SAPPHIRE NITRO+ RX 9070 XT Valor Mortis Edition発表|通常版と性能は同一、Crimson Desert前例で価格を読む
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通常版と性能は同一、判断材料はCrimson Desert Editionの価格前例
出典:SAPPHIRE公式「NITRO+ AMD Radeon RX 9070 XT OC Valor Mortis Edition」製品ページ、SAPPHIRE公式「NITRO+ AMD Radeon RX 9070 XT OC」通常版製品ページ、およびVideoCardz「Sapphire RX 9070 XT NITRO+ gets Valor Mortis Edition with bundled game」にもとづきます。記事内の情報は2026年9月20日時点のものです。画像:© SAPPHIRE Technology

GPUメーカーのゲームコラボモデルには「限定デザインの分だけ高性能」というイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし今回SAPPHIREが公開した「NITRO+ RX 9070 XT OC Valor Mortis Edition」も、その前提が当てはまらない事例です。
SAPPHIRE公式サイトで通常版「NITRO+ AMD Radeon RX 9070 XT OC」の仕様と直接突き合わせたところ、ブーストクロック最大3060MHz・ゲームクロック最大2520MHz・16GB GDDR6・330Wという数値がすべて一致していました。つまり公称スペック上、Valor Mortis Editionは「速いモデル」ではなく「見た目と付属品が違うモデル」です。
この記事では、Valor Mortis Editionと通常版NITRO+のスペック比較、同梱されるゲームの内容、そして本記事執筆時点で未発表の国内価格を読むための材料として、SAPPHIREが過去に展開した『紅の砂漠』コラボ「Crimson Desert Edition」の実勢価格差まで一次情報にもとづき整理します。
NITRO+ RX 9070 XT OC Valor Mortis Editionは、通常版NITRO+とクロック・メモリ・電源要件が完全に一致する限定モデルです。違いは『Valor Mortis』のキーアートを使ったマグネット式バックプレート「MagniPlate」と、AMDRewards.com経由で引き換えるゲーム本編の同梱です。国内価格・発売日とも本記事執筆時点で未発表ですが、SAPPHIREが過去に展開した「Crimson Desert Edition」では通常版との価格差が約1万円(5.9%程度)にとどまっており、今回も大きな上乗せにはならない可能性があります。
目次
スペック比較通常版NITRO+との違いは無い
SAPPHIRE公式サイトに掲載されている仕様を、Valor Mortis Editionと通常版NITRO+ OCで直接比較しました。
| 項目 | Valor Mortis Edition | 通常版NITRO+ OC |
|---|---|---|
| ストリームプロセッサ | 4,096基 | 4,096基 |
| Compute Unit | 64 CU | 64 CU |
| ゲームクロック | 最大2,520MHz | 最大2,520MHz |
| ブーストクロック | 最大3,060MHz | 最大3,060MHz |
| メモリ | 16GB GDDR6・256bit・20Gbps | 16GB GDDR6・256bit・20Gbps |
| インターフェース | PCIe 5.0 x16 | PCIe 5.0 x16 |
| カード消費電力 | 330W | 330W |
| 推奨システム電源 | 750W以上 | 750W以上 |
| 補助電源 | 12V-2×6 | 12V-2×6 |
| 映像出力 | HDMI 2.1b×2・DP 2.1a×2 | HDMI 2.1b×2・DP 2.1a×2 |
| ゲーム同梱 | 『Valor Mortis』本編 | なし |
ご覧のとおり、ストリームプロセッサ数からクロック、メモリ構成、消費電力、電源要件まで、公称値はすべて一致しています。海外メディアも「Valor Mortis EditionはSAPPHIRE標準のNITRO+ OC仕様を使用している」と報じており、今回のモデルがGPUそのものの専用設計ではないことを裏付けています。つまりValor Mortis Editionを選ぶ動機は、性能面ではなく次に紹介するデザインとゲーム同梱にあります。
製品ジャンルによっては「限定版は電源要件も強化」と誤解されがちですが、Valor Mortis Editionの推奨システム電源はSAPPHIRE公式で750W以上と明記されています。カード消費電力330Wという数値も通常版NITRO+ OCと完全に同じで、電源ユニットの買い替えが別途必要になるわけではありません。
デザインマグネット式バックプレート「MagniPlate」を採用
Valor Mortis Editionの見た目は、通常版NITRO+から大きく変更されています。ゲームのキービジュアルを使ったマグネット式バックプレート「MagniPlate」を採用し、工具を使わず取り付けられる構造です。海外メディアの報道によると、ファン中央部などにもValor Mortis専用のグラフィックが追加されており、通常モデルとはかなり印象の異なるデザインになっています。

ポイントは、RX 9070 XTそのものを専用設計し直すのではなく、NITRO+がもともと持っているMagniPlateの着脱構造を利用してゲームごとのデザインを展開している点です。GPU・PCB・冷却機構を大きく変更せずにコラボモデルを量産しやすい構造になっていると考えられます。グラフィックボードの表面ではなく、一般的なPCケースのガラスサイドパネル越しに視認しやすいバックプレート側に大きなゲームアートを配置しているのも合理的です。性能目的というより、『Valor Mortis』のファンでPC内部まで作品の雰囲気に合わせたい人向けの製品と言えます。
付属品Valor Mortis本編がAMDRewards.com経由で付属
SAPPHIRE公式ページでは「FREE Valor Mortis Game included in the box」と明記されており、AMDRewards.comを利用して引き換える方式です。ただし2026年9月20日時点のSAPPHIRE製品ページでは「Valor Mortis Game」としか記載がなく、通常版とDeluxe Editionのどちらが付属するのかまでは明記されていません。
『Valor Mortis』は『Ghostrunner』シリーズの開発元One More Levelが手がける一人称視点ソウルライクで、2026年10月13日にPC向けに発売予定です。開発元は9月17日前後に価格を発表しており、通常版が39.99ドル、2027年配信予定の大型ストーリーDLCなどを含むDeluxe Editionが59.99ドルになる予定です。ゲーム本編のPC版必要スペックは、当サイトの『Valor Mortis』必要スペック記事で詳しく解説しています。
AMDは2026年9月時点、Ryzen 9000 X3DシリーズおよびRadeon RX 9070系(9070/9070 GRE/9070 XT)購入者向けの無料ゲームバンドルとして『鬼武者 Way of the Sword』を展開しています(購入期限9月26日、コード引換期限10月24日)。Valor MortisはこのAMD全体のキャンペーン対象ではなく、SAPPHIREのValor Mortis Edition単体SKUに紐づくAMDRewards.com経由の特典です。通常版NITRO+を購入してもValor Mortisは付属しません。
価格前例Crimson Desert Editionでは価格差は約1万円だった
Valor Mortis Editionで最も気になるのは価格ですが、2026年9月20日時点ではまだ発表されていません。ここで参考になるのが、SAPPHIREが先に展開した『紅の砂漠(Crimson Desert)』コラボの「NITRO+ RX 9070 XT OC Crimson Desert Edition」です。SAPPHIREがRX 9070 XT NITRO+をゲームコラボモデルにしたのは、今回が初めてではありません。
Crimson Desert EditionもMagniPlateを採用しながら、ブーストクロック最大3060MHz・ゲームクロック最大2520MHz・16GB GDDR6という基本性能は通常版NITRO+と同じで、日本でも2026年4月3日に発売されています。通販の最安値を確認したところ(2026年9月20日時点)、通常版NITRO+ OCが¥156,570、Crimson Desert Editionが¥165,799で、差額は約¥9,229(約5.9%)でした。少なくともCrimson Desert Editionについては、「コラボモデルだから通常版より何万円も高い」という価格設定にはなっていません。
もちろん、この価格差がそのままValor Mortis Editionにも当てはまる保証はありません。それでもSAPPHIREが今回も通常版NITRO+と同じGPU・同じクロック・同じ冷却構造を使っていることを考えると、購入判断では国内価格が通常版からどの程度上乗せされるかが最大のポイントになります。通常版との価格差が小さく、もともとValor Mortisを購入する予定なら限定版のメリットは大きくなります。逆に価格差が大きければ、性能はまったく同じなので通常版NITRO+を購入し、Valor MortisをSteamで別に購入する方が合理的です。
価格・発売国内価格・発売時期とも本記事時点で未発表
SAPPHIREはValor Mortis Editionの日本語製品ページもすでに公開していますが、日本語ページが存在するだけで国内発売が正式決定したとは判断できません。2026年9月20日時点で調査した範囲では、型番「11348-12-20G」について国内販売店の価格掲載や、国内代理店からの発売日発表は確認できませんでした。海外メディアも価格と販売地域については未発表と報じています。
前例となるCrimson Desert Editionは日本でも発売されているため、Valor Mortis Editionについても国内展開の可能性はあります。ただし現段階では「日本でも発売される可能性がある」という段階にとどめ、正式な国内価格や発売日は代理店・販売店からの発表を待った方がよいでしょう。
FAQよくある質問
まとめまとめ|性能で選ぶGPUではなく、Valor Mortisファン向けの限定モデル
SAPPHIREが公開した「NITRO+ RX 9070 XT OC Valor Mortis Edition」は、『Valor Mortis』とコラボした限定モデルです。公式スペックを通常版NITRO+と比較したところ、ブーストクロック最大3060MHz・ゲームクロック最大2520MHz・16GB GDDR6・330W・推奨電源750W以上という数値はすべて一致しており、性能面での上位モデルではありません。違いはマグネット式バックプレート「MagniPlate」というデザイン面と、AMDRewards.com経由で引き換えるゲーム本編の同梱です。
国内価格・発売日とも本記事執筆時点で未発表ですが、SAPPHIREが過去に展開したCrimson Desert Editionでは通常版NITRO+との価格差が約1万円(約5.9%)にとどまっていました。もともとSAPPHIRE NITRO+を候補にしていて、Valor Mortisも発売後に購入する予定なら、国内価格が判明するまでValor Mortis Editionを待つ価値があります。
反対に、Valor Mortisに興味がなくGPU性能だけを重視するなら、限定版を待つメリットはありません。通常版NITRO+でも最大3060MHz・16GB GDDR6・330WというGPU部分は同じで、価格が判明している分だけ今すぐ選べる選択肢になります。国内価格が発表され次第、通常版NITRO+・Valor Mortis Edition・Crimson Desert Editionの実売価格を比較してから選ぶのがよいでしょう。





