、12V-2×6を使うカードを2枚挿せるようになるわけではありません。2モデルの差は供給できる総電力です。
ATX 3.0との違い、12VHPWRから12V-2×6へ置き換わった経緯、対応電源へ買い替えるべきかの判断はATX 3.1 電源 完全ガイドで扱っています。コネクターの発熱や焼損を避けるための挿し方とケーブルの取り回しは12V-2×6 / 12VHPWR コネクタ焼損 完全対策ガイドにまとめてあります。この記事では製品側の話に絞ります。
200%の中身瞬間負荷対応はATX 3.1が求める要件そのもの
PVシリーズの訴求で目を引くのが「最大200%の瞬間負荷に対応」という表現です。COUGARは、ATX 3.1ガイドが定める4段階の瞬間負荷試験に合格しており、100マイクロ秒の間は定格の200%に相当する電力に耐えるとしています。
ここで押さえておきたいのは、これがCOUGAR独自の機能ではなく、ATX 3.1世代の電源に共通して求められる要件だという点です。持続時間が長くなるほど許容される倍率は下がっていく設計になっており、100ミリ秒まで負荷が続く条件では120%程度まで落ちます。
200%という数字が効くのは100マイクロ秒という極めて短い時間だけです。PV 850の定格はあくまで850W、PV 1000は1000Wで、その範囲でCPUとGPUを選ぶ必要があります。「瞬間200%対応だから容量を小さくできる」という読み方はできません。この仕様の意味は、GPUが一瞬だけ大きな電力を要求したときに、電圧が落ちたり保護回路が働いたりしにくいことです。構成に必要な容量そのものはGPU別 推奨電源容量 完全早見表で確認してください。

部材と冷却日本メーカー製105℃コンデンサーを全数採用
コンデンサーは日本メーカー製の105℃対応品を全数採用しています。電源はPC内部で長時間稼働し、内部温度も上がる部品なので、耐熱グレードと保証年数はセットで見る価値があります。40℃の環境下でも安定動作するとされています。
冷却は140mmのFDB(流体動圧軸受)ファンで、低負荷時にファンを停止するセミファンレスのZero RPMモードに対応します。アイドルやブラウジング中は無音になりますが、ゲーム中など負荷が上がればファンは回ります。常時無音という製品ではありません。
保護回路はOCP、OVP、SCP、OPP、OTP、UVPの6種類を搭載します。効率は80 PLUS Platinum認証で、COUGARは最大92%としています。あわせて850Wと1000Wの両モデルが、115Vと230VでCybenetics Platinum認証も取得しています。
寸法1000Wクラスで奥行き150mmに収まる
本体サイズは150×150×86mmで、850Wと1000Wで共通です。1000Wクラスのフルモジュラー電源には奥行きが160mmを超える製品もあるため、150mmに収まっているのはケース選びの自由度という点で効いてきます。
ただし電源本体が短くても、12V-2×6ケーブルはコネクター直後を強く曲げないほうがよい部品です。GPU側のクリアランス、側板がケーブルを押し付けないかも合わせて確認してください。
価格差同じATX 3.1・850Wで9,980円との違いはどこか
当サイトでは8月に、同じくATX 3.1・PCIe 5.1対応で最大600Wの12V-2×6を備えたdarkFlash「VMT850」を取り上げました。価格は税込9,980円です。PV 850は21,180円で、2倍以上の開きがあります。同じ850W、同じATX 3.1、同じ12V-2×6でこの差がどこから来るのかを並べると分かりやすくなります。
| 比較項目 | COUGAR PV 850 | darkFlash VMT850 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 21,180円 | 9,980円 |
| 効率認証 | 80 PLUS Platinum | 80 PLUS BRONZE |
| ケーブル | フルモジュラー | 非モジュラー |
| 製品保証 | 10年 | 5年 |
| +12V | 70.8A | 70A |
差が出ているのは、ATX 3.1対応や12V-2×6の有無ではありません。変換効率の認証グレード、ケーブルの取り回し、そして保証年数です。特に保証は10年と5年で倍の開きがあります。電源は交換の手間が大きい部品なので、長く使う前提なら価格差の一部はここで回収できると考えることもできます。
逆に言えば、予算を抑えて組みたい、数年でPCごと入れ替える予定がある、という使い方ならATX 3.1と12V-2×6は1万円前後でも手に入ります。PVシリーズを選ぶ理由は「ATX 3.1だから」ではなく「Platinum効率とフルモジュラーと10年保証をまとめて取りにいくから」です。
選び方PV 850とPV 1000のどちらを選ぶか
両モデルの違いは供給できる総電力だけで、認証も部材も保証も共通です。上位モデルのほうが機能面で優れているという構成ではありません。
FAQよくある質問
まとめ見るべきは200%より価格と保証
COUGAR PV 850/PV 1000は、2026年9月11日にアユートから発売されるATX 3.1対応のPlatinum電源です。市場想定価格は21,180円と24,380円、いずれも税込で、最大600Wのネイティブ12V-2×6を1基備えます。
訴求の中心である「瞬間200%対応」はCOUGAR独自の機能ではなく、ATX 3.1世代の電源に共通して求められる要件です。この数字を理由に容量を下げる判断はできません。
実際に他製品と差が出るのは、80 PLUS Platinumという効率グレード、フルモジュラー、日本メーカー製105℃コンデンサーの全数採用、そして製品保証10年です。同じATX 3.1・850W・12V-2×6でも1万円前後の製品が存在するなかで、PVシリーズはこの4点をまとめて取りにいく位置づけになります。
850Wと1000Wは認証も部材も保証も共通で、違いは総電力だけです。RTX 5070 TiからRTX 5080中心ならPV 850、RTX 5090クラスやCPUの電力制限を緩める構成まで見るならPV 1000が候補になります。価格差は3,200円です。



